マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

有馬の朝食

2015年12月25日 09時50分46秒 | もっと遠くへ
これまでのダイヤモンド有馬温泉ソサエティの朝食は定食だった。

いつも同じメニューでは飽きてくる。



ところが今年はバイキングになっていた。

これならお好みのメニューが選べられる。

家族が選んでいた時間帯はテーブルで待つ。

泊まっていた宿泊客もバイキングを楽しんでいるかのように選別していた。

レストランには外を眺められるテラス席もある。

落ち着いた雰囲気でよばれていたお客さんが立ち去った。

もしかとすればそこへ移動することができるのでは・・と思って尋ねてみれば「空いておれば」である。

万よく空いたテラス席。



案内されて移動した。

レストランの灯りよりも、開放感があるこちらが断然にいい。

食事もおいしくいただける。

昨夜は酒を飲みすぎた。

喉が渇いてしょうがない。

バイキングこと朝食ビュッフェには果実もあるしジュースもある。

呑み助が朝からジュースをごくごく飲んだ。



さっぱりしたお味噌汁もお代わりだ。

地元の食材を使用した健康食がうたい文句。

身体のリセットに和洋の調理料理に満足するが、プレート一枚では載せきれない。



ダイヤモンド有馬温泉ソサェテイの支払いは一泊二日で9,787円。

一人はオーナー無料招待客なので無料。

クレジットカード支払いで済ました。

内訳はオーナー無料券で0円。

エキストラチャージ・メイト代が3,000円。

朝食ビュッフェが1食1,620円で3人分の4,860円。

入湯税は一人150円の3人で450円。

消費税は691円だがサービス料は786円もした。

単純計算してみれば一人当たり3千円だった。

(H27. 3.12 EOS40D撮影)

有馬の夜

2015年12月24日 08時25分10秒 | もっと遠くへ
この日の朝は格別の冷え込み。

田んぼに溜まった雨水は氷っていた。

前日も前々日も雪が舞う日だった。

それより数週間は春の訪れを予感するほど暖かい日だった。

スタッドレスタイヤはもう要らないと思ってノーマルタイヤに履き替えていた。

有馬温泉はどちらかといえば山間地。

雪が積もったら登ることもできない。

それが心配だった。

前日買っておいたおふくろのためのペーパーを車に積み込んで大阪・住之江に向かう。

午前中は仕事だった。

遅めの昼食を済ませて出発する。

第二阪奈道路・阪神高速道路を利用して走る。

着いた時間はジャスト15時。

住民が植えていたお花が開いていた。

白い花も咲いていた。

それは梅でもなくヒガンザクラ。

香はしない。

家族3人が向かう先は兵庫県神戸市北区の有馬温泉。

阪神高速道路を経て中国自動車道を爽快に走る。

途中で雪がちらついたが積もる雪ではない。

例年なら西宮ICで降りるがカーナビゲーションの指示は手前の西宮山口ICで降りよという。

そのほうが近いのかもしれない。

カーナビゲーションが伝える通りに走っていく。

指示されるままに走ったら有馬電鉄の有馬温泉駅に着いた。

便利な時代になったものだと感心する。

泊まるホテルで飲食する夜食の買い出しは通り過ぎていた。

有馬川沿いに戻って松栄橋を渡る。

すぐ近くにあるスーパーは万代。

2年前に来たときよりも駐車場が広くなっていた。

買い出しを済ませて宿泊するダイヤモンド有馬温泉ソサエティを目指す。

何度も来ているから迷わない。

着いた時間は17時半。

走行距離はおよそ100kmだ。

買い物時間を除けば1時間ぐらいで着く高速道路利用である。

夕暮れどきの有馬温泉。

夕陽が差し込む。

泊まり部屋の廊下の南に光が差し込んでいた。

突然思い立ってカメラを手にする。

非常口はガラス窓。

そこから見える有馬温泉の一部。

湯けむりがあがっていた。

向こうにある山影、雲間に隠れたに夕陽が落ちていく。

窓ガラスは黒い線が入っている。

レンズに触れないように撮ってみるが・・・。



けっこーな数のシャッターを押していたが思うような映像は得られない。

部屋に戻って落ち着く。

馴染みのお茶請けは有馬温泉名物銘菓。



金泉焼に黒豆煎餅餅だ。

酸っぱくない梅干しもいただいて一息つく。

ソサエティはゆったり寛げる温泉がある。

銀泉の温泉でひと風呂浴びてようやく夜の食事。



買いだした食べ物を広げてみる。

今回の食事は10貫のにぎり寿司(460円)、国産さば棒寿司(598円)、まぐろにぎり寿司(240円)、焼きさば棒寿司(398円)、釜ゆでするめいか(284円)、あんかけ茄子肉はさみ天ぷら(180円)、いんげん胡麻和え(189円)、具だくさんごった煮(298円)、台湾産びん長まぐろお造り(387円)、サラダ3点セット(379円)、白菜のお新香(127円)に京風だしまき。



ゴマゴボウ(146円)やアジのフライもある。



ついつい買ってしまった家族3人の夜食はちょっと多かったかな。

喉越しいい発泡酒ですっかり酔いかげん。

ごきげんな夜はこうして更けていった。

寝床についたのは夜11時前。

おふくろの携帯電話が鳴った。

こんな時間に誰が電話をするのか。

もしかとすれば・・・と思った。

かけてきたのはいとこのきみちゃん。

彼方のおばちゃんが亡くなったというのだ。

明日はお通夜で翌日はお葬式。

お通夜は無理だが葬式は出ると伝えて眠りにつく。

(H27. 3.11 EOS40D撮影)

三日間のリゾート

2014年12月14日 07時48分51秒 | もっと遠くへ
三日間もリゾート滞在した白浜町才野の宿泊地。

座敷の窓に映った木の葉はシルエット。

朝の目覚めはすっきりである。

温泉に浸かって疲れた身体を癒した。

リゾート三日間を過ごした翌日は普段の生活に戻る。

朝・晩食の食材求めにでかけたとれとれ市場



見慣れたようだが、売り場全容はまだ掴めていない。

買った食材はどれもこれも美味しくいただいた。

なかでも三日間とも買った品がある。

それは味噌漬けのお魚で朝食のおかずになった。



二日目を迎えた朝食は当店自家製のお勧めサバ味噌漬け。

サバはノルウェー産であるが、脂がのっって、とても美味しかった。

この日の朝食は赤魚だ。

片身の魚だが、身はたっぷりとある。

これほど美味い味噌漬け魚はスーパーでは売っていない。

売っていても脂が少ないのである。

しかも身が薄いとくる。

帰りの土産に買ったのは厚切り一枚350円の紅鮭だ。

半額の表示がしてあったので思わず買ってしまった。

紅鮭は塩麹仕立て。美味さを引き立てる。

翌日の家の朝食になった。

お土産はもう一枚。サワラの味噌漬けも半額表示だった。

お土産は隣近所に配るお菓子類も買っておいた。

もう一品は別荘を快く利用させてくださった義兄へだ。

とれとれ市場は堅田漁業組合が運営する海鮮マーケット。

送料がかかるが宅配便も店内にあるから利便性がいい。

丁度そのころは昼食どき。

マーケットではあるが、観光客目当てにとれとれ横町の名がついた食事処もある。

麺類・丼類・造り・にぎり寿司などを売っている。

団体客が押し寄せるこの日は土曜日。

席はいっぱいだし、注文する客で行列ができている。



なんとなく食べる気がしなくなった。

帰路の道中には食事処がいっぱいあるのではと思って離脱した。

食事処を探すに最適な機械が装備した。

カーナビゲーションである。

検索するキーワードは「食べる」である。

4人が安心して食べられるのは麺類。

うどん屋さんの所在地を探せば、数か所あった。

あったにこしたことはないが、メニューや値段は判らない。

行ってみなければ判らない食事処に選んだ「さぬきうどん」店。

帰路の途中にある。

しばらく走れば大きな看板が目に入った。



創業昭和8年を書かれてあったお店は「よし平」。

カーナビゲーションの案内を無視して信号を曲がった処にあった「よし平」は田辺市の神島台。

玄関口に「梅しそおろしうどん」の画像がでかでかとある。

値段は780円。

とにかく入店した。

落ち着いた雰囲気のうどん店は定食や丼もあるが、食べたいのはうどんである。

おふくろは看板どおりの「梅しそおろしうどん」に決めた。



かーさんはそれも付いている「梅しそおろしスペシャル」。



値段は1180円で、数種類の丼が選べる。

テレビ等で紹介されるケースも多々ある梅を盛った「しらす丼」にした。

一度は食べたかったと云って注文した。

息子はセットメニューの勝浦産の生まぐろの手こね寿司。



うどんも選べるセットは釜あげうどんにした。

値段は880円だ。

ご飯も食べたらお腹がいっぱいになる。



シンプルなぶっかけうどんに決めた。

値段は580円で、いずれも税抜き価格だ。

丼・寿司のご飯ものはミニである。

それぞれが器に盛られて運ばれた。

釜あげうどん以外はどれも冷たいうどんにした。

出汁が利いていて、どれもこれも美味しくいただく「「よし平」のうどん・丼。梅干しは大粒の紀州南高梅。

梅干しがうどんにこれほど似合うとは思わなんだと云いながら食べる。

昨日にいただいた椿温泉の道の駅レストランも美味かったが、「よし平」は値段以上にもっと美味かった。

いずれも奈良では味わえない特上のメニューだった。

和歌山の食事処は度々訪れることはないが、近くの人が羨ましいと思った味である。

それにしても三日間とも昼食は麺類。

昼は口に優しい麺がいちばんだと思っている。

南紀田辺から北上する阪和高速道路。

一服の休憩は行きも同じの紀ノ川SAだが、下り・上りのエリアは違う場。



高速道路向こう側が下りである。

レストラン・フードショップなど料金体系もなんとなく似ているのは運営会社が同じなのであろう。

SA内をうろうろして「探しもものは何ですか」。



ありました、泉州ナスの漬けもの。

値段は378円だ。

生産は和歌山のお店。

そうであるから商品名を「泉茄子漬」としたと思われる。

名はともかく三日間、それぞれのお店で売っていた泉州水茄子の漬物は値段も違えば、味も違う。

漬かりぐあいもあろうが、1番は紀ノ川SAの下り線、次が上り線で、浅漬けのように感じたのはとれとれ市場だった。

値段もその順であったが、いずれもそれなりに美味かった。



上り線のSAには紀州金山寺味噌が売っていた。

販売は株式会社味噌本舗「やまだ」というお店だ。

これって串本の橋杭岩道の駅で売っていた商品と同じだ。

わざわざ串本まで出かけることもなく紀ノ川SAで売っている紀州金山寺味噌には特徴がある。

なんと奈良漬けが入っているのだ。

これが味にコクを付加する648円の「ぜいたく三昧」。

お店で直接買えば税込みで594円になるらしい。

こうして和歌山を抜けて大阪に帰路を向けた。

帰りは泉佐野から関空経由で堺工業地帯付近を通る阪神高速道路。

下り口は堺の大浜だ。

ここまでの料金は阪神高速道路の930円込みで合計が3250円。



行きしなと違って大幅に短縮された。

(H26. 5.24 SB932SH撮影)

椿温泉から串本橋杭岩へ

2014年12月13日 08時41分34秒 | もっと遠くへ
二泊三日の別荘地滞在。

何をするわけでもない避暑地であるが、何もしなければ退屈な時間を過ごすだけだ。

「暇やしどこかへ行こう」と云いだした家人たち。

声をあげた観光地は二つ。

別荘地対岸に見える椿温泉だ。

肉眼でも奇麗に見える避暑地の白いホテルがある。

白浜からはそれほど遠くない。

国道42号線を道なりに行けば着く。

もう一つあげた地は橋杭岩。

息子が小さいころに十津川から新宮・勝浦・串本・白浜コースを目指したことがある。

橋杭岩は干あがって海面に住んでいる磯の生き物が蠢いていた。

もう一度見たくなったと云うのである。

椿温泉は近いが、橋杭岩は遠い。

しかも延々と海沿いの国道を走る。

峠越えもあって緩いカーブが続く道。

距離はどれぐらいあるのか、カーナビゲーションに設定してルートデモをしてみた。

それを見ているだけで酔ってしまいそうになる。

とにもかくも出かけることになった紀州の沿岸観光。

デモを拝見してみれば椿温泉には足湯があることを知った。

それは良いと揃って口にだす。



椿温泉には道の駅がある。

駐車場はそれほど広くない。



道の駅前には温泉スタンドがある。

50リットルで100円だが、容器の持ち合わせはしていない。



足湯の看板は国道から見えるように立ててある。



そこには数人の人たちが足湯に浸かっていた。



なんでも椿温泉で病いが治ったという人が平成19年に建てたというありがたい施設はいつでも入湯することができるわけではなく、時間帯は決まっている。

奉仕する人たちが毎日清掃されている時間帯はお休みなのだ。

湯温は高くない。

ゆったり1時間も浸かっているという婦人もおられた。



二組のご夫婦も寛いでおられた足湯はぬるぬるしている。

一組は大阪市内、住之江区の安立町からだ。

安立と書いて「あんりゅう」と読む地は紀州街道。

住吉大社のお渡りは紀州の殿さん。

御輿を担いで大和川を渡った。

大阪と紀州が奇しくも繋がった。

安立は生まれ育った地元だけに話しが弾む。

足湯の傍には真新しい薬師堂がある。

ほってりとしたお薬師さんに集う講があるようで、薬師真言を唱えるのか、ご真言の文字も見えた。

浸かっていた婦人の話しによれば、足湯を建てられたときに朽ちていたお堂も建て替えたと云う。

もう一組のご夫婦はすさみ町出身。

串本橋杭岩までは椿温泉からおよそ一時間と話す。

それなら行ってみるかと思うが、道中に食事処がないかも知れない。

道の駅に入ってみた。

格安な日帰り温泉もある。

ご近所の方だと思われる人らが次々と入湯される。

施設内にはこじんまりとしたレストランもある。

厨房も含めて喫茶店のような造り。



そこに貼ってあった「マグロ丼」は勝浦魚港であがったマグロをヅケ(漬け)にした丼。

汁椀に冷やっこ豆腐、ジャコを入れたダイコンなますに漬けものもある。

これで850円だ。

食べた家人は皆、美味いと云ってあっという間に完食した。

厨房におられたご夫婦が作った料理は美味すぎる。

なますと漬けものも自家製の手料理。

勝浦マグロは知り合いの人が運んでくれる卸したての新鮮マグロ。

美味いはずだ。

私が注文したのはらーめん。

前日に食べたセットものでは多かったので、らーめん一品にした。



それはイノブタらーめん。

ぶーたん王国ことすさみ町の獣医のお勧めで、わざわざ買いに行っていると話す店主。

あっさり系のしょうゆ味の出汁は透き通っている。

細麺が出汁に絡んでするする入る。

イノブタも美味しい。

片身のにぬき卵も盛ったイノブタらーめんは650円。

なんでもGW期間の三日間はとんでもなく忙しかったと話すレストラン山本。

お勧めの店に挙げたい。

お腹は満腹、店主も料理もほっこり味わった椿温泉を再出発。

一路、串本に向かう。

国道42号線はひっきりなしに大型ダンプが往来する。

ときには何台も数珠つなぎで遭遇する。

南紀田辺から東へ延伸する高速道路は平成27年10月に開催される和歌山国体に間に合わせたい国家事業。

トンネルも多い高速道路の突貫工事はやたらとダンプカーが多い。

計画では新宮までらしいが、今のところの延伸先はすさみ町まで。

出合ったダンプカーはこれより先にはまったく遭遇しない。

道なりにガイドするカーナビゲーションは「ここまで」とアナウンスした駐車場は小さい。

どうやら民宿の駐車場であった。

向かい先にあった看板に「弘法湯」が書かれていた。

ところが、本日はお休み。

午後1時から7時までの「弘法湯」の入湯料は大人400円。

小さな駐車場下にある。

お大師さんを安置する大師堂は閉まっていた。

そこから戻って大型観光バスも停められる駐車場。

道の駅くしもとである。



眼前に立つ奇岩が串本橋杭岩(はしぐいいわ)。

椿温泉からおよそ1時間余りで着いた。

20数年ぶりに拝見した橋杭岩。



カメラ女史がシャッターを押していた。

たまたま撮っていたときに突然現れたので写りこんでしまった。



時間帯は干潮なのか、近くまで寄ることができる。

ピーカン照りの青空下にニョキッと立つ奇岩に見惚れる。



打ち寄せる波が足元を濡らす。



その昔の大昔、地中の割れ目からマグマが湧きあがって固まった。

場所ごと地表に押し出されて風雨に周囲の岩が崩れてむき出しになったと云う説明が書かれてあった。



こんもりした砂浜は円形。

白い雲でもあればと思うがそうはいかない奇岩の景観。

潮が引いていたので寄ってみた。



白い花が咲いていた。

なんとなくシシウドのように思えたが・・・。

季節は違う。

おそらくハナウドであろう。

ひき潮であれば海に住む貝やヤドカリ・小魚が目の前で見られる。



たっぷり堪能した橋杭岩でおふくろが買っためはり寿司に金山寺味噌。



とれとれ市場にも金山寺味噌は売っているが、味は薄い。

我が家の口には合わないが、これがなんとも美味いのである。

売っていたお店は道の駅の「くしもと橋杭岩」。

ここではたくさんの種類のセッコクがあった。



値段は一ポットで900円。

手ごろな値段であるが、世話はできないと思って断念した。

復路の距離を考えてガソリンスタンドを探す。

白浜から串本までのガソリンスタンドはそれほど多くない。

この日のレギュラーガソリンは1リットル166円が最も多い。

場合によっては167円の処もあれば、163円のスタンドもあるが、ほとんどが現金扱い。

串本の浜口石油は163円で最も格安、しかもクレジットカードで支払えるが、奈良県よりも10円も高値。

これも地域格差なのであろうか。

満タンにして計測すれば、1リットルで14km。

まあまあ伸びているようだ。

復路の道すがら。国道42号線に魚港があった。



「本州最南端串本 しょらさん鰹 ケンケン漁」と表示してあった施設の看板。

串本町田並の魚港である。

田並の看板には「ケンケン漁の発祥の地」と書いてあった。



長いマストのようにそそり立つ竿が特徴の漁船は港に停留し、静かに休んでいる。

ちなみにすさみ漁港の施設の看板には「すさみケンケン鰹」とあるが、そこには「発祥」の文字ではなく、「認定証」であった。

串本町田並より西に走れば和深(わぶか)の集落。



それによりさらに西に向かえば朱色に塗った鳥居が見える。

往路の道中で気になった鳥居の存在。

海の民俗は少しでも知りたくて立ち寄った。



神社は恵比寿大明神とあった。

恵比寿神を祀って大漁を願う漁師の思い。

海の安全を祈るかのように山裾に建てられたのであろう。

紀州和歌山には恵比寿神を祀る神社が数多くあるようだが、和深のような鎮座地は少ないのではないだろうか。



和深の恵比寿大明神辺りに植生していたハマユウガオの花。

南国の花は惜しくも虫に喰われていた。

見た目もふくよかなハマユウガオの味は虫の声を待つしかない。



辺りには浜風に吹かれるチガヤが咲いていた。

そのチガヤに囲まれるように咲いていた黄色い花。

舞台は鮮やかに見えたのである。

黄色い花は同定できなかったが、ミヤコワスレかも知れない。

さらに西進する国道42号線。



朽ちていた「恋人岬婦夫波観潮」の看板が目に入った。

展望台は危険な状態なのであろうか、閉ざされていた。



その辺りから見下ろす波打ち際。



押し寄せる波の姿は右手から。

しばらく見惚れていたら、島手前からは左手からも波が打ち寄せた。



浜に打ち寄せる白波は網目状になる場合もある。

これって、もしかとすればフォトサークルDAN選抜写真展か、光匠会写真展で拝見した場所ではないだろうかと思った。

場所は見老津(みろづ)だ。

手前の岩にも大波・小波が左右から打ち寄せる婦夫波(めおとなみ)を観望できる。

自然現象はどういう具合でこのようになるのだろうか。

大波・小波が左右から打ち寄せる自然現象に見惚れて数十分も佇んいた。



向こう側手前にある島は陸ノ黒島。

その右先にある沖合の島は沖ノ黒島の名があるようだ。

南国に咲く赤い花はブーゲンビリア。



出合ったおふくろも喜んでいた。

花に打ち寄せる婦夫波(めおとなみ)が観望できる黒島はすさみ町の見老津。

真っ赤な夕陽が黒島に沈む景観を写真に収める人も多いらしい。

合掌波に合掌する。

それにしても恵比寿大明神といい、ケンケン漁、婦夫波は、カーナビゲーションのまっぷるデータには情報がなかった。

美しい景観は気がつかなかったのだろうか。



さぁて、今晩の食事もとれとれ市場で買出しだ。

串本までの距離は片道で70km。

けっこうな距離である。

戻った時間帯は16時40分。

市場は閑散な状況。

土産物を求めた観光客はほとんどいない。

市場の品々も安値の札が貼ってある。

ときには半額もあるが、だいたいが2割、3割引きであるが、前日買ったサバの味噌漬けは逆に250円になっている。

50円の差額がついていた。

他にもホタルイカが150円アップの350円。

どういうことなのか、である。



ちなみに半額の150円になっていた赤魚は明日の朝食用に買っておいた。

朝は、アブラがのった味噌タレの魚でいただくことにしよう。



太い一本脚のタコは造りにしてもらった。

剥いだ皮は湯びきしてポンズでいただくことにする。

おふくろが食べたかった海外産のマグロも買った。

今晩のおかずは惣菜がメイン。

とれとれ市場にある惣菜屋さんの陳列棚にも半額サービス。

それでは不足ぎみなのでケース売りしていた数種類も買った。

どれもこれも美味そうに見えた惣菜屋さんが提供する焼きそばも買った。

サラダも食べたいというが売り切れだ。

野菜売り場もあるとれとれ市場に並んでいた見慣れないもの。



ヤングコーンと呼ばれる野菜は紀州田辺産で一束が130円。

生でも美味しくいただけるヤングコーンだ。










あれやこれやと買出しして今晩の夜食はテーブルに広がった。

(H26. 5.23 SB932SH撮影)
(H26. 5.23 EOS40D撮影)

