常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

目借り時

2019年04月06日 | 日記

青空に辛夷の花がさえている。気温があがって、これからは寒の戻りもなさそうだ。2日続けて、畑の草取りに行く。雑草のほか、モグラの穴が縦横に走っている。身体を動かしているためか、朝の目覚めが遅い。食後、テレビを見ながら寛いでいると眠気が襲って来る。これを俳句では、目借り時と言っている。春になって、土のなかから這い出してきた蛙が人の目を借りるので、眠気をもよおす、という俗説からきている。ラジオの俳句の時間に、この目借り時を季語にして投句した人がいた。

水飲みてすこしさびしき目借り時 能村登四郎

春眠暁を覚えず、という句もある。寒さが去っていく安心感がそうさせるのか、つい寝過ごしてしまう。ひところ、眠りが浅く感じたのが嘘のようである。

 

コメント
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