こんばんわ。
今日がムシの日(6・4)だと気づいたのは建長寺のイワタバコ群生地に向かっているときだった。盛装したお坊さんたちがぼくの前を歩いて行く。ひょっとして、虫塚へ?月日を確認すると6月4日だ。建長寺には養老先生と隅研吾さんが建てた虫塚があり、毎年、ムシの日に虫供養をしているのだ。数年前にも養老先生たちに出くわしている。そのときも、イワタバコ見物のときだった。イワタバコもちょうど見頃だったし、虫供養の法要も垣間見られたし、何とも、うれしい日となった。
建長寺の三門。
お坊さんたちが前を行く。
イワタバコの岩壁の横を行く。突き当りを右に折れ、二、三分で虫塚へ。
ぼくは、まず、この岸壁でイワタバコ見物。皆、満開に近い、見事な咲きっぷり。
りっぱな株ばかり。
そのあと、虫塚に向かう。お坊さんの読経が聞こえ、竹林越しに参加者の姿も見える。白髪の養老先生もおられる。前回は多数の参加者だったが、今回はコロナ自粛のようで少なかった。
虫供養は20分ほどで終わった。ぼくは近くで腰を掛け、紫陽花見物。皆が帰られたあと虫塚に参拝。
虫かごをモチーフにして隅研吾が設計した。周囲に昆虫の彫刻も。
虫塚石の裏に養老先生たちの虫塚建立の趣旨が書かれていた。今日、初めて気づいた。
近代文明はおびただしい数の虫を殺してきました。それは今でも続いています。それに気づいている、ということを確認しようと虫塚を建立しました。塚にしたのは、すべてを言葉にすることはできないからです(平成27年6月4日)。という文面。”虫”の代わりに”野生動物”とも、”自然”とも置き換えられる。人類はとくにこの100年、おびただしい自然破壊を繰り返してきた。こんどのコロナ禍もこれと無縁ではないだろう。反省せねば。
虫塚の横にもイワタバコが群生しているのを初めて知った。
それでは、おやすみなさい。
いい夢を。
明後日が6月の満月。ストロベリームーン。