みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

バックラッシュに全面反論~上野千鶴子さん『創』11月号/『at あっと』5号も発売。

2006-10-14 10:47:21 | 「ジェンダー図書排除」事件
まずは
一期一会のクリックを
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月刊『創』11月号に、上野千鶴子さんの
バックラッシュ派の攻撃の本丸は「ジェンダー」だ
の6ページの記事が載っています。
サブタイトルは「福井県図書撤去と国分寺事件の顛末」
リード文は、 
福井県で筆者を含むフェミニズムの著作を大量に撤去するという事件が
発覚。また東京都では講座の講師から筆者を排除するという動きが。
日本に吹き荒れつつバックラッシュ(逆襲)に全面反論する!




福井事件の記事のなかには、県民ネットの行政訴訟のエキスパート、
ともちゃんの名前も出てきます(わたしのことは書いてない・笑)。

 ・・・・・・・・・・ それで、今度は今大地さんをはじめ、私も名前を連ねて情報公開請求をしました。その結果、6月16日付で「公文書一部公開処分決定通知書」ともに、墨塗りの153点の書籍リストが届きました。「(リストを作成した)個人の権利を害し、(著者など)事業者の権利も害する恐れがある」という理由で、書籍名と著者名、出版社名を塗りつぶして公開という決定でした。
 著者である私たちの権利が侵害されたから、その権利を守るために情報公開請求をしたのに非公開にするというのはまったく筋違いです。県の説明によれば、リストを持ち込んだ人物、男女共同参画推進委員に任命された一県民ですが、その男性の思想・信条が特定されプライバシーが侵されるのを守るためだそうです。わけがわからない理屈です。

 行政訴訟の提起と迷走する福井県
 情報公開条例の解釈・運用の誤りということで、情報非公開処分取消訴訟に踏み切ることにしました。この訴訟は、寺町知正さんという、岐阜県裏金問題を告発する県民のネットワークの代表で、これまで行政訴訟を何十件もやってきて、たくさん勝っているつわものを中心に進めました。
 そうすると福井県が意を翻して、八月一一日に153冊のリストを公開すると発表しました。決定を変更した理由は、リスト作成者が出しても構わないと言ったからだそうです。これだって情報公開条例の不適切な運用にあたります。情報公開は、県知事名で公開や非公開が決定されるのに、一私人の意見に左右されたことになります。  
 目的を達したので、提訴は取りやめましたが、8月26日に福井市で抗議集会を開きました。もともとこの日の午前中に福井地裁に提訴して、午後に提訴集会を行うつもりだったんですが、初期の目的が達されたので抗議集会に変えたのです。行政が迷走して不適切な情報公開条例の運用をしたこと、それから撤去そのものをめぐって行政としてあるまじき検閲行為をした、そのことに対する抗議集会です。
・・・・・・・・・・・・・(『創』11月号 P101より)


『創』11月号は全国の書店で発売中。
この記事を読めば、あなたも組織的なバックラッシュの背景が分かります。
とてもおもしろいのでぜひお買い求めください。とピーアール。

ちょうどいま書店には、
上野さんの「ケアの社会学」を連載中の『at あっと』5号も並んでいます。

今号は「第4章 ケアとはどんな労働か?」
1[ニーズとサービスの交換]  2[ケアワークの概念化]
3[ケアは労働か?]   4[ケア労働と家事労働の比較]
5[サービス商品と労働力商品]     6[ケアの値段]
7[ケアとはどんな商品か?] 8[ケアワークと感情労働]
9[ケアワークはなぜ安いのか?] 
こちらは、24ページの読みごたえのある論文です。

ところで、
『at あっと』5月号の本の下に写っている布は、
 飛騨の想馬観(そうまかん)の「馬毛(ばもう)飛翔織」という
馬のしっぽの毛(馬毛)を100%(縦糸・横糸ともに)使った製品で、
世界で唯一の技術だそうです。

  

白い涼やかな布は、うつくしい光沢をはなっていますす。



そうそう、今晩7時から・テレビ朝日で
「どすぺ」【小倉智昭の国民は怒っているぞ!3 
年金が消えていた!真相スペシャル】

で岐阜県の裏金問題を取り上げます。
ここにも、ともちゃんが登場の予定です。

関連で、一昨日提出した住民監査請求についての詳細は、
条例の根拠なく支出した退職金の住民監査請求の記事
(てらまち・ねっと 2006.10.14)

をご覧下さい。

監査請求を出した日に、県庁の玄関で見つけた花たち。
  

  
いつもいかめしい守衛さんが立っているのですが、
「きれいなお花、撮らせてくださいね」と言ったら、
「どうぞ、どうぞ」とうれしそうでした。
いつもニコニコしててほしいな。
  

  

とここまで書いて、、、今日は
『生き延びるための思想』(上野千鶴子/岩波書店/2006)
の読書会だ、って思い出した。
のんびり記事を書いてるばあいじゃない。
本を読まなきゃ、ほんを! エッどこに置いたかなぁ?!?!

 探さなくちゃ(汗ッ) 


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コメント (1)
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