大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

日本人の中国に対する好感度にはほとんど変化がない。このような問題は近年ずっと続いており、その原因についてよく考えてみる必要があると言えるだろう。

2019-01-21 | 中国をしらなければ世界はわからない

小さなことから連携を強化すべき中国と日本

人民網日本語版 2019年01月21日14:10
 

2018年、日本を訪問した中国人観光客は延べ800万人を超えた。しかし、中国を訪問する日本人観光客の増加ペースは、日本を訪問する中国人観光客の増加ペースには遠く及ばず、中日観光交流はアンバランスな状態となっている。このような現状をみてもわかるように、ある民間調査によると、中国人の日本に対する好感度の改善が顕著なのに対して、日本人の中国に対する好感度にはほとんど変化がない。このような問題は近年ずっと続いており、その原因についてよく考えてみる必要があると言えるだろう。

日本人の中国に対する好感度はなぜほとんど変化しないのかという点について、さまざまな意見をまとめてみると、「日本は反応が鈍い」、「日米同盟が関係している」、「価値観の違い」などの説がある。「日本は反応が鈍い」というのは、両国の関係には長年積み重ねられてきた歴史があり、日本人の見方が変化するにも時間がかかるという見方だ。「日米同盟が関係している」というのは、日米同盟に基づいて、日本の外交の枠組みが決まるため、日本が米国からのしがらみから脱して、中国と親しくなることはできないという見方だ。「価値観の違い」というのは、中日両国の核心的価値観に違いがあり、大きな溝があるため、互いに歩み寄るのは難しいという見方だ。

それぞれの説に納得できる部分があるものの、客観的な制度や心理的な構えの固定化などが強調されているのに対して、政治や外交当局、双方の国民の主体活動のポテンシャルに対する評価が不足しているというのが共通点となっている。現在、世界の政治は大きな変化に直面しており、中日両国共に不確定な時代に突入している。そのため、各種制度の枠組みや心理的な構えを見直す必要が出てきている。共に経済大国で、アジアの隣国である中国と日本は今こそ、一層緊密に連携する時ではないだろうか。

では、今の時代と両国の国民の利益にマッチした中日関係をどのように構築すればいいのだろうかという点について、これまでの中国における日本に対する認識の形成を回顧してみると、民間が中心になって形成された日本に対する認識のほうが、安定した効果が期待できることが分かる。その点、日本人の中国に対する見方は、政府やメディアによって形成されていることは、見逃してはならない点だ。

しかし、中日双方が、報道の在り方をめぐる問題に気付いており、改めるべき点について考えていることは喜ばしいことだ。例えば、ここ数年、中国メディアは、「抗日神ドラマ」を強く非難している。一方の日本メディアも出版界で流行している「中国崩壊論」は再度思考すべきであるという見方を示している。

中日交流は既に、当初の政府や貿易の面での交流から、一般国民の交流にまで拡大している。中国人観光客は、東京や大阪だけでなく、日本の各地の名所にまで足を運んだり、温泉を楽しんだりするようになってきている。また、日本の寿司職人や美容師、歯科医なども中国に進出しており、その一流の技術や仕事哲学が、中国人の間で好評を博している。

現在、中国と日本は共に、少子高齢化などの深刻な問題に直面している。中日両国がこれほど互いを必要としているというのも、今ほど互いに近づき合っているというのも未曾有のことだ。筆者は、中日両国はたくさんの分野、例えば、21世紀の新エネルギーや人工知能、第5世代移動通信システム(5G)など社会、経済にも影響を与えるたくさんの分野で一歩踏み込んだ交流を展開することができると考えている。双方は、「中日の知識の共有」の分野を開拓し、それを基礎に、「中日知識共同体」さえ構築できると思う。

中日は共に行動し、多くの「知日派」、「知華派」を育成する必要がある。中日双方は協力してグローバル人材を育成し、そのような人材に中国と日本、ひいてはアジアの懸け橋となってもらうことができるのではないだろうか。今のアジアには、エリートはたくさんいるものの、アジアのローカルガバナンスを変えることのできる情熱ある青年が不足しているように思える。中国と日本は、協力して、貧困をなくし、義務教育を普及させ、基本医療保障体系を構築するなど、小さな事からまず連携を強化することはできないだろうか?(文・劉迪、日本・杏林大学大学院教授)

(編集KN)

「人民網日本語版」2019年1月21日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2回目の首脳会談に弾みがついた。外交街からは「2回目の朝米首脳会談のための基礎作業がうまくなされた」

2019-01-21 | 米朝対話

朝米「2月末首脳会談」

釘を刺し「ディテールの駆け引き」に突入

金英哲・トランプ、90分漫談の成果 
トランプ「信じられないほど良い出会い 
会談場所は決めたが後日発表」 
 
「非核化-相応措置」信頼を再確認 
スウェーデン実務交渉にすぐに連結 
イ・ドフン加勢し三角対話の可能性

 
19日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領がホワイトハウスを訪問した金英哲北朝鮮労働党副委員長から金正恩北朝鮮国務委員長の親書を受け取っている=ホワイトハウスのダン・スコビーノ・ソーシャルメディア局長のツイッターより//ハンギョレ新聞社

 2回目の朝米首脳会談の去就を分ける分岐点と見られた金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長の2泊3日のワシントン訪問が19日(現地時間)終わった。北朝鮮の官僚としては初めての「ワシントン直行」で注目された彼の訪米は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とドナルド・トランプ米大統領の2回目の首脳会談に行く架け橋の役割を果したと評価される。「2月末、2回目の朝米首脳会談開催」を確定し、議題である非核化-相応措置協議のためのスウェーデン実務交渉に直ちに連結したことに大きな意味がある。

