夏の長雨で春の蜂蜜を消費してしまった可能性があるので、
給餌(砂糖水)をしてやることにしました。
倉庫にあったもらい物の砂糖の缶を見つけてきて、
約2キロの砂糖に1.5ℓの水を入れて、よく溶けるまで煮詰めます。
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スチロールに吸い穴をあけたトレイに砂糖蜜を入れてやると、
さっそく、みつばちが巣から出て、飲みに来ていました。
栗「ぽろたん」は6,7個くらい実っていたのですが、
いがが下に落ちた栗は、何者かに食べられていました。
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木に残っていたいがぐりを落として、
長靴でふんづけて実だけ取り出しました。
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キズをツケてレンジでチンしたのですが、いくつかは破裂。
破裂してない栗は、渋皮がきれいに剥けました。
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栗を食べながら、上野さんからいただいた光文社新書の
「『育休世代』のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか? 」(中野円佳)を読みました。
週二回の配達の日に、どかさんが玄関に届けくれる、ふぞろいの秋野菜たち。
何とか残さず食べようと、工夫して食べています。
一度にいろんな料理ができるヘルシオが威力を発揮。
上の段は焼きモードで「白ナスの焼きナス」と赤ピーマンのグリル。
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下の段では同時に、蒸し物ができます。
蒸しインゲンと蒸しニンジン。
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くず芋は皮をむいてフライドポテトに。
メーンは、岩手赤牛ステーキ、蒸しニンジンのソテー添え。
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別の日にはイベリコ豚。
ナスとズッキーニ、インゲンは先に、ウオーターグリルで火を通しておき、
お肉を焼いた下に敷きます。
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キハダマグロは生です。
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はなしは変わりますが、
きょうの朝日新聞の論壇時評。
高橋源一郎さんの「「愛国」の「作法」について」がとってもよかったです。
新聞は5紙の朝夕刊を購読していて、
朝日新聞も、ずっと長いあいだ朝夕刊を読んています。
これはヘンだ、と思う記事もありますが、
こんな時だからこそ、読者をつづけたいと思っています。
(論壇時評)〈個人的な意見〉 「愛国」の「作法」について 作家・高橋源一郎 2014年9月25日 朝日新聞 学校で「新聞」を作るプロジェクトに参加している小学生の息子が、おれの机の上に積まれていた新聞と雑誌を見つけ、「これ、なに? 読んでいい?」と訊(き)いてきた。おれは、少し考えて、「止(や)めときな」といった。 「なんで?」 「下品で卑しいものが混じってるから。そのうち、きみはそういうものにたくさん出会うことになるだろうが、いまは、もっと気品があって美しいものを読んでいてもらいたいんだよ。パパとしては」 「わかった」。そういって、息子は書斎を出ていった。おれは、なんだかちょっと悲しく、憂鬱(ゆううつ)だった。 朝日新聞は、二つの大きな「誤報」を作り出した〈1〉〈2〉。「誤報」に関しては、擁護のしようもない。その後の対応も、どうかしている。だから、批判は甘んじて受けるべきだ、とおれは考えていた。机の上にあったのは、その「誤報」を批判するものだった。 その中には、有益なものも、深く考えさせられるものもある。だが、ひどいものも多い。ひどすぎる。ほんとに。罵詈雑言(ばりぞうごん)の嵐。そして、「反日」や「売国」といったことばが頻出する。 そんなことばが使われること自体は珍しくない。「前の戦争」のときにおれたちのこの国で、1950年代のアメリカで、旧ソ連時代のロシアで、そして、ナチス支配下のドイツで、「愛国」の名の下に、それに反すると認定された者は、「売国奴」(ときに、「共産主義者」や「人民の敵」ということばも使われた)と呼ばれ、容赦なく叩(たた)きのめされ、社会的に(あるいは身体的に)抹殺された。