マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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隣の自治会は購買者数が満たされ、毎週水曜日に通う移動販売車

2024年10月06日 07時41分53秒 | 民俗あれこれ(売る編)
せっかくダイエーマルナカ富雄南店が地区自治会に移動販売車を出してくれたのに、買い物客数が満たさなかった。

移動販売に必要な経費はかかるもの。

規模にとっては、運転手兼務もする営業販売者は複数人。

購買者数が一定の人数にならないと、契約に至らない。

つまり、経営が満たさないと、わかればその移動地に赴くことはない。

と、いうことで、試験販売は打ち切られ、前月の2月8日が最後になった。

実は、住まいする自治会への販売場所は、もう一か所ある。

そこは、自治会の集会所が建つ地。

割合、戸数も多く。

また、自治会には属さない、新興住宅地も多くあるから、購買は満たされているそうだ。

我が家が住まいする地区では、満たさなかったが、自治会としては別に集会所の地があり、既に問題なく稼働していた。

本日は、病院、クリニックの通院日。

病院は、消化器内科。クリニックは地元医院の泌尿器科。

その帰り道に出逢えたダイエーマルナカ富雄南店の移動販売車。

鉄製のネットで囲った安全地帯に販売していた移動販売車。

我が住む自治会よりも10年早く開発された住宅地。

そちら、N自治会会員は多く、若い人たちも多く住んでいるらしい。

尤も、移動販売車がやってくる曜日は決まっており、毎週の水曜日。

稼働日には、市役所職員がついている。

存じている職員の話によれば、一回あたりの購買者数は満たしている、という。

地区は違っていても買い物はできるらしい。

それは、いいことだと思う。

(R4. 3. 9 SB805SH 撮影)

地区移動販売は試験運行の結果、集客人数目標未達に継続利用は見込みなし

2024年08月27日 07時40分13秒 | 民俗あれこれ(売る編)
この日より午後2時半からの移動販売に、ほぼ前回と同じような買い物客数。



野菜を買いたいかーさんが思いだした、今高額のニラはありますか、と・・・

1束は毎週火曜日が特売の98円商品。



あの格安スーパーサンディでさえ、198円販売のニラが、地区にやってきたご近所スーパーダイエーの移動販売車売りが98円。

ダイエー販売員の話によれば、現在は158円。



この時期に高くなるという。

毎週が火曜の98円売りに、今日も探した西京漬けの赤魚。



な、な、な、なんと、さっき行ってきた販売地区で売り切れた、そうだ。



鰆も鮭も98円の西京漬けやけど・・と伝えたが、かーさんはいう。

我が家で今流行の個包装のだし。



トプバリューも販売した商品と同じような「ちょこっと鍋の素」シリーズ製品。

キムチ、寄せ鍋、焼きあごだしはあるが、塩旨鶏だしのような商品はありますか、と尋ねたら、今のところないようだ・・・

2月22日も来ていたそうだが、かーさんはすっかり失念していた。

翌々日に届いた自治会会長からの通知文。

6ブロック掲示板前での試験運行は3回とも、目標の10人を割ったことから継続利用に見込みなしの決断。

当自治会としては、先行販売している自治会集会所前は木曜日の午後1時40分だけは、継続販売に決まった。

(R4. 2.15 SB805SH 撮影)