 金副委員長のワシントン訪問のハイライトは、18日昼12時15分から90分間にわたりなされたトランプ大統領とのホワイトハウス面談だ。金副委員長は、トランプ大統領に金委員長の親書を手渡した。この面談の直後、ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は「2回目の朝米首脳会談が2月末に開かれるだろう」と発表した。

 最近2週間近く北朝鮮関連発言を自制してきたトランプ大統領も、翌19日には沈黙を破り「昨日、北朝鮮ときわめて良い出会いを持った」と肯定的な発言を出した。彼はこの日午前、ホワイトハウスで記者団と会い「信じられないほど良い出会いだった。ほとんど2時間にわたり進行された」と話した。さらに「私たちは、おそらく2月末頃に会うことで合意した」として「国(首脳会談開催地)を選定したが、それを後日発表するだろう」と明らかにした。2回目の首脳会談開催を公式化したのだ。首脳会談開催地としては、ベトナムのハノイやダナンが主に議論されているなかで、タイのバンコクも可能性を完全に排除することはできないようだ。CNNのウィル・リプリー記者はツイッターに「ハノイの可能性が高い」と書いた。

 ホワイトハウス面談は、事実上トランプ大統領と金正恩国務委員長がメッセンジャーである金副委員長を通じて相互の信頼を再確認し、非核化と相応措置に関する決断を間接的に確認する契機になったと見られる。トランプ大統領は記者団に対し「マスコミでは報道されないが、私たちは非核化に関する限り多くの進展を成し遂げた」として「私たちは他の多くのことに対しても対話している」と話した。北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)の核施設や大陸間弾道ミサイル(ICBM)廃棄などの非核化追加措置を実施する場合、米国も相応の措置を取る方案を調整していることを表わしたと見られる。相応の措置としては、対北朝鮮人道支援や朝米連絡事務所設置、開城(ケソン)工業団地再開などのための一部制裁緩和などが議論されている。トランプ大統領は、金副委員長との議論に非常に真剣だったと伝えられた。

 今回の訪米期間に金副委員長は、昨年11月8日に予定して直前に延期したマイク・ポンペオ国務長官との高官級会談を18日午前に50分にわたり行い、午後には90分間の昼食を共にした。

 特に注目する点は、トランプ大統領と金副委員長の面談直後、国務省がスティーブン・ビーガン対北朝鮮政策特別代表の19~22日スウェーデン訪問計画を発表したことだ。ビーガン特別代表が9月に就任して4カ月目に、チェ・ソンヒ北朝鮮外務省副相との実務交渉が初めて開かれることになったのだ。朝米の首脳がチェ・ソンヒ-ビーガン実務交渉を通じて、非核化-相応措置で“ディール”を実現できると判断したものと見られる。ある外交消息筋は「実務交渉につながったことがとても良い始まり」と話した。

 結局、金副委員長の今回の訪米でホワイトハウス面談を通した最高指導者間の間接疎通と金英哲-ポンペオ高官級会談、チェ・ソンヒ-ビーガン実務交渉まで3個の朝米チャンネルがすべて稼動し、2回目の首脳会談に弾みがついた。外交街からは「2回目の朝米首脳会談のための基礎作業がうまくなされた」という評価が出ている。

 今や視線はスウェーデンのストックホルム郊外で22日まで3泊4日で開かれる実務交渉に集まっている。イ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長まで加勢し、南-北-米の三角交渉がなされる可能性もある。これまで各自が場外で主張してきた非核化追加措置と相応措置の風呂敷を解き、どこまで接点を導き出せるかに2回目の朝米首脳会談成功の成否がかかっている。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

日本代表もスウェーデンへ…南・北・米会談の牽制が目的か

登録:2019-01-20 22:03 修正:2019-01-21 07:32
 
 
             日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長//ハンギョレ新聞社

 日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が20日、2回目の朝米首脳会談のための実務交渉が開かれるスウェーデンのストックホルムに移動した。

 時事通信など日本メディアはこの日、金杉局長がストックホルムを訪問し、スティーブン・ビーガン米国務省対北朝鮮政策特別代表に会い、2回目の朝米首脳会談に対する情報収集をすると同時に、米日間の対北朝鮮政策の方向について折衝を試みる予定と伝えた。

 これに先立って金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長は18日、ワシントンでマイク・ポンペオ米国務長官とドナルド・トランプ米大統領に続けて会い、「2月末」の2回目の朝米首脳会談を開くことに合意した。引き続き、米国務省はビーガン特別代表が19~22日にスウェーデンを訪問し、スウェーデン外交部が主催した国際カンファレンスに参加すると明らかにした。そこで17日に現地に到着したチェ・ソンヒ北朝鮮外務省副相とビーガン代表が2回目の朝米首脳会談に対する実務協議を進めるものと見られる。

 現在、ストックホルムには北朝鮮核問題の当事国である南-北-米の交渉実務責任者であるチェ・ソンヒ副首相、ビーガン代表、イ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部本部長らが集結している。そのため、北朝鮮核問題の解決法と2回目の朝米首脳会談などを議題に南-北-米の三角実務協議がなされるかにも関心が集中している。

 金杉局長の今回のストックホルム訪門は、北朝鮮核問題をめぐるこうした事態の急展開の中でなされる。“ジャパン・パッシング(日本外し)”を回避するための日本の切迫した“詰め寄り外交”がどこまで効果を上げられるかが注目される。

キル・ユンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする