みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

トウカエデ「メイプルレインボー 花散里」の紅葉、「藤九郎」イチョウの黄葉がはじまりました/乾燥生姜づくり2日目。

2017-11-20 21:22:26 | 花/美しいもの

トウカエデ「メイプルレインボー 花散里」の紅葉がはじまりました。

いつもの年より早い紅葉です。

春の薄ピンクから白黄色の新芽から夏には緑色に、
秋の黄色から赤色の紅葉と、七色に葉色を変えることから、
「レインボー」という名前がついています。

木の上のほうから赤く紅葉する様子にも惹かれます。

手前はイタヤカエデ。



イチョウ「藤九郎」の黄葉もはじまりました。


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乾燥生姜づくりは2日目。
お天気がぐずついているので、家のなかで、
エアコンと扇風機の風をあてて乾燥させています。



切り取った新芽は、捨てるともったいないので、
  
昆布と炊き合わせて、生姜昆布の佃煮に。

塩分控えめでピリッと辛くておいしいです。


  
丸1日たって、大分乾いて小さくなってきました。




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11月19日(日)のつぶやき

2017-11-20 02:04:38 | 花/美しいもの
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男女共同参画 格下げ「なぜ」 「課」から「室」再編へ/乳幼児期の生活習慣、歯に影響 歯科がアドバイス/

2017-11-19 21:48:40 | ほん/新聞/ニュース
ピンクの花芽がたくさんついているシクラメンを
花いちばで買ってきて玄関に置きました。

玄関がぱあっとあかるくなりました。

ほしいと思っていた霜柱とビオラも半額以下。

晴れていたら植えるつもりだったのですが、
小雨なので軒下に置いておき、晴れたら、
朝顔とフウセンカズラのつるを整理して、玄関横に植えるつもりです。

ところで、
東京新聞webで「男女共同参画学習課」を廃止するという記事を見つけました。
「女性活躍」とはかけ声ばかりで、
国利女性政策はどんどん後退していくばかりですね。

  男女共同参画 格下げ「なぜ」 「課」から「室」再編へ
2017年11月18日 東京新聞

 文部科学省は、来年度実施する組織再編で、男女平等教育や女性の社会進出支援などを担ってきた「男女共同参画学習課」を廃止し、新設する課へ統合する案を打ち出した。省内の課から「男女共同参画」の名称が消えることになり、女性団体などは「政府は女性活躍推進を掲げながら、逆行する動きだ」と反発、課として残すよう求めている。 (柏崎智子)

 文科省の案では、学校教育と社会教育の縦割りを解消するため、現行の生涯学習政策局を「総合教育政策局」に再編。男女共同参画学習課は分割し、一部を除いて「男女共同参画学習室」とし、新設する「共生社会学習推進課」へ統合する。同課はほかに、障害者や外国人の子どもの学習支援なども担当する。

 課の人数は十五人から二十七人に増えるが、男女共同参画を専門に担当する職員数は八人から六人に減る。同省の担当者は「障害者や外国人の子供の教育など取り組むべき課題が増える一方、課の数は増やせないため」と説明。「課長や課長補佐なども入れると男女共同参画にかかわる人数は減らず、後退という意識は全くない」としている。

 一方、女性団体や研究者らは反発。十七日、東京・永田町の衆議院第一議員会館で集会を開き、「男女共同参画社会づくりへの姿勢が見えにくくなる」「地方自治体の取り組みの後退を招きかねない」などと懸念が噴出。課を存続させるか、新しい課に「男女共同参画」の文言を入れることなどを求めることを文科省へ要望した。

 呼び掛け人の一人、亀田温子(あつこ)十文字学園女子大名誉教授は「ジェンダーは障害者や外国人などあらゆる課題にかかわる問題。共生社会の課題の一部ではない」と訴えた。

 再編案は内閣人事局が審査し、十二月下旬までに決定。来年十月に実施する。


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後半は寝中日新聞生活面の小中寿美さんの記事です。

  乳幼児期の生活習慣、歯に影響 歯科がアドバイス
2017年11月17日 中日新聞

 離乳食の指導を中心に、歯科の立場から乳幼児の成長をサポートする取り組みが始まっている。愛知県内で開かれている母親教室を訪ねると、離乳食の食べさせ方や授乳の仕方、抱っこや寝かせる時の姿勢が子どもの歯並びに影響を与えるなど、あまり知られていないことがたくさん。健やかに育てるためのポイントとは-。

 待合室に置かれた子ども用のテーブル。母親たちがそれぞれ用意してきた離乳食を食器に並べる。おかゆをモグモグ、ゆでたニンジンをカミカミ。一歳前の赤ちゃんから二歳までの子どもたちが、母親から食べさせてもらったり、自分で手づかみで食べたり。傍らで歯科衛生士が見守る。

 愛知県新城市の今泉歯科で今月開かれた母親教室。院長の今泉三枝さん(50)は、小児を診てきた経験から、生活上の注意をもっと早く教えたいと考えるようになった。「正しい食べ方を学び、悪い習慣を切り離すことは、健康な体づくりにつながる」と個別指導を始め、四年前から教室も開く。二カ月に一度、約二十組の親子が通う。

 一歳になったばかりの長女を連れた母親(31)は二回目の参加。前回は、手づかみ食べの練習のために作ったかぼちゃのおやきを「小さい」と指摘され、今回は直径三センチほどにした。ちょうど一口大では、赤ちゃんが一口で食べられる量を学べないからだ。赤ちゃんがほおばりすぎてオエッとなると、歯科衛生士の大山たかねさん(31)は「たまにある。気を付けて見守って」と母親を励ました。

 長女が食べながら体を前後に揺らすと、すかさず今泉さんがテーブルの下をのぞき込む。足を乗せる台を置いて「姿勢を安定させることも大事」と話した。

 講話もあり、今回のテーマは「歯並び」。指しゃぶりが影響することはよく知られているが「口呼吸や唇かみ、爪かみが出っ歯の原因になることもある」と今泉さん。下の歯の一部が上の歯の外に出る交叉咬合(こうさこうごう)は多くの場合、生活習慣が原因。うつぶせ寝や頬づえなどのちょっとした力で下あごがずれて起きるという。

 注意点は他にもある。あごは授乳期から発達するため、授乳の仕方にも注意が必要。赤ちゃんが大きく口を開けて深く乳房をくわえるようにし、母親の姿勢は左右どちらかに傾かないようにする。首が据わるまで、抱っこは赤ちゃんの背骨がまっすぐになるようにする。両手で赤ちゃんの手足を包み込むようにする。

 離乳食は一般的に、歯が生え始める前の生後五~六カ月ごろから始め、まずはトロトロとしたものをのみ込む。「母親は次の一口の準備のために、赤ちゃんが食べる様子が見えておらず、ペースが速くなりがち」と歯科衛生士の石野恵さん(39)。下唇にスプーンを当てて上唇で挟むのを待ち、のみ込んだのを確認してから次に進める。この際、スプーンは水平に抜く。

 昨年度実施した県歯科医師会の調査では、離乳食の完了期とされる一歳六カ月の健診で、16%は歯が十二本に満たず、奥歯でかみ砕く力が未完成だった。今泉さんは「月齢だけで判断せず、個々の状態に合った指導が必要」と訴え、ゼロ歳から歯科で健診を受けるよう勧める。離乳食も含めて指導する歯科はまだ少なく、小児歯科の専門医などに指導を受けられる内容を問い合わせるとよい。

 同会は「ゼロ歳児からの口腔(こうくう)機能育成」を事業の柱に位置付け、講演やパンフレットの作製をし、歯科医療従事者や市民に向けてケアの必要性を啓発している。
 (小中寿美) 


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11月18日(土)のつぶやき

2017-11-19 02:07:39 | 花/美しいもの
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土佐大しょうがを収穫。すぐに乾燥ショウガづくり/新ショウガ入りのけんちん汁も。

2017-11-18 21:44:03 | 有機農業/野菜&ハーブ
寒くなってきたのでパートナーが土佐大しょうがを収穫しました。

左のコンテナは大きい生姜は、
倉庫の中の暖かいところで保管します。

右のはちょっと小さめで自家用です。

ショウガは寒いと凍みるのでひねショウガと自家用は
ざっと洗って玄関のなかに入れました。は

新ショウガを二つほど使って、
けんちん汁を作ることにしましょう。

まず、大根、ゴボウ、ニンジン、レンコン、再芋などの
根菜類を昆布だしで柔らかくなるまで煮ます。
  
ショウガを小口切りにして、けんちん汁の鍋に加えて5分ほど煮てから、
さいごに、鶏ムネ肉を入れて、あと5分ほど煮ます。

出来たては生姜の辛さが強いので、根菜類だけ食べます。
汁は生姜の香りが効いていて、おいしくてあたたまります。
一晩立って煮返したけんちん汁は辛さも丸くなったショウガも食べられます。

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玄関に入れた新ショウガは、ふたりで干しショウガづくり。

きれいに洗って泥を落とし、小分けにして水分を拭き取ります。

そのまま少し乾燥させます。

ひねショウガも同じように水分を飛ばして乾かします。
  


水分が飛んで扱いやすくなった生姜は、
ともちゃんがスライサーでひたすらスライス。
   
スライス。
   
スライス。



朝から夕方まで丸一日かけて、こんなにたくさんできました。
晴れたら外に出して太陽にあてて、数日かけて乾燥させます。

ショウガの酢漬けはまだ去年の瓶が冷蔵庫に残っているので、
今年はほとんど乾燥生姜に加工して、来年の秋まで一年間食べます。

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11月17日(金)のつぶやき

2017-11-18 02:05:16 | 花/美しいもの
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〈放り出された障害者 大量解雇の現場から〉(1)(2)(3)/ドウダンツツジの紅葉まっさかり。マユミの紅葉と栴檀の丸い実

2017-11-17 18:37:01 | ほん/新聞/ニュース
秋も深まり、ドウダンツツジの紅葉がまっさかりです。


  




茶色がかったオレンジ色が、
下の道からもよく目立つマユミの紅葉。

紅葉が美しいニシキギの仲間です。

真っ赤なマユミの実(種)。

葉が散っても赤い実が残ります。

日本みつばちの巣箱が置いてある西端に植えた栴檀は、
どんどん大きくなって、今では5メートルほど。

丸い実がびっしりついています。

栴檀の実は鳥は食べも大丈夫ですが、
人や犬が食べると毒性があるそうなので、要注意です。
  

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中日新聞生活面に11月15日から連載している〈放り出された障害者 大量解雇の現場から〉。
障害者政策の就労継続支援A型事業所の問題を
ていねいに分かりやすく書かれているシリーズです。

  〈放り出された障害者 大量解雇の現場から〉(1)
2017年11月15日 中日新聞

突然の破綻 努力欠く経営が表面化 名古屋市や岡山県倉敷市などで、一般企業への就労が難しい障害者が働く「就労継続支援A型事業所」が経営破綻し、働いていた障害者が一斉に解雇される事案が相次いでいる。取材からは、「うまみのあるビジネス」として参入し、経営努力を欠く事業者が一部にいたことがみえてきた。しかし、事業所の閉鎖で一番困ったのは破綻した事業者ではなく、行き場をなくした障害者だ。一連の問題は、どんな課題を浮かび上がらせたのか−。(出口有紀)

給付金の規制 引き金
 「A型が閉鎖され、大勢の障害者が解雇されそうだ」。初めてそう聞いたのは8月7日。名古屋市北区にある、そのA型「パドマ」に向かう。ただし、その時点では「A型って何?」というのが本当のところ。

 障害者向け作業所の組織「きょうされん」愛知支部事務局長の大野健志さん(46)とパドマの近くで待ち合わせた。大野さんに聞くと、A型とは障害者がパン作りなどの仕事をして給料をもらうところ。パドマは同区の民間企業「障がい者支援機構」の運営で、パドマの他、全国5カ所でA型を運営しているという。「6カ所で計160人の障害者が職を失う。早急に行き先をなんとかしないと」。大野さんは固く唇を結ぶ。

 後で調べたことも合わせると、A型は2006年の障害者自立支援法(現障害者総合支援法)でできた制度。事業者と雇用契約を結んだ障害者(利用者)は、事業者が他の企業などから受注した仕事をし、最低賃金(最賃)以上の給料を得る。給料は、1人月平均6万円ほどになるという。B型という事業所もあり、障害がより重い人が通う。雇用契約は結ばず、工賃は平均月1万5千円ほどという。

 A型には利用者1人当たり1日約5千円の給付金があることも、大野さんは教えてくれた。ここで疑問が湧いた。事業収益だけでなく国の支援もあるのに、なぜ会社が傾くのか。

 パドマの実態はまだよく分かっていなかったが、「A型の中には、事業で収益をだす努力をせず給付金頼みのところもあった。それが今春、国が給付金を利用者の給料に充てないよう規制を強めたため、収益がでていない事業所は利用者に給料を払えなくなったんです」と大野さんは言う。1人約5千円の給付金をもらい、時給を1000円とした場合、勤務時間を4時間にすれば、1000円が事業者の手元に残る。利用者が10人いれば1万円…。そういうごまかしができなくなったということか。

 現場に着いた。商店街の表通りを少し入ったところ。長屋のような建物だ。シャッターに「しばらく休みます」との張り紙がある。中では、ハローワーク名古屋中のスタッフが面談会を開いていた。鈴木斉(ひとし)次長は「県内ではかつてない規模の障害者の一斉解雇」と深刻な表情だ。

 翌日、再び訪問すると男性社長がいた。疲れた表情で「今は利用者の対応で忙しいので、後日お話しします」と話した。柔和な物腰で、悪質な事業者にはみえなかった。しかし、「後日」はなかった。約束した日時、社長は現れず、その後も連絡はついていない。

 愛知県や名古屋市が現在把握している範囲では、障がい者支援機構が愛知県内で運営していたパドマと清須市の「スーリヤ」のA型2カ所で行き先のめどがついているのは元利用者計69人のうち41人。残る28人は突然、職を失ったまま。6〜8月の給料も未払いだ。

 パドマで利用者たちに仕事を教えていた元従業員女性(69)は言う。「社長は言い訳をするばかりで、国は仕組みを作って、お金を出しただけ。切り捨てられるのは障害者。今の状況がもどかしいし、悔しい」

 あのとき、もっと強くくぎをさしていたら…。女性は、数年前、満面に笑みを浮かべていた社長を思い出していた。


 〈放り出された障害者 大量解雇の現場から〉(2)
2017年11月16日 中日新聞

給付金頼みの収支構造 運営の実態 本業おざなり 規模拡大
 「こんなにゼロがある。これはぼくの金!」

 8月末に閉鎖された障害者の就労継続支援A型事業所「パドマ」(名古屋市北区)で、利用者に仕事のやり方を教えていた元従業員女性(69)には、忘れられない光景がある。金融機関の通帳を開き、にこにこしていた運営会社「障がい者支援機構」(同)の男性社長。

 新たなA型を立ち上げた直後のことだった。女性は直接、通帳を見てはいないが、国からの給付金などで、口座残高はそれまで見たこともないような数字だったのだろう。のぼせ上がったような表情の社長に「これはみんなの税金。よく頭に入れておいて」。女性はすぐに、くぎを刺した。でも、この声が届いたのかどうかは分からない。

 女性がパドマに就職したのは設立から1年後の2014年。元々、社長は10年来の知人だった。以前、障害者の就労支援機関で働いていた社長の印象は「障害者に丁寧に接し、仕事ぶりも真面目な人」。女性がパドマに入ったのは、社長への信頼があったからだ。しかし、「こんな人だったかな?」と、次第に信頼は揺らいでいった。

 パドマでの仕事は、シール貼りや靴下、帽子の梱包(こんぽう)、住宅材の洗浄などの内職が中心。単価は安く、女性によると「利用者一人に払えるのは時給にして100円くらい」。だが、利用者には最低賃金(最賃)以上の時給を保証しなくてはいけない。国からの給付金は本来、従業員の人件費や光熱費などに充てられ、利用者の技術向上に役立てられる。しかし、利用者の給料を事業収益だけでまかなえるはずはない。

 その状況を改善しようとしないまま、社長は千葉や埼玉、大阪にもA型を開設していった。「まずはパドマをしっかり安定させて、それから次をつくればいい。1、2年待てないの?」。社長をそう諭したこともあったが、このときもやはり女性の声は届かなかった。

 障害者一人につき1日約5千円の給付金に加え、A型には特定求職者雇用開発助成金(特開金)という国からの“ボーナス”がある。就職が難しい重度の障害者を雇うと、一人当たり最長3年間で最大240万円が支給される制度だ。

 パドマには、他のA型にはあまりいない重度の人も多かったと指摘する利用者もいる。3年間働いた男性(62)は「本来は(障害の程度が重い人が通う)B型に行った方がいい人も入れてしまっていた。特開金目当てだったのではないか」と話す。

 今年3月、厚生労働省が地方自治体に、給付金を利用者の給料に充てないよう、A型への指導を強化するよう通達したのをきっかけに、運営の行き詰まりが表面化した。社長は、8月1日に開いたパドマの利用者向け説明会で「給付金で皆さんの給料のほとんどを払っていた」と告白。それができなくなったため、閉鎖すると伝えたという。

 国の通達以降、A型が閉鎖され、利用者が解雇された事例は、他の地域でもある。同一グループがA型を展開していた岡山県倉敷市と高松市では、計約280人が解雇された。札幌市でも解雇された障害者5人と元従業員が、地位確認と慰謝料を求めて事業者を札幌地裁に提訴している。給付金頼みの運営は、パドマだけの問題ではなかった。(出口有紀)


 放り出された障害者 大量解雇の現場から〉(3)  
2017年11月17日 中日新聞

「もうかる」安易な参入 狙われたA型 異業種も加わり急増
 本業のもうけを増やす努力をせずに、国の給付金や助成金で会社を運営する−。名古屋市北区の就労継続支援A型事業所「パドマ」の利用者だった精神障害がある男性(62)にとって、それは以前、市内の別のA型で見たのと同じだった。

 男性は元々、名古屋市内の会社で働いていたが、上司の言動からうつ病になり、53歳で退職。就労支援施設などを経てそのA型に就職した。

 社長に「マッサージの事業をする」と言われ、1日中、机の上にタオルをしいて指圧の練習をした。しかし、にわか事業は計画倒れ。梅干し、らっきょう作りも始めたが「塩辛くて食べられなかった」。

 社長はコンサルタント業も始め、経営者向けの雑誌に広告を載せた。そこには、こんな文句があった。「国の給付金等で(中略)潰(つぶ)れることのない経営」「年間3千万円以上の利益も狙えます」。A型を「もうかる事業」と宣伝していた。

 男性が違和感を募らせたのとは裏腹に、この広告への反応は上々。事業拡大を図る異業種の会社からの問い合わせが相次いだ。来客があると社長は、システムエンジニアや事務経験のある男性を「バリバリやっている障害者」と紹介した。

 こうした手法に疑問を覚え、男性は退社。行政に社長の手法を説明し「やめさせてほしい」と訴えたが、「参考にしたい」と言われただけだった。

 厚生労働省によると、A型は2013年4月に全国約1600カ所だったのが、今年4月には約3600カ所と倍以上に増えた。この背景には、A型を障害者が働く場というよりも、もうけ話と捉えて参入する事業者が多かったという指摘もある。障害者向け作業所の組織「きょうされん」愛知支部事務局長大野健志さん(46)は「利用者は仕事をするのではなく、折り紙をして勤務時間が終わるのを待つだけのところもあった」と話す。

 厚労省が3月、A型への指導強化を地方自治体に通知したのは、こうした実態を受けての措置だった。運営に問題があった事業者は、自治体を通じて「経営改善計画書」を提出し、立て直しを急いでいる。

 ただ、改善する意欲に乏しい経営者もいる。10月末で閉鎖した東海地方のA型で管理者をしていた男性は「運営会社の社長が、計画書の『どのような改善をするか』の欄を埋められなかった」と、閉鎖した理由を説明する。

 男性によると、運営会社は元々、福祉とは無関係のリサイクル業だった。社長がA型を営む同業の知人に「助成金があり、もうかる」と勧められ、3年前に参入した。運営会社からの下請け仕事と内職をしていたが、利用者に最低賃金を払うと赤字。男性が社長に迫っても、改善されなかった。

 それでも続けられたのは「給付金などがあったから。それらがあって初めて成り立っていた」。男性は利用者たちの行き先探しに奔走している。

 「悪(あ)しきA型」が広がった状況での厳格化を、冒頭の男性は心配する。

 「こうなってからA型の首を絞めても、解雇される利用者がつらいだけ。販路開拓のノウハウがない経営者は、給付金に頼らずに給料を払う方法を持っていないのだから」(出口有紀)
※次回は22日に掲載します。


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11月16日(木)のつぶやき

2017-11-17 02:04:45 | 花/美しいもの
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衆院委で加計問題審議 こんな答弁では疑念は晴れない/行政監視を担う使命/通り一遍の説明では

2017-11-16 19:10:13 | ほん/新聞/ニュース
寒くなってきたので温かいおやつを作ろうと、
炊飯器でサツマイモをふかしました。
適当な大きさに切って、一合分の水を入れて、
早炊きモードでスイッチを入れるだけ。

35分で甘くておいしいふかしイモのできあがり。
パープルスイートと安納芋となると金時。
蒸し器で蒸すよりかんたんです。

おみやげに生八つ橋をいただいたので、
さっそく珈琲のおともにいただきまーす。

創業から300年以上の生八つ橋の発祥のお店だそうです。
本家西尾八ッ橋

きょうは一日とても寒くて、
晴れたり曇ったり、ときどき霧雨も。

空気がピンと澄んでて、ピンクのさざんかの花が鮮やかでした。

白の朝倉さざんかも清楚で好きです。
  

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ところで、
衆院選で大勝ちした安倍政権は、予想通りやりたい放題。
加計学園の学部設置申請も、疑惑は晴れないまま、
あっという間に「認可」してしまいました。

おひざ元の愛媛新聞の批判的な社説。
中日新聞と朝日新聞の社説とあわせて紹介します。

 社説:衆院委で加計問題審議 こんな答弁では疑念は晴れない
2017年11月16日愛媛新聞 

 今回もまた、疑念は全く晴れなかった。

 国家戦略特区を活用した「加計学園」の今治市への獣医学部新設が認可されたことを受け、衆院文部科学委員会がきのう開かれた。政府は新設に必要な最低限の4条件を満たしているかどうかさえ証明できず、安倍晋三首相の計画への関与については「指示はなかった」と繰り返すばかり。新しい事実や納得できる説明は聞かれなかった。

 首相が何度も約束した「丁寧な説明」とは記録を示し、国民の多くがおかしいと感じる疑問に正面から答えることだ。4条件をクリアしているとの明確な根拠を示して説明しない限り、空疎な答弁を何度繰り返そうが疑惑は消えない。当然の責務を果たそうとしない政府の不誠実な姿勢に憤りを覚える。

 委員会では「既存の獣医師養成ではない構想」などの新設4条件に関し、野党が「いつ、誰が、どうクリアしたと判断したのか」と追及。「問題ないと確認した」「詳細の議論は残っていないが、結論は残っている」―。政府答弁は的を射ず、逆に国家戦略特区諮問会議の審議の不十分さを露呈した。

 「既存大学で対応が困難」との条件ではこれまで、他の大学側に聴取せずに判断したと説明していた。林芳正文科相は「既存組織で対応する場合、カリキュラムの抜本的な見直し、教員の大幅な入れ替えが必要」と述べたが、一般論にすり替えた推測にすぎない。

 もう一つの焦点は、首相の友人が理事長の加計学園が事業者に選ばれるよう、首相や官邸の意向が働いたかどうかだ。首相が説明を尽くすのは当然だが、「総理の意向」文書に反証も示さず、まともに答弁しない内閣府の責任は極めて重い。政府与党は野党が求める理事長の証人喚問出席にも応じるべきだ。

 林氏は、大学設置・学校法人審議会が加計学園の学部設置申請を「可」と答申したことを踏まえ認可した。いくつもの疑問が残る中、文科委や本会議を経ずに判断を下したことは、国会軽視以外の何物でもない。

 設置審の答申は、4条件を満たしていることが前提だ。前提が崩れた場合、答申は正当性を失う。首相の意向関与が認定された場合も同様だろう。その際には当然、林氏は認可取り消しを決断する必要がある。

 認可が済むまで文科委や本会議を開かず、やっと開いても首相が外遊で出席できない日程。露骨に「逃げ切り」を図るような政府与党の姿勢は到底許されない。質問時間は今回、与党の要求により慣例の「与党2対野党8」が「1対2」とされ、野党分が圧縮された。野党が政府の姿勢をただすことこそ、委員会の重要な役割であることを肝に銘じねばならない。

 今治市と愛媛県も疑惑解明に向けて、情報公開を率先して進めるべきだ。大学の「質」を含め、県民に説明を尽くす責任も忘れないでもらいたい。


  社説:加計問題審議 行政監視を担う使命
2017年11月16日 朝日新聞

 衆院選から3週間余。争点の一つだった加計学園の問題をめぐる国会審議が、きのう衆院文部科学委員会で行われた。

 衆院選で勝った安倍首相は強い権力を再び手にした。だからこそ、行政府を監視する立法府の役割はさらに重みを増す。

 その使命には本来、与野党の違いはないはずだ。

 だが自民党から質問に立った義家弘介氏は、8月まで学園の獣医学部新設のプロセスに関わった文科副大臣だった。先の通常国会では政府側の答弁者を務めた、いわば当事者だ。

 その義家氏が強調したのは一連の政府手続きの正当性だ。部下だった文科官僚と歩調をあわせ、「きちっと手続きを踏みながら歩んできた」と主張した。

 際だったのは政府と与党の一体性である。

 一方、立憲民主党の逢坂誠二氏は、国家戦略特区の審査過程が不透明だと追及した。

 加計の計画が獣医学部新設を認める要件を満たしていると、だれがどう判断したのか。記録に残っているのか。

 政府側は「一つひとつの詳細は残っていないが、会議の結論は(記録に)残っている」と具体的な根拠は示さなかった。

 希望の党の山井和則氏は、首相と学園の加計孝太郎理事長がゴルフや会食を重ねていたことを改めて指摘。首相は特区基本方針で審議や議決に関われない「利害関係者」に当たるのではないかとただした。

 与党に行政監視の役割を期待できないなら、野党の役割はいっそう重要だ。だが、その野党の質問時間が十分に確保されなくなるかもしれない。

 衆院選の大勝を受けて、自民党が野党の質問時間を削る要求を強めているからだ。

 きのうの文科委員会をめぐっても、野党は近年の実績をもとに「野党8、与党2」の割合を求めたが、自民党は「与党5、野党5」を主張した。

 最終的に「野党2、与党1」で折り合ったが、野党による政府追及の場を少しでも減らしたい与党の狙いは明らかだ。これでは国会による行政監視そのものが弱体化しかねない。

 数におごった自民党の慢心にほかならない。これが衆院選で首相が国民に誓った「謙虚」で「真摯(しんし)」な政治のあり方なのか。直ちに撤回すべきだ。

 政府は獣医学部新設を認可したが、そこに首相や周辺の意向が働かなかったのか。疑問は解消されていない。

 この特別国会で、首相みずから十分な説明責任を果たすべきなのは当然のことだ。 


 社説:「加計」問題審議 通り一遍の説明では
2017年11月16日 中日新聞

 安倍晋三首相による指示や官僚の忖度(そんたく)は本当になかったのか。学校法人「加計学園」の獣医学部設置問題。政府は認可の適切さを繰り返し強調するが、通り一遍の説明では国民の理解は得られまい。

 衆院文部科学委員会が開かれ、加計学園の獣医学部設置問題が審議された。林芳正文部科学相による設置認可後、初の国会論戦だ。

 首相は六月の記者会見で、野党側の質問に強い口調で反論する自らの姿勢を深く反省し、「何か指摘があればその都度、真摯(しんし)に説明責任を果たす」と述べた。

 国際会議出席のため外国訪問中の首相は、きのうの委員会には出席しなかったが、首相が強調した説明責任を、政府は十分に果たしたのだろうか。答えは残念ながら「否」と言わざるを得ない。

 最大の論点はこれまで幾度となく却下されてきた獣医学部設置のための特区申請が、なぜ安倍内閣で一転、認められたのかである。

 希望の党の山井和則氏は、首相が「腹心の友」と呼ぶ同学園の加計孝太郎理事長は二〇一二年の第二次安倍内閣発足後、首相とゴルフや会食を十四回重ねるなど、国家戦略特区基本方針上の「利害関係」者に該当すると指摘して、認可の取り消しを求めた。

 これに対し、特区を担当する内閣府の審議官は「私的な交友関係は利害関係に含まれない」と答えたが、私的な交友関係が含まれていても、特区選定に公平性・中立性は保てると言い切れるのか。

 そもそも加計学園の申請は「新たな分野の需要がある」など、特区認定の四条件を満たしていたのか。政府側は国家戦略特区諮問会議で確認したと答弁したが、ならばなぜ、その後の大学設置・学校法人審議会で疑義が出たのか。

 一連の手続きは「加計ありき」で進んだのではないか。とても納得のいく説明とは言えまい。

 一般論として不合理な規制は撤廃すべきだ。省庁の壁があるのなら、特区制度などを活用して政治主導で突破するのも一手だろう。

 それでも公平性・中立性の確保は必須のはずだ。首相が「私の友人が関わることだから、国民から疑念の目が向けられることはもっともだ」と認めざるを得ない案件を、早々に認可していいのか。幕引きは許されまい。

 きのうの委員会では、与党の求めで従来よりも質問時間をより多く与党側に配分したが、政府の決定を追認し、追及する野党を批判する質問を繰り返すのなら、質問時間を増やす意味はない。 


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11月15日(水)のつぶやき

2017-11-16 02:05:02 | 花/美しいもの
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