ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

百年の時を超えて

2009年08月30日 22時41分00秒 | 生活
フランスの美しい片田舎で暮らしている、
尊敬する、わたしの年上の友人から、
先週、届いた素敵な小包み。

中をあけると繊細な刺繍が施され、
可憐なレースでふちどられたテーブルクロスが2枚。
なんと、百年以上前のアンティークなのだとか。
数年前に彼女の家を訪ねた時、
わたしが彼女のアンティークのテーブルクロスを
いたく気に入っていたのを覚えていてくれて。



百年以上前の物とは思えない美しさだけど、
そんな貴重な物を、わたしなどが頂いていいのかしら。
うれしさと同時に、貴重な物を預かったような気がして
こわれものに触れるように、震えてしまった指先。

海を越えてフランスから届けられた宝もの。
百年の時を超えて、手から手へと
大切に受け継がれてきたものなのでしょう。
どのような繊細な指がこの刺繍やレースを生み出し、
どのような人々が、このクロスと共に
和やかな食卓や、お茶の時間を過ごしてきたのかしら。

わたしにそれを引き継ぐ資格があるのか不安だけど、
大切に大切に使わせていただかなくては。
たくさんの幸せな思い出を込めて、誰かに受け継ぎ、
やがて百年後の誰かの、幸せな食卓を飾れることを祈りつつ。

コメント
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