5月というのに3日続きの真夏日。暑さに身体がだるい。朝の散歩でクレマチスが咲いているのを見かけた。実はこの花を長い間、テッセンだと思い込んでいた。図鑑を調べると、キンポウゲ科のテッセンは白花、花びらのような顎の数は6枚とある。紫色で顎が8枚のものは、カザグルマで、これらを交配した園芸種がクレマチスとある。それでは、顎が6枚で紫色の花はクレマチスであることが知れる。
鉄扇の花さき入るや窓の穴
これは、芥川龍之介の俳句だが、鉄扇の蔓があけびの蔓のように強靭でどこにでも入りこんでいくのを詠んだものだ。日本ではこの蔓性の花を、大鉢に仕立てて観賞することが多いが、ヨーロッパではオベリスクやアーチにバラとともに絡ませて、ガーデニングすることが多く、同種の花の利用の仕方もそれぞれの国の特徴があって面白い。
厚い日差しに誘われてシャクヤクの花が咲き始めた。北海道の生家では、シャクヤクの大きな株があって6月になると毎年目を楽しませてくれたので、忘れ難い花である。
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