みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

各紙の社説: 安倍内閣2閣僚辞任 幕引きは許されぬ/失態を謙虚に反省せよ /首相が招いた異常事態

2014-10-21 20:44:02 | ほん/新聞/ニュース
小渕氏と松島氏のダブル辞任劇。

出来レースのような気もしますし、
安倍首相はしきりに「政治や経済の停滞をさせないために」と言って、
はやく幕引きしたいようですが、そうは問屋がおろせません。

これが、公選法違反、政治資金法違反なら、とうぜん罰則がありますし、
大臣を辞任するだけではなく、議員辞職もありえます。

女性であっても、男性であっても、政治家なら、
社会的・倫理的菜責任も伴うものですが、
辞任だけで逃げ切りたいというのが本音なのでしょう。

安倍内閣2閣僚の同時辞任の問題については、
どの新聞も一面も社会面もトップで、たくさんの記事が出ていますが、
購読している新聞各紙と河北新聞の社説を紹介します。

 社説:幕引きは許されぬ 安倍内閣2閣僚辞任
2014年10月21日 中日新聞 

 安倍内閣の閣僚が相次いで辞任した。ともに有権者への利益供与疑惑での引責だ。これを幕引きとせず、事実関係を徹底調査し、明らかにすべきである。
 九月の内閣改造から一カ月半あまり。小渕優子経済産業相と松島みどり法相が、一日のうちに続けて辞表を提出し、受理された。
 閣僚をめぐる問題が次々と発覚した第一次内閣では、対応が後手に回って五人の閣僚が相次いで辞任し、安倍晋三首相自らも、一年の短命内閣に終わった。
 首相官邸には今回、早めに手を打ち、政権運営への影響を極力避ける狙いがあったのだろう。

 首相の任命責任重い
 改造内閣では、過去最多に並ぶ女性五人が閣僚に起用された。小渕、松島両氏も、女性の活躍推進という第二次安倍改造内閣の象徴として起用された二人である。
 そもそも閣僚として適格か、十分に検討した上での起用だったのか。首相の任命責任は重大だ。
 特に松島氏は法務をつかさどる閣僚だ。選挙区内で配布した「うちわ」が公職選挙法違反の疑いで告発状が受理される異例の事態である。辞任はやむを得まい。
 小渕氏は、後援会の観劇会で、会費収入を上回る支出が政治資金収支報告書に記載されていた。
 辞表提出後の記者会見で、参加者からは実費を集めており、公選法違反の利益供与には当たらないと強調した。一方、虚偽記載で政治資金規正法違反の疑いがあることは事実上認め、弁護士や税理士を交えて調査する考えを示した。
 ただ、弁護士らを交えるとはいえ、身内が主体の調査では限界があるのではないか。
 群馬の市民団体は、小渕氏の問題について、公選法と政治資金規正法違反の疑いで東京地検に告発した。法律にのっとって手続きを進めるべきではある。

 国会で説明を尽くせ
 ただ国会議員は、国権の最高機関である国会という場を何よりも大事にすべきではないか。
 小渕、松島両氏は辞任理由に、国会審議への影響を挙げている。閣僚としては当然の心構えだろうが、小渕氏は委員会での答弁で調査すると約束した以上、辞表提出前に国会で説明すべきだった。
 両氏とも、閣僚を辞めたからといって国会議員としての責任を免れるわけではない。法律違反が明らかになれば、議員の要件を欠くことになりかねないからだ。
 国会ではまず、原則非公開で偽証罪に問われない「政治倫理審査会」(政倫審)で審査するのが、現実的な方法だろう。疑惑が深まれば、証人喚問もやむを得まい。
 今、求められているのは、国会や国会議員としての自浄能力である。閣僚辞任を疑惑解明の幕引きにしてはならない。
 小渕氏の「政治とカネ」の問題が見せつけたのは、政治資金をめぐる病根の深さだ。
 政治家側が差額を補填(ほてん)する公選法違反の利益供与は論外だが、観劇会のような後援会行事は小渕氏に限ったことではないという。
 有権者側に政治家から何かをもらおうとの意識はなかったか。松島氏のうちわも、そうした意識に応える意図があるのではないか。
 政治家の姿勢を正すには、有権者の側がまず意識を改めることが必要だ。自重を呼び掛けたい。
 収支報告書の虚偽記載や、政治資金の不適切な使用も深刻だ。
 小渕氏側が、観劇会費用の差額を補填していなかったら、報告書の虚偽記載は一千万円を超える。こんな巨額の虚偽記載が日常的に行われているとしたら驚きだ。
 小渕氏は、親族企業からネクタイやハンカチを政治資金で購入し、選挙区外の有力支援者らに贈っていたという。適切な支出だったのか。いくら否定しても公私混同批判は免れまい。
 「政治とカネ」の問題は政治不信の元凶だ。政治資金は正しく集め、正しく使うことはもちろん、使途報告やその証明も厳格に行うべきである。各議員はもちろん、政治にたずさわるすべての人は、いま一度、襟を正してほしい。

 文書通信費にメスを
 小渕氏の「政治とカネ」をめぐる問題は、公開前提の政治資金収支報告書から辛うじて明らかになったが、問題とすべきカネはほかにもある。歳費とは別に国会議員一人当たり年額千二百万円が支給される文書通信交通滞在費だ。
 郵便や電話の料金、出張旅費などに充てる経費として支給されているが、正しく使われていたとしても、使途報告や領収書提出が不要のため、確かめようがない。
 この際、使途公開と領収書添付を義務付けるべきではないか。年額千二百万円が妥当なのか、約三百二十億円の政党交付金の見直しと合わせて検討すべきだ。小渕氏の問題を「トカゲの尻尾切り」に終わらせてはならない。


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 社説:閣僚ダブル辞任 失態を謙虚に反省せよ 
毎日新聞 2014年10月21日 

 異常な事態である。不明朗な政治資金や地元での物品配布がそれぞれ問題になっていた小渕優子経済産業相、松島みどり法相が同じ日にダブル辞任に追い込まれた。
 第2次安倍内閣で閣僚が不祥事で交代するのは初めてだ。わずか1カ月半前の改造人事で目玉だった女性5閣僚のうち2氏の失脚だけに政権の受けた打撃は深刻だ。
 安倍晋三首相の任命責任は重い。幕引きを急ぐばかりではなく政権のゆるみを真摯(しんし)に反省し、信頼回復に努めなければならない。

 ◇責任重い首相人事
 「国民の皆様に深くおわびを申しあげる」。午前に経産相、午後に法相から辞表を受け取った後に首相はこう語り、国民に陳謝した。
 まず、政治資金問題の深刻さを露呈したのが辞任に伴う小渕氏の記者会見である。自ら「大きな疑念がある」と矛盾を認める以上、閣僚辞任は当然だ。だが、疑問点の解明からはあまりに遠い内容だった。
 小渕氏の疑惑の核心は、支援者向けに恒例で実施していた観劇会をめぐる政治資金の不透明さだ。小渕氏の二つの政治団体は2010年と11年の観劇会での支出が収入よりも2600万円以上、上回っていた。しかも、12年分については記載すらないことも新たに判明した。
 記者会見で小渕氏は参加者から1人1万2000円の実費を集めたとの説明を繰り返した。それでも記載された収入額とずれがある。政治資金収支報告書への記載義務違反や、選挙民への利益供与を禁じる公職選挙法に抵触しかねないという疑惑は残されたままだ。「わからないことが多すぎる」というのは小渕氏以上に国民が抱いた印象であろう。
 小渕氏は故小渕恵三元首相の地盤を継いだ。「監督責任が十分でなかった」と語るが、父譲りの組織に安易に乗っかってきたツケではないか。資金管理団体で、親族が経営する店から購入した多額の「品代」を支出するなど公私のあいまいさも指摘された。基本的に政治資金管理の認識が甘すぎる。
 野党からは議員辞職を求める声も出始めている。国会で早急に調査結果を説明しなければならない。
 やはり改造で入閣した松島法相も地元での「うちわ」配布について民主党議員から公選法違反容疑で刑事告発され、法務行政のトップとして深刻な状況となっていた。
 法相就任後もうちわを配っていたことからは順法精神の希薄さがうかがわれ、法相として責任は免れなかった。小渕氏との同時決着には早期の収拾を図る政権側の意向も感じられた。


 社説:閣僚同時辞任―首相が招いた異常事態
朝日新聞 2014年10月21日
 
2人の閣僚が、有権者への利益供与や寄付を疑われて同時に辞める。極めて異例、いや異常というべき事態である。
 安倍首相は「国民に深くおわびする」と頭を下げたが、その任命責任は極めて重い。
 小渕経産相は、疑惑が報じられてから5日目の辞表提出だ。苦しい言い訳を重ねた過去の例に比べれば、引き際はよかったと言えるのかもしれない。
 しかしそのことは、今回の疑惑がもはや国会で説明ができぬほど悪質だったことの裏返しだろう。
 閣僚を辞めても、小渕氏は衆院議員としての説明責任から逃れることはできない。
 いくつかの疑惑の中でもっとも重大なのは、後援会員の観劇会の費用の収支が大幅に食い違っていることだ。
 小渕氏はきのうの記者会見で、観劇の費用は「参加者から全額集めている」と説明。公職選挙法が禁じる選挙区の有権者への利益供与は否定した。だが、観劇会は毎年催されているのに、その収支が報告書に全く記載されていない年もあり、「大きな疑念があると言わざるを得ない」と認めた。
 報告書への不記載は政治資金規正法に違反するし、利益供与の疑いも晴れたわけではない。
 まさに小渕氏自身がいうように「知らなかったではすまされない」重大な行為である。
 松島法相は、自身の似顔絵入りのうちわを選挙区内で配ったことが、公選法が禁じる寄付にあたるのではないかと国会で追及された。それが「雑音」であるかのような発言までして、法務行政の責任者が刑事告発される倒錯した事態を招いた。
 先月までの第2次安倍内閣は、1年8カ月あまり閣僚が1人も交代しない戦後最長記録をつくった。ところが、改造したとたんに閣僚の問題行為が次々と明るみに出ている。
 小渕氏も松島氏も、「女性が輝く社会」を掲げる安倍首相の肝いりで入閣した。
 改造内閣の看板づくりを優先するあまり、資質を十分に吟味せず、不祥事の芽を見逃してはいなかったか。
 ほかにも、江渡防衛相の政治資金収支報告書の訂正や、山谷国家公安委員長が「在日特権を許さない市民の会」の元幹部と一緒に写真撮影していた問題などが発覚している。
 安倍政権の気の緩みやおごり、あるいは体質そのものが一連の事態を招いているとしたら、極めて深刻だ。
 こうした疑念をぬぐい去る責任もまた、首相にはある。


松島氏辞任:会見の一問一答 「法に触れたとは考えていない」
(2014年10月20日 毎日新聞)


  社説:女性2閣僚辞任 早急に政権の態勢を立て直せ 
2014年10月21日 読売新聞

 政治とカネの問題を巡り、改造内閣の発足後、わずか1か月半で女性2閣僚が辞任した。安倍政権への大きな打撃だ。
 首相は、早急に態勢を立て直し、国政運営に取り組まなければならない。
 小渕経済産業相は記者会見で、「経済、エネルギー政策に停滞は許されない。大臣を辞し、疑念を調査する」と語った。調査は弁護士ら第三者に委ねるという。
 小渕氏の関連政治団体の収支報告書では、判明分だけで、支援者向け観劇会の4年分の支出が会費収入を約4200万円上回っている。団体が差額を補填ほてんしていれば公職選挙法違反の恐れがある。
 小渕氏は、参加者から実費を徴収していたと説明し、公選法違反の疑いを否定した。ただ、その場合でも、報告書への収入の過少記載や不記載により、政治資金規正法に抵触する可能性がある。
 政治資金の管理を会計担当者などに任せ切りにし、これほど杜撰ずさんな報告書を提出し続けた小渕氏の監督責任は極めて重い。
 小渕氏は、資金管理団体による地元特産のネギやベビー用品などの購入について、「公私の区別はつけている」と釈明しているが、より丁寧な説明が求められる。
 辞任による問題の幕引きは許されない。衆院政治倫理審査会での弁明などを検討すべきだろう。
 小渕氏は衆院当選5回で再入閣し、女性首相候補と目されていた。元首相の次女として恵まれた環境にあった。自らをより厳しく律するべきではなかったのか。
 今後の調査次第で、一層厳しい局面を迎えることもあろう。
 松島法相は、地元行事で「うちわ」を配布したとして公選法違反の疑いが持たれている。民主党は、東京地検に刑事告発している。
 松島氏は、辞任の理由について「私の言動で国政に遅滞をもたらした」と語る一方、配布については「問題になる寄付行為とは思わない」と強調した。違法かどうかを明確にする必要がある。
 安倍首相は、両氏の辞任について「任命責任は私にある」と語り、国民に陳謝した。過去最多の女性閣僚5人の起用は「女性が輝く社会」の象徴とする狙いがあった。閣僚起用に関する事前調査が甘かったと言えよう。

 後任の経産相に自民党の宮沢洋一政調会長代理、法相には、上川陽子・元少子化相が起用される。野党は今後、国会で政権批判を強めるだろう。首相と全閣僚は、政策の遂行を最優先し、緊張感を持って職務に専念すべきだ。 


  社説:女性2閣僚辞任/内閣改造は何だったのか  
2014年10月21日 河北新報

 小渕優子経済産業相と松島みどり法相がきのう、相次ぎ辞任した。小渕氏は後援会など2政治団体をめぐる不明朗な政治資金収支、松島氏は選挙区内でのうちわ配布問題での引責。第2次安倍政権で初めてで同日辞任は異例だ。内閣改造から1カ月半余り。「女性の活躍」を象徴する看板閣僚だけに、安倍政権には大きなダメージとなる。
 小渕氏の政治資金に関する説明の付かない会計処理は、支援者向けに開いた観劇会の収支の食い違い。2010年と11年の政治資金収支報告書で、参加者から集めた収入と開催に伴う支出に大きな差額のあることが判明した。小渕氏が代表を務める資金管理団体にも支出のみ記載があり、差額はさらに広がる。
 その差額を小渕氏側が負担していれば、有権者への利益供与を禁じた公職選挙法違反、収入を適正に報告書に書き込んでいなければ、虚偽記載の政治資金規正法違反を疑われる。
 会費で開催経費をまかなうことができたのかとの指摘もあり、かつて見聞きした結束強化の手法がよみがえった印象だ。
 12年については、観劇会が行われたにもかかわらず、報告書に収支の記載がないことも判明。同年12月に総選挙が行われており、選挙と不記載との関連にも目が向く。
 親族が経営する雑貨店から多額の物品を、百貨店からベビー用品、地元産ネギなどを購入、記載しており、社交儀礼との弁明で理解を得られるかどうか。
 小渕氏は収支の差額で「大きな疑念」の存在を認めたが、辞任会見で説明が尽くされたわけではない。不適切な処理が複数年に及び、意図的との見方さえある中で、そうした点にも言及はない。当然、闇を解明し国民の疑問に答える説明責任が残る。関係者らの立件可能性もあり、先行きの展開は不透明だ。
 辞任の背景には、批判を浴び続ければ政治家としての将来を断たれかねず、傷口を最小限にとどめたいとの思惑がのぞく。
 安倍晋三首相も政権への影響拡大を避けるため、早期の幕引きを図ったと思われる。
 初入閣の松島氏の対応は軽率でお粗末だ。地元の祭りでうちわを配布し公選法違反(寄付の禁止)の疑いで告発、受理されている。適格性を見極め損ねた安倍首相の任命責任は重い。
 第1次安倍政権は「政治とカネ」をめぐる「辞任ドミノ」で求心力を失い、短命に終わった経緯がある。高支持率を支える経済政策「アベノミクス」が陰り、正常化の道筋が見えない日中、日韓関係や、先を見通せない拉致問題の進展といった外交にも手詰まり感が漂う。
 長期政権に向けて内閣改造を断行した人事も裏目に出た形だ。任命権者として丁寧な説明に努める姿勢が問われよう。
 野党は敵失を潮目の変わる契機にできるか、正念場の自覚を持たなければならない。疑惑を追及する一方、各党が連携を深め政策の対案を提示して存在感を高めなければ、一過性に終わることを肝に銘ずるべきだ。


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【悩みのるつぼ】Qマッチョな部活の体質変えたい:A(上野千鶴子)武闘派もムダな闘いは避けます

2014-10-20 21:18:42 | ジェンダー/上野千鶴子
朝からばたばたと小渕優子氏と松島みどり氏が辞任しました。
待っていたように安倍が出てきて、「わたしの責任」とか言って、
用意していたかのように、新大臣を任命。

こういう政治を見ていると、あーぁ、って、
わたしでなくても、思いますよ、ね。
ほんと「政治家の常識は市民の非常識」です。

小渕さんと松島さんの辞任劇は、まとめて明日アップするつもりです。

きょうは土曜日の朝日新聞beの【悩みのるつぼ】。
回答者は上野千鶴子さんです。

上野さんの回答、そのまま、
安倍にコバンザメのようにくっついている政治家たちに読ませたい!

 【悩みのるつぼ】マッチョな部活の体質変えたい
2014年10月18日 朝日新聞

相談者 大学生 20歳
 20歳の大学生です。
 所属する国立大学の部活(体育会系)のことで上野千鶴子先生に相談です。
 部活の雰囲気はよく言えばバンカラですが、悪く言えば旧態依然とした体質で、新聞などマスコミであれほど報道されているにもかかわらず、後輩への飲酒や一気飲みの強要などが横行しています。
 私たち女子に対しては、男子に対するほどの強要はないので助かっていますが、許せないのは、女子の役割を強く求めてくることです。
 合宿へ行く日に、男子の分までお弁当を作っていく、OBも参加する夏の飲み会で女子は全員浴衣で給仕、などです。
 「カノジョじゃねえんだよ」「コンパニオンじゃねえんだよ」
 と、心の中では悪態ついていますが、上野先生のような武闘派フェミニストではなく穏健派の私としては表だって異を唱えることもできず、黙って従っています。
 ほかにも色々おかしいことはあります。3年生で幹部になればこうしたことを変えていけそうな気もしますが、4年生がまだいるし、OBも折に触れ参加してくるので、伝統を変えていくのは難しいです。
 この部活の慣習を、波風立てることなく、少しずつでも変化させていくことは可能なのでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
武闘派もムダな闘いは避けます
回答者 社会学者・上野千鶴子
 

 クラブ活動に参加する動機にはふたつあります。第一はその活動そのものの魅力、第二は仲間の魅力。あなたはどちらでしょう? 同じ部活の男子のそばにいたい、というのが動機なら、家政婦扱いされようが、コンパニオン扱いされようが、女子マネジャーのようにひたすら男子にお仕えする手もありますが、どうやらあなたはそうではなさそうですね。部活はしたいがカンちがいの男子はノイズにしかならない、というなら、いちばんかんたんなのは分離独立すること。合宿も別々に実施したらよいでしょう。

 こういうバンカラノリのホモソーシャルな体育会は通常部員が抜けていったり、新人が集まらなくなって市場淘汰(とうた)されるのが歴史の法則です。硬派のテニス部と軟派テニスサークルの栄枯盛衰を見てください。

 ですが、伝統に自己陶酔して時代にとりのこされた集団は、よほどの危機が来ない限り、自己変革する動機付けを持ちません。「よほどの危機」とは部が分裂したり、部員が大量脱退したり、新入部員がゼロになったりする状況を言いますが、たぶんそうはならないでしょう。こういう時代錯誤の伝統の好きな人はいるものですから。そういうところで内部変革を試みるのはエネルギーのムダ。武闘派だってムダな闘いはしません。壁にぶつかって自爆するより省エネでいきましょう。人生のエネルギーは有限、「波風立て」るうちにすりへってしたいことをする余力も残らないくらいなら、壁は迂回(うかい)してやりたいことに優先して使いましょう。耳に入らないノイズはノイズではありません。ノイズなしに活動にうちこめたら、あなたの望みは叶(かな)うのでしょう?

 変革は内からではなく外からやってきます。大企業を内部変革するより、ベンチャー企業のように、外に独立して女子○○会を旗揚げしては? 外で生まれた集団がやがて無視できないほど育ってやがて既存の組織にとってかわる……イノベーションってそんなものですよ。とりのこされた組織はやがてじり貧になって、巨艦沈没あるのみ。あとは自ら手をくださなくても自壊を待てばよいのです。まるでどこかの国みたいですね。

 問題は女子のなかに、弁当のできばえを競ったり、浴衣姿で女子力をアピールしたりする「抜け駆け」組がいること。ま、それはそれ、その程度のわかりやすい男に選ばれたい女たち、ってことで、あわれんであげましょう。 


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話しは変わりますが、
ちょっと難易度の高い手打ちパスタをつくりました。

生地はほぼおなじなのですが、
麵棒を使って薄くのしてから切る、
きしめんのようなフィットチーネ。

生地がやぶれないように、一晩寝かせました。

すけるほど薄いほうがよいとのことなので、
慎重に生地を伸ばして、包丁の幅に折りたたんで、
5,6ミリに切って、くっつかないように伸ばしておきます。

ゆでるまでくっつくのを防ぐために、粉をふって、
切り口が合わないように、軽く丸めてふきんをかけて少し休ませます。
小麦粉だとすぐにくっついてしまうので、ふった粉は米粉です。


パスタをゆでる前に、ニンニクとベーコンと、
タマネギを炒めて、トマトソースを作ります。
  



  
パスタをたっぷりお湯で5分ほどゆでで、
先に作ったトマトソースと合わせてできあがり。

メッチャおいしい!デス(笑)。

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小渕氏資金問題 明確な説明を求める/ 政治とカネ 国会議員が範示さねば

2014-10-19 18:40:25 | ほん/新聞/ニュース
昨日につづいてテーマは「政治とカネ」。
きょうは、小渕優子経済産業相の問題です。

公選法違反。政治資金規正法違反と複数の法律に違反しているのは明らか。

特に、選挙がらみの地元への利益供与は致命的。

税金をお世話になった人も贈答品に使ったという言い訳を、
何のためらいもなく言うこと自体、
利益誘導型政治を象徴しています。

「清新なイメージ」と言われている小渕さんだけど、
自民党の世襲政治家なんだから、昔ながらのばらまき体質はかわっていないのでしょう。

氷山の一角、というコメントも聞かれるが、
まず、その一角の一つ一つをていねいに問題にしていくことが必要。

そういう意味では、
地元で地道に変えていく覚悟を示して、
すみやかに小渕氏を刑事告発すると表明した「市民オンブズマン群馬」に拍手です。

  社説:政治とカネ 国会議員が範示さねば
中日新聞 2014年10月17日

 小渕優子経済産業相の資金管理団体の使途が不適切と指摘されている。「政治とカネ」の問題は政治不信の元凶だ。使途の適正化と透明性の確保に向けて、国会議員自身が範を示さねばならない。

 「李下(りか)に冠を正さず」との教えは、いつになれば浸透するのか。小渕氏の資金管理団体が二〇一二年までの五年間に、小渕氏の実姉の夫が経営する服飾雑貨店や、実姉のデザイン事務所に三十八回、計三百六十二万円を支出していたことが分かった。

 小渕氏は国会で使途について、実姉がデザインしたネクタイ、ハンカチや、父親の故小渕恵三元首相について実姉が書いた書籍を購入したと説明し、「公私混同ではないと思う。政治活動に必要な範囲内の支出と考える」と述べた。

 しかし、政治資金はそもそも公私混同が疑われるような、不明瞭な使い方をすべきではない。

 さらに週刊新潮は、小渕氏関連の政治団体が、支持者向けに開いた観劇会などで二千万円を超える金額を支出していたと報じた。

 政治団体側が実費を超える負担をしていれば有権者への利益供与に当たり、集票目的なら公職選挙法違反、政治資金報告に虚偽の記載をしていれば、政治資金規正法違反に問われる可能性がある。

 小渕氏は「しっかり調査して対応したい」と述べた。言葉をたがえず、まずは徹底的に調べ、真実を明らかにすべきである。

 公開が前提の政治資金ですら、不適切な使途が指摘されるのだから、非公開なら何に使われているのか、分かったものではない。

 歳費とは別に国会議員一人当たり月額百万円が支給される文書通信交通滞在費(文通費)である。

 郵便や電話の料金、出張旅費などに充てる経費で非課税。使途報告や領収書提出は不要で、余っても返還しなくてもよい。

 十年以上も前から領収書の提出や使途公開の必要性が指摘されながら、改革に取り組んでこなかった。怠慢のそしりは免れまい。

 日本維新の会と結いの党が合流した「維新の党」は文通費の支出内容を公開する方針を決めた。他党に呼び掛け、公開を義務づける法改正も目指すという。この際、各党も応じたらどうか。

 政治に多額の資金が必要でも、使途を公開し、証明して国民の理解を得ることが大前提だ。地方議会の政務活動費も不正使用が指摘されている。国権の最高機関たる国会議員こそ、率先して透明性確保に努める責任を負っている。 


  社説:小渕氏資金問題 明確な説明を求める
毎日新聞 2014年10月17日 

 政治とカネの問題が再燃した。小渕優子経済産業相の資金管理団体や後援会で不適切な支出が疑われる事態となっている。
 判明した資料に照らせば小渕氏が政治資金を適切に管理していたかには疑問があり、公職選挙法が禁じる利益供与の疑惑すら招くおそれがある。小渕氏は事実関係を調査する考えを示した。閣僚としての適格性が問われかねない事態であり、明確で徹底した説明を求める。

 これが本当に「政治資金」の収支報告だろうか。小渕氏の資金管理団体が添付した領収書などの中身からはそんな印象すら受けてしまう。

 報告書や領収書などによると2008年から5年間、資金管理団体は小渕氏の実姉の夫が経営する服飾店などに「品代」として計362万円を支出した。小渕氏は「ネクタイやハンカチの贈答品に使った」と述べ、政治活動の範囲内だと説明する。だが、公私の区別があいまいな印象はぬぐえない。

 資金管理団体からはほかにも事務所費をベビー用品、組織活動費を著名デザイナーズブランドへの支払いなどにあてていた。毎日新聞の集計によると不適切、不透明さが疑われる支出は5年で1000万円を超す。あまりにずさんではないか。

 小渕氏の二つの政治団体が10年と11年に支援者向けの観劇会を開き約3381万円の支出をしたにもかかわらず、観劇料の収入が記載上約742万円にとどまるのも問題をはらむ。小渕氏は参加者から実費を徴収したかを確認すると説明した。差額を小渕氏側が負担したとすれば有権者への利益供与を禁じる公職選挙法に抵触する疑いがある。

 今回の事態を小渕氏は「指摘を受けて分かった」というが、当然ながら「知らなかった」で済む問題ではない。資金の使い道を詳細に説明すべきだ。暗礁に乗り上げそうな再生可能エネルギー問題などが重要な局面にある。行政の停滞を招きかねない責任を自覚しなければなるまい。

 政治資金の使途をめぐっては第1次安倍内閣だった07年にいずれも農相だった松岡利勝氏の光熱水費、赤城徳彦氏の事務所費の不透明さが問題化した。今年もみんなの党の渡辺喜美氏が8億円借り入れ問題で代表辞任に追い込まれるなど、政治とカネの問題は後を絶たない。

 今国会では国会議員に年間1200万円支給される文書通信交通滞在費について、維新の党が使い道の厳格・透明化に動いている。

 ところが、多くの政党の反応は鈍いままである。小渕氏の説明責任はもちろんだが、国会全体が政治資金のあり方を自らの問題として受け止めるべきだ。 


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小渕優子経産相を刑事告発へ 市民オンブズマン群馬が方針(2014.10.19 ハフィントンポスト)

 収支、事実でも違法の恐れ 小渕経産相の観劇会参加費説明、記載と食い違い(2014.10.18 産経新聞) 

  小渕経産相が辞意 観劇費用問題で引責 首相、近く最終判断  
2014年10月18日 スポーツニッポン

 小渕優子経済産業相は18日、関連政治団体が支持者向け観劇会の一部費用を負担した疑いが指摘されている問題の責任を取り、閣僚を辞任する意向を固めた。安倍晋三首相周辺に伝えた。政府関係者が明らかにした。首相は小渕氏と近く協議し、事実関係をめぐる調査状況を見極めながら辞任を認めるかを最終判断する見通し。閣僚辞任となれば第2次安倍内閣で初めてとなり、政権運営への打撃は必至だ。

 首相は18日午後、国際会議出席を終え、政府専用機で羽田空港に帰国。公邸で秘書官らから国内の状況などについて報告を受け、東京都内の私邸に戻った。地域活性化を目指す「まち・ひと・しごと創生法案」などの重要法案を抱え、早期の事態収拾を図りたい考えだ。ただ事実関係が不明なまま問題の幕引きを急げば、世論の反発は強まりかねず、調査の進み具合などを確かめる必要があるとの判断に傾いた。

 小渕氏は20日に衆院「地方創生に関する特別委員会」への出席が予定され、調査状況を説明する方向。18日は経産省に登庁して国会対応に備えた。記者団に対し「今やらなければならないことは、政治資金に関する問題のために、しっかり調査をすることだ」と強調。閣僚辞任の意向を問う質問には明言を避けた。

 18日、公務で愛知県に出張する予定は急きょ取りやめた。経産省が同日午前に「現地での混乱を避けるため」と発表した。三菱重工業の小牧南工場(愛知県豊山町)で開かれる三菱航空機の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の機体完成記念式典に出席する予定だった。

 小渕氏の進退に関し政府筋は「最終的には小渕氏が(調査結果を)説明してからだが、情勢は厳しい」と指摘した。自民党幹部は「辞任の流れは変わらない」と述べた。

 一方、野党側は国会で小渕氏の政治資金問題の追及を続ける構えだ。民主党の枝野幸男幹事長は18日、さいたま市で記者団に、安倍首相の任命責任が問われるとの認識を示した。


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もちもち美味しい!手打ち生ショートパスタ/オレッキエッテと「ネズミのしっぽ」

2014-10-18 17:50:33 | おいしいもの/食について
かんたんに作れる生パスタの本を借りてきたので、
さっそく作ってみることにしました。

まずは専用の粉を入手。
アマゾンで調べて、本に載っている粉を注文しようとして、
注文先を見ると、なんと岐阜市内にあるお店。
送料もかかるし待っているよりはやいので、
その日のうちに探して買いに行きました。
輸入食材のけっこう広いお店です。


お店に置いてあるかなぁ、ということでしたが、
本に載っていたゼロゼロ粉とセモリナ粉がちゃんとありました。
 思い立ったが吉日、とはこのことです。

翌日、パスタを作ろうと準備していたら、
ほくちゃんたちがやってきたので、
お昼ご飯にと誘って、いっしょに作ることにしました。

まずは、
ゼロゼロ粉とセモリナ粉を半々のショートパスタ。
  
よくこ練た粉をまるめて、15分ほど寝かせて、
手で薄くのしてから、1.5センチ幅くらいに切っていきます。

それをさらに細く切って、15センチから20センチほどで、
先を「ネズミのしっぽ」のように伸ばしていきます。

正式名はおぼえにくいのですが「コディーネ・ディ・トーポ」、
「ネズミのしっぽ」という意味です。


他にも、オレッキエッテと手でのばすいちばん簡単なショートパスタ。
全部で3種類です。

すぐにくっつくので、ゆでる前に一本ずつきりはなして、
粉を振っておきます。


パスタの味を食べ比べるために、
ソースは全部同じ、シンプルにトマトソース。






ゼロゼロ粉だけのショートパスタはもちもちで、
セモリナ粉を半々のパスタは、腰があってしこしこで、
どちらも粉の味がひきたって、おいしかったです。

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コツがわかったので、翌日はひとりで、
セモリナ粉だけのショートパスタをつくりました。

