常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

平成から令和へ

2019年04月19日 | 日記

あと10日で、平成が終わる。思えば昭和を37年、平成を30年生きてきたことになる。振り返ると、環境が大きく変わったが、なんといっても住まいの変遷は一番大きいのではないか。結婚して、水道のない貸家から、長屋式の市営住宅に住んだのが昭和40年であった。南側に5坪ほどの庭を作るスペースがあった。花の咲くユキヤナギや紅花、植えて花が咲くのを見るのが一番の楽しみであった。バイクで10分ほど裏山に行って採ってきたのが、小さなイヌツツジの木であった。植えて水やりをすると、一週間もしないうちに花が咲いた。

つつじ咲きて石移したるうれしさよ 蕪村

桜を追いかけるようにして咲くツツジだが、漢字では躑躅という難しい字である。羊がこの花を食べて、足を折り曲げて死んだという伝えから、こんな漢字があてられたらしい。オイルショックの頃、分譲の一軒家を買ったが、ここも狭い庭を作るスペースがあった。石をおいてその周りに、ツツジの植え込みがあった。庭にテーブルを置いて、近所の人たちと焼き肉パーティをしたのも思い出である。そして平成へ、山登りを初めて見たのは、山一面に咲くヤマツツジの群落である。私の昭和と平成は、ツツジに彩られた時代であった。

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