常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

カシワバアジサイ

2019年06月25日 | 
同じアジサイの仲間でも、カシワバアジサイには高貴な雰囲気がただよう。ジューンブライドのドレスを見ているようだ。いままで気がつかなかったが、最近になって近所や知人の家で見かけるようになった。ツユクサやホタルブクロと並んで、梅雨の季節を楽しませてくれる。白い花、その形状はブドウの房のようでもある。

原産地は北米で、早くから庭の花として植えられていたが、近年になった人気が出たようで、気をつけて見れば、あちこちの花壇で花がみられる。紫陽花と同様で、水を欲しがる。日照りが続くようだと、水やりは欠かせない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小雨の千歳山

2019年06月24日 | 日記

小雨のなかを、傘をさしながら、里山を歩くのはおつなものである。雨を避けて、歩く人も少ないと思ったが、山中で元気のよいお年寄りが歩いている。昨夜、歩くことの大切さを、スマホの動画で確認した。やはり、雨もいとわず、小雨降る青葉のなかを歩いている人たちは元気だ。三重県の諺に、「節の西風、雨でそろ」というのがある。節とは、梅雨時の季節をさす。西風が吹くと、雨が降る、というわけだが、田植えを控えて農家では雨を喜んだ。山の木々も、雨を歓迎して、青葉を繁らせている。

雨を喜んでいるのは、山の木々ばかりではない。ズッキーニ、キュウリ、ナス、トマトなど夏野菜も雨は大歓迎だ。少しずつだが、実を成らせ、食卓に登るようになった。ラタトゥイユは、野菜畑の収穫をフルに活用してできる料理である。いつもは、スパイスは店で買っていたが、今年はパセリも、バジルやコリアンダーも畑から生で採ったものを、料理に使う。

この料理を初めて知ったのは、20年以上前である。ズッキーニを買いに、街中の八百屋を探しても見つからない。デパ地下でやっと見つけたが、小ぶりのものが200円。一食作るのに、この食材だけで1000円もかかる。パプリカはそれ以上に高価であった。好きな野菜料理を食べるには、家庭菜園をと思い、畑を借りるようになったのはそんなことがきっかけであった。

今では、どこのスーパーに行っても、ズッキーニは山積みされている。これほど、この食材がポピュラーなるなど、予想すらできなかった。まさに隔世の感である。コリアンダーが、雑草のように畑を占領し、バジルは長い畝を占めている。もう少し体に鞭打って、好きな野菜を作り続ける。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野菜の色

2019年06月23日 | 日記

日、夏至。昼が一番長い日である。梅雨のさなかだが、夏野菜が収穫できる季節になってきた。雨にぬれた畑だが、採ってきた野菜には、目を覚まさせるような自然の色があった。野菜は食べもので、鑑賞するものではないが、初めての収穫にはいつも驚きや感動がある。きれいな色は、見た目のほかに、色別に色々な機能性成分を含んでいる。それらはフィトケミカルと呼ばれ、体内の活性酸素を取り除いて、発がん物質の発生を抑え、老化防止に効果のある重要な栄養素だ。

赤 トマト・赤ピーマン・赤パプリカ

トマトにはリコピンがたくさん含まれている。これは、強力な抗酸化作用があり、夏の紫外線を浴びた肌には、ぜひ摂りたい食品だ。赤パプリカには、老化を抑えたり、血液をさらさらにしてくれるうれしい作用がある。スーパーなどで買うと、一個200円以上もするので、栽培できないか、2年ほど挑戦したが、発色する前に腐って落ちてしまい失敗。現在は栽培するのをあきらめている。

黄 カボチャ・人参

ベータカロチンを含んでいる。体内入るとビタミンAに変身する。体内の粘膜を強くしてくれるので、風邪の原因になるウィルス細菌の防御をしてくれる。カボチャは、苗で3本ほど毎年植える。放っておいても、葉のかげでかわいい実を育んでくれる。人参も毎年種を蒔くが、ネズミの被害で、ちゃんとした収穫はできていない。

緑 ブロッコリー・ほうれん草・キャベツ・ピーマン

クロロフィル(葉緑素)を含み、お腹の調子を整え、抗菌、殺菌、消臭・美白など女性にはうれしい作用がある。これは全部種や苗で育てている。今朝、ピーマンを5個ほど収穫。加えてシュンギク、バジル、モロヘイヤ、パセリなどを植えている。

紫 ナス・紫タマネギ・ブルーベリー

アントシアニンを多く含んでいる。目の疲れをとってくれるので、たくさん食べたい。3年ほど前から、ブルーベリーの幼木を買ってきて、ベランダで育てているが、花は咲くものの、花粉を媒介してくれる羽虫がいないためか、結実しない。もう少し様子を見ることにしたい。

白 タマネギ・ニンニク・ネギ・大根

硫化アリル、イソチオシアネートを含み、風邪の予防、身体の疲れをとってくれる。イソチオシアネートには抗がんの作用があると言われている。医食同源という言葉があるが、医者通いで、大きな袋でクスリを貰ってくる老人が多いなか、野菜の摂取を中心にした生活で、健康な老後を過ごしていきたい。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩根沢出羽三山神社

2019年06月22日 | 旅行

岩根沢は、国道112号線を月山ダム方面へ向かい、水沢の奥にある小さな集落である。近くには、本道寺という集落もあり、志津と並んで、月山登拝口になっており、道者が泊まる宿坊のある集落でもある。山間に肩を並べるような小さな集落であるが、かつてここに小学校があり、この地に疎開していた詩人の丸山薫が、教師をしていたことでも知られている。

バスに揺られて細い村道を通り、神社の駐車場から、石段の上に聳える神社の荘厳さに圧倒される。かかる小さな集落に、かくも壮大な神社があること自体大きな驚きである。この社の前身となるのは、嘉慶年間(1387年)に建立されたものだが、その後三度の火災を経て、現在の建物になったのは江戸末期天保年間のことである。

この神社が創設されて以来、山形県に村山地区、宮城県、福島県から登拝する道者の大半は、ここを入り口として利用していたと言われる。因みに斎藤茂吉は、父に連れられ湯殿山に成人の初詣をしているが、その時の登拝口は本道寺であった。2階に貴賓室があるが、ここの茂吉の資料も展示されていた。大きな本堂は数百人の参籠も可能と説明されたいたが、月山信仰がいかに広く行われていたかを示す証左である。

本堂の脇には、道者の食事を作る台所があるが、天井を突き抜くばかり八角柱があり、大きな大黒や恵比寿の木像が安置されている

6月21日、ふれあい自然探勝会に参加して人々は地区の40名。岩根沢の三山神社を見学したあと寒河江ダムを見学。12時に始まったダムの噴水をバックに記念撮影。ダムの規模の大きさにも、改めて驚かされた。昼食は山菜料理の出羽屋で舌鼓。鍋いっぱいの山菜汁を付けて、手打ちの蕎麦を堪能。


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜の実

2019年06月21日 | 日記

春に花を楽しませてくれた桜は、葉が茂り、実が熟し始めた。食べものがなかった少年時代、木に登って、この実を食べたことがある。少しは甘いが、苦みが勝っていておいしいものではなかった。木の実は、懐かしい。口のまわりを黒くして食べた桑の実、熟するのが待ち遠しいグスベリやコクワ。グミも食べて美味しかった。秋に山に入ると、グミを見分けて食べる人がいるが、こういうものを見つけるのも、自然を遊び場として育った年代ならではの知恵だ。

来てみれば夕べの桜実となりぬ 蕪村

アルフィーに『桜の実の熟する時』いうシングルがある。

思えば他愛もない

揺れる心 すれ違い

今ならばお互いに

些細な嘘も許し合える

桜の実の熟する時

もう一度やり直したい

ほろ苦い失恋の歌だが、島崎藤村にも同名の小説がある。こちら、少年が年上の女性との恋愛に挫折し、関西に旅立つという甘酸っぱい青春小説である。封建制のモラルが、青年の心を縛っていた時代。藤村はそれを打ち破り、青春の恋を賛美して新しい時代の若者の生き方を提示したかったのであろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする