気ままに

大船での気ままな生活日誌

朝焼け

2006-10-12 10:27:52 | Weblog
まあ、きれい、とワイフの声が聞こえます。2泊3日の温泉三昧の東北旅行を終えたばかりで、身体がふやけてしまったせいか、浅い眠りでした。明け方までうとうとしていましたが、すぐ起き上がり、そばの窓の外を見ました。

お寺の裏山の向こうの雲が、きれいな茜色に染まっています。その茜色も、雲の形状や位置の違いによって、輝くあかねいろから、暗いあかねいろまで、微妙な色の配色が見事です。すばらしい朝焼けです。うっとりします。時計をみると、5時40分でした。そうだ、写真をと、デジカメをとりに隣りの書斎(ただPCがあるだけです)に行きます。

パチリと撮ったときには、もう最盛期は過ぎていました。5分もすると、今度は、朝日新聞のシンボルマークのような、光線の帯が、放射状に何本か、雲の上に見えてきました。まだ太陽は顔を出していませんが、光の帯を辿れば、日の出の位置が分かります。山の頂上より、少し右側に降りたあたりです。

そのころから、空が明るさを次第に増してきます。反比例して、茜色の雲は、徐々に色あせ、普通の白い雲になっていきます。すると突然、山の稜線から、光り輝く太陽が、ちょこっと顔を出します。日の出です。時計を見ると、6時4分でした。そして5分も経たないうちに、太陽は山を抜け出ていました。隣をみると、ワイフはすっぽり毛布をかぶって、抜け出す気配は微塵もありません。寝息をたてています。・・・もう、外は、普通の朝の景色になっています。

30分の天体ショーでした。時々刻々と変わる風景をみていると、何故だか、敬虔な気持ちになります。時の移り変わりを短時間で実感できるからでしょうか。

朝の散歩の時間ですので、すぐ着替えをして、いつもの散歩コースの、日の出の方向に向かいます。そして、広い運動場に着き、自己流体操をします。両手を腰に添え、エビのように背筋を伸ばす運動をしているとき、ちょうど真上より少し西の空に、うっすらと白い月が見えました。半月より、少しだけふくらんでいました。ちょうどワイフのお腹分くらいだと思いました。

10月6日の夜中、中秋の名月をちらりとだけ、みさせてもらいました(本ブログ、名月ちらり)。あれから、まだ1週間もたっていないのに、この変わりようです。「栄枯盛衰世のならい」ですね。朝焼けのときより、少し長い時間単位での、時の流れを実感しました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 撮影所があった時代の大船 | トップ | 10月桜が咲いた »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事