小沢氏 4度目聴取
土地資金の虚偽記載疑惑
東京地検
民主党の小沢一郎元幹事長(68)の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部は18日、小沢氏への事情聴取を行いました。聴取は今回で4回目となり、小沢氏の疑惑の深刻さを示しています。(関連記事)
聴取は東京都内のホテルで、約3時間行われました。
小沢氏は聴取後、弁護士を通じて「疑念を受けているような事実がないことを、記憶に基づいて率直に話した」とのコメントを発表。改めて虚偽記載への関与を否定しました。
聴取は、2007年分の収支報告書への虚偽記載について東京第1検察審査会が7月、「不起訴不当」の議決を出したことを受けたもの。特捜部は07 年分の報告書で、土地購入代金4億円の返済と関連政治団体からの寄付1億5000万円を記載しなかったことなどについて、小沢氏を嫌疑不十分だとして不起 訴としました。
「不起訴不当」議決が出されると検察は再捜査をおこない、改めて起訴するかどうかの判断が求められます。
同事件では、04、05年分の収支報告書について東京第5検察審査会が4月、小沢氏と秘書らの共謀を認定し「起訴相当」と議決。強制起訴するかどうかを決める2回目の審査がおこなわれており、10月中にも結論が出される見通しです。