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植民地支配清算と歴史認識の共有
「韓国『併合』100年を考える京都の会」結成呼びかけ人
日朝協会京都府連合会代表理事 大 橋 満
韓国「併合」100年を考えるってどういうことなの?
100年前の1910年8月、大日本帝国は、武力を背景に大韓帝国に併合条約を結ばせ、1945年8月までの35年間、韓国・朝鮮を植民地にしました。
当時の日本帝国は、アジア支配の野望のもとに韓国・朝鮮をアジア侵略の拠点として、土地を奪い、姓名を奪い、言葉を奪い、民族を奪い、国を奪い、女性を日本軍の性奴隷にし、命まで奪うという残虐な支配をしました。
韓国の3月1日記念日とは?
1919年3月1日、朝鮮民衆の抵抗が広がり、今のソウルで「朝鮮独立宣言」が読み上げられ「独立万歳」の声が、全土に広がりました。これに対し、日本帝国軍隊と警察は、多数の民衆を逮捕・拷問・虐殺しました。
今、私たちはあらためて、日本帝国の大東亜共栄圏構想と朝鮮植民地支配の実態の真相を知り、日韓・日朝間の諸問題(歴史認識・慰安婦・核・拉致・ミサイルなど)の解決と、アジアの平和のために、何をなすべきかを、共に考え行動することが大切になっているのではないでしょうか。
1950年の朝鮮戦争は、まだ休戦状態が続いている
1945年、第2次世界大戦が終結し日本は敗戦国となりました。朝鮮半島では、米ソの38度線による分断支配のなかで、1948年大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府が樹立しました。1950年6月には朝鮮戦争が始まり、国連軍(主力はアメリカ)と中国人民軍をまきこみ、多くの死傷者をだし、1953年7月停戦条約が結ばれました。軍事政権が長く続いた韓国では、1987年「6月民主抗争」が起こり、その後の歴史は、金大中大統領の実現と2000年の南北首脳会談へと大きく変化してきました。
現代韓国の誕生といわれる「6月民主抗争」のたたかいを学ぶことは、100年を考える重要なポイントではないでしょうか。
韓国「併合」100年を考える京都の会の結成と「京都のつどい」
昨年10月1日、東京で「植民地支配の完全な清算と歴史認識の共有をめざす「併合」100年日本委員会の第1回呼びかけ人会議が開かれ、畑田重夫(国際政治学者)・高田公子(新日本婦人の会会長)・吉川春子(前参議院議員)氏など48人が(第4次分)発表され、全国に賛同の呼びかけが行われました。
そこで日朝協会京都府連合会は、京都にある平和友好団体に、「韓国『併合』100年を考える京都の会」の結成を呼びかけ、2月28日の「韓国『併合』100年を考える京都のつどい」を企画しました。(詳しくは別掲参照)2月3日現在、桐畑米蔵(日中友好協会京都府連合会理事長)、望田幸男(非核の政府を求める京都の会常任世話人代表)、井口和起(府立大学名誉教授)、須田稔(京都府AALA連帯委員会代表委員)など11名の方が呼びかけ人となり、賛同の呼びかけが始まりました。「京都の会」は、1月31日第1回呼びかけ人会議を開き、2月28日の「つどい」で正式発足すること、8月の「平和のための京都の戦争展」に参加し、資料の展示と講演会を開くこと、秋のメイン集会に取り組むことを決定しました。
皆さまのご参加を心から呼びかけます。
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つどいの内容は、
・ケイ・シュガーさんの歌
・DVD映写「6月民主抗争」(韓国民主化運動記念事業会作成)
解説 井口和起さん(府立大学名誉教授)、
・講演「現代韓国の誕生を見る」
波佐場清さん(元朝日新聞ソウル支局長)です。
・日時 2月28日 午後1時半~4時半
・場所 ひとまち交流館 大会議室(300人収容)
・参加費 ¥500
・主催 韓国「併合」100年を考える京都の会(準備会)
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波佐場 清さんは、元朝日新聞ソウル支局長として、自分の目で現代韓国の誕生を見てきたかたです。また小泉元首相の二度の訪朝に随行。横田めぐみさんの娘にもインタビュー。著書に「コリア閑話」、訳書に「南北首脳会談への道-林東源回顧録」があります。