気ままに

大船での気ままな生活日誌

五臓ないなら、ないように生きる 安藤忠雄

2022-03-13 09:27:01 | Weblog

おはようございます。

ぼくが入院した翌日の朝日新聞の特集記事を家内がとっておいてくれて、退院してから渡された。年とってから病気をすると、いよいよお迎えがきたかと弱気になるが、これを読んで、勇気100倍となった(笑)。

世界的建築家、安藤忠雄さんは、現在80歳だが、68歳と73歳のとき、癌が見つかり、何と胆嚢、胆管、十二指腸、すい臓、脾臓を全摘出した。”5臓なしの身体”になったのだ。ふつうなら、しょぼんとしてしまうところだが、安藤さんは、5臓がないなら、ないように生きる、と決めた。そして、退院後は1日1万歩歩き、昼食は1時間かけて食べ、その直後は休憩するように生活リズムを変えた。脾臓がないから日に6回、血糖値を測定し、インシュリン注射を打つ(ぼくも経験があるが結構めんどう)。これで、今のところ、不調もなく、かつ仕事も続けているそうだ。

安藤さんの履歴は、よく知られているように、経済的理由などから大学に行かず、17歳のときプロボクサーになったが、ファイティング原田(僕らの時代だね)の試合を見て、この世界では一流になれないと止め、建築を目指す。学歴がなくてもあきらめず、独学で名建築などを必死に勉強し、世界的建築家になった。米国のいくつかの名門大学の客員教授になり、東大建築学科の教授まで務めた。また、建築家のノーベル賞といわれるプリツカー賞も受賞している。この負けん気は、宮本武蔵の”負けたらおしまい”の覚悟に学んだという。

”5臓がないなら、ないように生きる”という考え方は、自分が大阪人であることに関係しているのではという。どんな状況になっても、ないならないように生きればいい、それが古き良き大阪人の考え方なのだそうだ。

さいごに、安藤さんは、自分の癌より心配しているのは、下降しつづける日本の社会のことだという。政治や経済のこともあるが、一番、気になるのは、希望を感じている人が少ないことだそうだ。でも、他人のせいにしてもしゃーない、希望は自分で作り出さないとね、とぴしゃり。

さて、今日から、のんびり養生は止め、安藤式積極養生で行こう(笑)。

。。。。。

安藤忠雄さんの建築は魅力的だ。展覧会や実際の建築をみている。そのいくつかを。

光の教会(茨木市)(国立新美術館の安藤忠雄/挑戦展で原寸大再現されたもの)

宇野と高松を結ぶフェリーの中間にある直島。直島はアートの島としても知られる。その中心的な存在が、安藤忠雄設計の地中美術館。名前のように、美術館は地中に埋まっていて、建物の姿がみえない。

上空から見た地中美術館。△や□は自然光の取り入れ口。本館はこの下に埋まっている。

悩んでもしゃーない、覚悟を持って立ち向かう。安藤忠雄

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする