みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

【悩みのるつぼ】Q介護しない元学者の父:A(上野千鶴子)貨幣で対価を要求する手も

2014-09-21 20:43:47 | ジェンダー/上野千鶴子
きのうの悩みのるつぼの質問は「介護しない元学者の父」のお悩み。
上野さんの回答がとてもおもしろかったです。

あさっては、関市で上野さんの講演会があるので、
上野さんにお会いできます。
たのしみです。

 【悩みのるつぼ】介護しない元学者の父
2014年9月20日 朝日新聞be

相談者:女性 40代

 40代の女性です。
 私には認知症の祖母がいます。各特別養護老人ホームのウエーティングリストには何百人もいて自宅での介護を余儀なくされています。ここ一年で寝たきりになり、下の世話が加わったのみならず、夜中じゅう叫ぶことも多く、世話をしている母の体重は10キロも減ってしまいました。
 父は退職後の今は一日中家にいて、自発的に介護や家事を手伝うことはせず、昔の映画を見ているかゴロゴロしています。
 父は以前大学教授で、女性の歴史や差別などに関しての本も書いていましたが、当時から家事はもとより、電球を換えたり、庭の水やりをしたりさえしない無精者でした。
 理屈ばかりの机上の論理で研究者ぶる父が許せなく、バトルを挑んだこともありましたが、「これは分業だ。自分は外で働くので家事はやらないのだ」とヌケヌケと言っていたのが忘れられません。
 しかし退職した今になっても、労働を母のみに任せ、介護や養護施設の情報収集さえしない父を許せません。私は毎日仕事で遅いので土日しか母の手伝いはできません。もう老人になったとはいえ、何とか今からでも父を生活の労働に参加させる手はないでしょうか。ちなみに母はもう諦めてしまっており、両親の仲もとりたてて悪いわけでもありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
回答者:社会学者 上野千鶴子
貨幣で対価を要求する手も


 いるんですよ、こういう手合いが。タテマエは立派なのに、実態はお粗末。口先だけ達者でカラダの動かない男が。とりわけ文系男に多そうですが。
 夫をぐうたらに仕立て上げたのは妻であって、あなたではありません。半世紀近く横柄な夫に仕えてきた妻との関係は、今さら娘には変えられないでしょう。カエサルのものはカエサルに。夫婦の問題は夫婦に。それを目の前で見ているのがイヤなら、あなたが家を出ることです。はい、これで回答は終わりです。
 祖母というのは父の母ですか、母の母ですか。それで状況が違ってきます。母方なら母に負い目があって夫に協力を頼むのが難しいでしょう。が、夫の母なら違ってきます。「あんたの親でしょ」という捨てぜりふが効くからです。特に説明がないので、夫の母であることを前提にして、それなら介護を分担してもらいましょう。
 当番制を敷いてはどうでしょう? 何曜日の何時から何時までは誰、と決めて、その間当番でない人は外出するのです。そうすれば認知症の祖母と家でゴロゴロしている父とが取り残されます。こういう実力行使が一番。出かける時に、「おばあちゃんに何かあったら、お父さんに賠償請求が来るからね」と釘をさしておきましょう。

 労働で支払う気がないなら貨幣で対価を要求すること。
 祖母の年金は母がもらう、父からも対価を支払ってもらう。極めつきは祖母と母に養子縁組してもらって遺産相続人になる。そのくらいの手続きは制度を学べばあなたにもできるでしょう。そして介護保険を使いまくって他人に入っていただきましょう。祖母の財産を生前に使いこんでもよいくらいの気持ちで。
 あとはつねひごろ、両親の聞こえるところでこう言い続けることです。
 「お母さん、よくやるね。その報いはきっと将来返ってくるよ。でも、なあ~んにもしないお父さんの面倒は、誰にも看(み)てもらえないだろうね。あたしだってまっぴらごめんだから」って。後悔しても遅いですから。
 「両親の仲はとりわけ悪いわけではない」とあなたは書いていますが、それも妻が忍従して波風を立てないからこそ。「夫を諦めた妻」の夫婦関係はとっくにこわれています。それを見てきたから、おそらくあなたは結婚しなかったのではありませんか? そうであったならば、あなたの次なる課題は家から自立することです。 


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話しは変わりますが、
日本蜜蜂の日よけを外したら、ススメ蜂が襲って来ました。




いそいてネズミ取りをかけて、一匹捕まえておいておいたら、
つぎつぎにくっついていました。数えたら20匹ほどいます。

スズメバチが来るようになったので、
暗くなってから夏用の入り口を変えることにしました。





箱の下を2段入れ変えて、ついでに、スムシ対策で上のスノコとふタもかえます。

  


新しいすのこを上に置いて、蓋をします。



巣から切り取った古いスノコ。
   
   入り口を変えるときに、下から蜜蜂の様子を写しました。
   

   
夏に雨が多かったせいか、どの群も箱が軽いので、
秋の蜂蜜をとるのはやめます。

一夜明けて、今朝の様子です。


箱が新しくなったからか、寝入りばなを襲われたと思ったからか、
いちにち、蜂たちの箱の出入りが頻繁で、周りを飛び回ってざわついていました。


「ぽろたん」栗、何個かみのっています。

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9月20日(土)のつぶやき

2014-09-21 01:10:53 | 花/美しいもの

スコットランド 民意表明の尊さ示した:社説:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/column…


効率化で過重労働を改善 ワークライフバランス推進:暮らし:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/living…


夕陽に燃える曼珠沙華。朝陽にかがやくピンク花。 goo.gl/5mxaQb


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