常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ライラック

2014年05月01日 | 


ライラックの花を見ると、春を感じるとともに望郷の思いにかられる。ライラックはリラとも呼ばれる。5月になると札幌で「ライラック祭り」が行われるからだ。長い冬の季節から解放されて、400本のライラックの咲く大通り公園で、野外の散策が始まる。ライラックの甘い香りは若者たちの恋の季節の始まりを告げる。

イランやトルコがこの花の原産地だが、ヨーロッパに渡るのは15世紀ごろである。この花を最も愛したのはフランス人である。パリ北西部のルーマン植物園には、さまざまな種類のリラが集められ、ヴェルサイユ宮殿の生垣にリラが植えてある。この花の香りに誘われてパリの恋人たちは甘い接吻を交わし、恋を囁きあったであろう。日本では、ライラックが一番多く集められているのは北大植物園である。



この花には名称と香りで、西欧の香りがまつわりついている。そのせいか、俳人はこの花を句するのに苦心するようだ。日本の表現方法で異国の香りを詠まなければならないからだ。

学園の天濁りなしライラック 沢田 緑生


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石楠花

2014年05月01日 | 登山


期待した雨もさほど降らず、日がさして気温が上がった。朝の散歩をすると、家々の庭には今を盛りにとりどりの花が咲いている。そのなかでも大きな石楠花がみごとな花を咲かせていた。山登りの醍醐味は、高所からの展望もさることながら、深山に出会う花にあると言っていい。尾根筋で石楠花の大木の林に出会ったときの感激は、深く身体のなかに沈潜する。山には毎日行っているわけでないので、花の見ごろに遭遇するのは低い確率である。それだけに感動は大きい。

山には高いところには残雪があり、花の季節はまだまだである。それだけに、近所の家の庭に石楠花の大木に出会った喜びは大きかった。石楠花はツツジ科の植物である。しかし、その葉の大きさといい、花の豪華さは文句無く女王の座を占める。



石楠花や朝の大気は高嶺より 杉田 久女

今日から5月。フランスでは5月1日を「ミュゲの日」と呼ぶ。つまり、鈴蘭の日である。春のシンボルであるミュゲを、幸運のお守りとして、愛する人に贈る習慣がある。そういえばある家の庭の片隅に鈴蘭が2輪咲いていたので、カメラに納めようとしたが、残念ながらピントがずれてお見せできない。

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