みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

新型インフルエンザ感染してたらどうしよう? 「おちついて冷静に対処しよう。」

2009-11-17 15:19:35 | 健康/くらし/薪ストーブetc
おとといの夜中から明け方にかけて、のどから胸にかけてしみる様に痛くなってきた。
逆流性食道炎の持病があるので、胃酸が逆流したのかと飲み食いしたものを思い出し、
夕食は早めに食べたし、タケブロンもちゃんと飲んだはず、と、うとうと考えた。

朝起きてもおさまらず、どうも風邪からきているのどの痛みらしい。
軽い咳も出はじめたので、「すわっ、新型インフルエンザ」と熱を測ったが、とりあえず発熱はない。

わたしが新型インフルにかかるのを怖がってるのは、呼吸器系が弱いから。
数年前には、長引く咳に悩まされ、肺がんを含めて呼吸器疾患の精密検査も受けたし、
呼吸困難がおきて「ぜんそく」と診断されたこともある。

新型インフルエンザのウイルスは肺で増殖する上、喘息を誘発するそうだから、
感染しないように、「手あらい・うがい」で予防対策をしていた。
岐阜でも「中流行」の時期にはいってきたので、
先月の診察時に、「ワクチンを接種したほうがよいか」と医者に尋ねたが、
「その必要はないでしょう。かかったらタミフルを処方します」と言われた。

熱はないので、この段階で検査をしても新型と診断される確率は低いし、
ということで、まずは葛根湯と午黄を飲んで暖かくしていることにした。

新型インフルエンザ:あなたは打つ?打たない?ワクチン今日から/緑茶うがいも予防に効果?(10/19)

新型インフルエンザ流行状況をネットで公開/「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス」岐阜県医師会(9/26) 

新型インフルエンザには「麻黄湯」が効く?/重症化防止のために/新型インフル関連本も紹介(9/2)


自分で書いた新型インフル関連のブログ記事も読み直してみて、
大事にとっておいた「持病のある人」の新聞記事を探して読んだ。


難しい本は読む気力がないのだけど、タイムリーに中日新聞から、
「新型インフルエンザ対策マニュアル」が届いていた。
 とても分かりやすい内容。





ワクチン接種もはじまったけれど副作用もあるらしいし、「基本は自宅療養」。
やっぱり、新型インフルにかかっていても、「おちついて冷静に対処する」しかない。

新型インフルエンザにかかってもよいよう「麻黄湯」も備蓄してあるし、
半年前にA型インフルにかかった母がタミフルを三日分処方され、
「夜に一錠飲んだら、翌朝にはなおってしまったからあげる」と、
もらっておいたタミフルも冷蔵庫にあるし、と最悪の場合を想定しての選択肢を考えた。


新型ワクチン接種後に2人死亡 岐阜、長野で高齢男性
中日新聞 2009年11月17日

 厚生労働省は16日、岐阜県内の病院で同県内の70代の男性が、新型インフルエンザのワクチンを接種した約3時間半後に死亡したほか、長野県内の80代男性が、ワクチンを接種してから4日後に呼吸不全で死亡したと発表した。新型ワクチン接種後の死亡報告は国内で計3例となった。
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【岐阜】接種開始もワクチン半分届かず

 妊婦や基礎疾患を持つ外来患者への新型インフルエンザのワクチン接種が16日、県内の一部の医療機関で始まった。医療機関が受けた予約に対して、これまでに配分された量は45~60%程度で、医療機関は優先順位付けや接種者への連絡などの対応に追われている。
 県によると、6日までに県内の約1100医療機関が受けた予約は妊婦が約9000人、基礎疾患患者が約10万人。これに対し、配分されたワクチンは妊婦が4000人分、基礎疾患が5万9000人分だった。
 次回の国からの配分は12月4日だが、どれだけ配分されるかは「分からない」という。
 岐阜市の県総合医療センターは、妊婦約100人を含む計約1200人から予約を受けたが、届いたワクチンは580人分。
 配分量は直前まで分からなかったため、入院患者らに優先的に配分されていたワクチンで余った分を使い、予約を受けていた基礎疾患を持つ通院患者19人だけにとりあえず接種したという。17日から本格的に接種を始める。
 約1000人の予約を受けた岐阜市民病院は、配分されたワクチンは「最低でも900本はほしかったが、限りなく厳しい量」という。具体的な配分量については「患者は自分が何番目か分からず、混乱する恐れがある」として明らかにしなかった。優先順位の高い人から連絡をしており、接種は19日から始めるという。
 (山本真嗣)
(中日新聞 2009年11月17日)


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あい変わらず体はだるくてのどは痛かったが、
夜になっても熱は上がらなかったので、「麻黄湯」は飲まなかった。
じつはわたしは、数年前に原因不明の「発作性の頻脈・血圧上昇」をやってから、
「葛根湯」や「麻黄湯」など漢方薬に配合されている「甘草」の副作用が要注意。

とはいえ、夜中に咳がひどくなるのでは、という不安がぬぐえなかったので、
電気毛布を入れて、空気清浄機をつけて、久しぶりに睡眠導入剤の「マイスリー」を飲んで寝た。

ひどくなってくようだつたら、かかりつけの医者に行くつもりだったけれど、
まる一日たった今朝も熱はなかったので、予防的にタミフルを一錠飲んで、
あたたかくして昼前まで寝ていた。

ちょっと気分がよくなったので、当事者として仕入れた新型インフルエンザの最新情報で、ブログを書いているとこです(笑)。

新型インフルウイルスの免疫部分、季節性と共通点多数
2009年11月17日8時40分 朝日新聞

 新型インフルエンザウイルスの免疫にかかわる「目印」部分に、これまでの季節性インフル(Aソ連型)と共通した部分が多数あることを、米ラホイヤアレルギー免疫研究所などが突きとめた。ワクチン接種が1回だけで免疫力が得られる理由の可能性もある。今週の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表する。
 病原体を抑える免疫反応には、大きく分けて2種類ある。特殊なたんぱく質(抗体)がウイルスなどを攻撃する液性免疫と、リンパ球(T細胞)が攻撃する細胞性免疫だ。これまで、高齢者の一部から新型ウイルスに反応する抗体は見つかっていた。
 研究チームはT細胞に注目。ウイルスにある「抗原決定基」と呼ばれる免疫反応にかかわる部分を調べた。すると、ある種のT細胞が反応する抗原決定基は、季節性インフルのAソ連型に78個あり、このうち54個が新型インフルでも見つかり、69%が同じことがわかった。
 研究者は季節性と新型のウイルスが共通する部分を持つため、多くの人が何らかの免疫反応を持っている可能性を指摘している。
 十分な免疫力を得るために新型ワクチンは2回接種が必要と考えられてきたが、臨床試験では1回で十分との結果が出ており、専門家の中には細胞性免疫が関係するとの見方もある。(小堀龍之)
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「標識」の一種、7割一致=新型インフルに基礎免疫-米

 流行中の新型インフルエンザウイルスは、ある種の免疫細胞の標的となる分子が過去の季節性インフルエンザと約7割一致することを、米国ラホーヤアレルギー免疫研究所などのチームが明らかにした。各種データで、成人は過去の感染により何らかの免疫を持つことが示唆されており、分子レベルで根拠の一端が示されたことになる。
 ただし、実際に感染防御にかかわる部分に関しては17%しか一致しておらず、やはりワクチンは必要だとしている。論文は米科学アカデミー紀要電子版に16日発表した。
 研究チームは、免疫細胞に対する標識の役割をする「エピトープ」と呼ばれる分子のデータベースを用いて、過去に流行したインフルエンザと今回の新型のウイルスを比較。免疫細胞のうち、司令塔役のT細胞に対するエピトープは41%、別のT細胞では69%一致していた。
 一方、T細胞の司令を受けてウイルスに対する抗体をつくるB細胞では、31%のみ一致。その多くはウイルスの内部たんぱくに存在し、実際の感染にかかわる表面たんぱくには17%だけだった。
(2009/11/17-07:07)時事通信



新型インフル 流行本格化 肺炎、脳症…“兆し”見逃すな
2009.11.16 産経ニュース

 週間の全国の推計患者数が150万人を突破し、日本でも新型インフルエンザの流行が本格化している。冬場に流行する季節性インフルエンザとは違い、ウイルス性肺炎や脳症で健康な大人や子供が病状を急変させ、なかには死に至るケースもある。医師が重症化の兆しを見逃さず、適切な治療を施すことが求められる。(編集委員 木村良一)

 ≪病状の急変も≫
 メキシコや米国から世界中に広まった豚由来の今回の新型インフルエンザは弱毒タイプで、いまのところ毒性が強まるようなウイルスの変異はなく、安定している。感染しても大半の人が軽い症状で済む。
 しかし、早い時期に感染が拡大したメキシコや米国の状況に詳しい感染症の専門家は「患者の数%がウイルス性肺炎や脳症、多臓器不全を引き起こして病状が急変し、重症化している。その大半が健康で持病のない大人や子供で、命を落とすこともある」と指摘し、「患者の数が少ないうちは目立たないが、日本でも患者の増加に比例してこうした重症者が増えてくる」と警告する。
 厚生労働省によると、日本では11月1日までの1週間に全国約5000カ所の医療機関から報告された患者数は、1カ所当たりの数値が警報レベルの30人を超えた。患者は5~14歳の若年層に集中し、これが患者全体の60%以上を占めている。
 死者も増えている。国内初の新型インフルエンザによる死者が出たのは8月15日。患者は沖縄県の57歳の男性で、死因は肺炎による敗血症だった。慢性腎不全で透析治療を受け、心筋梗塞(こうそく)の治療歴もあった。
 その後10人が死亡した後、9月9日には大阪府で40代の男性が死んだ。死因は不明だが、基礎疾患(持病)はなく健康だった。続いて15日には、やはり持病のない24歳の女性が亡くなっている。肺炎を引き起こして意識不明となり、人工呼吸器を装着して集中治療を受けたが、くも膜下出血で亡くなった。

≪早期受診を≫
 厚労省のまとめによると、11月1日までに43人の死亡が公表された。このうち13人に基礎疾患がなかった。また、4歳から16歳の5人がインフルエンザ脳症で亡くなっていた。
 国立感染症研究所の調査では、季節性インフルエンザでの脳症は例年100人程度で5歳以下が中心だ。しかし、新型では年齢の高い子供でも脳症を発症し、例えば約3カ月間で約50人と患者数が多いのが特徴となっている。
 インフルエンザ脳症は早期に適切な治療を施せば回復する。このため、日本小児科学会は(1)呼び掛けに答えないなど意識レベルの低下がある(2)けいれんが30分以上続く(3)意味不明の言動がみられる-の症状は脳症の疑いがあるとして、ホームページ上で早期受診を呼び掛けている。
 インフルエンザ脳症と並んでウイルス性肺炎と多臓器不全も今回の新型の大きな特徴だ。肺などで豚由来の新型インフルエンザウイルスが増殖しやすい体質の持ち主が、こうした症状を引き起こすとみられている。

 感染症の専門家は「診察した医師が重症化の兆しを見逃してしまうほど急変することがある。初期の段階で抗インフルエンザウイルス薬を投与すれば回復する。医師が重症化の兆しを見逃さないことが何よりも大切だ」と訴える。
                  ◇
【用語解説】インフルエンザ脳症
 肺などで増えたウイルスに免疫が過剰反応し、脳が腫(は)れて意識障害を起こす。体内でウイルスが急増すると、人の細胞からサイトカイン(細胞間の情報伝達に関係するタンパク質の総称)が多量に放出(サイトカイン・ストーム)され、脳に悪影響を与える。後遺症が出ることが多く、最悪の場合、死亡する。新型インフルエンザは初めて感染するウイルスでウイルスが一気に増えやすく、脳症を引き起こしやすい。

【用語解説】ウイルス性肺炎
 季節性インフルエンザでは体が弱って細菌性肺炎を併発し、高齢者が命を落とすケースが多い。新型インフルエンザは高齢者に限らず、ウイルスそのものが肺の中で増殖して急性の肺炎を引き起こす症例がみられる。季節性にはない特徴だ。


インフルエンザ 第3の治療薬…塩野義が承認申請

 塩野義製薬は4日、インフルエンザ治療薬「ペラミビル」について、厚生労働省に10月に承認申請したと発表した。既存のタミフルとリレンザに続く第3の治療薬で、新型インフルエンザの感染拡大を受け、2010年3月末までの予定だった申請作業を急いでいた。

 新薬の承認は通常、申請から1年以上かかることが多いがインフルエンザの流行で厚労省が審査を早めるとの見方もある。塩野義は来春までに、50万~100万人分を生産できる準備を進める方針だ。
 塩野義は2007年に米国のバイオ製薬会社から、ペラミビルの日本と台湾での開発・販売権を取得した。米国では新型インフルエンザ感染者に緊急時の投与が特例で認められているが、正式な承認申請は世界初だ。
 臨床試験では15分の点滴投与1回でタミフル5日分と同じ程度の効果があった。研究レベルではタミフル耐性のあるウイルスへの効果も確認している。
(2009年11月5日 読売新聞)


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