'15.09.08 『ピエロがお前を嘲笑う』(試写会)@よみうりホール
AOLニュースさんで当選! ありがとうございます
100%騙されると話題のサスペンス映画。これは絶対見たいと思っていたので、超楽しみにして行ってきた~

このチラシのどこかにタイトルが隠れてるよ
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「天才ハッカーのベンヤミンが自首してきた。彼は停職中のユーロポール捜査官ハンネを指名、彼女に全てを語ると言うのだった。不幸な生い立ちで、透明な存在だった彼が、ある出会いをきっかけにハッキングの世界にのめり込んだ。世間を騒がずハッキング集団CLAYのメンバーとなった彼は、いつしか殺人事件に巻き込まれ、自らも命を狙われていると語るのだが・・・」という話。ちょっと期待値上がり過ぎたのと、前情報を入れないようにしようと思いつつも、やっぱり入ってしまっていた情報がじゃまをしたかなぁ・・・ 思ったほどの衝撃はなかった。ラストもどうとでも解釈できる作りになっているので、そのまま受け取ってもOKだし、同行のtomocoさんのように観客を騙しているというのも正解なんだと思う。でも、おもしろいのはtomocoさんの解釈の方。
2011年にヴァラエティ誌の「注目すべき10人の監督」に選出されたバラン・ボー・オダー監督作品。2014年ドイツで大ヒットし、ハリウッドリメイクも決定している。残念ながら毎度のWikipediaはないようだし、公式サイトもあまり情報量が多くないので、いつもの作品メモ的なものはあまり書けない。まぁ、作品の性質上、ネタバレ厳禁なので、情報は少ない方がいいのかもしれないけれど、脚本を担当したのが誰なのかは知りたかった
公式サイトでは監督の略歴の後にインタビュー記事的なものが載っていて、その内容によると監督が関わっているのは間違いなさそうなのだけど?
こういう話が入り組んで二転三転しつつ、ラストにどんでん返しが待っている作品をマインド・ファック・ムービーというのだそう。『ファイト・クラブ』とか『シックス・センス』などがそうらしい。と、ここで例を挙げてしまうと、自分と同じ罠に落としてしまうことになるけど、ネタバレありと断り書きしてるからいいか(笑) ただ、自分はこれが裏目に出て、見ている間これは『ユージュアル・サスペクツ』的なことか?とか、『ファイト・クラブ』的なアレか?と考え過ぎてしまい、イマヒトツ楽しみきれず、ちょっと映画関連のtweetに翻弄されちゃった感があったので
と言いつつ自分の備忘録でもあるので、全部書いちゃいますが(o´ェ`o)ゞ
冒頭、ハッキング集団CLAYのメンバーを名乗るベンヤミン(トム・シリング)が自首してくる。ユーロポールの女性捜査官で、現在休職中のハンネになら全てを話すと言う。CLAYの他のメンバーたちのことなどを聞きたいハンネに対して、自らの生い立ちを語り始めるベンヤミン。イラ立つハンネに特にはぐらかしているわけでもなく、語り続けるベンヤミン。むしろオドオドしている様子。彼が自首したのは殺人事件が起き、自分の命も狙われていると考えているからなので無理もない。父親のことについては最初に語っていたと思うのだけど、亡くなったのか出て行ったのか失念
後に母親が自殺したと語った時に、お母さんも死んじゃったのかと思ったので、亡くなったのかも? まぁ、両親はあまり関係ないのだけど(笑) 要するに不幸な生い立ちだということ。曽祖父は第二次世界大戦で亡くなり、3つの銃弾しか戻ってこなかった。この銃弾は後に出てくる。現在はアルツハイマーを患う祖母と2人暮らし。小さな頃からいじめにもあわない透明な存在。次第にネットのアンダーグラウンドへとハマり、その方面に才能を発揮する。でも、ピザの宅配のバイトで久しぶりに再会した初恋の相手にも気づいてもらえない
