大橋様
御嶽山での余りにも多い死傷者の数に、驚いています。言葉の出ない、悲しい出来事です。 又,台風が日本列島へ向かっていると言うニュースも聞きます。
自然の力の前には、無力なことです。
皆様、無事にお過ごしになりますように願っております。
ドイツでは、3日に東西ドイツ統一の日を大々的に祝いました。
毎年、各州が変わりばんこに記念日の行事を担当するのですが、今年は25周年記念が、ニーダーザクセン州で行われ、マッシュ湖を中心にメルケル首相初め政界のトップがハノーバー入りし、賑やかに無事終わりました。
ここで、東西の統一、と共に”ドイツは平和の道を歩み シリアの避難民を助け、ウクライナの紛争を終結させるために努力する、と言ったような、平和とハーモニーをより強調して終わりました。
しかし現実は、シリアの避難民受け入れにどことも積極的でなく、内務大臣もつい最近、これ以上は無理、と言ったばかりです。60%以上のドイツ人が、受け入れに賛成している,と言いますが、いざ自分たちの住居の近くに、避難民受け入れの寮などを立てるとなると、いっせいに反対運動が起こっています。
又、クルドに武器を提供する、と物議をかもし出した件も、ふたをあけると、ドイツ空軍の輸送機の半分以上が故障で使えないとか、一つボロが出始めると次々に出るもので、NATOに参加できない状態なほどに設備がボロボロ、長年によって節約させられて結果が出てきているらしいですが、物笑いの種となっています。
このように表面的に平和、ハーモニーを強調する喜びの裏に、あの当時、周辺各国にあった、ドイツ統一で”強大”になりすぎるドイツへの危機感、その懸念をいかに克服したか、等は一般には知られていません。
又、ロシアに対しても言質を取られたのではないか、EUとして東への拡張を、特にウクライナなどへはその助力は一切しないとか、又は別の形での約束めいたものがあったのではないか、とも言われています。
私、素人でも、裏取引無しにあんなに急に壁に穴があくはずはなかったと思います。
それらは1/4世紀後の今は、既に過去形になっており、誰も何も言わなくなっているようです。
それでも勘ぐれば勘ぐられるもので、例えば、つい先日に行われたスコットランド独立騒ぎなど、ドイツにとっては、それが実際現実問題となれば、煙たかった戦勝国、イギリスが意味のない小国となってしまうことで、”それはそれでよかったかも”・・・?
統一後、馬鹿でかくなった、カラの大きな子供が、遠慮して、肩身を狭くしていたのですが、それがサッカー・EMがドイツで開かれたとき、2012ですか、一気に若者の手でときはなたれたようです。
WMの時はもう遠慮なく、くどいほどどこでもかしこでもドイツの国旗を掲げて、華々しく応援をし始めました。
25年、やっと遠慮も振り切れたようですが、だからと言って、傷跡なく統一が完了した、とは言えないと思います。未だに東西の生活の格差は有り、就職難のため、若い人が東から流出して行っています。長い行程のようです。
こちらはもうすっかり秋景色で、昨日、今シーズン最後のヨット乗りをしてきました。
皆様どうかお元気で。
では
ドイツに旅行したとき友人と写したスナップ