常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

東北六魂祭2

2014年05月25日 | 日記


バスに乗って六魂祭の会場へ。笛や太鼓、祭りの音が会場を包んでいる。ここは非日常の世界である。立錐の余地のないような人の群れのなかを、東北六県の祭りのパレード踊りながら通る。山形市の中心街に集まった人は13万人、2日間で26万人を超えた人が集まったことになる。震災の復興を願って各県が持ち回りで行っているイベントだ。正午から始まるパレードにこれだけの人が集まるのは、初めてだし、今後ももうないのではないか。

笛そへば祭太鼓の高くなる 中村 汀女

青森のねぶた祭り、秋田の竿灯、仙台の七夕、そして山形の花笠。加えて岩手からさんさ踊り、福島のわらじ祭りの揃い踏みである。山形市内は交通規制が行われ、このイベントで街中が祭り会場の様相を呈した。

祭りはそもそも、人々の神への願い、感謝を厳しい禁忌のなかで行うものであった。その禁忌があけた直会において、無礼講となり、ご馳走を食べ、酒を飲んで踊りあかす夜となる。六魂祭の願いは、震災の復興。神への願いの色合いは薄くなり、直会の意味が増し、観光の色彩が強いものなっている。こんな、人波のなかに半日身を置いて、パレード見たり、写真を撮ったりした。非日常の興奮がしずかに身体のなかに入り込み、遠い日の祭りの思い出に浸った。


日記・雑談 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤面山

2014年05月25日 | 登山


那須連峰に連なる赤面山に登ってきた。雨上がりの晴天、日差しが強く汗ばむような陽気であるが、吹きぬける風は心地よく、まさに薫風である。山の本には、この山の名の由来が不明としているが、この山頂の稜線へきて、その赤茶けた岩が露出しているのを見れば、その名の由来は明瞭である。標高1701m、頂上からは茶臼岳、朝日岳などが手にとるように眺められる。



登山口であるスキー場跡はすでに標高1000mを超えている。廃墟になったスキー場のロッジやそのまま放置してあるリフトを見て悲しい気持ちになった。スキー場の開発が、自然を破壊したさまが、まざまざと確認できる。木々を切ったスロープは、雪解け水が流れた爪跡を残し、ガレが川底のように露出している。登山道はそのガレ場のマーキングで頂上へと誘導されている。自然の樹木が残っていれば、豊かな緑であった筈の山がこれほど荒んだ光景になってしまったことに残念な気持ちがつよい。



スキー場の終点を過ぎ、標高1500mを超えて登山道へ入った途端に、登山道はブナの樹林のなかへ吸い込まれるように続く。このあたりはまだ緑は浅く、ブナも芽吹いていない。森のなかからは、ウグイスとカッコウの鳴き声がしきりに続く。高度を上げるとダケカンバの林となり、石楠花の大きな木もあるが、花芽はまだ堅い。

頂上は冷たい風が吹きぬけ、弁当も食べられないので、早々の下山となった。分岐から堀川登山口へのルートをとる。標高1300mあたりから、シロヤシオ、ムラサキヤシヲの花を見ながら気持ちよく下る。もう少し季節が進めば、満山花盛りであったであろう。少々、時期が早かったことが残念。カメラのバッテリー切れで、花の写真が撮れなかったのも反省点。歩行8キロ、歩行時間5時間。帰路甲子温泉ホテルの風呂、700円。


登山 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする