展覧会見物に特化した京都旅行は今回がはじめて。二日間で六つの美術館を訪ねた。はじめの計画では、あと二つ、三つ、予定していたが、二日目午前中で十分、満足したので、午後は、帰りの”午後6時半発の新幹線”まで庭園や植物園など緑いっぱいの中ですごした。
南禅寺に向かう途中、山縣有朋の別邸だった無鄰菴(むりんあん)の看板に目が入った。いつもは通り過ぎてしまうが、今回は、ここの名庭園を一度、見てみたいと、門をくぐった。
山縣が七代目小川治兵衛に作らせたもので、山縣三名園(ほかに椿山荘と小田原の古稀庵)の一つだという。東山を借景に、芝生に琵琶湖疏水を引き込んだ池泉廻遊式庭園で、近代的日本庭園の嚆矢といわれる。
なるほど、明るい芝生に池、東山が遠方に。
和服の若い二人連れが庭園を散策している。
あとをつけてみよう。
琵琶湖疏水の取り出し口かな。自然の小川のよう。小川治兵衛作だもの。
あら、滝が。こちらが取水口かな。
絶景かな、絶景かな。
あの、別邸に戻ろう。
室内も入れる。
無鄰菴の文字が。
内から眺める庭園もいいのう。
洋館もあるでよ。
レンガの壁の部屋。
洋館2階の間は、”無鄰菴会議”が行われたことで有名。日露戦争開戦前に、元老の山縣有朋、政友会総裁、伊藤博文、桂太郎首相、小村寿太郎外相の4人が意見を交換した。当時のまま、残されている。
入って良かった。素晴らしい庭園だった。
そして、ぼくは南禅寺の三門をくぐった。・・・いや、その前に、八千代さんで湯豆腐をいただいた。
そのあと、三門をくぐり、琵琶湖疏水の水路閣をくぐり、南禅院の庭園をみて、地下鉄の蹴上駅へ向かったのだった。(つづく)