『ファム・ポリティク(政治的女性)』2009年秋号が届いた。
5月に『市民と政治をつなぐP-WAN」nの説明で上京したときに、
発行人の田中喜美子さんから「む・しネット」のことを紹介したいからと、
インタビューを受けていたもの。やっとかたちになった。

『ファム・ポリティク(政治的女性)』2009年秋号
ファム・ポリティク編集部(田中喜美子)2009.9.25発行
インタビューはかなり長時間に及んだのだけど、原稿のやり取りは、
メール(添付ファイル)ではなくて、FAXだったので手間がかかった上に、
わたしがプライベートなことを書かないでほしいと注文をつけて、
印刷発行のタイムリミットぎりぎりまで直しを入れた。
ということもあって、
確定稿を見てないし、テキストが手元にないので画像で紹介します。

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話しは変わりますが、
『市民と政治をつなぐ P-WAN」サイトの実務(と事務局)を引き受けたこともあって、
このところ、インターネット関連の新刊本を立て続けに読んだ。
『デジタルネイティブが世界を変える』
(ドン・タプスコット (著), 栗原 潔 (翻訳) /翔泳社 /2009/5/14)

『ザ・グーグルウェイ グーグルを成功へ導いた型破りな戦略』
(ベルナール・ジラール (著), 三角和代 (翻訳), 山下理恵子 (翻訳)/
ゴマブックス (2009/4/27) )
『ポスト・プライバシー』
(阪本俊生著/青弓者/2009年01月)
なかでも、おもしろかったのが、『サイバービア 電脳郊外へ移住する人々』。

『サイバービア 電脳郊外へ移住する人々』
(ジェイムス・ハーキン著・吉田晋治訳/NHK出版/2009)
出版社/著者からの内容紹介
Google, mixi, FACEBOOK, twitterなど華々しく話題をさらっていくネット空間の新プラットフォームの影で、ネット社会の郊外=サイバービアへの集団大移動が始まっています。そこは物語もなければ始まりや終わりもない場所で(非線形性)、つねに様々なできごとが同時進行で起こっており(多重性)、正のフィードバックによって偏った一部のコンテンツだけがますます注目を集めることになり、マイミクやフォロワーといったそこで暮らす人びと同士の《弱い紐帯》は、ネットワークそのものに利用され、その力にすっかり凌駕されています(ネットワーク効果)。
なぜ電脳郊外への移住が始まったのでしょう? ── その答えはまさにサイバービアの成立過程【サイバネティックス→サイバースペース→サイバービア】の中にあります。無限に続く情報ループに身を投じ、あらゆる情報に反応してそのフィードバックに身を委ねるサイバネティクスの設計思想は、第二次世界大戦から60年あまりの時を経て、Web2.0時代のわたしたちを規定しています。本書はこのサイバービアの実体に迫った一冊です。
<目次>
序文
はじめに
第1章 ループ
第2章 仲間
第3章 つながり
第4章 ネットワーク効果
第5章 仲間の圧力
第6章 非線形
第7章 多重性
第8章 フィードバック
第9章 ネットワーク障害
あとがき ループのループ
謝辞 訳者あとがき

ちょうど、日曜日の朝日新聞に書評が出ていたのだけれど、
webにアップされてないので、他の書評を紹介します。
かくいうわたしも、pcを持ち歩き、すぐにネット検索するので、
すでに「サイバービア」の住人、なんだろう、か?(笑)。
最後まで読んでくださってありがとう


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5月に『市民と政治をつなぐP-WAN」nの説明で上京したときに、
発行人の田中喜美子さんから「む・しネット」のことを紹介したいからと、
インタビューを受けていたもの。やっとかたちになった。

『ファム・ポリティク(政治的女性)』2009年秋号
ファム・ポリティク編集部(田中喜美子)2009.9.25発行
インタビューはかなり長時間に及んだのだけど、原稿のやり取りは、
メール(添付ファイル)ではなくて、FAXだったので手間がかかった上に、
わたしがプライベートなことを書かないでほしいと注文をつけて、
印刷発行のタイムリミットぎりぎりまで直しを入れた。
ということもあって、
確定稿を見てないし、テキストが手元にないので画像で紹介します。


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話しは変わりますが、
『市民と政治をつなぐ P-WAN」サイトの実務(と事務局)を引き受けたこともあって、
このところ、インターネット関連の新刊本を立て続けに読んだ。
『デジタルネイティブが世界を変える』

(ドン・タプスコット (著), 栗原 潔 (翻訳) /翔泳社 /2009/5/14)

『ザ・グーグルウェイ グーグルを成功へ導いた型破りな戦略』
(ベルナール・ジラール (著), 三角和代 (翻訳), 山下理恵子 (翻訳)/
ゴマブックス (2009/4/27) )
『ポスト・プライバシー』

(阪本俊生著/青弓者/2009年01月)
なかでも、おもしろかったのが、『サイバービア 電脳郊外へ移住する人々』。

『サイバービア 電脳郊外へ移住する人々』
(ジェイムス・ハーキン著・吉田晋治訳/NHK出版/2009)
出版社/著者からの内容紹介
Google, mixi, FACEBOOK, twitterなど華々しく話題をさらっていくネット空間の新プラットフォームの影で、ネット社会の郊外=サイバービアへの集団大移動が始まっています。そこは物語もなければ始まりや終わりもない場所で(非線形性)、つねに様々なできごとが同時進行で起こっており(多重性)、正のフィードバックによって偏った一部のコンテンツだけがますます注目を集めることになり、マイミクやフォロワーといったそこで暮らす人びと同士の《弱い紐帯》は、ネットワークそのものに利用され、その力にすっかり凌駕されています(ネットワーク効果)。
なぜ電脳郊外への移住が始まったのでしょう? ── その答えはまさにサイバービアの成立過程【サイバネティックス→サイバースペース→サイバービア】の中にあります。無限に続く情報ループに身を投じ、あらゆる情報に反応してそのフィードバックに身を委ねるサイバネティクスの設計思想は、第二次世界大戦から60年あまりの時を経て、Web2.0時代のわたしたちを規定しています。本書はこのサイバービアの実体に迫った一冊です。
<目次>
序文
はじめに
第1章 ループ
第2章 仲間
第3章 つながり
第4章 ネットワーク効果
第5章 仲間の圧力
第6章 非線形
第7章 多重性
第8章 フィードバック
第9章 ネットワーク障害
あとがき ループのループ
謝辞 訳者あとがき

ちょうど、日曜日の朝日新聞に書評が出ていたのだけれど、
webにアップされてないので、他の書評を紹介します。
かくいうわたしも、pcを持ち歩き、すぐにネット検索するので、
すでに「サイバービア」の住人、なんだろう、か?(笑)。
【書評】『サイバービア』ジェイムス・ハーキン著、吉田晋治訳 2009.9.6 12:31 産経新聞 本書『サイバービア』を知った時、最初は、サイバー時代の楽園状況を解いた「サイバーピア」なのかと思った。しかし、よく見ると「サイバービア」であり、由来は「ユートピア」ではなく「サバービア」、つまり「郊外」なのだと理解できた。 サイバーとは第二次大戦直後にアメリカの数学者ウィーナーによって提唱された「機械と生物を含む系の制御・通信などを扱う総合的な情報科学」(大辞林より)である「サイバネティックス」(電脳工学)が出自であり、いまや第2の世界ともいうべき「電脳社会」を予告した言葉だった。 そして、サイバネティックスは、その後、コンピューター通信やインターネットなどの登場、普及により、「サイバースペース」(電脳空間)に、バーチャルリアリティー(仮想現実)を加えて、実生活空間と大して違わない現実感を持つ新しい世界の状況へと進んだ。その結果登場したSNS(ソーシャル・ネットワーク・サイト※サービスともいわれる)や動画サイトなど、電脳社会の多彩化、多重化により、人々は、いまや、電脳空間の郊外、つまり「サイバービア」に移住し始めていると説いている。 この「郊外」という表現には、実空間の郊外化が、交通手段の利便の向上により、中心部に住まなくても十分に生活ができることと重ねられており、情報においても、オンライン状況という交通手段により郊外に移住することを望むネットワーカーが増えていることを説明している。 いま日本でも、ブログ、ミクシィ、セカンドライフ、ツイッターなど変化し続ける電脳社会と深く付き合い、いまやそのものがない生活など考えられないほどの関係になりながら、しかし、一方ではそうした生活に疲れを覚え始める日本人が増えてきている。その最大の理由が、本書が説く「電脳郊外」なのだ。大きな物語もなく、扱いきれないほどの複数の状況が同時進行で動き、弱い結び付きながら、しかし、それゆえ決して無視できない関係に縛られているあなたは、いったい何人のマイミクをお持ちなのだろうか。(NHK出版・1680円) 評・林光(社会評論家) (2009.9.6 12:31 産経新聞) |
『サイバービア 電脳郊外が“あなた”を変える』の感想 ネット生活を客観的に見つめなおすことができる興味深い1冊。 御厨一葉 2009/09/07 janjan インターネットや携帯電話を使わない社会生活は今やほとんど考えられないほど、それらは人々の間に浸透している。今や業務連絡も、買い物も、ちょっとした暇つぶしのおしゃべりすらも、全てインターネットの中で済ますことができる。そしていつのまにか、子育てや医療相談、結婚の相手探し、政治活動といった、生活に大きくかかわるような話もネット上で行われるようになった。 実生活では絶対に出会えないような人間が、たまたま目にした興味のある質問に、家族や親戚以上に親身になって助言してくれる。一方で、何の根拠もない噂が広まると、一般生活では大人しい人物が、他人のブログに暴力的な書き込みを執拗に繰り返す事もある。 ネットは、もはや実生活とは全く違う別の顔を持った人間たちが、セカンドライフを送る場になった。その場所は「サイバービア」と呼ばれている。「サイバービア(電脳郊外)」は「サイバネティックス(電脳工学)」と「サバービア(郊外)」を組み合わせた造語である。 サイバービアに移住した人々は、自由気ままに興味のある出来事だけに、無数に関わりを持ち続けることができる。その一方でその関わりを維持するために、日長一日メールを読み、ブログに書き込み、チャットし、その合間に仕事を片付けるような、本末転倒の暮らしを続けるようになる。電子情報のループに囚われた人間の多くは、目の前のタスクをこなすのに精一杯で、自分は一体何をやりたいのか、どうすればいいのか当惑し、その生活に時折空しさを感じている。 本書は身の回りのデジタル機器が、どのように私たちの精神や歴史に変化を与えてきたかということを、著者独特の視点と調査で纏めた歴史書である。現在のネット生活を支える情報技術は、3人のキーマンに受け継がれて発展した。 まず、1940年代の第二次世界大戦時にナチスのミサイル攻撃を防ぐ目的で、サイバネティックス理論を興したノーバート・ウィーナー。常に変化し続ける情報を、絶えずフィードバックすることで、敵ミサイルの進路を妨害するという、新しいアプローチの仕方を開発した。この理論は、人間とデジタルデバイスの関係を大きく変える発端となった。 戦後に、政府に対して反骨精神を燃やしたヒッピー達が支持した「ホール・アース・カタログ」の編集者であるスチュアート・ブランド。彼やヒッピー達のカウンターカルチャーを通じた交流は、「お上」からの情報を得るだけでなく、個人からの積極的な情報発信により、誰にもコントロールされない自律的なコミュニティーを作るという、ネット社会の基盤と精神を構築した。 その後80年から90年に最盛期を迎えた、元ヒッピーによるコンピュータとネット業界による新たな経済構造の構築と株の暴落による衰退。一見アナーキーに見えるネット社会について、メディアの内容が問題なのではなく、人々がどのようにメディアに接しているのかが重要だと、文学者のマーシャル・マクルーハンは主張した。 読み始めは冗長で退屈だったが、読み進むに従い、サイバネティックスの歴史と、ネット社会で人間に及ぼす様々な現象が非常にわかりやすく纏められていて、どんどん面白さが増していった。 著者のジェイムズ・ハーキンは、サイバービアという第二の生活にドップリと浸かっているからといって、人々の生活の質が脅かされていると警鐘を鳴らそうとしている訳ではない。むしろネット社会でのみ可能な、「完全に対等な立場で」他人と関わることができる社会の実現に向けての希望を語っている。その理想と現実の狭間に広がるサイバービアが、単なるネット上の仮想生活だけではなく、ものすごいスピードで現実生活と重なってきているのだ。 私達のネット生活を客観的に見つめなおすことができる、大変興味深い1冊だった。ネット生活に少々疲れを感じている人にオススメだ。 |
最後まで読んでくださってありがとう






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