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熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

司法試験

2007-11-09 20:31:38 | Weblog
司法試験基礎講座の知識整理問題で、短答試験の過去問が出題されます。

先日も、刑法の過去問を解く機会がありました。
最近の弁理士短答試験でも長文の問題が出題されるようになってきましたが、司法試験の長文問題は少しばかりやっかいです。

例えば、このような問題です(長文ですので、一部省略して記載します)。

「不能犯について、次のA,B,Cの説があるものとする。

A:行為当時において行為者が認識していた事実を基礎として・・・・・
B:行為当時において一般人が認識していた事実・・・・・・・・・・・
C:行為当時に存在していたすべての客観的事情を基礎として・・・・・

未遂犯か不能犯かが問題となる下記の5個の事例につき、A説によれば殺人未遂となるものの数、B説によれば殺人未遂となるものの数及びC説によれば殺人未遂となるものの数の合計は何個か。

① 甲は砂糖でも人でも殺せると考え、・・・・・・・・・・・
② 甲は病院の死体安置所に置かれていた・・・・・・・・・・
③ 甲は乙を殺害しようと思い、薬品会社の毒物・・・・・・・
④ 甲は交通事故で重傷を負い、病院に担ぎ込まれた乙に・・・
⑤ 甲は通常10ccが致死量とされている・・・・・・・・・

(刑法の問題なので、事例が生々しいのはご勘弁下さい)


この問題を解くには、3説を5事例に当て嵌めて解答を出さなければいけません。
つまり、3説×5事例=15の当て嵌めを行わなくてはいけません。

短時間でこのような長文の問題を解くのは至難の技です。

もっとも、このような長文問題ばかりではないでしょうから、簡単な問題を優先して解き、時間がなければ長文問題を捨て問とする作戦もあります。

それにしても司法試験の短答問題は厄介です。

論文問題はもっと厄介でしょうから、頭が痛くなるというか、挑戦のし甲斐があるというか、来年の本試験が楽しみです。



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キヤノン勝訴

2007-11-08 23:03:22 | Weblog
プリンター用インクカートリッジのリサイクル品販売で特許権が侵害されたとして、「キヤノンがリサイクル品販売会社「リサイクル・アシストに販売差し止めなどを求めた訴訟の上告審判決が8日、最高裁第1小法廷でありました。

横尾和子裁判長は、リサイクルが特許権侵害に当たるケースについて「製品を新たに製造したと認められるとき」との初判断を示し、リ社の上告を棄却、キヤノン勝訴の2審知財高裁判決が確定しました。

横尾裁判長は、リサイクルが「新たな製造」に当たるかを判断する要素として、(1)特許製品の属性(2)発明の内容(3)加工の態様(4)取引の実情-を挙げ、これらを総合的に考慮することを示しました。

横尾裁判長はこの基準に沿って、リ社製品が特許権侵害に当たるかを検討し、リ社製品はキヤノン製カートリッジ本体に穴を開け内部を洗浄し、他社製インクを注入したもので、こうした加工の態様を、「インク漏れ防止の特許の効果を復活させるもの」と判断し、「製品が新たに製造されたと認めるのが相当」と結論付けたようです。

判決文からは、1)特許製品の属性(2)発明の内容(3)加工の態様を考慮して、「製品が新たに製造されたと認めるのが相当」と結論付けたように思われます。
(4)取引の実情は、キャノンのインクタンクが、1回で使い切り、新しいものと交換するものとしていること、使用済み品の回収を図るために包装箱の表示、HPでの回収の呼びかけ等を総合的に考慮しているように思われますが、明確ではありません。

今後は、最高裁が示した基準の具体化を検討して、判例の射程範囲を定めることが必要です。


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ニチアス・東洋ゴム お前もか!!

2007-11-07 19:39:44 | Weblog
「赤福 お前もか!!」に続く、「お前もか!!シリーズ第2弾(そんなシリーズはない)」です。

「建材メーカーのニチアス」「タイヤメーカーの東洋ゴム工業」が建築資材の耐火性能を偽装した問題が浮上しました。

新聞記事によると、「建材メーカーのニチアスが住宅用建材の耐火性能を偽装した問題で、同社が成分検査と耐火性能試験で成分の異なる建材を使い分け、性能評価機関の検査を通っていたことが、6日分かった。成分検査のサンプルは設計通りの材料を使い、耐火性能試験では別の水分を多く含んだ試験体にすり替えていた。評価機関は試験体の詳細な成分検査をしておらず、偽装を見抜けなかった。」

「建材メーカーのニチアスに続き、タイヤメーカーの東洋ゴム工業も学校などで使われている断熱材で耐火性能を偽装していたことが5日、分かった。15年前の発売当初から担当幹部レベルでは偽装の事実を把握しながら、実際に公表したのはニチアスの耐火性能偽装の発覚後。悪質な手口で試験をすり抜け、基準より約3倍も燃えやすい製品を長年にわたって売り続けていた。」

耐震設計偽装に続き、建築資材の偽装です。

今日のニュースで、「千葉県市川市のJR市川駅南側に建設中の高層マンション「ザ・タワーズ・ウエスト プレミアレジデンス」(地上45階建て)で、設計上必要な鉄筋128本が不足しているミスが見つかった。」ことが報じられていました。

建築設計、材料、工事、全てについて偽装問題が発覚したことになります。
これでは、安心して住宅を購入することができません。

食品偽装、建築偽装と、今の日本は偽装だらけです。

「自分の仕事に誇りを持つ」は、今や死語になってしまったのでしょうか。

私が子供の頃、近所のおじさんに、「誰も見ていなくても、お天道様が見ているから、間違ったことはするな」と言われ、企業の先輩・上司から「自分の仕事にプライドを持ちなさい」「自分のプライドに傷がつくような仕事はしないこと」「プロとして恥ずかしくない仕事をしなさい」と言われ続けました。

また、「プロとはお客様を感動させることができる人を言います。一日も早く人に感動を与える仕事ができるようになりなさい」と尊敬する上司から言われたことを、私の座右の銘としています。

自分の仕事に誇りを持って、プロとして恥ずかしくない仕事をして欲しいものです。



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口述試験合格発表

2007-11-06 18:01:58 | Weblog
弁理士口述試験の合格発表がありました。

最終合格者数は613人(前年比3.5%減)、合格率は6.7%(前年6.8%)、最年少21歳、最年長70歳だそうです。

昨年、私が合格したのが、59歳ですから11歳先輩です。
この方、一度お会いしてお話したいですね。

今年の口述試験の不合格者数は40数名と、昨年よりは少ないですが、依然として難しい試験になってきました。

昨年の口述試験結果発表の日を思い出してみると、口述試験終了直後は、試験の出来が良かったので合格を確信していましたが、発表の日が近づくにつれて不安が増してきました。