初恋の相手マリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)の同級生たちにからかわれたベンヤミンだが、マリのために得意のハッキングで試験問題を盗もうと計画し実行。あえなく捕まってしまい労働奉仕へ。この労働奉仕で知り合ったマックス(エリアス・ムバレク)に誘われたパーティーで、シュテファン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)とパウルを紹介される。彼らはそれぞれ個性的で、リーダー格のマックスは女性にもモテるし自信満々。ベンヤミンとは正反対。この辺りも伏線か? それぞれ得意分野はあるものの、いずれもネットの闇社会の住人たち。意気投合した彼らは、車を盗んだりスリリングなことを楽しむ。ハリウッドでのリメイクが決定しているそうだけれど、この辺りハリウッドだともう少しスピード感あふれる悪ふざけシーンになるのかなと思ったりする。今作ではそこまでのバカ騒ぎでもなかった印象。上手く言えないけど悪さとかバカさがやや物足りない感じ。逆に言えば大げさではないので、よりリアルとも言える。あくまで好みの問題かも? まぁ、どちらでもいいのだけど、単純に違いが気になったので。
徘徊などで介護も限界に達し、主治医からすすめられたこともあり、祖母を入院させる。入院資金はどこで? まぁ、それはいいか(笑) 4人はベンヤミンの祖母の家を活動拠点とする。闇のネット社会ではMRXと名乗るハッカーを頂点として、いくつかのハッキング集団があったが、4人は彼らに挑戦しようというのだった。Clowns Laughing At You(ピエロがお前を嘲笑う)の頭文字を取ってCLAYと名乗り、ピエロのお面を被ってハッキングを始める。このCLAYは実在のハッキング集団Anonymous(アノニマス)を意識しているのだそう。この辺りとっても疎いので、アノニマスの名前は聞いたことあるけどよく分かっていない。実はこの辺りのこともネックで、自分としては楽しみきれなかった部分もある。要するに知識が不足しているために、彼らが何をしているのか分からないということ。もちろん、ハッキングをしていることは分かるのだけど、何のためにやっているのか根本的なことが分からないというか・・・ まぁ、普通に考えれば個人情報を盗んで売ったりすることが目的なのでしょうけれど、CLAYがやっていたのは商品発表会のような会場に潜入して、自分たちの作ったバカ映像を会場に流しちゃうというものだったりするので。これはまぁ、MRXに対してCLAY誕生を宣言したものだとは思うのだけど・・・
公式サイトの監督インタビューと思われる記事で、"一般的な認識では、ネットワークへの侵入は、物理的な行為ではなく、コンピューターを操作するものだと思われていれるが、現実的にはそうではない。ハッキングは、リアルな世界とヴァーチャルな世界の両方が絡み合う複雑な行為だ。"と語っているとおり、映画でも彼らはハッキングしたい対象の内部に何かしらの仕掛けを設置しなければならないようで、かなり苦心して内部に侵入している描写がある。例えば、まずはハッキング対象の大量のゴミの中から、寄せ書きされたカードを発見。その中の1人が動物好きであることを特定、同僚を装って彼女にウィルスを仕込んだ動物動画を送りつける。彼女がリンクを踏んだ時点でハッキングが動き出す。その手口がコミカルに描かれるので、見ている間は楽しかったのだけど、そこまでしてハッキングしても彼らは何かの金銭的利益を得ているわけではないらしい。単純にMRXへのアピールというだけでなく、愉快犯的なことなのかな?と思うのだけど、その辺りスリリングではあるけど、自分の中にはない感覚なので、一緒に楽しめないため共感しにくく入り込めなかった部分はある。