小さめで薄いほうが食べやすいことが分かったので、
指の頭くらいに小さくして、ナミナミのスプーンで伸ばしたら、
貝殻のようになりました。

ソースは、夏野菜のラタティーユにひき肉を入れたもの。

ソースを作っておいてから、
パスタを5分くらいゆでます。

ソースの鍋であわせれば、

夏野菜のラタティーユのパスタの出来上がり。

ひとつずつのパスタはうすいのに腰があって、
すいとんでも団子でもなく、ちゃんとした本格パスタでした(笑)。
とってもおいしかったですよ。

麵棒を使わないショートパスタは、
粉と水さえあればかんたんにできますし、
少しくらい失敗してもおいしく食べられますから、
ぜひ挑戦してみてください。

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松島法相、うちわ問題で釈明 「雑音」発言を陳謝/松島法相 問題次々と

2014-10-17 21:55:16 | ほん/新聞/ニュース
選挙区で「うちわ」を配って問題になっていた松島みどり法相を、
だれが公選法違反でこくはつしないかな、と思っていたら、
民主党議員が公選法違反の疑いで東京地検に告発状を出した
というニュースがながれました。

松島法相は、法務大臣でありながら、
法律のこともよく知らないらしい。
こういう人を法務大臣にするアベお友だち政権も、
そろそろほころびが見え始めました。

松島氏は法務大臣の資格なし。
さっさとやめてもらいたい。
とはいえ、辞任したからといって、
公選法違反は免れません。

小渕優子・経済産業相の問題も噴出しているし、
選挙と政治とカネの問題は氷山の一角のようです。

松島さんも小渕さんも「知らなかった」「わかりません」を連発していますが、
それでは済まないのが政治家です。
『最新版 市民派議員になるための本』でも読んで、
ちゃんと勉強してほしいものです(笑)。

  松島法相、うちわ問題で釈明 「雑音」発言を陳謝 
2014年10月14日 朝日新聞

 松島みどり法相は14日の参院法務委員会で、自身の選挙区内で似顔絵入りのうちわを配った問題について「いささかでも疑念を抱かれるような事柄があれば、その都度、真摯(しんし)に説明したい」と釈明した。

 松島氏は10日の会見で「色々な雑音でご迷惑をかけたことは残念」と述べており、この発言についても「私自身に対する予算委員会でのご指摘や報道について、あたかもそれが『雑音』であるかのように受け取られる発言をいたしたことを陳謝します」と述べた。

 野党は「『雑音』という言葉は、無責任なうわさや批判という意味。看過できない」と批判していた。

 一方、衆院安全保障委員会は14日、江渡聡徳防衛相の資金管理団体の収支報告書をめぐる問題で紛糾し、審議が中断した。江渡氏の資金管理団体が2009年と12年、江渡氏個人に計350万円を寄付したと収支報告書に記し、後に人件費の支出だったと訂正したことについて、民主党が「領収書を出す約束が果たされていない」と反発して退出。維新、みんな両党が同調した。

 民主党の川端達夫国対委員長は同日、国会内の代議士会あいさつで「4点の領収書を出すということだったが2枚しかない。徹底的に対応していく」と述べた。 


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  松島法相 問題次々と
2014年10月10日 東京新聞

◆特例で宿舎入居、でも自宅泊
 松島みどり法相は九日、警備上の問題があるとして就任後、特例として国会近くの衆院赤坂議員宿舎へ入居したにもかかわらず、約束を破り東京都内の自宅で寝泊まりした週末があったと記者団に明らかにした。

 同日の衆院議院運営委員会理事会で、野党が「週末に帰るのでは『警備上』の筋が通らない」と問題視。松島氏は「良くなかった。今後は、議員宿舎で生活する」と述べた。

 衆院事務局によると、東京二十三区内に家がある議員は特別の事情がない限り、宿舎には入居できない。東京都墨田区に自宅マンションがある松島氏は「法相には脅迫めいた手紙も来るため、同じマンションの居住者を巻き込んではいけない」として、許可を得た上で九月末に入居。だが、その後自宅で少なくとも一日は寝泊まりしたという。

◆うちわ配布 公選法違反? ビラと線引きあいまい
 松島みどり法相(衆院東京14区)が選挙区内の祭りで名前入りのうちわを配ったことが、公職選挙法で禁じられた有権者への「寄付」に当たるとして野党の追及を受けている。ただ、うちわとしても使える形に厚紙を加工した政策ビラは広く使われている。法律上の線引きはどうなっているのか。 (宮尾幹成)

 Q 政治家がうちわを配るのは問題なの?
 A 公選法は議員や候補者が自身の選挙区内で、有権者に金銭や物品などを寄付することを禁じている。民主党の蓮舫参院議員は参院予算委員会で、松島氏のうちわにはしっかりとした柄や骨組みが付いており、金銭的な価値がある「有価物だ」と指摘した。だから、寄付になるという主張だ。

 Q 松島氏は誤りだと認めたのか。
 A そこは微妙だね。松島氏は配布はやめる考えを示しながら「討議資料として配った。うちわとしての使い方もできる」と釈明している。うちわの価値についても「無料でいくらでも配り、捨てられているものだ」と反論した。

 Q 確かに、地元の夏祭りで、政治家やスタッフから、うちわの形をしたビラをもらったことがあるよ。
 A それは親指を入れる穴が開いた丸い厚紙でしょ。公選法には、どこまでがビラでどこからがうちわなのか、明確な基準はない。厚紙に穴を開けたビラの場合は、配っても寄付には当たらないという「相場観」があり、多くの議員や候補者が使っている。

 Q 国会議員による有権者への寄付が問題になった前例はあるの?

 A 小野寺五典前防衛相(衆院宮城6区)が二〇〇〇年に、選挙区内の有権者に線香セットを配布したとして、公選法違反で書類送検されたケースがある。小野寺氏は議員辞職に追い込まれているよ。

 Q じゃあ、松島氏の問題も深刻だね。
 A 安倍晋三首相も「疑いを受ける以上、今後は配布しないことが望ましい」とした。法律をつかさどる閣僚の松島氏が公選法違反の疑念を招いたこと自体、重く受け止めるべきだろう。

<公選法では>議員や候補者が選挙区にある者に寄付(金銭、物品、財産上の利益の供与・交付)をしてはならない 


 松島法相 身内からも雑音? 
2014年10月15日 日刊スポーツ

 うちわ配布による公職選挙法違反疑惑、特例による議員宿舎入居など、職務以前の「資質」が問題になっている松島みどり法相(58)をめぐり、14日の国会がまたまた混乱した。10日の記者会見で、一連の問題を指摘した野党の追及を「雑音」と表現したことに、野党が猛反発。参院法務委員会の開始が、3時間遅れた。自ら招いた問題で、松島氏は2度頭を下げて陳謝したが、身内の自民党からも、さすがに厳しい声が出始めた。

 国会が、また松島氏に振り回された。午前10時に予定されていた参院法務委員会は、時間通りに開かれなかった。松島氏が10日に開いた会見が理由だった。

 今月7日の参院予算委員会で、民主党の蓮舫参院議員が取り上げた「うちわ配布問題」以降、野党の松島氏追及が続く。松島氏は会見で、「いろいろな雑音で迷惑を掛け、残念だ」と発言。野党の追及を雑音と表現したような内容に野党が抗議。委員会が始まったのは、3時間後だった。

 松島氏は「ひと言申し上げます」と切り出し、「私に対する指摘、報道を、あたかも雑音と受け取られるような発言をした。陳謝します」と述べた。「多くの政治的課題がある中、個人の政治活動に関する質疑に貴重な審議時間をいただいた。ざんきに堪えない」と力なく語り、「閣僚として誠心誠意、審議に臨みたい」。疲れた表情で、2度頭を下げた。

 松島氏は10日の衆院法務委員会でも自身の問題に一切触れず、野党が反発。「雑音」発言が重なって野党の怒りを増幅させ、倍返しの謝罪表明となった。

 法相としての仕事を評価される以前に、身から出たさびの問題ばかりが噴出する松島氏。特にうちわ配布は公選法違反の疑いが強く、野党の格好のターゲット。今後も国会審議で追及されるのは避けられない。

 身内の自民党からも「脇が甘すぎ、かばいようがない」(関係者)との声が出ている。同党の吉田博美参院国対委員長は会見で「雑音とは許すまじき言葉だ」と、松島氏を突き放した。

 発足後、ノースキャンダルのまま同じ閣僚の顔ぶれで約1年8カ月続いた第2次安倍内閣と対照的に、先月3日発足の改造内閣では、松島氏を筆頭に政権の足かせとなる閣僚が目立つ。菅義偉官房長官は政府与党連絡会議で、「国会が少しもたつき迷惑を掛けている」と強調。自民党の谷垣禎一幹事長も「内閣の立ち上がりは大事だ。緊張感を持ってやっていただかなくては」と苦言を呈するしかなかった。【中山知子】

<松島法相をめぐる騒動>
 ◆スカーフ問題 1日の参院本会議に、赤のスカーフ姿で出席。参議院規則では襟巻きなどが禁じられ、アントニオ猪木議員も闘魂マフラーを外したと、野党が問題視。松島氏は「女性のファッションの一部だ」と反論。

 ◆うちわもめ 7日の参院予算委員会で、地元の祭りで肩書と自身のイラストを書いたうちわを配布していたことが発覚、寄付を禁じた公選法違反の疑いが浮上。8日、法相就任後にもうちわを製作していたことが分かり「今後は同じような形の配布はやめたい」。

 ◆特例で議員宿舎に 都内に自宅を持つ議員は原則認められていない衆院赤坂議員宿舎に、選挙区に自宅マンションがあるにもかかわらず、法相就任後に特例で入居。その間自宅にも宿泊していたため、衆院議院運営委員会に注意され「今後はやめる」と陳謝。
 [2014年10月15日8時59分 紙面から]
 


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ノーベル平和賞、マララさんのスピーチ全文/「これは始まり」決意新た

2014-10-16 08:42:45 | ほん/新聞/ニュース
今年のノーベル平和賞を受賞されたマララさんの、
受賞後のメッセージの全文をみつけて読みました。

国連でのスピーチもですが、マララさんのことばには力があり、
読む人の心にストレートにひびいてきます。

17歳の女性として、子どもたちへのメッセージも素晴らしいです。

 私には二つの選択肢しかありませんでした。一つは、声を上げずに殺されること。もう一つは、声を上げて殺されること。

 私は、私の経験を通じて、世界中の子供たちに権利のために立ち上がらなければならないと伝えたいのです。ほかのだれかを待つべきではないのです。彼らの声はより力強いのです。彼らは弱く見えるかもしれないけれど、誰も声を上げない時に声を上げれば、その声はとても大きく、誰もが耳を傾けざるを得なくなるのです。これは世界中の子供たちへの私からのメッセージです。権利のために立ち上がらなければならない。


ぜひ全文をお読みになってください。

  ノーベル賞:平和賞マララさん 「これは始まり」決意新た 
毎日新聞 2014年10月11日 

 【バーミンガム(英中部)坂井隆之】子供や女性の教育を訴え、史上最年少の17歳でのノーベル平和賞受賞となったパキスタン出身のマララ・ユスフザイさんは10日、家族と暮らすバーミンガムで記者会見し、受賞決定後初めてのメッセージを世界に発信した。「この賞は、ただ部屋にしまっておくためのメダルではない。(受賞は)終わりではなく、始まりに過ぎない」−−。その言葉は喜びの声というより、重責を担っていく強い決意の表明に感じられた。

 マララさんは、100人を超える報道陣が詰めかけた会見会場に、鮮やかなグリーンに草花の模様をあしらった民族衣装で現れた。用意していた原稿にはほとんど目を落とさず、会場を見回しながらはっきりした口調で話し始めた。

 「パキスタン人で初めて、そして最初の若い女性の受賞であることを誇りに思う」と切り出したマララさん。まず言及したのは、インド人活動家カイラシュ・サティヤルティさん(60)との同時受賞への喜びと、隣国同士で敵対しあうインドとパキスタンへのメッセージだった。「インド人とパキスタン人、ヒンズー教徒とイスラム教徒が選ばれたのは、愛のメッセージが込められている。私たちは支え合い、人間として尊重しあうべきだ」

 マララさんはこの日、サティヤルティさんと電話で話し、「子供の権利のために協力していこう」と約束したという。

 言葉に熱がこもったのは、やはり教育の重要性についてだった。「(パキスタンの武装勢力)タリバンは、女というだけの理由で学校に行くことを許さなかった。私には医者になるという夢があった。学校に行けず、なりたい仕事にも就けないと知った時、私は声を上げることを決めた」。表情を引き締め、11歳でタリバンを批判するブログを開始した自身の体験を身ぶりを交えながら語った。それがきっかけで一昨年にタリバンの銃撃を受けて重傷を負ったマララさんだが、「世界の子供たちは自身の権利のため立ち上がるべきだ。ノーベル賞は私一人でなく、声なき子供たちに与えられた」と訴えた。

 会見では、17歳の高校生らしさものぞかせた。ノーベル賞受賞の知らせを化学の授業中に教師から受け取り、クラスメートから祝福を受けたという。「彼らの愛と支援に感謝しています。たとえそれが私のテストの助けにならなかったとしても」と表情を崩し、会場を和ませた。最前列で見守っていた父親で教育者のジアウディンさんには、「私の翼を切らず、自由に羽ばたかせてくれてありがとう」と温かい感謝の言葉を伝えた。会見では記者の質問は受け付けず、過度に負担をかけない周囲の配慮もにじんだ。

 マララさんは最後にもう一度、印パ関係に触れた。サティヤルティさんと電話した際、12月の授賞式にインドのモディ首相とパキスタンのシャリフ首相の出席をそれぞれ働きかけることで意気投合したという。「お互いに平和を語り、争いよりも進歩と発展を考えてほしい」と呼びかけた。声明を語り終え、花束を受け取るなどして少しほっとした表情を見せたマララさん。手を振って会場を後にした姿は、平和賞受賞者としてこれから重い責務を担っていく気概を感じさせた。 


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  ノーベル平和賞、マララさんのスピーチ全文 
2014年10月12日 読売新聞
 
 今年のノーベル平和賞受賞決定を受け、パキスタン人のマララ・ユスフザイさん(17)が日本時間の11日、現在の自宅がある英中部バーミンガムの図書館で、英語で受賞決定スピーチを行った。全訳は次の通り。  (英文の全文はこちら)
    ◇

 ノーベル平和賞の受賞者に選ばれて光栄です。この貴い賞をいただけて光栄です。初のパキスタン人、初の若い女性、初の若者としてこの賞の受賞者となれたことを誇りに思います。

 インドのカイラシュ・サティアルティさんと受賞することは本当に幸せです。子供の権利のため、児童労働に反対する彼の素晴らしい活動は私の刺激となります。多くの人々が子供の権利のために働き、私は孤独ではないことを幸せに思います。彼は本当に賞にふさわしい人で、彼とともに受賞できることは名誉です。

 私たち2人のノーベル賞受賞者は、1人がパキスタン、1人がインド出身です。1人がヒンズー教を信じ、もう1人はイスラム教をあつく信仰しています。これは、パキスタンとインド、異なる宗教の人々に愛のメッセージとして届きます。私たちは互いに支え合っています。

 肌の色、言語、信仰する宗教は問題ではありません。互いに人間として尊重し、尊敬し合うべきです。私たちは子供の権利、女性の権利、あらゆる人権のために闘うべきです。

 まず始めに、家族、親愛なる父母の愛情と支援に感謝します。父がいつも言うように、父は私に特別なものを与えてくれたわけではありません。ただ、父は私の翼を切り落としませんでした。

 父が私の翼を切り落とさず、羽ばたかせて夢を達成させてくれたことに感謝しています。女の子は奴隷になることが当然ではなく、人生を前に進める力があることを世界に示してくれたことについてもです。女性はただの母親、姉や妹、妻であるだけでなく主体性を持ち、認められるべきです。女の子は男の子と同じ権利を持つのです。たとえ私の弟たちが、私が良く扱われているのに彼らはそうでないと思ったとしても、構わないのです。

 受賞を知った経緯について話します。私は化学の授業で電気分解を学んでいました。10時15分頃だったと思いますが、既に賞の発表は終わっていたし、受賞するとも思っていませんでした。10時15分になった時、受賞できなかったと確信しました。でもその時、突然女性の先生が教室に入ってきて私を呼び、「大事なことを話します」と言いました。そして、「おめでとう。ノーベル平和賞の受賞が決まったよ。しかも、子供の権利のために闘っている素晴らしい人と一緒にね」と言われ、とても驚きました。

 感じたことを表現することは時々難しいものですが、私は本当に光栄に感じ、より力強く、勇気を得た気がしました。なぜならこの賞は、身につけたり部屋に飾ったりするための単なる金属やメダルではないからです。私が前に進むため、私自身を信じるため、人々が私の運動を支援してくださっていることを知るための、励みとなるのです。私たちは団結しているのです。私たちは皆、全ての子供が良い教育を受けられることを確実にしたい。だから、この賞は私にとって本当に素晴らしいものなのです。

 でも受賞したことを知った時、学校にこのままいようと決めました。むしろ、学校の時間を最後まで過ごそうと、物理の授業、英語の授業に出席しました。いつも通りに過ごしました。先生や友達の反応はとてもうれしかったです。みんな私のことを誇りに思うと言ってくれました。私は学校、先生、友達の愛や支援に本当に感謝しています。みんなが私を勇気づけ、支援してくれます。私は本当に幸せです。ノーベル賞が試験に役立つわけではなく、それは私の努力次第なのですが、それでも、みんなに支えられていることが幸せなのです。

 私はこの賞を受賞しますが、これで終わりではありません。これは私が始めた活動の終わりではなく、まさに始まりなのです。私は全ての子供たちが学校に行くのを見たいです。いまだに5700万人もの子供たちが教育を受けられず、小学校にすら通えていません。私は全ての子供たちが学校に行き、教育を受けるのを見たいのです。

 なぜなら、私自身がスワート渓谷(パキスタン)にいた時に同じ境遇に苦しんでいたからです。ご存じの通り、スワートはタリバン(パキスタンの反政府武装勢力「パキスタン・タリバン運動」=TTP=)の支配下にあり、学校に行くことは誰にも許されていなかったのです。私は、自分の権利のために立ち上がりました。そして声を上げると言いました。ほかの誰か(が何かをしてくれるの)を待ったのではないのです。

 私には二つの選択肢しかありませんでした。一つは、声を上げずに殺されること。もう一つは、声を上げて殺されること。

 私は後者を選びました。当時はテロがあり、女性は家の外に出ることが許されず、女子教育は完全に禁止され、人々は殺されていました。当時、私は学校に戻りたかったので声を上げる必要がありました。私も教育を受けられなかった女の子の一人でした。私は学びたかった。私は学び、将来の夢をかなえたかった。

 私にも普通の子供のように夢がありました。当時私は医者になりたかったのですが、いま私は政治家になりたいのです。それも、良い政治家に。

 私が学校に行けないと聞いた時、私は医者になれないだろ、私はなりたいものに決してなれないだろうと思いました。私の人生は13歳か14歳で結婚するだけで、学校にも行けず、なりたいものにもなれないと。だから、声を上げようと決めたのです。

 私は、私の経験を通じて、世界中の子供たちに権利のために立ち上がらなければならないと伝えたいのです。ほかのだれかを待つべきではないのです。彼らの声はより力強いのです。彼らは弱く見えるかもしれないけれど、誰も声を上げない時に声を上げれば、その声はとても大きく、誰もが耳を傾けざるを得なくなるのです。これは世界中の子供たちへの私からのメッセージです。権利のために立ち上がらなければならない。

 受賞の決まったノーベル平和賞についてですが、ノーベル賞委員会は私だけに与えたのではないと思っています。この賞は声なき声を持つ全ての子供たちのためにあるのです。そしてその声に耳を傾けなくてはならない。私は彼らのために語り、彼らとともに立ち上がり、彼らの声が届くよう彼らの運動に加わります。彼らの声を聞かなくてはならない。彼らには権利があります。彼らには良い教育を受け、児童労働や人身売買に苦しめられない権利があるのです。彼らには幸せな人生を送る権利があります。だから私はこれら全ての子供たちとともに立ち上がります。この賞はまさに彼らのためにあり、彼らを勇気づけるのです。

 最後に、私が尊敬するカイラシュさんと電話で話したことについてお伝えします。名字を正しく発音できず、すみません。失礼ですが(名前の)カイラシュさんと呼ばせていただきます。

 彼とちょうど電話をしたばかりで、全ての子供が学校へ行き、良い教育を受けることの大切さについて話しました。苦しみながらもいまだ知られていない子供たちがいるという問題が、どれほどあるかについてもです。私たちは、全ての子供が良い教育を受け、悩むことのないよう協力して活動することを決めました。

 また、彼がインド出身で、私がパキスタン出身ということもあり、私たちが両国の強い関係を築こうと決めました。最近、国境が緊張し、状況は望ましいものではなくなりつつあります。私たちはパキスタンとインドが良い関係であることを望みます。緊張状態にあることはとても残念で、私は本当に悲しいです。なぜなら、両国が対話し、平和について語り合い、前へ進むことや開発について考えることを望んでいるからです。戦いよりも教育や開発、前進について注目することが重要です。それが、両国にとって良いことなのです。

 だから私たちは2人で決めました。カイラシュさんには、尊敬するインドのモディ首相に12月のノーベル平和賞授賞式への参加をお願いしていただくよう頼みました。私も尊敬するパキスタンのシャリフ首相に出席をお願いすると約束しました。

 私からも、両首相に出席をお願いします。私は心から平和、寛容、忍耐の正しさを信じています。両国の発展には、平和で、良好な関係がとても重要なのです。それを成功させ、前進させていくことが重要なのです。耳を傾けていただけますよう、謹んでお願い申し上げます。

 最後に、皆様からの支援をいただき、心から幸せと申し上げたいです。私はかつて、ノーベル平和賞には値しないと言ってきました。今もそう考えています。しかし、これは私がこれまでしてきたことに対する賞というだけでなく、活動を進め、継続する勇気と希望を与えてくれるための激励なのだと考えています。自分自身を信じるため、そして、私は1人ではなく、何百人、何千人、何百万人の人たちに支えられているのだと知るためのものなのです。

 改めて、みなさんに感謝いたします。


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あさイチ:女性リアル 知られざる“セクハラ”ゲスト牟田和恵さん/性虐待の悩み、相談して 動画メッセージ

2014-10-15 20:22:30 | ほん/新聞/ニュース
けさのNHK「あさイチ」、仕事をしながら見ていたら、
ゲストに牟田和恵さんが出てみえました。

そういえば先月、東京のWAN拡大会議でお会いした時に、
「あさイチ」のセクハラの番組に出るとお聞きしていたのでした。


さっそくデジカメをかまえて、牟田さんが話されるのを待っていたのですが、
せっかく専門家として登場している牟田さんの発言の出番が少なくて、
ちょっとザンネンでした。


わたしは、オトコの立場を代弁してよくしゃべる某解説委員より、
牟田さんの話が聞きたかったです。

  
とはいえ、
いのっちの発言はよかったです。

  【あさイチ】 女性リアル 知られざる“セクハラ” 
2014.10.15 NHK

<女性リアル 知られざる“セクハラ”>
専門家ゲスト:牟田和恵さん(大阪大学教授)

ゲスト:小島慶子さん(タレント)、青木さやかさん(タレント)
リポーター:近藤泰郎アナウンサー

<【番組冒頭】あなたのそばにも・・・セアカゴケグモ>
VTRゲスト:加村隆英(追手門学院大学教授)
リポーター:山田大樹アナウンサー
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女性の悩みに真剣に向き合い「もっとリアルな悩み」を「告白」してもらうことに焦点を当てた「女性リアル」。6回目のテーマは、ことし話題となっている「セクハラ」。
あさイチでセクハラに関して緊急調査をしたところ、実は40代~60代の被害が多いことがわかりました。さらに、セクハラの被害は職場だけでなく、地域や家庭内にもあるという実態も。
そこで、番組では40代以上の人が、実際どんな被害を受け、セクハラに対してどのような悩みを持っていらっしゃるのか、徹底調査。すると、40代以上ならではの悩みも続々と出てきました。
セクハラという言葉がすっかり定着した今ですが、改めてセクハラとはなんなのか、何が問題なのか考えました。

40代から被害が増えた?
セクハラに関するアンケートの中で「以前よりも被害が増えたり、エスカレートしたりした」という40代以上の方の意見がいくつも見られました。
実際、40代以上の女性が受けているセクハラ被害で、最も多いのは「体を触られる」という深刻なものでした。
なぜ、そんな被害が増えてしまうのでしょうか。番組では実際に被害が増えたという女性を取材。その背景には「年を重ねた人は、セクハラをしても騒がないだろう」という加害者の心理があるあるのではないか、ということがわかってきました。

女の敵は女?
番組の調査では、セクハラにあっても相談しない女性が3人に1人もいました。その相談しない理由は、言っても「いい年して」と共感してもらえないから。
実際、女性に相談したとしても、「大人なんだから受け流して」とか「自意識過剰なんじゃない?」という言葉を掛けられたという方が多数いました。その実態を紹介しました。

家庭内でも被害が続出?これってセクハラ?
関西地方に住む女性が寄せてくださったのが、「とても仲のよい叔父から授乳を見られてどうしたらいいかわからない。」というお悩み。番組で調べたところ、これまで育児をした経験のある40代以上の女性のうち、3割の人が授乳する姿を見られたことがあり、うち6割が、見られるのは嫌だと回答しています。
しかし、授乳をしている姿を見られた事がある人の中には「母としての姿を見られてうれしかった」「母としての役割を果たしているのだから平気」など意見も数多くありました。また、家族や親戚との間でセクハラが成立するのかという疑問も・・・個人の考え方や関係性で、ずいぶん変わる「セクハラ」の基準。その基準のあいまいさについて、語りあいました。

どう対処?身近な場所でのセクハラ
セクハラは、職場だけで起こるものではありません。番組で調査すると、セクハラ被害のおよそ半数が、子どもの学校のPTA活動や、地域の自治会など、職場でなく地域や家庭内など、身近な場所で発生していることがわかりました。
職場にはセクハラ相談の窓口がありますが、地域や家庭内では自力で対処するしかありません。どう対処すればいいのか、みんなで考えました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 


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後半は、
下書きに入れておいたさいきんのニュースです。

  性虐待の悩み、相談して 子どもたちに動画メッセージ
2014年10月8日 朝日新聞

 ひとりで悩まずに相談して――。性虐待に苦しむ子どもたちに呼びかけるアニメーションを、児童虐待防止対策に関わる若手研究者のグループが作った。動画はインターネットで広まり、公開から約4カ月で1万1千回以上再生されている。

 制作したのは、医学や公衆衛生を研究する27~31歳の5人でつくるグループ「子ども虐待対応たん」。主にツイッター(@childfirsttan)で児童虐待に関する情報を発信している。

 「性暴力を受けている子どもたちへ」と題した約3分の動画は、6月に動画投稿サイト「YouTube」で公開された。親しみやすいイラストで構成され、全体に明るい色づかいに仕上がった。

 性的な場面を見せられること、体を触られること、写真を撮られることなどに「ひとりで悩んでいないかな……?」とテロップで問いかける。「自分じゃないみたい」と思うなど不安になったら「SOS」のサインだとして、病院や児童相談所、学校などに相談するよう勧めている。

 また、世界中では女性の5人に1人、男性の10~20人に1人が同様の悩みを抱え、「加害者が身近な人の場合が多く打ち明けにくい」と説明。「誰かに話したら一緒に住めなくなる」と口止めするケースなども紹介し、「誰かに話した方がいいのかも」と感じてもらえるよう工夫している。

 ソーシャルメディアを通じて呼びかけたのは、被害を明かせずに苦しむ子どもに配慮し、匿名でアクセスできるネットの利点を生かしたからだという。

 子どもの心のケアを研究する日本学術振興会特別研究員、高岡昂太(こうた)さん(31)はメンバーの1人。昨年度から、児童相談所が虐待の相談を受けた時、リスクを判断するために使うチェックリストなどの開発を三重県と共同で進めている。

 高岡さんは「少しでも早く相談した方が被害は小さい。性虐待について、動画を通じ大人にも認知が広まれば」と話している。

 動画は、「性暴力を受けている子どもたちへ」で検索すると見つけられる。(畑宗太郎) 


性暴力を受けている子どもたちへ

  無戸籍解消:死後認知認める 30歳女性訴え、大阪家裁  
毎日新聞 2014年10月10日

 生まれてから30年間戸籍のない大阪府の女性(30)が、死亡した実父との親子関係の確認(認知)を求めた訴訟で、大阪家裁(久保井恵子裁判官)は10日、女性の訴えを認める判決を言い渡した。判決は確定する見通し。女性は結婚、出産しており、判決文などを役所に提出すれば、夫や子と一緒の戸籍に入ることができる。

 代理人弁護士らによると、無戸籍の解消を巡って死後認知が認められたのは初めて。

 判決によると、女性の母親は1971年に前夫と結婚し、東北地方で暮らしていた。しかし、前夫の暴力が原因で約5年後に大阪へ逃げ、別居した。その後、女性の実父となる男性と知り合い、事実婚で84年に女性を産んだ。ただ、離婚ができず、出生届を出すと戸籍上は前夫の子になるため、役所へ届けずに無戸籍のまま育てた。

 実父は提訴前の2011年に病死。DNA型鑑定などができなかったが、母親と実父が知り合った飲食店の経営者らの証言を基に、親子関係が認められた。

 女性は08年、実父に認知を求める調停も大阪家裁に申し立てた。だが、調停委員から「母親と前夫の婚姻関係が解消されない限り審判できない」と誤った情報を伝えられ、取り下げていた。女性を支援した南和行弁護士は「裁判所が無戸籍の問題を正しく理解し、救済が進むことを期待する」と語った。【堀江拓哉】

 ◇「同じ思い、子どもにさせない」
 「30年かけて、やっとお父さんと親子になれた」。判決後、記者会見した女性はほっとした表情を浮かべた。
 中学3年の夏、両親に無戸籍だと告げられた。小中学校は自治体の配慮で通えたが、高校進学は諦めざるを得なかった。正社員として就職できず、アルバイトを転々とした。
 戸籍を作ろうと決意したのは、2005〜06年に長女(9)と長男(7)を授かったからだ。「子どもには同じ思いを絶対させたくない」。だが、08年に申し立てた調停は取り下げる事態に。
 一方、法務省が無戸籍問題に対処を始め、子どもは夫の戸籍に入った。後は自分だけだ。死後認知を認めてもらうための証言を集め、今年7月に提訴した。
 この日の判決は、実父の遺骨を納めたペンダントを胸に聞いた。「お父さんと一緒に聞きたかった」と思いをはせた。【堀江拓哉】


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18歳選挙権:今国会でこそ実現を/福島県知事選:原発論議を深める契機に

2014-10-14 21:25:54 | ほん/新聞/ニュース
11月14日に開催する『最新版 市民派議員になるための本』刊行記念シンポジウムの
チラシの会場に誤字があったので、
いそぎ作り直したデータが、版元から届きました。

間違ったチラシをアップしたブログ記事を直して、
チラシも修正したものが届きます。

土地勘のない東京の会場だったので、わたしも気が付きませんでした。
こちらが直したチラシです。


関連で、というわけではないのですが、
ちょうど選挙権と福島県知事選の記事が載っていたので紹介します。

毎日新聞と西日本新聞の社説です。

  社説:18歳選挙権 今国会でこそ実現を
毎日新聞 2014年10月13日 

もう先送りは許されない。現在は20歳以上である公職選挙の投票権の「18歳以上」への引き下げに向けた与野党の協議が動き出している。2016年夏の参院選で「18歳投票」を実現できるかが焦点だ。
 少子高齢化が進み、将来を担う世代の給付や負担が政治の大きな課題となる中、若い世代の政治参加を定着させる意味でも引き下げは待ったなしだ。自民、民主など各党が「2年以内の引き下げ」で合意している意味は重い。今国会で公職選挙法改正を実現すべきだ。

 「18歳選挙権」問題が動いているのは憲法改正の手続き法である改正国民投票法が今夏に成立したことを踏まえたものだ。改正法は国民投票の有権者の年齢を当面「20歳以上」とし、18年6月21日以降は「18歳以上」に引き下げることを確定した。改正にあたり自民、民主など8党は選挙権についても2年以内に18歳以上への引き下げを目指し、その場合は国民投票年齢の引き下げも前倒しすることで合意した。

 そもそも国民投票法は10年の施行時に国民投票、選挙権年齢双方とも「18歳以上」にそろえることが想定されていたはずだ。今日まで遅れていること自体、政治の怠慢以外の何物でもない。

 たとえ解禁対象となる年代の人口が有権者全体に占める比率が低くとも「18歳選挙権」の実現は若者の政治参加を促進し、政治への関心を高める効果が期待できる。せっかく有権者にネット選挙運動を解禁しながら18、19歳に運動が認められないというのが現状だ。高校在学中から教育の場で主権者としての意識を養い、若年層の低投票率傾向に少しでも歯止めをかけるべきだ。

 衆院憲法審査会事務局によると、確認できた国・地域の9割超で18歳選挙権が認められる。国際標準であるだけでなくヨーロッパ、南米では「16歳選挙権」の例もある。日本を例外扱いする理由などあるまい。

 気がかりなのは選挙年齢を引き下げた場合18、19歳の未成年による選挙違反を少年法の適用除外とすべきかについて各党の調整が難航する可能性があることだ。やはり選挙権年齢との関係で議論がある成年年齢について、衆参憲法審査会はまず選挙権年齢引き下げを先行させるよう決議している。少年法との関係についても「18歳選挙権」の実現を優先すべきだ。

 スコットランドの独立の是非を問う住民投票の投票権は16歳から認められた。超高齢化、人口減少社会の日本で若者が政治に参加する風土を育てる意味は大きい。今国会での実現を逃すようだとまた、先送りが続きかねない。大局的な見地から各党は歩み寄ってほしい。 


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  社説:福島県知事選 原発論議を深める契機に 
(2014/10/13 西日本新聞)

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きてから初となる福島県知事選が9日告示され、26日の投開票に向けて無所属新人の6人が論戦を繰り広げている。

 「3・11」から3年半以上を経た今も13万人近くが避難生活を強いられる中での知事選である。

 被災者の生活再建や地域の産業再生など切実な問題が山積している。復興の進め方や原発政策のあり方など、さまざまな選択肢を示して競い合ってもらいたい。

 このうち前副知事の候補は3選不出馬を表明した佐藤雄平知事から事実上の後継指名を受けた。自民、民主、公明、社民など各党が支援している。与野党相乗りとなった結果、原発など争点が見えにくくなったという声も出ている。

 知事選では確かに候補者全員が「県内の原発全基の即廃炉」を主張している。それは「二度と悲惨な事故を繰り返さない」という福島県民に共通する願いであり、当然の訴えでもあろう。

 とはいえ、福島の復興を目指す上でやはり原発は避けて通れない問題だ。全国的な関心も高い。

 廃炉を目指す具体的な取り組みをはじめ、復興に欠かせない除染の加速化や中間貯蔵施設の建設など原発事故に関連する問題も抱えている。国や東京電力とどう向き合うかも問われよう。選挙戦を通じた活発な議論に期待したい。

 折しも新規制基準下で政府が最初の再稼働を目指す九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の地元で住民説明会も始まった。九州からも福島県知事選の行方を注視していきたい。

 言うまでもなく、被災者の生活再建は待ったなしの課題である。災害公営住宅は岩手、宮城両県でほぼ全戸の整備にめどが立ったのに対し、福島県では原発避難者向けのうち7割は完成時期すら見通せない状況だ。避難生活の長期化に伴う疲労や体調悪化による「震災関連死」も福島県では1700人を超えた。原発事故の惨禍を克服して被災者に寄り添う復興をどう成し遂げていくか。注目の知事選で論議を深めてもらいたい。
=2014/10/13付 西日本新聞朝刊=


  福島知事選:原発、議論深まらず かすむ復興 9日告示  
毎日新聞 2014年10月09日
 
 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、初となる福島県知事選は9日に告示、26日に投開票される。現職が引退表明し、新人6人が出馬の意向を示している。事故収束が見通せない中、県内外の約12万7000人が避難生活を続け、産業再生も進まない。震災復興と原発問題が問われる選挙のはずだが、敗戦を避けたい各党の思惑で与野党相乗りとなり、論戦は低調だ。

 「福島県知事が直接的に言及する立場ではない」。現職の佐藤雄平知事の事実上の後継である前副知事の内堀雅雄氏(50)は9月30日の政策発表の記者会見で、県外の原発再稼働の賛否を問われると、こうかわした。自民、民主、公明、社民各党の相乗りが、政党間で主張の異なる再稼働問題には踏み込まない前提で成り立っているからだ。

 前日、共産党を除く全県議が参加する相乗り支援の母体「県議団有志の会」が発足。内堀氏から公約の事前説明を受けたが、「きょうは難しい話はやめよう」と具体的な協議は見送った。「原発再稼働に関しては政権与党の自民が反対と言いにくい。詰めて協議していくと相乗りの構図が崩れかねない」。説明の場にいた県議は明かす。

 内堀氏は復興政策を前面に掲げ、原発事故の早期収束や、避難区域内の復興拠点整備を強調する。原発の廃炉作業などを担うロボットを核に据えた産業政策を独自色として打ち出す。

 しかし、仮設住宅では今年6月現在で約1万3000世帯が暮らす。災害公営住宅(復興住宅)は、9月末現在で計画数の約1割の約950戸しか完成していない。住宅除染も進捗(しんちょく)率は44%(6月末現在)。被災した後に営農を再開できた農家は約6割だ。漁業はまだ試験操業の段階で95%が再開できていない。

 進まぬ復興に住民の不満は根強い。内堀氏も副知事として復興政策を指揮する立場にあっただけに、有権者からは「これまでと何が変わるのか」と冷ややかな声が出る。

 一方、原発即ゼロを求める福島県内の市民グループや共産党は、前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)の支援に回った。

 県内の原発を巡っては、内堀氏も含め各立候補予定者が全基廃炉で一致している。このため、熊坂氏は全国の原発再稼働にも反対すると表明し、争点化を狙う。だが、前福島県双葉町長の井戸川克隆氏(68)も再稼働に反対姿勢で、脱原発票は割れる可能性がある。

復興政策では、熊坂氏は「放射線を避けて暮らす権利を保障する」とし、代替地の提供や住民への十分な補償を掲げる。井戸川氏は、除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の受け入れについて「白紙に戻す」と訴える。だが、ともに実現性に課題があり、大きな争点となっていない。

 全村避難となっている古里の葛尾村のまちづくり活動に関わるNPO法人理事、下枝浩徳さん(29)=大玉村=は「原発事故で多くの企業の経営が立ちゆかない中、どういう対策を打つかを論じてほしいが、議論が深まらない」と嘆く。投票率は前回(2010年)の42.42%からさらに低下することが懸念されている。【岡田英、小林洋子】

 ◇「敗北」回避を優先
 政府・自民党は、福島県知事選で「負けない」ことを優先し、独自候補擁立を見送った。7月の滋賀県知事選で与党推薦候補が敗北し、11月の沖縄県知事選では、自民党推薦の現職の苦戦も伝えられる。「3連敗は何としても避ける」(党幹部)ことが基本方針だった。思惑が優先した相乗りで有権者の選択肢は狭まり、選挙戦での活発な論争は期待しにくくなった。

 政権が相乗りを選択したのは、知事選で連敗すれば、来春の統一地方選を前に与党内に動揺が広がる可能性があったためだ。九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働が迫るなか、原発が争点となって与党が敗北するリスクを回避する狙いもあった。

 自民党幹部によると、党本部では滋賀県知事選の敗北後、福島県知事選では「自民・民主両党が推せる候補を選定する」という相乗りを軸とした方針が早々に有力になったという。党幹部は「敗北は打撃が大きい。政権与党ということをかなぐり捨ててでも、勝てる候補に乗った」と説明する。

 福島県内では現職首長の落選が相次ぎ、復興政策への批判は根強い。自民党県連が独自候補の推薦をいったんは決定したのもそのためだ。

 だが、政権の事情が優先した。党本部は、都道府県連が上申した候補予定者を原則として推薦、公認する慣例を破って、県連決定を覆し、相乗りに持ち込んだ。

 政権は「政争する状況ではない」(菅義偉官房長官)と相乗り批判に反論している。復興や原発などで論戦が低調に終われば、その影響は福島だけにはとどまらない。【水脇友輔】

 ◆立候補予定者(50音順)
五十嵐義隆(いからし・よしたか)36牧師無新
伊関 明子(いせき・あきこ)59コンビニ店長無新
井戸川克隆(いどがわ・かつたか)68[元]双葉町長無新
内堀 雅雄(うちぼり・まさお)50 [元]副知事無新
金子 芳尚(かねこ・よしなお)58建設会社社長無新
熊坂 義裕(くまさか・よしひろ)62[元]宮古市長無新


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物価指数のからくり糺す 生活部・白井康彦記者 単行本を出版 生活扶助費削減の経費解説

2014-10-13 15:56:43 | ほん/新聞/ニュース
台風19号が九州と四国・高知に再上陸して、こちらに向かっています。
進路予想は、今夜、東海地方のど真ん中を通ります。
台風が直撃しないことを願いながら、ブログを書いています。

今日の中日新聞生活面に、白井さんの本の紹介記事か載っていました。
すぐに切り抜いて、中日webを探したのですが、
まだ文字データとしてはアップされていないようです。

記事をタイプしましたので、紙面といっしょに紹介します。

 
 
2014年10月13日 中日新聞
物価指数のからくり糺す
生活部・白井康彦記者 単行本を出版

本紙生活部の白井康彦記者が、生活保護費削減の根拠とされた物価指数は正しい数字ではないとして、単行本「生活保護費削減の物価偽装を糺す」(あけび書房、千五百十二円)を出版した。

生活扶助費削減の経費解説
 生活保護の日常費に当たる生活扶助費が、昨年八月から段階的に削減されている。厚生労働省がその主な理由としたのが物価の下落。生活扶助費が賄う品目についての物価指数を同省が独自に設け、それが二〇〇八年から一二年にかけて、4・78%下落したとした。だが、国会などで「算出方法がおかしく、下落率が大きくなりすぎている」と追及されている。
 本書では、この物価指数のからくりや、生活扶助費削減までの経緯を分かりやすく解説した。日本では、生活保護を受給できると思われる人の一部しか実際には受給していないこと、不正受給は全体の0・5%にとどまっていることなど、それぞれのデータを示しながら紹介。実際に生活保護を受給している人の体験記や支出記録なども掲載し、受給者の暮らしの実態を描き出した。
 「金持ちたちの『暗黙の共謀』」などをテーマに、経済アナリストの森永卓郎さんと対談し、その中身を収録。近年の生活保護バッシングの風潮を背景に、生活保護費が削減されたことも浮き彫りにしている。 
 愛知、三重、埼玉、群馬などの六県で生活扶助費削減の行政処分取り消しを求める訴訟が起きている。物価指数の問題が重要な争点になる見通しで、原告の一人はこの本の元になった本紙記事などを、証拠として裁判所に提出している。
 白井記者は、1984年に中日新聞社へ入社。名古屋本社経済部や生活部、岐阜支社報道部などを経て、2010年から名古屋本社生活部編集委員を務める。 