発表当日はソワソワして仕事に集中できないでいましたが、自分の受験番号を見つけてホットしたことを憶えています。

最終合格を果たした方は、ホットしていることでしょう。
本当に良かったですね。

これから合格祝賀会、弁理士登録と、楽しい日が続きますので、大いに楽しんで下さい。



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沖縄3日目

2007-11-05 23:24:19 | Weblog
沖縄3日目(最終日)は、北部・南部観光スポットを訪れます。

先ず、琉球村です。





昔ながらの赤瓦家屋が懐かしく時間がゆっくりと過ぎ、どこからかサンシンや太鼓の音が聞こえてきてタイムスリップしたかのように感じさせられます。

村内では、三線(三味線)の体験ができたり、オバアと話ができたりと昔の沖縄を気軽に体験できます。







村内には沖縄を代表するガジマルの妖精である「キジムナー」達がいます。






石敢富、魔よけだそうです。




沖縄の昔の家が存在し、その家の中で当時の衣装を着たオバア達が昔話をしてくれます。



次に、守礼の門を訪れました。





守礼の門は、首里城歓会門の外、首里を東西に貫く大通りである綾門大道の東側に位置する牌楼型の門である。

日本城郭でいう首里城の大手門に当たります。

沖縄戦で焼失しましたが、1958年に再建され、1972年には県指定文化財となりました。





首里城は、沖縄県那覇市首里にあり、かつて海外貿易の拠点であった那覇港を見下ろす丘陵地にあった城です。

2000年12月、『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として世界遺産に登録されました。





首里城内にある王様が座るデラックスな椅子です。




実にデラックスな王冠です。

当時の栄華が偲ばれます。





グラスボートを楽しんだ後、沖縄ワールド王国・玉泉洞に向かいいました。








サンゴ礁から生まれたこの鍾乳洞(しょうにゅうどう)は、日本第2位全長5kmの長さを誇ります。

そのうち現在は890mが観光洞として公開されています。



沖縄ワールド内で、エイサーショーを見ました。








人気のパフォーマンス「エイサー」、本来は旧盆の先祖供養の集団舞踊で、盆踊りの一種なのですが、おきなわワールドでは連日公演しています。

このショーは本来のエイサーのスタイルにアレンジを加えているそうで、獅子舞あり、民謡あり、カチャーシーあり、とかなり濃い内容です。

沖縄の若い力がみなぎった、迫力のあるショーでした。


沖縄の魅力をタップリ楽しんだ3日間でした。



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沖縄2日目

2007-11-04 22:07:50 | Weblog
沖縄旅行2日目は、中部・北部の観光地を巡ります。



最初に訪れたのは、座喜味城です。
座喜味城は、1416年-1422年に護佐丸が築城したとされています。
2000年11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
城跡の高台から西側を望むと残波岬や、晴れた日には慶良間諸島も眺める事ができます。




城門のアーチに楔石を用いたアーチ門が特徴です。




次に訪れたのは、万座毛(隆起サンゴの断崖)です。
万座毛は、沖縄県国頭郡恩納村にある景勝地で、海岸の絶壁に、象の鼻の形の岩が付いているのが特徴です。

琉球王朝の時の王である尚敬王が、「万人を座するに足る毛(原っぱのこと)」と評したことに由来していると言われています。


名護パイナップルパークで、パイナップル・パインジュースの食べ放題・飲み放題を楽しんだ後、琉球城蝶々園を見学して、本日最後の観光地、海洋博記念公園(美ら海水族館)に向かいました。




海洋博公園内にある、2002年11月にオープンした美ら海水族館は、沖縄で注目度NO.1の観光スポットです。

世界最大のアクリルパネルは高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60cmを使用した「黒潮の海」ではジンベイザメやマンタが優雅に泳いでいます。
サンゴや深海魚、珍しい魚やカニなども見ることができ楽しめます。




美ら海水族館の近くにあるオキちゃん劇場では、青い海をバックにイルカたちがダイナミックなジャンプやかわいいダンスを披露します。




病気によって7割以上の尾ひれを失ってしまったバンドウイルカの「フジ」。
その「フジ」をなんとか救うべく、2002年人口尾ひれの開発がスタートしました。沖縄ちゅら海水族館とタイヤメーカーであるブリジストンが中心となり、各方面の専門家も交えながらの共同研究によって試行錯誤が繰り返され、イルカの尾ひれとして充分に耐えうるモデルを完成できたのが2年後の2004年でした。
その後現在に至るまで、さらに改良を進める研究は続けられているようです。





海洋博記念講演の高台から沖縄の海が望めます。

中部・北部の観光地を楽しんだ1日が終わり、ホテルに向かいます。

ホテルの夕食の物足りなさを、琉球踊りのショーが補ってくれました。







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沖縄1日目

2007-11-03 11:41:13 | Weblog
沖縄旅行1日目は、沖縄南部の戦跡を巡ります。





最初に訪れたのは、「ひめゆりの塔」です。

ひめゆりの塔は、沖縄戦末期の激しい戦闘でほぼ全滅した沖縄陸軍病院第三外科壕の跡に立つ慰霊碑です。

慰霊碑の名称は、当時第三外科壕に学徒隊として従軍していたひめゆり学徒隊にちなんでいます。
「ひめゆり」は学徒隊員の母校、沖縄県立第一高等女学校の校誌名「乙姫」と沖縄師範学校女子部の校誌名「白百合」とを組み合わせた言葉で、もとは「姫百合」でしたが、戦後ひらがなで記載されるようになったということです。




写真は、最も被害を受けた第三外科壕です。

第三外科壕は19日朝、黄燐手榴弾などの攻撃を受け、壕にいた96名(うち教師5名・生徒46名)のうち、87名が死亡しました。

未来に夢を持っていた若い女性が数多く犠牲になりました。
彼女達の無念さを考えると胸が痛みます。
戦争は、絶対にしてはならない犯罪です。





次に、平和祈念公園を訪れました。
平和祈念資料館です。




資料館の外観です。
修学旅行の団体が多く訪れていました。
広島・長崎・沖縄を修学旅行のコースに組み入れることは大賛成です。
戦争に反対して、平和な日本を守り続けて欲しいものです。





沖縄戦で米軍に追い詰められた沖縄人の多くが、この崖から身を投げたそうです。





平和祈念公園内にある平和の礎(いしじ)です。

平和の礎は、世界の恒久平和を願い、国籍や軍人・民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなった全ての人々の氏名を刻んだ祈念碑です。1995年6月に太平洋戦争・沖縄戦終結50周年を記念して建立されました。
海岸線を見渡す平和の広場に建てられた、屏風型の花崗岩に銘が刻まれています。現在も追加刻銘を受け付けていて、刻銘者数は平成18年6月23日時点で24万383人にもなるそうです。

沖縄南部の戦跡を訪れて感じたことは、平和の尊さです。
憲法第9条の改正が議論されていますが、沖縄の南部戦跡を訪れてから改正の是非を真剣に考えることをお勧めします。


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沖縄

2007-11-02 16:42:24 | Weblog
久々の更新です。

2泊3日で沖縄へ旅行してきました。
沖縄旅行は今回が2回目です。
前回は18年ほど前で、子供達がまだ小さかったので、遊園地・水遊びが中心でした。
今回は、沖縄の観光地を目いっぱい訪れる格安ツアーに、妻と一緒に参加してきました。

旅行中の写真は徐々にアップしていきますが、今回は、沖縄の人と話して感じたことをお話します。

沖縄へ向かう旅客機は、平日のためか空席が多かったので、妻と離れて(別に仲が悪いという訳ではありません)非常扉近くのゆったりした席に移動しました。
隣の席は、典型的な沖縄人の外見の40代の男性で、とても気さくな人でした。
この方と沖縄の現状について大いに話し合いました。

この方によると、戦後、アメリカによる占領下時代、沖縄の人はひどい差別的な扱いを受け、これが本土復帰への大きな動きになったということです。
もしも、アメリカがアメリカ国民と沖縄人を同じように扱っていたら、本土復帰はなかっただろうと言っていました。

本土復帰に大きな期待を抱いていたので、復帰後も占領下時代とほとんど変わらないアメリカ軍基地の存在、本土との差別的取扱い等に絶望したそうです。

特に最近の教科書検定問題には、怒りを通り越してあきれてものが言えない状態で、「一体何時まで沖縄人を馬鹿にするのかと」嘆いていました。

この方によると、本土の人(主に軍人ですが)は、沖縄人にとって、アメリカ人と同じような戦争加害者に入るそうです。
このような認識を理解している本土の人は少ないでしょうね。

それから、今回の沖縄ツアーガイドから聞いた言葉に、『黙認耕作地』があります。
『黙認耕作地』とは、軍に接収されている土地ですが、アメリカ軍が使用していないためにその土地の元の持ち主が勝手に畑を作って作物を栽培している土地のことです。
もちろんアメリカ軍の基地内にあるため、本来は民間人の立ち入りが禁止されており出入りすることは許されないのですが、アメリカ軍も見て見ぬふりをしているので黙認耕作地と呼ばれているそうです。
自分の土地なのに、自由に使用できない、沖縄の複雑な事情があるそうです。
このような憲法違反と思われる状態は、一日も早く解消しなければいけません。

沖縄県の面積は、約2,270平方キロメートルです。日本の国土面積のわずか0.6%ですが、その沖縄に日本に駐留するアメリカ軍基地の面積の約75%が集中しています。沖縄県には、現在38の施設と約23,800ヘクタールのアメリカ軍基地があります。これは県土面積の約10%を占め、また、人口や産業の集中している沖縄本島に限ると約18%に達しています。

このような沖縄の特殊な事情(本土との差別的状態とも言えます)が、沖縄の人たちの本土の人に対する複雑な感情に影響を与えていることを、私を含めて本土の人は理解して、言動・行動に注意すべきです。
最近、無理解な人たちによる無責任な発言が多く気になっていましたが、沖縄の人たちもかなり気になっているようでした。



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