みどりの一期一会

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【悩みのるつぼ】Q家事ハラ?の夫に困って:A上野千鶴子「最終的判定は子どもがするはず」

2015-10-05 16:49:53 | ジェンダー/上野千鶴子
土曜日の朝日新聞beの「悩みのるつぼ」。
一昨日の回答者は上野千鶴子さんでした。

家事についての「家庭内異文化摩擦」、
おもしろいです。

 【悩みのるつぼ】家事ハラ?の夫に困って
2015年10月3日 朝日新聞be

●相談者 主婦 30代
 4歳と1歳の子どもがいる結婚6年目の30代の主婦です。今回相談したいのは同じ30代の主人のことです。

 主人は自他共に認めるしっかり者で、子育てはもちろんトイレ掃除や洗濯、アイロンがけまで、私から頼まなくても自分から進んでやってくれます(ただし、料理はさっぱりですが)。

 一方の私は、親の育て方もあってか、どちらかというとのんびり屋さんであるため、段取りをつけて家事や片付けをすることが苦手。家の中でものをなくすことや、ちらかっていることも多いです。

 そのため、よく主人に、「風呂場で脱いだものはきちんと洗濯機に入れなさい」「取り込んだ洗濯物はすぐ畳んで衣装ケースにしまいなさい」「使ったものは元の場所に戻しなさい」と子どものように注意されてしまいます。

 挙げ句の果てには「だらだら家事をやっていると子どものしつけに悪い」とまでいわれてしまう始末。確かに正論では主人のいうとおりで、結果的に主人のおかげで家事も進み大変助かっているのは事実ですが、ついつい、口うるさく感じてしまいケンカになることもあります。

 DVは全くありませんが、ややモラハラ気味(家事ハラ?)に感じてしまいます。よく主婦向け雑誌で相談されるのと逆パターンですが、こんな私はわがままでしょうか?

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回答者 社会学者・上野千鶴子 
最終的判定は子どもがするはず


 いるんですよね、こういう夫。逆のケースが多そうですが、その場合は妻があきらめてまめに始末して歩くので、トラブルにならずにすんでいるだけ。これを「家事ハラ」と呼ぶのは、まちがいです。

 「家事労働ハラスメント」を造語した竹信三恵子さんによると、「家事ハラ」とは家事労働を背負うことによって主として女性が社会でこうむるさまざまな不利益のこと。このケースは家庭内異文化摩擦というべきでしょう。

 夫と妻は育ってきた家庭文化が違います。きれい好きの夫に、ちらかっていても平気な妻。逆もあります。こういう時は「気がついた方が動く」傾向がありますので、実際夫はまめに動いているのでしょう。

 どちらかがどちらかを矯正することができなければ、あとは平和裏に異文化共存するしかありません。夫は妻を「指導」したいようですが(それが「モラハラ」?)、6年間やってみて、その効果が薄いとそろそろ気がついてもよいのじゃないでしょうか。そのせいで夫婦間ストレスが大きければ本末転倒です。

 料理の味付けと同じように身体にしみこんだ家庭文化はなかなか変えられません。そういう相手を選んだと諦めてもらうか、相互に妥協点を見いだして歩み寄るか。もしくは家のなかの「公共ゾーン」「分担ゾーン」「個人ゾーン」をすみ分けて、「公共ゾーン」については共通のルールに従うが、他のゾーンでは互いに見て見ぬふりをするか。あなたのことなら台所も散らかっていそうですが、その「分担ゾーン」には夫は踏み込んでこないのでしょう?

 最終的な判定はいずれ子どもがしてくれます。子どもがきちんと片付いたキモチよさを選ぶか、ゆるい乱雑さを選ぶか。多勢に無勢になれば少数派は多数派に従うしかありません。とはいえ子ども2人に夫並みの片付けを教えるのは難しいですから、当分あなたが優勢でしょう。少々家が片付かなくても死ぬわけじゃなし、子どもがのびのび育つほうがずっとまし、と思ってくれればあなたの勝利です。ですが、夫の「個人ゾーン」だけは好きなように残してあげましょうね。そのうち夫は片付いた自分の個室に避難するようになるでしょうから。

 異文化と共存するのは実は不愉快なもの。それに耐えられるのは愛があるからこそ。愛がなくなったから立ち居振る舞いが気にいらなくなるので、その逆ではありません。 


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トレイに種を蒔いた野菜の苗を植えるというので、
久しぶりに畑に出ました。

畑の大根と白菜は、少々虫に食われていますが、
順調に育っています。

混んでいたので、ともちゃんが間引きました。

あたらしい畝には、レタスやなばな、
ルッコラ、チンゲンサイなどを植えています。






道の下の畑には、そろそろ終わりのかぼちゃ。



大根、白菜、水菜の間引き菜がたくさんありますので、
とうぶんの間は、野菜づくしのお料理になりそうです。






にぎやかな野菜たち。

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コメント
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