みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

議場に乳児 問題提起に向き合おう/子連れ議場入り/女性政治参画 法で支援を/マホニア・チャリティの野黄色の花穂。菊桃の枝の剪定。

2017-12-05 20:59:41 | ほん/新聞/ニュース
マホニア・チャリティの花穂が伸びて、
黄色の花が咲きはじめました。

ドウダンツツジは散りはじめ。
散りぎわはいちだんと真っ赤に燃えています。



マホニアは庭に何本か植えてあります。

印象的な黄色の花が長いあいだ咲きつづけているので、
日本みつばちの花が少ない冬の貴重な蜜源です。
    
ハナミズキの紅葉




手前はシャインマスカットとゴールデンキウイの棚。
西には自家用の野菜畑。


  
北側にあるキウイが太陽がよくあたるように、
昨日、のびた枝をバッサリと剪定した菊桃。

横に張っていた枝はほとんど切ってしまってすっきりしました。

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  社説:議場に乳児 問題提起に向き合おう
2017年12月4日 朝日新聞

熊本市の女性市議が先月、生後7カ月の長男を抱いて本会議に出席しようとして拒まれた。

 反響が広がっている。

 「幼子がいて働きたいのに働けない母親たちの声を代弁してくれた」という応援。「議員活動は子連れの片手間ではできない」という批判……。

 職場である議場に同伴するのではなく、議員として地域の託児施設の充実をめざすのが筋では、という問いかけもある。

 どの意見も一理ある。

 そう認めたうえで、この女性市議の行動を、価値ある問題提起だと考える。

 まず、女性の働きにくさをまっすぐに伝えたことだ。メッセージの分かりやすさが、職種を問わず、全国に、幅広い論議を呼び起こした。

 すべての議会に対する、良い意味での刺激にもなった。

 議会はさまざまな意見を吸い上げ、行政に反映させる場だ。本来、社会の縮図に近い議員構成が望ましいのに、現状は老若男女には程遠く、「老老男男」の議会がほとんどだ。

 子育て世代、とりわけ女性議員の少なさは深刻だ。地方議員の女性比率は13%に届かない。衆院議員も約10%で、先進国で最低レベルにある。

 乳児を連れて入れる議場にすることは、こうした現状を打開する一案になりうる。

 全国それぞれの議会が、地域の実情に応じて工夫をすればいい。それは議員のなり手不足の解消策にもつながる。

 たとえば、沖縄県北谷町(ちゃたんちょう)ではことし9月、町議が休憩時間に議員控室で授乳しながら本会議に出席した。

 議場に女性が増えれば、議会の雰囲気も変わるに違いない。

 人口減少問題を論じた衆院議員が「まず自分が子どもを産まないとダメだぞ」とヤジられる。「早く結婚した方がいいんじゃないか」と言われた東京都議や、出産したら「給料泥棒」と呼ばれた大阪市議もいる。

 女性議員に対するここ数年の暴言の数々は、議員の出産と育児が当たり前になれば消えていくだろう。

 海外との差は歴然である。

 女性議員が多いスウェーデンやデンマークでは、国会議員の育休制度も充実している。豪州では、ことし4月に現役の女性閣僚が出産した。5月には女性上院議員が連邦議会で初めて議場内で授乳した。

 議員活動をしながら出産や育児をしやすい制度を整える。

 そのことは議会に多様な視点を注入するために役立ち、社会を健全に保つことにも資する。 


  <東京検分録>子連れ議場入り/女性政治参画 法で支援を
2017年12月04日 河北新報 

 熊本市議会の緒方夕佳市議(42)が11月22日、生後7カ月の長男を抱いて本会議場の議席に座った。
 議会事務局に託児所設置などを検討できないかどうか相談してきたものの、前向きな回答を得られず、行動に出たという。議長らの説得に応じる形で長男を友人に預け議場に戻ったが、女性の政治活動を巡る一つの問題提起となった。
 その1週間後、60以上の民間団体でつくる「クオータ制を推進する会」の集会が東京・永田町であった。三浦まり上智大教授(政治学)は「子連れで議場に入ることの是非を問うのは、論点がずれている」と指摘した。
 「育児や障害などの事情で政治参画を阻まれる人が排除されないように議会や社会が努力し、環境を整備するのが民主主義。一緒に考えることが大切だ」とも呼び掛けた。
 集会は秋の衆院解散で廃案になった「政治分野の男女共同参画推進法」の成立を訴えようと開かれた。
 10月の衆院選で立候補した人の女性比率は過去最高の17.7%だったが、当選は10.1%にとどまった。内閣府によると、地方議会の女性議員は2016年が12.6%。女性ゼロの町村議会は3割以上を占める。
 法案は超党派の議員連盟が作った。衆参両院や地方議会の選挙で、候補者数をできる限り男女均等にするよう政党に求める。誰もが政治に参画しやすい環境整備を国や自治体の責務と位置付ける。成立すれば、議員活動と子育ての両立を支援する根拠にもなる。
 議連会長の中川正春衆院議員(無所属)は来年の通常国会での決着を見通す。もともと与野党が同調していた法案だ。早急に成立を目指してほしい。
 熊本市議会は緒方氏に文書で厳重注意することを決めた。一方で沢田昌作議長は「女性議員が安心して参加できる仕組みをつくりたい」との考えを示した。
 今回のケースは、子育て中の女性議員を取り巻く環境を巡る議論を改めて喚起した。併せて女性の政治参画促進に向け、地方議会の意識を変えていくきっかけになればいいと感じる。(東京支社・片山佐和子)