初の遠出は南紀白浜

2014年12月12日 07時19分52秒 | もっと遠くへ
4月末に中古で購入したスズキエブリィJOINターボの初遠出。

目指すは南紀白浜である。

住之江に住むおふくろを迎えて出かけるようにした。

遠出するには高速道路を利用する。

取り付けたETCカードも初めての体験。

入手したオリコのETCカードを装着した。

自宅を出て初めて通過する第二阪奈道路。

ゲートが近づくどきどき感。

時速20kmで走行する指示がでている。

そろそろと侵入したゲートはふわっと上がった。

料金は670円だとETC装置が伝えた。

難なく通り抜けたETCゲートに感動する。

生駒山を潜り抜けて阪神高速道路に移った。

ここでもECTゲートで通過する。



それからしばらく走って渋滞にでくわす。

なにやら発生した事故による渋滞であるが、いつもよりも長い区間である。

本町に出るまではノロノロで、結局一時間もかかって住之江に着いたのは11時ころだ。

自宅を出発して2時間もかかったが、この日の白浜行には影響はない。

ないというよりもアテがないのだ。



カーナビゲーションを住之江発として南紀白浜にセットした。

道先案内は大和川を越えて堺から案内されるが、走行道は北へ向かって長居公園通りだ。

反対方向であるためカーナビゲーションは困ってリ・ルートばかりする。

ぐるぐる回って戻ろうとするナビゲーション。

それを無視して走るものだから、面喰っているのだろうか何度もリ・ルートする。

助手席に乗った次男が操作するカーナビゲーション。

現在地に何度セットし直しても同じだ。

堺の道は混んでいることは確か。

それよりも長居公園通りを東に向かって一直線。

近畿自動車道路長原ICから南下すれば阪和道に繋がるから判りやすい道なのである。

高速道路に入ればカーナビゲーションを見ることもなく道路標識で充分だ。

目指すは白浜なので「和歌山」の文字さえ判れば良いのだ。

そうこうしている時間帯は昼食どき。

岸和田SAもあったが、より和歌山寄りに近づきたい。



そう思って停まった紀の川SA

手軽にいただけるレストランがあった。



我が家はどちらかといえば和食。

和歌山ラーメンには目もくれず、うどんや丼に視線がいく。

メニューを選ぶのは券売機。



いっぱいあるから探すのも時間がかかる。

券売機に挿入できるお札は千円まで。

五千円札は投入できない。

その場合はサービスカウンターで両替だ。

息子は570円のカレーうどん、かーさんは800円の黒潮定食の名がある丼セットで、おふくろと私はいなり寿司が2個ついている650円のエビ天ぷらうどんのセット。



これが美味いのである。

出汁も美味いがコシのあるうどん麺が気にいった。

4人とも揃ってうどん麺が美味いと云う。

買ったものの食べられないと云って渡されたカルビ丼。

味は濃く美味い丼だが、ご飯の量が多い。

お腹はぱんぱんに膨れ上がった。

昼間の量としては誤選であったと思う。



ぐるりを見渡せば美味しそうなサバの棒寿司などが売っていた。

商品を横から見れば昆布があった。

息子は昆布が苦手だ。

それにサバの棒寿司なら、行き先の南紀白浜・とれとれ市場で売っているだろうと思って購入しない。



それよりも美味そうに見えた410円の泉州水ナスの漬物を買っておいた。



紀の川SAから南紀田辺出口まではおよそ1時間。

制限速度は80kmであるが、ところどころが50km表示。

なんどかあった制限速度50km区間は道路工事であったのだ。

軽自動車では長原から南紀田辺まではETC料金で2920円だった。

南紀田辺出口からは地道走行。

ここからはカーナビゲーションがアナウンスする通りに車を走らす。

着いた場はとえとれ市場の寿司屋の駐車場。

セットした通りに着いたが、入店するのは「とれとれ市場」である。

一旦、道路に出て反対側にあった大きな駐車場はとれとれ市場。

ここでは温泉施設の「とれとれの湯」もある。



20年前にもやってきたとれとれ市場。

温泉もあったと云う息子。よく覚えているものだ。

入口前にはバーベキュー施設もある。

とれとれ市場で買った食材でバーベキュー。

我が家は必要としない施設だ。

店内の雰囲気は20年前と変わっていないように思えた。



新鮮な魚介類がいっぱいある。

マグロの解体エリアもあって、でっかい頭だけが残っていた。

買ったのは今晩の食事の寿司とお造り。



炙りサバの押し寿司が美味そうだ。

ここでは1パック500円程度のにぎりがたくさんある。

なんとガシラのにぎり寿司まである。

スーパーでは見られないネタものである。

お造りは3品セットで1500円。

大紀水産よりも遥かに安価なお造りだ。



サーモン、エンガワ付きのヒラメ盛りに片身のタイも買った。

これで1480円。安いものだ。

市場にはいろんなお店がある。

干物は割合高めである。

その付近にあった味噌漬けの魚。

サバが美味そうに見えた。



しかも片身で200円。

翌日の朝食で美味しくいただいた。

店内は広い。



探してみれば300円の泉州水ナスの漬物もあった。

製造は和歌山であるが、紀の川よりも安かった。

惣菜店もあるがパン屋はない。

野菜や肉売り場もあるのにパン屋がないのだ。

お酒も売っているが、ここでは買わない。

近くにあると思われるスーパーで良いのだ。

とれとれ市場に近いスーパーをカーナビゲーションで探してみれば、オークワ堅田店が見つかった。



カーナビゲーションにセットして案内されて到着した。

慣れない地ですぐさま見つかる便利な機械に満足する。

ここで最終目的地の「南紀白浜黒潮台別荘地」に向かう。

機械が案内する通りに走っていくが、どうもおかしい。

リ・ルートばかり伝えるカーナビゲーション。

JR白浜駅も通り抜けて見知らぬ国道に出てしまった。

どうやら反対方向に走っていたようだ。

ときおり判らなくなる180度回転交差点。

案内される道表示はやや太め。

それに沿って走っていると思っていても違うのだ。

再出発地点で右か、左かを誤るととんでもない処に誘導されることが次第に判ってきた。

あれやこれやと迷走を繰り返して見慣れた地のトンネル。

その真上にあるのは白浜空港だ。

ときおり離着陸するジェット機の爆音が聞こえてくる。

そこからはすぐに見つかった「南紀白浜黒潮台別荘地」のゲート。

預かった機械を操作してチェーンを下げる。



着いた別荘地は義兄の所有地にほっとする。

ここは和歌山県白浜町の才野。



扉、窓を全開して南紀の風を室内に通す。

気持ちの良い風がほてった身体を落ち着かせる。

ここは温泉がある別荘地。

いつでも入浴できる。

長時間の運転で疲れた身体を癒してくれる。

テーブルに広げたとれとれ新鮮料理。





身がしこしこしたにぎり寿司にお造りは美味すぎる。

オークワで買った発砲酒で酔いしれる。

(H26. 5.22 SB932SH撮影)

KOBE・とんぼ玉ミュージアムの玉作り体験

2013年06月14日 08時05分40秒 | もっと遠くへ
3家族がそれぞれ向う先は異なる。

仙台からはるばるやってきた二男組はオノボリさん。

神戸中華街、神戸港や大阪城を巡るという。

鈴鹿の三男組は有馬の繁華街巡りだ。

長男組はおふくろと共に神戸を目指した。

昨年は六甲オルゴールミュージアムだった。

今回はとんぼ玉を作ることができるKOBE・とんぼ玉ミュージアムだ。

有馬にもとんぼ玉ミュージアムがあるが体験はできない。

手作りできる神戸に行ってみようということである。

有馬から神戸に向けて一直線。

三宮辺りにあるらしい。

予めネットで検索していたかーさん。

スカイプ専用にと買ったNEXUS7で毎日を楽しく過ごしている。

当初は難しいと云っていたがいつの間にか使い慣れるようになった。

食べ物、買い物、探し物に地図などあらゆるものまで検索する。

テレビを見ていて思い出せない歌手の名もでてくるありがたい機械である。

それはともかく神戸も様子が随分と変わった。

メリケンパークは懐かしい。

大晦日の晩にわざわざ出かけたメリケンパーク。

ボゥー、ボゥーと停泊中の船が一斉に鳴らす汽笛を聞きたかったのだ。

24時丁度に鳴らす汽笛の音色は今でも心に染み込んでいる。

35年も前のことである。

当時は波止場に車を留めてさまざまな音色を聞いていた。

年越しの一瞬である。

波止場の岸壁から聞こえるピチャ、ピチャの波打ち際の音。

その場を見たかったが風景はまったく様変わり。

35年前にはなかったハーバーランド。

観覧車があるし神戸海洋博物館もある。

斬新な建物は神戸の海街に似合う。

神戸港中央突堤に建つ神戸ポートタワーは昭和38年に建設された展望用のタワーである。

この日も寒いからと車から眺めるおふくろとかーさん。

その付近にあるというKOBE・とんぼ玉ミュージアム。

近くにある駐車場を探して停めた。

神戸港街は古いビルに新しく建てられたビルが混在する旧外国人居留地のメインストリート。



ビル玄関がユニークな建物が日本ビルヂング。

まるで巨大な二本の足があるように見える。



ビル内に入れば一味違う造形美が現れる。



その2階にあるのがお目当てのKOBE・とんぼ玉ミュージアムである。

400円の入館料を支払ってとんぼ玉の造り方を案内していただく。

初心者であっても親切丁寧な指導で始まった体験学習。

簡単に言えばガラス棒をバーナーで炙ってガラス玉を作る。

そういうことだ。

KOBE・とんぼ玉ミュージアムの正式名称はKobe lampwork glass museum。

ランプワークの技法でガラス玉の工芸作品を造るのである。

今ではバーナーの火を使って溶かすのであるが昔はランプの火であった。

そういうわけで正式にはランプワークということだ。

阪神淡路大震災から8年後に誕生したお店である。

とんぼ玉の製作は1個について1200円の費用が要る。

2個であれば2000円だ。

体験者の対象年齢は小学3年生以上。

十分な年齢に達している私とかーさん、それぞれ1個ずつ製作することにした。



始めるにあたって選択しなければならないことがある。

ガラス玉をどのような色にするか、もう一つはその玉にくっつける柄をどうするかである。



柄は文様があるパーツか、細かい色がいろいろある水玉。



パーツはお好みの四つ選択できるが、水玉はスプーン半分の量である。

運命の分かれ道といほどたいそうなものではないが悩みの選択である。



選んだ柄に合わせてガラス玉の色を選択する。

これも悩ましき選択である。

出来あがり具合を想像しながら選んでこれに決めた。

氏名を書いた札も渡して製作に入る。



製作体験には注意事項がある。

ガラス棒を溶かす器具は炎が高くあがるバーナーだ。

その部分は肉眼では見えない高温だ。

手を翳せば火傷すること間違いなしである。



体験はスタッフが手を添えて手伝ってくれるから安心だが、見えない炎に緊張が走る。

指定した色のガラス棒を渡されてバーナーに近づける。

バーナーの真上からである。

しばらく翳せば棒の先が溶けてくる。

熱くなればガラス棒を右手にもってクルクル回す。

でないと垂れてしまう。



見えない炎を注視しながら一定の回転速度で作業をすすめていけば真っ赤に焼けた球になってきた。

左手に持ったロッド。

それも炎に翳す。

熱するのである。

両手使いのロッドが二本。

目が点になってきた。

ガラス球が溶けそうになれば左手のロッドに垂らしていく。



左手のロッドをくるくる回しながら球を移動するような感じである。

渦巻状になるガラス球移動は無事にいった。

それを左手で支えながら右手で回せば球状になってきた。



赤い炎はまるで火の球だ。

その状態になればガラス棒を水平に保ちながら回転する。

先の方が上がったり下がったりすれば球状が崩れるから要注意だ。

今だということで私が選んだ水玉にコロコロ転がす。

そうすれば熱くなったガラス玉にくっついてくる。

ほんの少し足らないくっつき方。

もうちょっとくっつけたくなって再び転がして見えない炎に翳す。

この段階でも水平を保つ。

もう少しだ。

「できあがりました」のスタッフの声で終了。

ガラス棒は黒曜石が詰められたケースに埋め込まれた。

ほっとする瞬間である。



黒曜石に埋め込むのはスタッフ。

中央辺りに入れるという。

上部のほうなら冷めが悪いそうだ。

こうして冷ます1時間。

緊張の糸がときほぐれた。

(H25. 3. 3 SB932SH撮影)

有馬の朝食

2013年06月13日 06時52分38秒 | もっと遠くへ
室内は汗が出るほど熱かった。

室内コントローラーが見つからなかった神戸有馬のダイヤモンドソサエティ。

何度も目を覚ましたと口々に話す朝の会話。

夜間まで降っていたのか記憶にないが有馬の山の頂は薄らと白く染めていた。

目覚めはともかく朝食の時間になった。

和朝食、洋朝食。

いずれも1700円の朝食はまったく変わらないと思っていたが温泉玉子がないけど・・・と思ったが玉子焼きになっていた。

なぜか物悲しく感じられた一品も変化がある。

容器が替ったのかそれとも食材が違うのか。



洋朝食はパン食。



食べ放題ではないが美味しそうに見える。

(H25. 3. 3 SB932SH撮影)

