一期一会のクリックを
「福井県図書排除事件」で、8月26日に開催した抗議集会の
「I(アイ)女のしんぶん」の記事が届きました。
お送りいただきありがとうございます。
『I女のしんぶん』は、「I女性会議」が1963年から発行していて
タイトルの下に(Iは私・女の目・友愛を意味します)と書かれています。
集会から一月以上経ちましたが、とてもよい記事なので
許可を得て、紹介させていたたきます。
(I女のしんぶん 2006.9.25)
「福井ジェンダー図書排除」 原告団・有志が“勝利”集会
購入時の自主規制も心配
会場からヤジの応酬も
足もと掘り崩されないよう バッシングに敏感に
福井県生活学習館のジェンダー関連書籍撤去問題で、「福井ジェンダー図書排除」究明原告団および有志が八月二六日、抗議集会を開催。県内外から約一八〇人が参加した。
この集会は当初、書籍リストの開示などの情報公開請求に対する県の対応が不適切として予定されていた訴訟のために準備されていた。ところが、県がこれまでの姿勢を一転させ、八月一一日にリストを全面開示したため、改めて「抗議集会」として行なわれた。
「原告団」となる予定だったメンバーが、事件の経緯や対応を紹介し、住民監査請求、情報公開請求、提訴といった、市民として正当に闘うための方法について説明した。
図書を撤去された著者の上野千鶴子さんは、「この集会は勝利集会」と述べ、「これを焚書坑儒というのは大げさと思われるかもしれないが、言論人にとって、書いた本を読者に届けることができないのは、生きながら葬られるのと同じ。これは福井だけの問題ではない。購入する前に自主規制すれば、発覚しない。各地でそのようなことが起こっているのではないか」と危惧し、また、「九〇年代に男女共同参画政策が進んだが、現在そこへの揺り戻しが起きている。その勢力は、沈黙を守ることで現状維持を図る『保守派』ではなく、声高に騒ぎ立てる『反動派』である。放置できないので反転攻勢をはじめたが、どんな小さな動きでも、このバックラッシュに対しては、モグラ叩きのように、正攻法でやっていくしかない。いったん獲得したものも闘って守らなければ失う。これから先も、何が起きるかわからない。当事者として、自分の足もとが掘り崩される前に、しっかり察知して、権利は闘って守り抜いてほしい」と呼びかけた。
「わたしも言いたい『福井発・焚書坑儒』」のコーナーでは、会場からも発言者を募りリレートークが行なわれたが、六月七日の集会を主催したI女性会議福井の白井信子さんは、「福井は保守的な土地柄で何をしていいかわからなかった。これからも、おかしいことはおかしいと声を出していきたい。つながって行きましょう」と述べ、会場は一体感に包まれた。
このリレートークでは、図書撤去を要求した人物も登壇し、「リストにあげた本は男女共同参画に相応しくない」と、上野さんらの著書を具体的にあげ、その内容を述べた。この発言に対して、著者の権利を侵害した点について謝罪すべきと上野さんが応酬したところ、出席者の複数の男性から大きなヤジが飛び場内は騒然とした。聴衆の中には、このヤジに恐怖を感じた人もおり、現在起きている男女共同参画政策へのバックラッシュの危険性を認識する機会となった。
集会後、会場でも賛同者を募った苦情申出書が福井県に提出された。図書撤去を要求した人物が男女共同参画推進員でもある点を糾し、県男女共同参画審議会への諮問も要求したこの申し出への回答が注目される。(川)
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あとは印刷するだけ。
なんとか今日中には、できあがるでしょう(ホッ)。
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