彼らはどんどんハッキング対象のレベルを上げていくのだけど、1つ1つ詳しく書く知識もないので書かない(笑) 最終的には連邦情報局を狙う。前述したとおり、ハッキングするには対象の内部に何かしらを仕掛けないといけないので、なんとか内部に侵入しようとするけど、当然ながらガードが堅くて上手く行かない。そんな中マックスが手のひらに釘を刺してケガをしてしまう。これは後の伏線になるけど、この時には見ている側としては伏線とは気づかない。とはいえ、勘のいい人なら気づくかも? 事実、同行のtomocoさんは気づいていたようだし。自分も『ファイト・クラブ』的なことか?と思っていたけど、それはちょっと違う意味だった。
ちょっと前後するけれど、マックスの計らいもあってマリとベンヤミンの距離は縮まっている。マリには彼氏らしき人物がいるけれど、コイツがまた嫌なヤツ
コイツが嫌なヤツなのはストーリー自体とは関係ないけど、どんでん返し後マリがキーパーソンとなるけど、ある場面でマリも"お仲間"だったのねと思ったりしたので意味はあるのかも? ちょっと話がそれたけど、要するに彼氏らしき人物がいるけど、ベンヤミンに興味を持っているらしいということ。後にリアルにハッカーが殺される事件が起きて、それがCLAYがMRXに接触したことがきっかけだったことから、4人がパニックになっているところに、マリが訪ねてきたりする。この辺りちょっと不自然に感じたのだけど、どんでん返し後がtomocoさん解釈だと、なるほどそういうことかと腑に落ちる。とはいえ、この作品張り巡らした伏線を全部回収できているようにも思えなかったりするのだけど・・・
連邦情報局を狙う前にMRXに接触したベンヤミン。4人の中でハッキング技術があるのはベンヤミンなので、要するに対象に侵入しても、最終的に行動するのはベンヤミンということになる。他の3人ももちろんそれぞれ役割分担はあるのだけど、ベンヤミンがハッキングの際に、何かイレギュラーなことをしたとしても、他の3人にはその時点では気づけない。ベンヤミンはMRXの正体を暴きたいという欲望にかられて、勝手に行動し始める。その結果、MRXが別のハッカー集団の1人を現実に殺したと思われる事件が起きる。この辺りがどうして起きたのかイマヒトツ理解できなかったのだけど、これで自分たちも危機感を感じることになる。これが前述のマリが訪ねて来るシーン。で、どうして連邦情報局のハッキングを続行することにしたんだっけ? この後、ベンヤミンの祖母の家に火をつけて、4人でバスで向かう。ホテルに泊まってまでハッキングするのだけど、そういう資金はどこから出てるんだろう? ベンヤミンはピザ宅配のバイトをしてたのだから、定職があるわけじゃないよね? 他の3人については名前しか分からないし。昼間から祖母の家でハッキングしてるけど、PC代や電気代は?と、謎が多い。これはオチをどう解釈したとしても解決できていない疑問。ということで、こういうところがツッコミどころであり、ツッコミどころ満載でもOKな作品もあるのだけど、あのオチだからって納得できるものではないからなぁ・・・
ベンヤミンは見学の学生の入館証を拾い、それを使って連邦情報局の食堂に入ることに成功する。この辺りになると他の3人は引き気味だったんだっけ? MRXにトロイの木馬をプレゼントするのだけど、その木馬の中にさらに何かを仕込んで罠を仕掛けたんだよね? でも、それをMRXは見破っていて、逆にベンヤミンの正体が暴かれて、連邦情報局のPCに顔写真が表示されちゃったんだっけ? あれ?(o゜ェ゜o) 連邦情報局はハッキングされて、システム担当者が逆にウキウキしちゃうシーンがあるので、これは成功したよね? 見たばっかりなのに何でこんなに記憶が曖昧なんだろう? 多分、ちゃんと理解できてないからだな(笑) 休職処分にされてしまう前のハンネが、ベンヤミンをあと一歩で逮捕できそうだったのは、連邦情報局のハッキングの前の案件の時だよね? この辺りはスリリングだった。この時はMRXに接触してたんだよね? 何かを受け取っていた気がする。うわ・・・ 感想が全くまとまらないな(笑) 要するに翻弄されているってことかもしれない
言い忘れていたけど、ベンヤミンはWHO AM Iというハンドルネームを使っていた。これは原題(『WHO AM I』)でもあって、要するに全体にかけているんだと思う。で、このWHO AM Iが誰なのかということを、MRXに知られてしまったわけで、起死回生をかけて再びMRXに接触したところ、全てを失うことになってしまった。この辺りがちょっと分かりにくかったのだけど、このこととホテルに戻ってきたらマックスたち3人が惨殺されていたことで、自らの身に危険を感じたベンヤミンが自首してきたということで、証人保護プログラム狙い。
ここまでの話は全て取調室でハンネに対してベンヤミンが供述したこと。なので本当かどうかは分からない。ハンネが彼を信用したのは、ハンネの個人情報をベンヤミンが話したからだけど、その他にMRXの逮捕にもベンヤミンのハッキング能力が使われている。闇社会に君臨していたMRXも逮捕されてみれば、19歳のさえない青年だったことにビックリ。この辺りは現実とのギャップを描いているのかもしれないけれど、『ユージュアル・サスペクツ』的なオチかも?と思いながら見ていたので、MRXの正体に拍子抜け。イヤてっきりベンヤミンがMRXなのだと思っていたので・・・
ここからは少し視点が変わる。前述したとおり、今まで見ていたことは全てベンヤミンが話していることなので、全面的に信じるとしても全て回想。ここから、ハンネが捜査をする。ハンネは元彼氏?夫?の捜査官に相談するけど、彼はベンヤミンの供述は穴だらけだと言う。この辺りも何を根拠に言っているのか分からないし、ハンネがベンヤミンを信じたがっている感じもよく分からない。ベンヤミンが燃やしたと言っていた祖母の家の中に立っているハンネ。あれ?燃えてない? マリを訪ねると卒業以来ベンヤミンには会っていないし、あんなキモイヤツには会いたくもないと酷い言われよう
その後、祖母の主治医に会いに行く。ベンヤミンはかわいそうな子だったというような話。母親は自殺したのだけれど、どうやら多重人格だったらしい。それは遺伝するのか? することもある。え
ということは、あの3人はベンヤミンの別人格ということ? ちなみに、3人が撃たれたという銃弾は、第二次世界大戦時のもので、ベンヤミンの祖父の遺品だった。要するに3人は撃たれていないということ。
ベンヤミンには証人保護プログラムではなく、入院が必要ということになったんだよね? でも、それでは命の危険を感じているベンヤミンは困るわけで・・・ しかし、彼と共にエレベーターに乗っているうちに、何故かハンネは心変わりする。なんとベンヤミンに証人保護プログラムをハッキングさせて、別人になることを容認する。これをした意味がよく分からなかったのだけど、ハンネの中ではベンヤミンが多重人格を克服できていると考えたってことなのかな? 3人がホテルの部屋で死んでたってことは、人格が死んだってこと?と後でtomocoさんと話したのだけど、それって精神科(?)の治療としてあったりするのかな? そして、それを見せたことで観客側が「ああ、人格が死んだということね」って納得できるものなのかな? ちなみに、2人とも『アイデンティティー』を見ていたので、そういう結論になったのだけど・・・ うーん。それに、仮に克服できたとしても、医者でもないのにハンネが勝手に判断していいの?