有馬でだんご三兄弟

2013年06月12日 06時48分02秒 | もっと遠くへ
15年ぶりに顔を合わせた男3人。

離れ離れであるから滅多に合うことはない。

宮城県の仙台からは二男が三重県の鈴鹿からは三男が集まった地は兵庫県の神戸有馬のダイヤモンドソサエティ。

昨年はおふくろと長男夫婦だけだった有馬の地。

子供の頃はイケメンだった二男に可愛い顔していた三男。

今でもそう思っているかーさん。

それから40年近くもなればただのおっさんはだんご三兄弟。

顔つきがほとんど変わらないぐらいになったおっさんの姿である。

おふくろが住んでいるのは大阪の住之江。

三兄弟が育った故郷は大和川。

ドロドロになっていた川は河川工事でずいぶんとましになったが、いつまで経っても護岸工事をしているように感じる。

我が家を出発して40分余り。第二阪奈有料道路、阪神高速を利用すればあっと言う間に着いてしまう。

おふくろを乗せて再出発したのは12時50分だ。

再び阪神高速に乗る。

目指すは大阪の池田。

いきなり降りてきたジェット機が高速道路をかすめる。

思わず頭を下げたかーさん。

市街地にある大阪空港付近と通過するときに遭遇する。

飛行場のない奈良県では見慣れない風景である。

池田から誘導されるように進入した中国自動車道。

第二阪奈有料道路も阪神高速も現金扱いだが中国自動車道だけはクレジットカードが利用できる。

ここでも第二阪奈道路と同じように軽自動車料金の650円。

料金体系助けられて出たのは西宮北料金所。

阪神高速の住之江からおよそ45分で到着だ。

ここから有馬までは地道。

見慣れた道路や飲食店。

信号を右折して川沿いの上流へ。



ソサエティに行くまでに用をたすスーパーはmandai西宮山口店。

スーパーmandaiは奈良県内にもあるお店だ。

大和郡山市には小泉駅前店がある。

そことは大きな違いの広いスペースに陳列された商品の豊富さがまったく違う。

昨年もここで買い求めた夜食の買出し。

スーパーmandaiの前身は万代百貨店(昭和37年に万代油脂工業株式会社から分離創業)。

「いちでまんだい じゅうでまんだい ひゃくでまんだい せんでまんだい まんで まんだーい ひゃっかてん」のベタなコマーシャルが懐かしい。

万代百貨店といえば大阪住吉帝塚山にあった万代池(まんだいいけ)。

手漕ぎボートに乗って底にあったカラス貝を手探りで探したことを覚えている。

42年前のことだ。

中学生時代に男友達と一緒に自転車を漕いではるばる出かけた万代池。

学生帽を被っていたことまで覚えている。

その帽子は白かった。

夏の様相であったと思う。

万代池と万代百貨店が関係あったのか、なかったのか未だ判らず、である。

チェックインを済ませてそれぞれの泊まり部屋に案内されて落ち着く間もなく有馬温泉街に向かう。

今夜の食事処となる「あり釜めしくつろぎ家」へは徒歩で何分かかるかどうかの下見である。

軽自動車でも難しい有馬の道。



雪国稲荷大明神を祀る神社がある辻角を曲がる。

創建が明治40年であるからそれほど古くないが有馬の街の入り口に建之するのは門ノ切の守護神。

かつては射場山中腹に鎮座する有馬稲荷大明神の神託を受けて上之町に勧請したそうだ。

そこから少し下れば愛宕神社の社が見られる。



覆い屋下にある社はどうみても山車である。

唐破風屋根、獅子噛、車板、枡合など地車特有の彫り物がある。

おそらく綱で曳いていただんじりを神社として固定化したのであろう。

だんじりの幅、大きさは上之町の街道を曳く丁度良い形のように思える愛宕神社は昭和参年八月の建之。



経緯は判らないが愛宕神社は町の防火。

火伏せの神さんとして崇めているのであろう。

さらに下ればまたもや神社があった。



そこには縄のれんのような形の注連縄が掛けてあった。

七、五、三の注連縄でもないようでもなくそれぞれ2本ずつ垂らして下部は藁筋を広げている。

気にかかったので撮っておいた妬(うわなり)泉源の妬神社。

湯は枯れたが建之して祀っている。

ここからは御泉街の情景。



有馬人形筆の店や新しいkinariとんぼ玉の店が立ち並ぶ。



有馬名物炭酸煎餅を焼く店や松茸昆布店もある。

さらに下れば人気の足湯。

観光客で湯はいっぱいになっている。

以前も入館した有馬玩具博物館を左手にあがる。



金の湯を通りすぎて着いたのが「あり釜めしくつろぎ家」だ。

ソサエティから歩いて10分ほどの距離である。

車の通行が難しい御泉の車道だが1時間で300円の一般駐車場もある。

予約を確かめておいたくつろぎ家。

大家族が揃って会食する店は旅館と思わせるような佇まいだ。

有馬への旅が決まったことから探し出したお店に前もって電話で予約しておいた。

何度も何度もかけた電話は呼び鈴が鳴っても出なかった。

数日間外してやっとかかった。

間違いなくこの店である。

兄弟は酒を飲みたいから車でなく徒歩。

それを確かめた下見の散歩。

戻りは渓谷を思わせるような有馬川に沿った道。

これが実に急な坂である。

途中でなんども一服するかーさん。

おふくろは昭和元年生まれの87歳。

二男の孫は7カ月。

雪がちらつく冷たい風が吹く有馬では辛かろうと思って相談する。

先に風呂をよばれていた三男が曰く、それはないだろうと却下された車の利用。

一台だけでもと思って合い乗りも考えたが・・・。

仙台から12時間かけてやってきた二男。

少しの睡眠と入浴で身体が戻った。

「酒を飲みたいから歩いていきたい」の一言で出発したのである。



表玄関からは想像できない「あり釜めしくつろぎ家」。

狭い階段を上がって案内されたお部屋は座敷。

ガラス戸の風情と外の風情が一致しない。

予め注文していた「湯けむり蒸し」は2600円。



神戸肉がたっぷり盛られた蒸し器の下には野菜もたくさんある。

ヘルシーがうたい文句の一品メニューに300円を追加すれば釜炊白飯がミニくつろぎ釜飯になる。

ミニといっても侮れない。

椀に三杯もある量だ。

淡路島周辺で獲れた魚介類が盛りだくさん。

蒸し神戸肉ができあがるは釜飯も炊きあがっているはでどちらにいくか箸が悩む。

我が家が勢ぞろいした宴席は瓶ビールで乾杯。



すき焼きの鉄鍋を小型にしたような鉄板に水が入っている。

店員さんが火を点けてじゅうじゅう。

煮たってくれば2段の蒸し器を置く。

2段といっても上段は蓋だ。

5分間待って出来あがった神戸肉の蒸し料理は野菜も含めてとても美味しい。

タレはポン酢でしょうか。

もう一つは胡麻タレだ。

どちらを選ぶかは食べる人任せ。

必然的に選んだ胡麻タレは牛肉だ。

これが美味しくて箸がすすむ。

野菜はポン酢のほうに味わいがあって美味かった。

釜飯といえば具材である。

明石のタコかどうか判らないが淡路島周辺で獲れた魚は鯛もある。

さすがに鮭は違うだろう。

釜飯には香りつけに山菜もあったが味は薄め。

食べてもコクがないと感じた釜飯である。

吸い物はワカメでしょうか。

香の物も付いている程度でデザートと呼ばれていた和菓子はソサエティにもあった同じ金泉焼のモチだった。

「あり釜めしくつろぎ家」で2時間弱も過ごした寛ぎの団らんは積もる話も盛りだくさんだった。

支払いは飲み物も入れて3万円を切った9人分。

ソサエティで食べるよりも遥かに安くついた。



ご満悦の夜は歩いて帰る組とタクシー組に分かれた。

19時も過ぎれば観光客はいないだろうと思っていたがそうではなかった。



さすがに足湯はだれもいないが日帰り御泉の金の湯(入浴料650円)に浸かる人も少なくない。

午後10時まで営業している。

ソサエティに戻ったら飲みなおし。

スーパーmandaiで買出ししておいた料理をテーブルに広げる。



造りはブリ、サーモン、めばちマグロの3品。

合計で千円だ。

298円のさばのきずしも買っておいたがそこまでいかない。

ではとパックを開けたポン酢付きの若鶏モモ焼きは298円。

レンジで温めたいが室内にはそれがない。

金麦の発泡酒をぐいぐい。

会話も酒も弾けるのである。

この日は二男の定年満了や孫の誕生、息子の卒業の祝いの日。

目出度い日に昔話も展開する。

お互いの白髪頭を身合わす姿。

歳がいけば同じような顔立ち。

まるでだんご3兄弟と女性陣が笑う。

399円のお魚やさんの玉子焼きも美味かった。

お腹が空いていればもっと美味しく感じたであろう。

時間が経てばお腹も空くだろうと買っておいた煮こみ穴子の美味しい巻き寿司はあっという間になくなった。

これも399円でお買い得。

子供が食べたらいいだろうと買っておいたレタスたっぷりのエビチリは298円。

これも美味い。

女性にはサンドイッチもと買っておいたスペシャルBOXは278円。

半分残した。

若鶏のモモ竜田揚げは336円。

これも半分残した。

178円の穂先竹の子の土佐煮や190円の野菜たっぷりポテトもまるまる残した。

漬けものもいるだろうと思って買った198円のナス漬け、105円のキュウリ漬けは手がいかず。

「こんなぎょうさん食べられるわけないだろう」と云われたが・・・。

3.11の東日本大震災で大きな被害を受けた。

山形に出張していた二男は仙台の家族と連絡がとれなかった。

ほどなく合流することができた自宅も損壊。

何週間も日々を暮らした食べ物はコメばかり。

いつ何時食べることができなくなると思って暮らしたそうだ。

飢餓のような気分で送る毎日だったと話す。

それほどであったのか・・・。

おかずが無い毎日。

コメ、コメである。

そのおかげか、定年退職後の運動不足も繋がって身体は膨らみぎみ。

話も膨らんで有馬の夜がふけていく。

(H25. 3. 2 SB932SH撮影)

