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韓国での原発事故は、西日本を直撃する。

2019-08-11 | 原発やめろ!

原発ハンビッ1号機事故、「人的ミス」と最終結論

登録:2019-08-10 08:43 修正:2019-08-10 10:11

 
                グラフィック_コ・ユンギョル//ハンギョレ新聞社

 5月、試験稼動中に熱出力が急に上がり、手動停止した原発ハンビッ1号機の事故について、原子力安全委員会(原安委)が最終調査結果とともに再発防止対策を打ち出した。原安委は、事故当時出力が基準値を超えて急増したのは、運転者の操作の未熟さなど人的ミスが主な原因であると最終結論を下した。ただし、これを誘発させた韓国水力原子力などに対しては行政措置を、該当職員は起訴意見で検察に送致した。

 原安委は9日、第106回会議を開き、ハンビッ1号機事件特別調査結果と再発防止対策を含めた今後の処置計画を審議・議決したと発表した。三カ月近く行われた特別調査で、原安委は今回の事件を関連法令や手続き違反、運転者の操作の未熟さなど人的ミスが主な原因であると把握した。原安委は、原発の主制御室の閉鎖性と発電所の運転員に対する教育不足、安全を最優先とする組織文化の欠如、原安委の現場対応能力不足の4点を主な原因に挙げた。主な対策としては、人的ミスを客観的に確認できるよう、原発の主制御室に映像監視システム(CCTV)を設置することにした。ハンビッ1号機は今年中に、全国の原発には2021年までにCCTVが設置される。無免許者が原子炉の運転をできないよう、関連法令の改正も推進される。

 
ハンビッ1号機の制御棒性能テストが実行された主制御室内部の全景。(1)は原子炉出力状態をリアルタイムで見せ、(2)は制御棒の位置を示している。(3)は制御棒を操作するボードと制御棒調節棒=原子力安全委員会提供//ハンギョレ新聞社

 ただし、原安委はハンビッ1号機の設備には異常がないと結論付けた。原安委は「事件発生当時、熱出力の急増で点検が必要だった核燃料はすべて健全であることが確認された」とし、「制御棒が瞬間固着された理由は、流動性浮遊物質(クラッド)によるもので、設備の欠陥によるものではないことを確認した」と説明した。

 人的ミスを誘発させた韓水原本社と発電所は、多数の安全関連手続き違反や発電所運営改善プログラム(CAP)の不十分な運用などの問題点が確認された。これに対し、原安委と韓水原は今月末までに再発防止対策の履行に向けた細部計画を立て、周期的に点検することにした。これとは別に、安全措置義務違反などに対する行政措置を原安委で議論することにした。しかし、原安委が免許のない無資格運転者の操作の未熟さなどで今回の事故が起こったと判断しながらも、管理監督責任者などに対する刑事処罰の意志を示しておらず、結局“手ぬるい処罰”にとどまるのではないかという指摘が出ている。

 ハンビッ1号機の熱出力暴騰事件に続き、先月24日にはハンビッ4号機で歴代最大規模の深さ157センチの空隙(すき間)がコンクリート防護壁で発見されたため、ハンビッ原発に対する霊光(ヨングァン)の住民たちの信頼は地に落ちている。閉鎖要求も出ており、ハンビッ1号機の再稼働決定の際、地域の反発が少なくないものとみられる。

ホン・デソン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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フィッチは先月17日、日本の信用等級を韓国より低い“A”と評価した。

2019-08-11 | 世界の変化はすすむ

フィッチ、韓国の国家信用等級、

日本より高いAA-維持「根源的な成長傾向は堅実」

登録:2019-08-09 20:58 修正:2019-08-10 07:01

「成長傾向鈍化したが、拡張財政・通貨政策が期待できる」

 
文在寅大統領が8日午前、大統領府で日本による輸出規制対策議論のための国民経済諮問会議を主宰している。左から文大統領、ホン・ナムギ経済副首相兼企画財政部長官、チョン・ギョンヒ民生分科、ファン・ソンヒョン・マクロ経済分科、ハン・ヒョンオク対外経済分科委員、キム・サンジョ政策室長、パク・クィチョン民生経済分科委員//ハンギョレ新聞社

 国際信用評価企業フィッチが、韓国の国家信用等級を現水準のAA-で維持した。

 フィッチは9日午前、報道資料を出し韓国の信用等級をAA-に据え置き、等級展望を「安定的」で維持したと明らかにした。フィッチは、北朝鮮に関連する地政学的リスクと高齢化・低成長にともなう中期挑戦課題はあるが、良好な対外・財政健全性と持続的なマクロ経済成果を反映して、現在の信用等級を維持したと説明した。

 フィッチは、韓国の今年の成長率を2%と展望し「米中貿易緊張の影響などで成長速度が大きく鈍化したが、根源的な成長傾向は堅実で、同一等級の国家水準に符合する」と明らかにした。

 フィッチはまた「拡張的財政・通貨政策と半導体景気の安定が景気の否定的効果を緩和して、今年の最低賃金小幅引き上げ(2.9%)決定も短期的に企業心理および労働市場の改善に役立つだろう」と診断した。最近、日本が韓国をホワイトリストから除外した措置については「供給網をかく乱し、韓国企業の日本産材料輸入に不確実性を引き起こす可能性がある」と指摘した。

 フィッチはさらに「貿易葛藤の高調にともなう不確実性とインフレーション圧力が緩和した点を考慮する時、今年末までに韓国銀行が金利を0.25ポイント引き下げることを期待する」と明らかにした。

 一方、フィッチは先月17日、日本の信用等級を韓国より低い“A”と評価した。当時フィッチは「世界貿易の緊張が一層高まるならば、日本の展望に深刻なリスクになりえる」として「日本の韓国に対する輸出規制が地政学的緊張を高めた」と指摘した。

イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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