きのうから雪が降り続いている。今日は、少し陽射しが出ているが、なお雪は止まない。この冬は暖冬という長期予報もあったようだが、どうやら外れたようだ。雪が降るのを見ていると、昔歌われた「雪の降る街を」を思い出す。NHKの「みんなの歌」で放送されて、歌手は立川澄人であった。この歌を作詞したのは、内村直也で山形県の鶴岡に住む友人の家に滞在したとき降る雪を見て作詞したという。
雪の降るまちを 雪のふるまちを
思い出だけが通りすぎてゆく
雪の降るまちを 遠い国から落ちてくる
この思い出を この思い出を
いつの日かつつまん
あたたかき幸福のほほえみ
昭和51年、敗戦の記憶がまだまだ生々しいころ、この歌はヒットして、多くの人に口ずさまれた。思い出といっても、辛く悲しいものばかりである。やがて来る春の陽射しが、悲しい心を包んでくれるのを待ちわびる歌だ。この歌に癒される、冷たい雪のなかに震えながら、縮こまった心があった。
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