おはようございます。
地蔵院(椿寺)とわざわざ、カッコ書で通称名を入れるのは、京都では地蔵院というと竹寺の方が有名だから(笑)。椿寺は平野神社から歩いて15分ほどのところにある。昨年秋、早めの紅葉見物で北野天満宮を訪ねたときに寄ってみた。時代劇映画の”散り椿”を見たあとだったので。その決闘シーンが、ここの椿の前で行われたのだ。ここのは五色八重散椿というように、1本の木に濃淡様々な色合いの花が見られ、花びらが山茶花のように1枚ずつ散り美しい。豊臣秀吉も愛したという銘木。現在は2代目だが、樹齢100年を越える老木で、京都市指定天然記念物に指定されている。
映画より前に、何十年も前から、この椿は、速水御舟の名作、”名樹散椿”のモデルであったことを知り、ぼくも、一生に一度は、花の盛りに是非、見てみたいと思っていたのだ。それが、今回の旅ではじめて実現して、とてもうれしい。この京都春の旅のハイライトとなり、椿好きな家内も大喜びだった。
椿寺山門。
奥に椿がみえる。
満開、花びらが散っている最高の見頃。
様々な花の色合い。
散る花びら。
速水御舟の”名樹散椿”(重文、山種美術館蔵)
ここだけではない。
天野屋利平のお墓の奥の中庭に散り椿がいくつも。
天野屋利平は男でござる。
散り椿はここにござる。ここのも見事でござる。
もう一度、表の”名樹散椿””に戻り、決闘シーンを思い出すのでござる。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!ぼくは都内の満開桜の見物に。