気ままに

大船での気ままな生活日誌

長寿寺の山百合、満開 樹上の山百合も!

2020-06-27 22:12:17 | Weblog

こんばんわ。

予想通り、長寿寺の山門前の山百合が満開になっていました。ここ十数年来、最高の出来栄えといっていいかもしれない。加えて、樹上の山百合も!

山門前の山百合。石段の右側に山百合の群生が。それらがみな数えきれないほどの花をつけて、満開!

石段を登りながらお花見。

老木を背景に。

紫陽花と一緒に。

ふと、石段の上り口の老木を見上げると・・なんと主幹の中途に山百合が!幹の切り跡に土がたまり、そこで繁殖したのか。初めて見る。今まで気づかなかったのか、今年、初めて、花を咲かせたのか。いずれにしても素晴らしい。

まるで明恵上人の樹上座禅像のように尊い。

これ以上の山百合は、今年は、もう、ほかでは見られないかもしれない。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

長寿寺の亀ヶ谷切通し側と鎌倉街道側の紫陽花も見頃つづき。

明日が上弦の月。

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超写実絵画の襲来

2020-06-27 09:27:13 | Weblog

千葉県に写実絵画ばかり集めた美術館があることは知っていたが、ここからでは不便でまだ一度も訪ねたことがない。そのホキ美術館の所蔵作品がまとまって渋谷に襲来している(笑)というので、先日、覗いてきた。わざわざ”超”をいれるだけあって、すごい、まさに写真以上に真実に近いような絵。

はじめに紹介するのは、やはりこの絵。超写実絵画の襲来展の看板娘になっている。作者は生島浩で画題は5:55。ぼくの好きなゾロ目。このモデルさんの契約は午後6時までということで、そろそろ終わる5分前のそわそわした顔の表情を描いた、という説もあるようだ。光が差し込む感じはフェルメール風。もう一つ、cardという作品はフェルメールの天文学者と似た構図だった。

美女がつづく。陽光を浴びた藤椅子に横たわる女性。

島村信介 藤寝椅子

島村は女性だけでなく昆虫や甲殻類も好き(笑)。この昆虫標本の絵にもびっくり。立体的で本物よりほんものらしい。島村信之の夢の箱

島村信介の”幻想ロブスター” 巨大な画面でロブスターに襲われそうな感覚になる。

これは擬態昆虫、オオコノハムシ。写真より分かりやすい。

藤原秀一 萩と猫

磯江毅 地の音 10年ほど前、平塚で個展を見たことがある。そのときの彼の言葉。物をよくみるということは、物の成り立ちを見極め、やがてそれを解体、解剖することだと思うようになってきたのは、私の個人的な発想ではなく、永年住んだスペインでみることを極めてきたヨーロッパ美術の歴史が教えてくれたことと確信しています(磯江毅)。

原雅幸 ドイル家のメールボックス

青木敏郎 レモンのコンフィチュール、芍薬、染付と白地の焼物 

石黒賢一郎 存在の在処 高校教師を定年退職する父親の姿を10年かけて描いたという。人物の表情だけでなく、黒板の白墨の字も拭けば消えそうな本物の雰囲気。

野田弘志 聖なるものTHE-IV 戦後の抽象画全盛時代にも、流行には見向きもせず、写実に専念した。この絵は洞爺湖ちかくのアトリエの庭で見つけた鳥の巣。くちばしのみで作り上げた造形に感動。その神聖さを描いた。

三重野慶 信じてる まさに写真のよう。

森本草介 未来 セピアトーンの抒情性豊かな作品を描くことで知られる人気作家。そごう美術館で”布をまとう裸婦”を見たことがある。本作は2011年東日本大震災時に描いていたもの。地震で倒れたものの、パレット上だったので、絵の具がついただけで、修復して完成させた。明るい未来や希望の願いを込めて”未来”という画題にした。

ぼくな好きな老木もいくつか。

五味文彦 いにしえの王は語る 縄文遺跡のある八ヶ岳麓で育った五味は、少年時代、古代人からのメッセージと思って縄文土器を拾い集めたという。老木からも古の言葉を聞こうと耳を傾けた。

小木曽誠 森へ還る 樹齢千年の桂の巨木前の若い女性二人。若さで自信にあふれているが自然の前では無力となる、そんな感じを描いた。この作品は唯一、写真撮影が可能。

どの作品も、下絵づくり、下層塗り、上層塗り、そして一筆、一筆、ていねいに描きこんでゆく。通常、完成まで数か月から1年かかるという。まるで修行僧のような毎日であろう。それだけで、ぼくは恐れ入ってしまう。天才たちの超写実絵画に感動!是非、ホキ美術館にも行かねば!

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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