 子を連れ議会「高い壁」 緒方夕佳 熊本市議に聞く
2017年12月4日 東京新聞 

 生後7カ月の長男を抱いて熊本市議会への出席を試みた緒方夕佳市議(42)は、本紙のインタビューで「子育ての悩みが個人の問題にされる社会にメッセージを送りたかった」と語った。市議会は緒方氏を厳重注意とすることを決めたが、市議会の一連の対応は時代に逆行しているとの指摘もある。 (大野暢子)

 緒方氏は十一月二十二日の市議会開会日の本会議前、長男と議場に着席。議会規則は議員以外を「傍聴人」と位置づけ、入場を認めていないことから議長らと押し問答になった。結局、緒方氏は傍聴席の友人に長男を預けたが、開会が約四十分遅れた。

 他の市議からは「根回しもなくルールを破った」「授乳や世話は個人控室でできる」と批判の声が上がった。

 緒方氏は、議会内託児所や防音された傍聴席の設置を求めてきたが、実現しなかったため長男との議場入場に踏み切った。議会事務局は「託児所を設けても当面は緒方氏専用になりかねず、市民の理解を得られない」と説明。緒方氏は「壁は高かった」と語る。

 海外ではオーストラリア上院で五月、女性議員が初めて議場での授乳を認められた。欧州連合(EU)の欧州議会でもイタリアの女性議員が子どもと出席した例がある。

 国内では、子どもの議場入場を認めた例は確認できなかったが、子連れの議員や傍聴人への配慮を始めた議会がある。

 名古屋市議会と沖縄県北谷(ちゃたん)町議会は今年、議員間の話し合いで、共用控室の一部を子ども用スペースにした。福岡市議会は二〇〇四年、授乳用のカーテンがある防音の傍聴席を整備した。

 国会では、衆参両院とも取材に「明確な規定はないが、子どもの入場は想定しておらず、議院運営委員会で議論する必要がある」と回答。

 ただ衆院は昨年、本会議傍聴の年齢制限を「十歳以上」から「小学生以上」に緩和した。参院は議長の許可を得るなど事前手続きをすれば年齢は不問で、一二年に五歳児が傍聴した例がある。

 上智大の三浦まり教授(政治学)は「問われているのは議会と社会のあり方。緒方氏への個人攻撃は論点のすり替えだ」と指摘。安倍晋三首相が少子高齢化を「国難」と表現していることを踏まえ「子育てをする人の政治参加を妨げれば、地方議員の不足にもつながる」と話した。
     ◇

 緒方夕佳市議との一問一答は次の通り。

 -なぜ長男を議場に連れて行ったのか。
 「子育てで苦労している人たちのことが十分に知られていないと感じ、発しても消えてしまう声ではなく、私の姿を社会に見せて訴えようと思った。出産前から、議会内の託児所の設置や会議中のベビーシッター代の補助を議会事務局に相談してきた。これから議員を目指す人、子連れで傍聴する人のためでもあったが、壁は高かった」

 -何が障害だったのか。
 「私の主張が個人的な要望と受け取られたようだ。支持者から『傍聴したいが子連れだと難しい』と言われたので、防音の傍聴席の設置を要望しようと他会派の議員に呼び掛けたら『そもそも子連れの傍聴人を見掛けない』『議会のインターネット中継を見てもらえばいい』と言われ、断念した。出産や産後の体調不良で議会を休んだ時、議員の役割を果たせなかったこともつらかった。デンマークには、出産などで休んだ国会議員の仕事を代理議員が行う制度があり、参考にできないかと考えている」

 -行動は反響を呼んだ。
 「国内外から賛否の声が多く届いている。それだけ社会参加と子育ての両立への関心は高い。親がどちらもあきらめなくていい社会の実現を目指したい」

<おがた・ゆうか> 1975年生まれ。熊本県立熊本高校、東京外国語大卒。米バージニア州立ジョージメーソン大学院紛争分析・解決学部修士課程修了。NPO法人沖縄平和協力センター、国連開発計画(UNDP)イエメン事務所勤務を経て、2015年の熊本市議選に無所属で立候補し初当選。1人会派「和の会くまもと」所属。家族は夫と4歳の長女、生後7カ月の長男。


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12月4日(月)のつぶやき

2017-12-05 02:07:35 | 花/美しいもの
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