毎週火曜日に連載している毎日新聞の「読書日記」。
今週の筆者は、上野千鶴子さんでした。
加藤周一さんと、加藤さんのことを書いた成田龍一さんの本を紹介してみえました。
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名古屋に映画を観に行った帰りに、名鉄のデパ地下の魚屋さんで、
マグロのお刺身を買ってきました。
切り出しなのですが、生の天然ものなので、
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ホタテのお刺身は、猿払の天然ホタテの割れです。
東京に行ったときに上野さんからいただいた、
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今週の筆者は、上野千鶴子さんでした。
加藤周一さんと、加藤さんのことを書いた成田龍一さんの本を紹介してみえました。
読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 現実にコミットした大知識人 毎日新聞夕刊 2015年10月13日 *9月8日〜10月12日 ■羊の歌-わが回想-(加藤周一著・1968年)岩波新書・886円 ■続 羊の歌-わが回想-(加藤周一著・1968年)岩波新書・864円 ■加藤周一を記憶する(成田龍一著・2015年)講談社現代新書・1404円 ============== 今年の夏は鶴見俊輔さんを送ったが、それ以前に加藤周一さんも2008年に冥界に旅立たれた。 鶴見さんも加藤さんもこのひとが同時代を生きていてくれてよかった、と思えるひとたちだ。おふたりにわたしは10代の頃から影響を受けてきた。高校生の時から「思想の科学」の読者だったし、加藤さんの「羊の歌」は、知的に早熟だが性的におくて、頭でっかちで孤独な少女時代のわたしの愛読書だった。同じ本を、必要に迫られて読み直す機会があった。あらためてその文体の抑制と節度、自己批評性と諧謔(かいぎゃく)、明晰(めいせき)さと感傷の排除に触れて、そうだった、わたしはあの頃、こんな文章を書きたいと思ったのだ、と思い出した。 タイミングよく成田龍一さんの労作、「加藤周一を記憶する」が刊行され、そのなかで成田さんは加藤さんを「知識人とは何かと問いつづけ、知識人として生きたひと」と呼ぶ。旧制高校的教養主義に裏打ちされ、豊富な海外体験にもとづく複数の語学力を持ち、西洋文化への理解のみならず日本文化への造詣が深く、詩と文芸に傾倒し、豊かな感情生活と美食や旅、自然を愛する偉大なディレッタント。このひとに比べれば戦後の知識人はどれも小粒に見える。軍国主義を「頭の悪い時代錯誤」と見て、終戦の日をはればれとした解放感をもって迎えた。戦時下で庶民と運命を共にしようと決意した小林秀雄の自己陶酔とはきわだった対照をなすこの「明晰さにおいて秀でた思想家」を、成田さんはいくらかの批評をこめて「高みの見物」と名づける。彼は変革者ではなく解釈者、関与者ではなく観察者であり、自らを集団と運命を共にしない「傍観者」「よそ者」と呼んだ。この現実からの距離のとり方も、のちに「境界人の学問」(カール・マンハイム)である社会学を志すことになったわたし自身の当時の「居場所のなさ」に呼応していたかもしれない。 ところが加藤さんは後半生になって現実へのコミットを始める。04年に呼びかけ人9名(三木睦子、加藤周一、鶴見俊輔、梅原猛、奥平康弘、澤地久枝、小田実、井上ひさし、大江健三郎)からなる「九条の会」を発足。それ以来、座談・講演・集会等へ積極的に参加するようになった。「傍観者として育った私は、遂(つい)に傍観者として終わるほかないのか」(「続羊の歌」)と嘆いた加藤さんは、60年安保闘争に立ち上がった学生を見て、こんな文章を残している。 <いわゆる「安保闘争」の未曽有の大衆動員は、国内問題であった。そのとき国民大衆と反対党が、岸内閣に求めたことは、こういうことである。新安保条約の批准については、国内の世論がわかれているから、議会を解散して民意に問え。--周知のように、時の与党は、衆議院の議席の絶対多数を占めていた。しかしその議席の配分を決定した総選挙は、「安保」の問題を争点として行われたのではなかった。しかも新安保条約の内容が次第に知れわたると共に、その議席の配分が、賛否の世論の配分を反映していないことが、いよいよあきらかになっていた。……しかし新安保条約は批准され、単独採決で新条約を可決した保守党は、秋の総選挙で、再び絶対多数を獲得した>(「続羊の歌」) 15年夏の安保法制反対闘争との類似性はおどろくばかりだ。岸退陣後、池田内閣による経済政策への回収が図られたこともそっくりだが、あのころと今との大きな違いは、人口構造と国際環境がまったく変わってしまったことである。同じシナリオはもはや通用しない。 ============== 筆者は上野千鶴子、松井孝典、津村記久子、松家仁之の4氏です。 ============== ■人物略歴 ◇うえの・ちづこ 東京大名誉教授、認定NPO法人「ウィメンズアクションネットワーク」理事長。「おひとりさまの老後」など著書多数。 |
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名古屋に映画を観に行った帰りに、名鉄のデパ地下の魚屋さんで、
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ホタテのお刺身は、猿払の天然ホタテの割れです。
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