みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

本「警察VS警察官」組織の腐敗、厳しく告発/原田宏二さん

2006-10-24 09:28:17 | 岐阜県裏金問題
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日曜日の読売新聞読書欄に、原田宏二さんの記事が大きく載りました。

原田さんとは、「全国市民オンブズマン」 の福岡大会でお会いしました。
大会での話の内容もおもしろくて、すっかりファンになりました。
で、二冊の本を買った上に、本のサインをもらったばかり。

岐阜県では、全庁ぐるみの裏金が大問題になっていますが、
いまだ警察の裏金は発覚せず。
9月議会の答弁でも、県警本部長が「調査するつもりはない」
とかつての梶原前知事と同じ発言をしていました。

原田さんの二冊の本を読むと、
全国の警察で同じことが起きているのだろうと思える迫力。
現場のひとならではの内容です。

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本 よみうり堂(2006.10.22)  著者来店
組織の腐敗、厳しく告発
「警察VS警察官」 原田宏二さん

 北海道警察のナンバー3である釧路方面本部長を務めた。退職後の2004年2月、道警の裏金問題を実名で告発、全国の警察裏金疑惑に火をつけるきっかけをつくった。
 自らも裏金の"恩恵"にあずかる立場だっただけに、「裏切り者」「年金返せ」などといった誹謗中傷を受けた。しかし、現場の警察官や市民などからは多くの激励が寄せられ、芋を送ってくれた脳かもあった。
 告発を決断した経緯は前著の『警察内部告発者』(講談社)に詳しいが、本書では腐敗した警察権力の"犠牲"となった孤高の(元)警察官3人を紹介した。中でも、裏金の「ニセ領収書」づくりを39年間拒否しつ続けて、閑職に追いやられている愛媛県警の仙波敏郎氏との対面の場面は緊張感に満ちている。 
<なぜ、あなたは現職のときに裏金システムについて証言しなかったのですか>。敵意をむき出しにする氏に、著者はむしろ好感を持った。
 「その批判は甘んじて受けなくてはいけなすことですから、今となっては恥部をさらけ出して謝るしかない。私は聖人君子ではない。間違いもたくさん犯しました」。柔和な表情に誠実さがのぞく。
 現職時代、裏金はなるべく現場の慰労に回すようにしてきた。道警本部防犯部長在勤時には、裏金から出ている餞別の廃止を提案したが黙殺された。当時は、それが限界だった。
 署長時代は、部下に検挙率などの数字の操作をやめさせた。「私の行くところ、成績はどんどん落ちました」と笑う。「犯罪や悪質な飲酒運転はもはや、警察力だけでは抑えることができない。国民の信頼と協力を得るためには、誤りを誤りと認めることから始めないと」
 「明るい警察を実現する全国ネットワーク」を04年に設立。全国各地の警察官の苦悩をすくい上げるため精力的に活動を続ける。警察の健全化と無謬(むびゅう)神話の払拭(ふっしょく)に第二の人生を懸ける。(講談社1600円)(片)
(読売新聞 2006.10.22)
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『警察VS警察官』(原田宏二/講談社/2006)
裏金作りを拒否し続け、報復神事に耐える「愛媛の岩窟王」。
「平成の刀狩り」の犠牲にされた元長崎県警の敏腕刑事。
高知県警の罠にはまった「スケープゴード」警部たちが告発する。


『警察内部告発者』(原田宏二/講談社/2005) 
警察が隠蔽する市場最大のスキャンダル!
ホイッスル・ブロワーが封印を解く
130kgの覚醒剤、大麻2tの"密輸"・・・・黒い拳銃捜査の果てに
敏腕刑事だった元部下だけが、なせ逮捕されたのか。
警察庁を頂点とした組織的な裏金作り」の全容と
警察キャリアたちに抑圧される現場警官の苦悩に迫る!


「明るい警察を実現する全国ネットワーク」

おりしも、栃木県警で裏金作りが発覚。

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「栃木県警も裏金づくり」 元警部補が実名告発

 栃木県警を今年3月に退職した元警部補が、在職中に上司の指示で偽造領収書を作成したと21日、宇都宮市で開かれたシンポジウムで明らかにした。架空の協力者を仕立てて謝礼名目で裏金を捻出(ねんしゅつ)する手口が、不正経理を認めた他の県警と酷似しているとして、主催した「市民オンブズパーソン栃木」の米田軍平弁護士は「栃木県警でも裏金づくりが行われていた証拠だ」と指摘した。
 元警部補は阿久津武尚氏(60)で、黒羽署(現大田原署)の交通課員だった98年12月と99年12月に、会計課長に頼まれ、偽造領収書を書いたという。金額はいずれも1万円で、架空のあて名と番地のない住所、日付が記された領収書のひな型を示され、同じものを作成したとしている。
 告発した理由について阿久津氏は「警察で不正や違反はあってはならない。公明正大でやるべきだ」と語った。
 県警会計課は「告発者と当時の会計責任者に話を聞くことを検討したい。他県警のように裏金を作りプールする慣習は承知していない」と話している。
(朝日新聞 2006年10月21日)
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[警察裏金問題]元警部補が実態暴露 
宇都宮の市民シンポで(2006.10.21毎日新聞)


岐阜県にもこんな正義感の強い警察官がいてほしいものです。

議会答弁で「ない」と言い切った岐阜県の
公安委員長と県警本部長。
もしあったら、責任問題で辞職ですよね。


県警の裏金作りNoに
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