車の中で話すハンネとベンヤミン。取り調べ最初にベンヤミンが見せた角砂糖を使ったマジック。そのネタを教えて欲しいとハンネが言うと、種明かしをしてくれる。トリックは単純だと言って、角砂糖を置いて去って行くベンヤミン。最初は微笑みながら見送っているものの、4つ残った角砂糖を見て(*゜ロ゜)ハッ!!とするハンネ。シーン変わって船に乗っているベンヤミン。オールバックの金髪に変わっている。表情も自信に満ちて好戦的。そこにマックス、シュテファン、パウルそしてマリが現れる。5人はベンヤミンの多重人格を偽装するため、ベンヤミンの手に釘を打ち抜き、マックスと同じ傷をつけた。マリも偽証したということらしい。そして、ベンヤミンの「まだ終わってない」というセリフで映画は終わる。
うーん・・・ これは? 自身はそのまま実は多重人格ではなかったと受け取ったのだけど、同行のtomocoさんは結局ベンヤミンは多重人格のままで、観客を騙していると受け取ったのだそう。マリについてはベンヤミンの妄想。たしかにその方がおもしろい。そして、その方が説明がつく部分も多い。マックスたちはともかく、マリが偽証してまでベンヤミンと行動を共にする理由が分からない。まぁ、ハッキングに興味があるというなら分かるけれど、マリには夢があって、それに向かって勉強頑張っていたはず・・・ ベンヤミンが証人保護プログラムを適用されるために協力しただけだとして、この後どうするのか? でも、多重人格って1人の人格が他の人格を把握してコントロールできるものなの? ハンネを指名したのはその辺り騙されやすい人物ってこと? そもそも、ベンヤミンの狙いは何なのか? 多重人格のままだろうが、それが偽装で3人も存在するとしても、「まだ終わってない」のであれば、これからもハッキング事件は続くってこと? 証人保護プログラムで別人になったベンヤミンはどうやって生きていくつもりなのか? 謎だらけ・・・ それも含めて全部嘘で騙されたってことなのかな? うーん(笑)
供述中にベンヤミンは「人は見たいものしか見ない」と言っていたので、自身の受け取り方も、tomocoさんの受け取り方もありなのかもしれない。要するに翻弄するのが目的の映画であって、結論はそれぞれでOKなのかも? もちろん製作側としては、ちゃんと結論があるとは思うので、もしかしたら全く間違った解釈をしているのかもしれないけれど・・・ でも、なんとなくそれぞれが、それぞれの見方で見て、それぞれ騙されて欲しいという感じなのかなと思った。そういう意味ではおもしろかったし、見ている間もとっても楽しめたのだけど、宣伝にあるように「騙された~」とは思わなかったかなぁ・・・ ちょっと期待値上がり過ぎたかも。同じ多重人格を題材にしているのであれば、犯人をネタバレされたうえで見たにもかかわらず「やられた----
」と思った『アイデンティティー』の方が断然好きだな。まぁ、比べるものでもないけど。
キャストはさすがにドイツ映画だけに、知ってる俳優さんがあまりいなかった。マリの女優さんどこかで見たことあると思ったら『4分間のピアニスト』(感想は
コチラ)のハンナー・ヘルツシュプルンクだったのね? 主人公の初恋の人なのに美人過ぎない感じがいい。ホメてます(笑) マリは後にどんでん返しのキーパーソンとなるので、どこかミステリアスなのだけど、その辺りミステリアス過ぎず、嫌な女にもならず良かったと思う。ハンネ役はちょっと謎行動が多くて損な気もするけれど、女優さんは好演していたと思う。ただし、公式サイトにも紹介がない
チラシによるとトリーヌ・ディルホムかな? ベンヤミンは『コーヒーをめぐる物語』のトム・シリング。あの映画の時も良かったけれど、こういうちょっと内向的な人物がよく似合う。コーヒーの時はモノクロだったからかもしれないけれど、顔こんな感じだったっけ? ずっとイケてない感じだったのに、ラスト金髪でイケメン風味になっていたのはビックリ。ベンヤミンは内向的なわりに、意外に大胆行動したりするけど、イライラしたりすることなく見れたのはトム・シリングのおかげ。良かったと思う。
ドイツの街が都会的でありながら、どこか重く暗い感じで良かった。ベンヤミンたちがハッキングしている背後に、祖母が集めた人形がある感じは好き。ネットの闇サイト?を薄暗い地下鉄で表現するのは面白かったし、分かりやすかった。それでも、完全に理解はできなかったけど(o´ェ`o)ゞ トロイの木馬が本当に木馬の形してたり、その中からもう1つ何かが出てきたりするのも好き。全体的に特別スタイリッシュとは思わなかったけど、そうしたいのかなとは思った(笑) そして、それはある程度成功してたんじゃないかな? 多分、ハリウッドリメイクされたら、よりスタイリッシュになっているのでは? むしろ野暮ったくなったりして(笑)
出来る限り余分な情報を入れずに見た方が楽しめると思う。ハッキングに興味ある人、騙されたい人オススメ! でも、あまり期待値上げない方がいいかも? スカッと騙されるのとはちょっと違う気がする。あれ?そういうこと?っていう後味。トム・シリング好きな方是非
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