 いよいよ刊行!白井康彦著『生活保護削減のための物価偽装を糾す』(あけび書房) 
 『生活保護削減のための物価偽装を糾す』(あけび書房)

『生活保護削減のための物価偽装を糾す』
白井康彦〔著〕
森永卓郎×白井康彦〔対談〕 

あけび書房HP


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本文中の写真をクリックすると拡大します。

東京新聞にも、生活保護の受給者の支援の活動を書いた、
「現場発! 生活保護自立支援 川崎モデルの実践~多様な就労支援が生きる力を育む」
(ぎょうせい)野記事が出ていることを、
白井さんのフェイスブックで知りました。

中日新聞も東京新聞も、ほんと、社会的弱者の視点に
寄り添って、がんばっていますね。

あわせて、紹介させていただきます。

  【神奈川】生活保護受給者に寄り添い 市の就労支援、本に
2014年10月12日 東京新聞

 生活保護の受給者が就労へ踏み出す一歩を後押しする川崎市の取り組みが、本になった。市生活保護・自立支援室編「現場発! 生活保護自立支援 川崎モデルの実践~多様な就労支援が生きる力を育む」(ぎょうせい)。「働きもせず怠けているのではないか」との勘繰りがつきまとう生活保護受給者。同書は、その受給者に「徹底的に寄り添うところから始めたい」という決意から説き起こす。 (山本哲正)

 同室は二〇一二年以降、福祉事務所や市内事業所と協力して、受給者の能力や希望を基に職業選択を援助するカウンセリング、市内・周辺企業の求人開拓、就業訓練をセットにした「総合就職サポート」、居場所づくりと研修を同時に進める「中間的就労事業」など新事業を六件始めた。貧困の連鎖を防ごうと、受給世帯の中学生が大学生サポーターから学び、意欲を高める学習支援を市内七区八カ所で展開し、中退を防ぐ高校生対象の教室も始めている。

 同書では、これらの取り組みに加え、生活保護から脱却した市内在住の佐藤政幸さん(41)の経験をインタビューで紹介する。派遣切りなどで受給者になった佐藤さんは、就業訓練により就労研修事業所のスタッフに採用された。生活保護が「私たち家族の命をつないでくれた」と振り返りつつ、「自分で稼いだお金で生活が潤うのは楽しい」と思いを語っている。

 巻頭には、週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)でケースワーカーの成長物語「健康で文化的な最低限度の生活」を連載する漫画家柏木ハルコさんと、同室の宮脇護担当部長の対談を載せた。ケースワーカーとして経験を重ねた宮脇部長は、貧困状態の人々に「助けを求めることは恥ずかしいことでない」といい、その上で「一人で立ち直るのは難しい。『助けて』と手を挙げる人に全力で応えたい」と話す。

 A5判二百二十三ページで、税別二千二百円。帯には厚生労働省の村木厚子事務次官が「自立支援の取り組みがよく分かる」と賛辞を寄せている。 


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台風接近!稲刈りを急ぎました/マララさんにノーベル平和賞 17歳の勇気を支えよう

2014-10-12 22:22:52 | ほん/新聞/ニュース
台風19号が近づいて、日本を縦断しそうなので、
毎日、天気予報とにらめっこ。

うちで栽培している稲のハツシモは、
育つのに時間がかかる晩生種で、イネの丈も高く、
いつもなら10月中旬から下旬が稲刈りの時期なので、
台風が直撃すれば、、
倒れてしまうかもしれないのです。



ハラハラしながら天気予報を見ているより、
少し早いけれど、稲刈りを済ませてしまおう、ということになり、
きゅうきょ、雨の降る前の二日間かけて、
コンバインで稲を刈りました。

主に若い人たちが稲刈りをするのですが、
3連休で保育園もお休みなので、
わたしは、二人の子どもたちの子守りを引き受けました。
下の子は1歳になったばかりで抱っこをせがむので、
そのおかげで、筋肉痛です。(笑)。

夕方、田んぼに見にいったら、
畑の横の最後の一反を刈り終わるところでした。



敷き藁用のワラをとるために、
一部はキリワラにせずに長いまま残しておきます。




収穫したお米は、乾燥機へ。
今年から乾燥機をいれたので、通常よりゆっくりと
時間をかけて乾燥させます。



前でてきているのは、前日に収穫したお米です。



水分を少し減らしてから、また乾燥機に入れて、
じょじょにお米の水分を減らしていきます。

こうすると、お米の食味がよくなるのです。

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ところで、
ノーベル平和賞は、パキスタンのマララ・ユスフザイさんに決まりました。
よかったです。

マララさんは17歳。
史上最年少の受賞だそうです。

 社説:ノーベル平和賞 17歳の勇気を支えよう 
2014年10月11日 中日新聞
 
 「世界のすべての子どもにペンと本を」-。ノーベル平和賞に決まったパキスタンの少女マララ・ユスフザイさんの訴えだ。貧しい国の子どもたちが皆、学校に通い勉学に励むよう支援したい。

 マララさんは十七歳。ノーベル賞全部門の受賞者の中で史上最年少だ。児童教育の向上を目指す活動が評価された。インドの児童権利擁護活動家カイラシュ・サトヤルティさんとともに選ばれた。

 マララさんは十一歳のときからウェブサイトで、イスラム過激派に脅されて学校に行けない女子生徒の様子を伝えた。二〇一二年十月、過激派に頭を撃たれて重体になり、英国に搬送され大手術を受けて奇跡的に回復した。

 世界中から届いた義援金と自伝の印税を元に「マララ基金」をつくり、貧しい国々の子どもの就学を支援している。昨年七月、国連で演説し、「私たちの口をふさごうとしたテロリストの試みはついえた」「ペンと本を手に取ろう。教育こそが唯一の解決策だ」と訴えた。世界中の人々がどれほど励まされたことか。

 国連の推計では、全世界で小学校に通えない子どもは約一億人、児童労働者は一億六千八百万人いる。読み書きや計算ができないままでは、希望する仕事に就けない。育児でも苦労する。次世代にも深刻な影響がでるのだ。

 不幸なことに、教育の権利を奪う極端な思想がむしろ広がりをみせている。イラク、シリア両国の一部を占拠したイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」は女性の教育どころか、外出にまで目を光らせる。ナイジェリア北部のイスラム過激派ボコ・ハラムは四月、中学校を襲撃し、女子生徒二百人以上を拉致した。

 マララさんに対する殺害予告は今も続く。滞在先での身辺警備には万全を期してほしい。世界に勇気と非暴力の大切さを教えてくれた十七歳の少女を、今度は私たちが支えなければならない。

 同時受賞したサトヤルティさんは、インドの労働搾取から児童たちを救い、更生させる国際活動を三十年以上続け、ガンジーの精神を今に伝えたことが評価された。

 二人の受賞者は、ヒンズー教徒のインド人とイスラム教徒のパキスタン人。ノーベル賞委員会は、二人がそれぞれ、過激思想に立ち向かい教育の権利拡大という共通の目的に取り組んでいると強調した。印パ両国の指導者にも和解を促したメッセージといえる。


  マララさんにノーベル平和賞=インド人権活動家も-子供の教育権擁護、抑圧防止評価
2014/10/10 時事通信

 【ロンドン時事】ノルウェーのノーベル賞委員会は10日、2014年のノーベル平和賞を、インドの児童人権活動家カイラシュ・サティアルティさん(60)とパキスタンの教育活動家マララ・ユスフザイさん(17)に授与すると発表した。今も世界で労働に従事させられる子供が約1億7000万人もいる中、2人が子供の権利を守るために続けている活動が評価された。

 委員会は授賞理由として「子供や若者への抑圧に抗する闘いや、子供たちの教育の権利のための努力」を挙げた。
 マララさんへの授賞は全分野のノーベル賞受賞者の中でも史上最年少。未成年者への授与は初めて。昨年も候補となり「受賞には若過ぎる」と慎重な見方もあったが、イスラム武装勢力タリバンに銃撃されるなど暴力にさらされてもひるまず活動する姿や、事件が世界に喚起した問題の大きさが考慮されたとみられる。
 マララさんは、タリバンに抑圧された女子校での生活について11歳の時からブログを執筆するなど、女性の教育の権利を訴えて反響を呼んだ。タリバンはこれに反発、12年10月、北西部ミンゴラで帰宅途中のマララさんを銃撃。マララさんは頭部に重傷を負ったが、英国の病院で手術を受け回復した。その後も各地で人権擁護の活動を続けている。
 一方、サティアルティさんは「児童労働に反対するグローバルマーチ」の代表として子供の権利を守る活動を展開。8万人の子供たちを奴隷状態から救ったといわれる。
 ノーベル賞委員会はヒンズー教徒のインド人(サティアルティさん)とイスラム教徒のパキスタン人(マララさん)が共に教育や反過激主義で闘うことが重要だと指摘した。
 賞金は800万スウェーデン・クローナ(約1億2000万円)で、授賞式は12月10日にオスロで行われる。(2014/10/10-19:56) 


  ノーベル平和賞、マララ・ユスフザイさんとカイラシュ・サティヤティさんに
2014.10.10  CNN

(CNN) ノルウェーのノーベル賞委員会は10日、2014年のノーベル平和賞の受賞者を発表した。
インドのカイラシュ・サティアティさん(60)とパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)の2人が選ばれた。
若者や子どもの教育を受ける権利を求めた運動が評価された。ユスフザイさんはノーベル平和賞で最年少の受賞者となった。
ユスフザイさんは少女の教育を受ける権利を主張。その後パキスタンのイスラム武装勢力「タリバーン」のメンバーに頭部を銃撃された事件で世界的な注目を集めた。
サティアティさんは経済的な利益のために子どもを搾取することに反対する平和的なデモを主導するなどした。
ノーベル賞委員会の委員長は「子どもは学校に行かなければならない。金銭的な搾取の対象となってはならない」と述べた。
同委員会によると、選考では過去最多となる278の候補があがり、うち47は団体だったという。
ノーベル賞の賞金は800万クローナ(約1億2000万円)で、受賞者で分け合うことになる。
昨年の同賞は化学兵器禁止機関(OPCW)が受賞。大量破壊兵器の廃棄における長年の努力が評価された。 


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