いまも世界中で、同じことは行われ続けている。いや、気がつけば、おれたちの国では、その「語法」が、「憎しみ」と軽侮に満ち、相手を一方的に叩きのめす「語法」が広がっている。 * 2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルに2機の飛行機が突入した。イスラム原理主義グループによる同時多発テロだ。ベルリン滞在中のアメリカ人作家スーザン・ソンタグは、その2日後、このことについて意見を書き、テロから6日後に発売された雑誌に掲載された〈3〉。ソンタグはこう書いている……まず、共に悲しもう。だが、みんなで一緒に愚か者になる必要はない。テロの実行者たちを「臆病者」と批判するが、そのことばは彼らにではなく、報復のおそれのない距離・高度から殺戮(さつりく)を行ってきた者(我らの軍隊)の方がふさわしい。欺瞞(ぎまん)や妄言はなにも解決しない。現実を隠蔽(いんぺい)する物言いは、成熟した民主国家の名を汚すものだ、と。 この発言は、「団結」を乱すものとして、全米で憤激を巻き起こした。ソンタグは「アメリカの敵」を擁護する「売国奴」と見なされ、殺害予告をされるまでに至った。それでも、ソンタグはすぐにニューヨークに戻り、発言を続けた。 彼女は、どうしてそんな発言をしたのだろうか。おれは、ずっと考えてきた。もしかしたら、彼女は、殺されても仕方ないと思っていたのかもしれない(彼女は、長期にわたる癌〈がん〉闘病生活を送っていて、2004年に亡くなる)。愛する祖国が、憎悪にかられて、暴走するのを止めるために、「正気」に戻るよう促すためには、それしか方法がなかったのかもしれない。実際、ブッシュ政権下のアメリカはやがて、「イラクには大量破壊兵器がある」という情報を捏造(ねつぞう)して、戦争を開始することになるのである。 おれは、ソンタグのような人間こそが、最高の愛国者ではないかと思う。同じような事件がこの国で起こったとき、同じような感想を抱いたとして、ソンタグのようなことが書けるか、といわれたら、おれには無理だ。そんな勇気はない。 ソンタグはこんなことをいっている。「自分が大切にしている諸権利やさまざまな価値の相克に、私は取り憑(つ)かれている。たとえば、ときとして、真実を語っても正義の増大にはつながらないということ。ときとして、正義の増大が真実の相当部分を押さえ込む結果になるかもしれない、ということ。(略) 私自身の見解は、もし真実と正義のどちらかを選ばざるをえないとしたら――もちろん、片方だけを選ぶのは本意ではないが――真実を選ぶ」〈4〉 * ジャーナリズムのことばと文学のことばは違う。けれど、共有しているものもある。だから、いまのことばを朝日新聞に贈りたい。「誤報」問題が起こったのは、自分たちの「正義」を絶対視してしまったからであるように思えるのだ。 人は間違える(おれもしょっちゅう間違える)。組織や社会も間違える。国もまた間違える。それがすべての出発点であるように、おれは思う。それがどのような「正義」であれ、「おれは間違っていない」というやつは疑った方がいい。「愛国者」であると自称する連中は「国の正しさ」に敏感だ(だから、「正しくない」といわれると攻撃する)。だが、正しくなければ愛せないのだろうか。ソンタグにとって、祖国アメリカは、「正しさ」と「不正」の入り交じった存在だった。その、矛盾する、等身大のアメリカをこそ彼女は愛した。 自称「愛国者」たちは、「愛国」がわかっていないのではない。「愛」が何なのかわかっていないのだ、とおれは思う。こんなこといってると、おれも、間違いなく「反日」と認定されちまうな。いやになっちゃうぜ。 * 〈1〉本紙記事「慰安婦問題を考える(上)~『済州島で連行』証言」など(8月5日) 〈2〉本紙記事「本社、記事取り消し謝罪 吉田調書『命令違反し撤退』報道」(9月12日) 〈3〉スーザン・ソンタグ「9.11.01」(『同じ時のなかで』〈2009年〉所収) 〈4〉スーザン・ソンタグ「言葉たちの良心 エルサレム賞受賞スピーチ」(同) ◇ たかはし・げんいちろう 1951年生まれ。明治学院大学教授。小説作品に『さよならクリストファー・ロビン』(谷崎潤一郎賞)、『日本文学盛衰史』(伊藤整文学賞)、『優雅で感傷的な日本野球』(三島由紀夫賞)など。近刊にエッセー集『還暦からの電脳事始(ことはじめ)』。 |
最後まで読んでくださってありがとう
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明日もまた見に来てね
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