肌寒い小雨の中、
兵庫県立美術館のシャガール展へ。
道すがら、この秋初めてのきんもくせいの香りが
風に乗って漂ってきていました。
これまでにもシャガールの作品を
直に見たことは何点かあったけれど
150点も一度に見たのは初めて。
音楽的な色彩や
重力にとらわれない浮遊感、
独特の夢想的な幸福感。
シャガールの大壁画で埋め尽くされた
ユダヤ劇場の作品群も圧巻でしたが、
今回わたしが何より気に入ったのは、
メトロポリタン歌劇場の壁画として描かれた
「魔笛の思い出」という2mもある作品。
わたしの大好きな大好きなモーツァルトの「魔笛」と
わたしの大好きなシャガールにこんな接点があって、
こんなにも素敵な作品を生み出していたなんて。
しかも舞台装置や衣装デザインまで手がけていたなんて。
なんて素敵な結びつきなんでしょう。
「魔笛」の心躍るメロディーが絵になったような
見ているだけで幸福感で満たされるような作品でした。
でもそんなシャガールが
実はユダヤ人の労働者階級の出身で、
第二次大戦の時には住居を転々とし、
アメリカに亡命したりもしたということは
不勉強なわたしが、今回初めて知ったこと。
人は必ずしも自分が幸福だから、
幸福なものを生み出すのではなく、
苦難の中にあっても、
幸福なものを生み出し得るものなのだなあ。
そんなことを思いながら帰って来ました。
兵庫県立美術館のシャガール展へ。
道すがら、この秋初めてのきんもくせいの香りが
風に乗って漂ってきていました。
これまでにもシャガールの作品を
直に見たことは何点かあったけれど
150点も一度に見たのは初めて。
音楽的な色彩や
重力にとらわれない浮遊感、
独特の夢想的な幸福感。
シャガールの大壁画で埋め尽くされた
ユダヤ劇場の作品群も圧巻でしたが、
今回わたしが何より気に入ったのは、
メトロポリタン歌劇場の壁画として描かれた
「魔笛の思い出」という2mもある作品。
わたしの大好きな大好きなモーツァルトの「魔笛」と
わたしの大好きなシャガールにこんな接点があって、
こんなにも素敵な作品を生み出していたなんて。
しかも舞台装置や衣装デザインまで手がけていたなんて。
なんて素敵な結びつきなんでしょう。
「魔笛」の心躍るメロディーが絵になったような
見ているだけで幸福感で満たされるような作品でした。
でもそんなシャガールが
実はユダヤ人の労働者階級の出身で、
第二次大戦の時には住居を転々とし、
アメリカに亡命したりもしたということは
不勉強なわたしが、今回初めて知ったこと。
人は必ずしも自分が幸福だから、
幸福なものを生み出すのではなく、
苦難の中にあっても、
幸福なものを生み出し得るものなのだなあ。
そんなことを思いながら帰って来ました。