おはようございます。いよいよ春3月ですね。春一番、楽しい話題を。
二月歌舞伎の千穐楽で見た”団子売”も、とても楽しい、そしておめでたい舞踊でした。
舞台は大阪の天神橋の前。そこへ、餅屋台をかついだ杵造(芝翫)とお臼(孝太郎)の団子売りの夫婦がやってくる。
♪飛び団子 やれもそうややれ やれさてな 臼と杵とは女夫でござる♪ ととんが上から月夜はそこだよ やれこれや よいこの団子ができたぞ♪
♪お月様さえ嫁入りなさる ヤットきのさろせ とこせとこせ 年はおいくつえ 十三七つえ ほんにえお若いあの子生んで ヤットきのさろせ♪
団子つくりがおわり、しっとりした風情に。嫁入りして子宝に恵まれて。そんな踊り。
♪そうだよ 高砂尾上の爺さまと婆さまが箒を手にもち熊手をかついで目籠をしょいそろ 小松の枯葉をさらりと集めて 戻ろうとしたれば♪ 上の枝には鶴の巣ごもり 下の小池にゃ女亀と男亀が 空をながめて このや松はな♪
杵造がひょっとこ面を、お臼がお多福の面をつけ、夫婦愛と長寿を祝うおめでたい踊りを披露する。
江戸の名物”景勝団子(飛び団子)”。団子の形が上杉景勝の生家の長尾家の鉾先に似ていたところからこの名があるそうな。餅をつき、飛び団子を売り歩くさまを描いた、歌舞伎らしい、賑やかな舞踊でした。
芝翫
孝太郎
以上は、舞台写真つきの筋書きからのものです。
ぼくも数年前、天神橋にお祭りを見に行っている。団子屋さんはいませんでしたが(笑)。
では、みなさん、今日も一日、お元気で!