
雨のため山行を一日延期した。近ごろ見たことのないようなきれいな虹が西の山にかかった。虹が立つのは山沿いに雨が残っている証。今日行く面白山に雨が上がることを祈る。
登る山は面白山。天童高原スキー場から、三沢山を経て面白山山頂(1264m)を目指す。登山口で、若いパーテイに出会う。昨夜ここのキャンプ場でテントを張り、一泊して早朝から山頂へ行くグループだ。山中で若者に出会うのはめったにないが、今日は山形大学の登山グループ32人が入山しているという。

天気は垂れ込めたガスが、時おり晴れて高原の新緑を浮き出すように見える。この景観を写真に収めたいが、ガスがすぐにのぼってきて思うようにならない。こんな時は、カメラのシーンモードにすべきなのだが、ついシャッターを切るのに忙しく設定を忘れてしまう。家に帰ってモニターを確認するが満足できるものは殆どない。
三沢山の頂上で山大生のグループに会う。学生に人気のある蔵王には登らないのかと、聞くと来月に予定しているとのことだ。気さくに面白山の頂上の情報を教えてくれる。「上は寒くて何も見えませんよ。足場が悪いので気をつけて行ってください。」「頑張ってください」と口々に、老体に言葉をかけてくれる。「ずいぶん大きなリュックだね。」と聞くと、キャンプ場の大部分の荷物を置いてきたので、中味あんまりないです。」どうやら、大きな荷物を背負って鍛える式の登山訓練は昔のことであるらしい。

頂上で仙台から来た二人の女性ハイカーに会う。電車できたということが、とにかく元気だ。「晴れるはずなのにー」「あと30分で晴れますよ」「待っていれば晴れるかしら。でも寒くて待っていられないよう」こんな会話をしていると、突然ガスが晴れて、南面白山と大東岳が姿を現す。「うわあ、すごいね」歓声とともに、展望のすばらしさを堪能していた。
ガスのなかで、ムラサキヤシオの花を見つけた。天童市に近く、この山が人気の山であることが分かるような気がした。歩行距離8.1㌔、標高差500m、歩行時間4時間半。新しい仲間のAさんをふくめ、メンバー4名。大満足の山行であった。

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