六甲オルゴールミュージアム

2012年05月18日 08時51分34秒 | もっと遠くへ
雨の有馬では足湯に浸かるにも難しい。

坂道など多い有馬ではおふくろは歩けない。

どこを目指せばいいのだろうか。

ソサエティで聞いた六甲オルゴールミュージアムなら館内。

雨が降っても施設内は影響ない。

それならばと目指したミュージアム。

ソサエティにはネットパソコンがある。

そこで調べた行先道はプリントしておいた。

我車にはカーナビGPS機能は装備していない。ペーパーベースだ。

参照しながら国道に一旦出て有馬口JC、唐櫃大橋を渡る。

裏六甲ドライブウエイを目指す。

料金所が目に入った。

ここを入れば・・・ではない。

側道でなければとんでもない処に行ってしまう。

偶然にもそれは避けられた。

六甲の山は霞の中。ドライブウエイも霞んでいる。

前方が見えないがようやく辿りついた駐車場。

六甲の高山植物園、オルゴールミュージアム、ガーデンテラスやカンツリーハウス、フイールドアスレチックの駐車場がフリーパスになるという1DAYパーキングチケットは500円。

晴れのときならお得なチケットだが、この日は雨。

六甲オルゴールミュージアムは入館1000円。

京都嵐山オルゴール博物館を訪れたことがある。

こことの違いはあるのかないのか。

予想は覆された施設。



19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパ、アメリカで親しまれてきた自動演奏楽器をコレクションされている。

館内に入ればこれからコンサートが始まるという案内があった。

開演時間まで少し待ち時間があるので館内を見て回る。



数々のオルゴールは小さなものから大きなものまで販売されている。

工作するコーナーもある。



手作りのオリジナルオルゴールもできるのだ。

オルゴールは円盤、シリンダー型から紙テープがぐるぐる。



ぐるぐる回転するから自動演奏。

一周すれば演奏は停止する。

必ず終点があるということだ。



入室したコンサート会場には所狭しに演奏装置が置かれている。

解説付きの演奏が心地よい。

館内は撮影できるが演奏中は禁止。

奏でる音楽に耳を傾けてほしいという願いであろう。

始めにストリートミュジックオルゴールだ。

おもむろに取りだした黒いハット。

ひっくり返して観客に内部を見せる。

チップをねだる。

ヨーロッパではそうであった。

映画でその様子が描かれていたことを思い出すがシーンも題名も浮かばない。



もう一つのストリートオルガンは人形が動く。

ビデオカメラで捉えた映像が大きく映し出される。

顔や目の表情はどことなく物悲しい。

それが済めばまたもやコンサート案内。

それも聞きたくなるオルゴールの音色。

2回目の解説員は学芸員だった。

怪しく伝えるその雰囲気。

スロットにコインを入れたら自動演奏装置が動き出した。

100年前の時空を醸し出す。

その後の3回目もあったが、聞いたのはおふくろとかーさん。

透明な玉を操る曲芸は大道芸だ。

考えてみればこれもストリートミュージッシャン。

演奏装置がバックで奏でていたのかどうか聞かなかった。

4回目は巨大な自動演奏オルガンだ。



ダンスオルガン(1938年ベルギー製)やDEGAPデカップ・ダンス・オルガン・ケンペナーが光り眩い。

電飾ピカピカ光りながら迫力ある演奏がDEGAP。

ダンスオルガンで名高い。

ときおりポコポコする音が聞こえてくるのは何。

後方にある赤い「何か」が動いている。

目を凝らせば赤いモノがドラムと同時に叩かれているのだ。



ミュージアム学芸員に聞いてみれば、それは木魚・・なんですって。

1938年は昭和13年の大戦前。

ルーズベルト大統領が就任した年にあたる。

そんな時代に日本の木魚を使った楽器を考案したことに驚かせる。

面白すぎる木魚の動きと音色。

これも民俗にあたるのではと興味を抱いた楽器であった。

オルゴールの歴史文化を探求する研究者は少ない。

誰がどのようにして木魚をオルゴールにしたのか。

京都嵐山オルゴール博物館と情報交換しているという施設。

いつしか解明してほしいものだ。

さらにコンサートは続く。



自動人形のエクリヴァン(1988年スイス製)が演奏するというのだが、その頃は昼時。

京都嵐山のミュージアムでも拝見したエクリヴァンの顔立ちが好きだ。

調べてみれば何体かあるそうだけに同じかどうか判らない。

夜更けにピエロが居眠りしながら手紙を書く。

ウトウトする瞼があったかどうか・・・。

ランプの火が消えそうになれば、ピエロは目覚めて火を灯す。

再び書き始める手紙。というような動きの愛おしいピエロ姿の人形の動きを見たかったが・・・。

演奏装置は人形が装飾されているケースがわりあい多い。

味わいある顔立ちに衣装が映える。



一つ一つの表情を見て回るのもいいだろう。

11時に入館して13時まで楽しませていただいた。

時間はあっという間に過ぎていき、お腹も昼食どきを越えてしまった。

2週間前の3月23日に館名をリニューアルされた。

それまではオルゴールミュージアムのホール・オブ・ホールズ六甲だった。

電話口で応えるミュージアム名はとても判りにくかったそうだ。

平成6年(1994)に開館して2年後の平成8年から自動演奏楽器専門博物館として今日に至る。

六甲オルゴールミュージアムの経営は阪神電鉄子会社の阪神総合レジャー㈱だという。

民間電鉄が経営される博物館は珍しいのではと思う。

催しもこの日からリニューアルされたそうで、季節に応じたイベント企画も行われている。

今後も楽しみな施設である。

(H24. 3.31 SB932SH撮影)

有馬の朝

2012年05月17日 06時43分10秒 | もっと遠くへ
目が覚めたら朝だった。

その日は朝から雨。

横殴りの風に煽られて有馬の山が見えない。

どこへ行くアテもないが朝食はいただかないと・・・。

1700円の和朝食、洋朝食があるがそれほど変わらない。



美味しくいただいた朝食は5年前と同じだったことに後日気がつくのであった。

宿泊は費用的に助かる。

天国に居るねぇちゃんのお陰で平日メイトの料金で済んだ。

(H24. 3.31 SB932SH撮影)