勝手連に参加したいというメールが続々。
いま、東京のおんなたちがアツイ!
「アサノと勝とう!女性勝手連」のよびかけ/18日には発足集会
それやこれやで、めっちゃ忙しくて、
昨夜は立候補予定者4人の公開討論会を生ライブで聴きながら、
夜遅くまでパソコンにむかっていた。
公開討論会に先駆けて、浅野さんがマニフェストを出した。
「誰もが誇りを持てる東京へ」浅野史郎マニフェスト
都民のニーズ「一言マニフェスト」も参考に作ったそうで、
さっそく、討論会に取り入れていた。
公開討論会に参加した人に聞いたら、
「会場では浅野さんの発言に一番拍手がおおかった」そうだ。
夜の「ニュース23」にも、4人が生出演。
けっこうおもしろかったです。
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今度の選挙に向けての「世論調査」では、
「政策」で選ぶ人がいちばん多いということ。
今までは「人柄で選ぶ」がいちばんだったので画期的なことだ。
朝日新聞の調査でも「石原・浅野氏、接戦の様相」とのこと。
アサノさんに期待したい。
石原・浅野氏、接戦の様相 都知事選で本社情勢調査(朝日新聞 2007年03月13日)
東京都知事選が22日に告示されるのを前に、朝日新聞社は10、11の両日、都内の有権者を対象に第1回情勢調査を実施し、取材で得た情報をあわせて情勢を探った。調査時点で支持の多くが現職の石原慎太郎氏(74)と前宮城県知事の浅野史郎氏(59)に集まっており、両氏による接戦の様相を呈していることが分かった。現時点で誰に投票したいかを答えた人は6割にとどまり、情勢が不透明な中で告示後の選挙戦は激しいものになりそうだ。
都知事選には両氏のほか、共産推薦で元足立区長の吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)らが立候補を表明している。石原、浅野両氏は政党推薦を受けないとしているが、自民が石原氏を、民主、社民が浅野氏を支援する態勢だ。
投票先を明らかにした人の回答をもとに情勢を分析すると、自民支持層は石原氏、民主支持層は浅野氏支持にほぼまとまっている。有権者の大多数を占める無党派層では石原氏への支持が浅野氏支持を上回っている。
一方、選挙で「都政が大きく変わってほしい」と答えた人は全体の56%に達し、この層では浅野氏が石原氏をリード。選挙に「大いに関心がある」と答えた人は47%を占め、この層では両氏の支持が拮抗(きっこう)している。投票意欲の高い層ほど浅野氏支持の割合が高めの傾向で、前回44%台にとどまった投票率の動向も焦点になりそうだ。
石原氏の都知事としての支持率は42%、不支持37%で、2月3、4日調査(支持53%、不支持35%)から支持が下落していることが明らかになった。
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田原総一朗の政財界「ここだけの話」(2007年3月8日 日経BPネット)
浅野氏の出馬表明で見えてきた都知事選「もうひとつの争点」2007年3月8日
宮城県の県知事を3回やった浅野史郎さんが、東京都の知事選に名乗りをあげた。浅野さんの登場で東京都知事選が非常におもしろくなってきた。
浅 野さんといえば、宮城県知事を3期務めて、徹底した情報公開をやった人物として知られている。もともとは厚生官僚出身なので福祉にも力を入れた。このため、岩手県の増田知事、鳥取県の片山知事、少し前に辞めたが三重県の北川知事、高知県の橋本知事と並んで、改革派知事として有名になった。
浅野さんは宮城県の知事選に立候補するときから、情報公開をうたってきたが、幸か不幸か知事になっていきなり、カラ出張問題、裏金問題が起きてしまった。ここで本気で情報公開に取り組むことになった。
情報公開を貫いた浅野前宮城県知事
私の番組の「サンデープロジェクト」(テレビ朝日)でそのことを聞いたら、彼はもともと官僚出身なので、実は最初は隠そうと思ったと打ち明けたので驚いた。「官僚というのはこういうことが起きたらまず隠そうとする。そういうテクニックに官僚はたけている。けれども、実態を調べていくと、とても隠せる状態ではないから、それならば徹底的に情報を開示して実態を露呈させよう」と言うので情報公開に踏み切ったと彼は語った。
東京都知事にこれから立候補しようという時期に、そんな話を言わないほうが得だと思うが、そういうことをサラッと言うのがおもしろい。正直な人物なんだなと思った。
宮城県前知事の情報公開で特に有名になったのは、宮城県警による捜査協力者への捜査報償費問題だ。協力者の氏名、金額を説明して欲しいということを宮城県警に求めたのだが、宮城県警はこれを拒否した。それでずいぶん長い間、県警とケンカになった。
でも浅野さんに話を聞いてみると、何もこうした内容を一般に公開するということではなかったらしい。県警の予算を決めるのは知事なので、責任者としてその内容を把握しておきたいという意味だったいう。こうした情報は全国どこの都道府県でも知事に公開していないため、浅野さんはやりすぎ、いきすぎでないかと言われた。だから東京都知事になったら警視庁に対してこれをやるんでないかと、警視庁関係者が今から戦々恐々としているわけだ。
このようなエピソードからもわかるように、情報公開率は宮城県が全国で1位だ。東京はなんと41位で相当差がある。石原さんに浅野さんが挑戦するのは、こうした情報公開がどのように変わるのかという点でもおもしろい。
また、「福祉の浅野」といったが、浅野さんが都知事になったらその手腕はどのように生かせるのか。
実は公立小中学校の給食費や文房具費などの就学援助率が東京は全国で2番目。1位は大阪。宮城県は35位。これだけみると、宮城県は豊かな県で東京都は貧しい、大阪は全国で一番貧しいということになるが、これは必ずしもそうではない。東京、大阪は貧しいというより、支払い能力があるのに援助を受けている家庭が多いという指摘もある。こうした問題をどのように整理して実態にあった福祉を実現できるのか興味深い。
改革派知事こそ東京に適任
一方、浅野さんが都知事選に立候補することに違和感を覚える人がいるのは、「なぜ宮城県知事を辞めた人が、東京で立候補するのか」という点だろう。
改革派と呼ばれている知事はみな、2期、3期で辞めている。浅野さんは宮城県知事を3期で辞めた。浅野さんと仲のいい鳥取県の片山知事、三重県の北川知事、落選したが長野県の田中知事は、みんな2期で辞めている。
実は改革派知事の最後はあまり評判がよくない。増田さんは例外かもしれないが、 長野県では田中康夫が敗れ、三重県では北川前知事が推した人間が落選した。同じことが浅野さんにも言えて、最後はあまり評判がよくない。
改革派の知事は最初は何か新しいことをやってくれるという期待感で県民から歓迎されるが、徐々に県民から別の要求が出てくる。地方はあまり大きな地場産業がないところが多いので、公共事業という大きな産業が魅力的に映る。知事の手腕としては、政府に陳情して、いかに公共事業、カネを持ってきてくれるかが問われるわけだ。それに県会議員は土建業者から支援を受けている人が多い。
ところが、改革派知事は「もっと公共事業が欲しい。もっと道路を作れ。もっとダムを作れ」という陳情を受けつけない。そうすると県民は陳情を喜んで受けてくれる知事がだんだんありがたくなってきてしまう。改革派知事が1期、2期務めると、地元の活性化に協力しない知事ということで不満がたまっていく。それでマスコミにもてはやされた改革派知事が最後はあまり歓迎されずに終わっていくことが多いのだ。
逆に多選知事には問題が多い。福島も和歌山もみな多選知事である。そのまんま東(東国原英夫)さんが当選した宮崎県は、前知事は長くないが、その前は全部多選だった。多選のあとを追った知事は、多選知事と同じことをやって問題になった。
多選をやると、どうしても知事は王様になる。議会は知事の言う通りになる。議会は土建屋関連で当選した人が多いので、談合、いってみれば金権政治の構図が出てくる。
では改革派を標榜する人物は知事としては成功しないのか? おそらく東京は別ではないのか。つまり東京都は赤字がないので、公共事業を無理に持ってくる必要がない。つまり地域活性化のために土建業者に頼る必要がないのだ。であれば、東京都こそが浅野さんが知事として思い切り手腕を発揮できる場所であるのかもしれない。
「傲慢」と「違和感」のネガティブ対決
当初、浅野さんは全く立候補の気持ちはなく、これからは福祉で生きようと思っていたという。ところが少なからぬ人々から東京都知事に出て欲しいと言われた。「浅野さんのハートに火をつける会」に呼ばれて、そこで多くの市民たちの熱い声を聞いて、これはやるしかないかなと思ったという。
いま都知事の石原さんが訴えられている交際費の問題が2件ある。1つは、石原さんのために3人で料亭で5万8000円の食事をした件。もう1つはもっと大勢で30万円以上で食事をしたという問題だ。これが違法でないかということで訴えられている。
この問題も番組で浅野さんに聞いてみたが、浅野さんは高すぎるとは言わなかった。ただ、それを隠していることが問題だと言った。情報を公開するということが前提になっていれば、これがそれほど大きな問題にならなかったかも知れない。
その一方で、この問題は別の側面も持っている。
石原さんは多分この金額を知らなかったのだろう。おそらく都の官僚は石原さんを怖がりすぎていて、「このくらいの席じゃないと親分の機嫌を損ねる」と勝手に判断して、そういう席を設けたのかも知れない。つまり、そのことが浅野さんの言うところの傲慢さの裏返しであり、裸の王様になっているということの表れなのだろう。石原さんにはある意味オーラがある。そのオーラがありすぎて、カリスマになって、都の官僚にとって恐い存在になっているわけだ。
石原さんに比べると、浅野さんは恐い存在ではないと思う。2人のキャラクターは非常に違う。浅野さんは気安く話せる存在だが、石原さんのほうは、こちらが階段をあがらなければ話ができない。言ってみれば、今回の都知事選は、「カリスマ」と「都民目線」という知事対決になるのではないか。
その一方で「なぜ宮城県の県知事をやって辞めた人が都知事になるのか」という違和感を持つ人もいるだろう。だから、今度の知事選は「石原さんに飽きた。傲慢すぎる」という東京都民と浅野さんに「違和感をもつ」都民と、どちらが多いか、「傲慢」対「違和感」のネガティブ票の行方も勝敗を分けるカギになるのかも知れない。
「破壊する石原」と「自民党の議員石原」の乖離
浅野さんは、石原さんが最初に出馬したときは、大賛成だったという。「それまで東京は鈴木都知事や青島さんだったが、なにもしなかった。石原都知事はやる気満々で、銀行に税金をかけるとか、『ディーゼル車NO作戦』など、最初はいろいろな政策を打ち出した。だから石原さんの1期目はいいと思ったが、2期目からおごりが出た」と。
もともと石原都知事の登場に東京都民は拍手喝采だった。それまでは官僚的な知事が多かった。そこへ石原さんは、衆議院議員を辞めて都知事になった。非官僚が知事になったということでウケた。
私も作家としての石原さんを認めている。私はもともと作家になりたいと思っていた。その希望を打ち砕いたのが石原慎太郎だった。大学に行きながら同人雑誌をやっていたとき、茅場町のある本屋に「石原慎太郎 『太陽の季節』 文学界新人賞」という短冊型の広告が出た。立ち読みしてこれは参ったと思った。作家としての石原は言ってみれば“没倫理”。既成の倫理、道徳をこれでもか、これでもかと打ち破った。女性をレイプして殺すなどいう場面も多い作家で、既存の体制、秩序を破壊する石原慎太郎がとてもおもしろかった。
だが、「破壊する石原」と「自民党の議員石原」は、自分の中であいいれなかった部分があったのではないか。
石原さんは多分総理大臣になりたかったのだと思う。彼の一番の誤算は、総理大臣になるには時間がかかるということに気づくのが遅かった点だ。自民党には派閥というものがあって、そこに貢献しなければ上には行けない。貢献するということはカネを配ることだから、彼の一番不得手なことだ。大臣を重ねて総理になるといことは、彼には耐えられなかったのだろう。
国民は変化を求めている
知事のいいところはカネがいらないところだ。子分を養うこともない。だから石原さんが都知事になって、「作家石原」と「都知事石原」がどう内部で葛藤し、どんなおもしろいことをやってくれるかという期待があった。銀行に課税するなんてことは、無茶苦茶だ。カジノを東京に作るとか、横田飛行場の民間航空利用とか、個人的には、東京湾に原発を作るとも言っていた。とても従来の知事にはできない、無茶苦茶な発想がおもしろかった。
だが2期目になって、石原さんは知事業に飽きたのではないか。最近では週に3日しか都庁に出てこないくらいだ。おそらく3期目をやる気はなかったのだと思う。ただ2期目に東京オリンピックを思いついた。オリンピックということで誘致までがんばろうと3期目を目指す。おそらく3期目の石原さんはオリンピックしかないのだと思う。1期目の石原さんには期待もしたし、おもしろかった。2期目以後、石原さんのおもしろみが正直うすらいできた。
石原さんが言うように東京オリンピックが実現する可能性があるならば、それが争点になるかも知れないが、実際のところ、北京、ロンドンの次にまたアジアの東京への誘致というのは現実的に難しいのではないか。
宮崎県では、そのまんま東(東国原英夫)さんが自民党の候補を破って登場した。うまく無党派層に乗った形だ。無党派層というのは、誰が正しいか間違っているかより、誰がおもしろいかという点で投票する。これがそのまんま東知事の登場、ある意味では田中康夫的な人物の登場でもあった。
浅野さんは情報開示や福祉の問題に真っ正直に取り組むだろう。そういう期待度はある。何よりも東京にとっては新鮮だ。東京を変えようとするだろうし、変わる部分もあると思う。
いずれにしても、国民は変化を求めている。4月8日の都知事選は、きっとおもしろい勝負になるだろう。
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