地区にやってきたダイエーマルナカの移動販売車

2024年08月17日 07時49分12秒 | 民俗あれこれ(売る編)
わが家から北に・・。

5分もかからないうちに到着する富雄南店がある。

気がついたのは、いつだったか。

知らずのうちに山陽マルナカの富雄南店は、ダイエーマルナカの富雄南店になっていた。



全国一斉に、切り替わったダイエー転換。

イオングループ傘下に変わりないダイエー転換したダイエーマルナカ。

実は、経営にとってのダイエー転換は周知の事実のようだ。

山陽マルナカは、2011年にイオングループ入り。

そして数年後の2019年3月にはダイエーの運営になっていた、という。

ここ、奈良富雄南店も屋号は換えていたそうだ。

知らずにいたマルナカにダイエーマーク。

これまた、実はであるが、2021年の12月に店舗にダイエーマークが付加された


最近は、マルナカでなく地産地消店に向かうことが多くなった。

特に、市内白土町に出店した旬の駅トドロキタウン店に調達すること多し。北に向かわず東へ。

片道15分以上もかかる旬の駅トドロキタウン店に心は移っていた。

そのダイエーマルナカ富雄南店の移動販売車が我が住む町内地区にやってきた。



自治会より案内があったダイエーマルナカの移動販売車。

とうとうやってきたか、というよりも今後の、いや現状から考えても遅かれ早かれ必要とする買い物の足。

これまた、実はダイエーマルナカの移動販売車の運用は奈良市をはじめに2021年の7月26日に開始していた。

その移動販売車にダイエーマークがあった


住まいする大和郡山市との連携は矢田山地区(矢田山町・城の台町)が最初。

2021年の9月に運用が開始された


すぐ隣の城の台町に見かけるようになったのはそれからだ。

我が自治会も市役所・担当の都市計画課者と協議し、毎週木曜日の集会所が1月6日から・・。

そして我が地区も本日2月8日から。



試験運用に2台もやってきた移動販売車。

市役所・都市計画課のSさんから自治会会長に声がかかって始まった住まいする地区(※〇◎自治会地域)。

先に始まっていた1号店は木曜開催の自治会集会所前。

2号店は6班掲示板前。

火曜日運行の試しが始まった。

野菜号もともにやってきた移動販売用軽商用車は2台。

火曜日運行なら、イオンの火曜市がある。

火曜市にいつも売っている商品に、是非とも買いたいお気に入りがある。

直接、店舗に行かなくとも、待っているだけで購入できる。

期待するその商品は魚の西京漬け。



美味しくて、新鮮な西京漬けがお安く手に入る火曜市。



到着した移動販売車にソレが見当たらない。

店舗側は、ご希望をお聞きし、揃えていく考えだ、といってくれたが、継続が条件の、本日は試験運行。

継続的に移動販売車が、ここに来てもらうには条件がある。

該当の販売時間帯に来られる購買者が、10人以上でないと継続されない。

3回の試験運転に、条件は満たされず操業は夢見で終わった。

それから3カ月後にテレビニュースが報じていた銀行の移動店舗である。

近所にあった銀行の窓口店舗。

駅前にもあった銀行員がいる窓口店舗が消えた。

経営判断の統合化により利用者の数が少ない店舗は廃止。

窓口集約化とする拠点銀行に統合。

これではますます足が遠のく。

乗車、運転が可能な人は、遠くても店舗に行けるが、徒歩しか動きようのない高齢者や介護要支援者は、ヘルパーさんに頼らざるを得ない。

そこで考えたりそな銀行。

利用者に来てもらうのではなく、銀行の窓口が移動販売車と同様に地区に来てもらうのだ。

大型トラックを改造した移動窓口店舗。

ATM端末だけでなく行員が要る窓口業務が可能な移動窓口店舗。

ニュース映像に見た移動店舗に上り下りする階段がある。

これって足が不自由な人は・・・


元々あった店舗に階段なぞないだろう。

家から押してきた老人押し車。

足が不自由とか、歩行中に転倒しないようにしている介護用具である。

そのような人たちに階段の上り下りは危険と判断する。

費用はかかるが、是非検討してほしいエレベータ装置。

健全な身体をお持ちの方が設計、デザインしたら、まず間違いなくエレベータを発想するだろう。

現に介護用の中型(小型車)も日夜運行している。

その発想は、介護関係者ならすぐに気づくかと思うのだが・・・・

移動型店舗の出店地は、大都会の東京、大阪それぞれに2カ所ずつ

東京都は、品川区の品川八潮パークタウン潮路南第一ハイツ団地内に、北区の王子五丁目団地内。

大阪府は、吹田市のいかり王子店駐車場に、豊中市のイオンタウン豊中緑丘駐車場。

将来発展できるかどうかの試験的運用に思えるが・・

銀行の移動型店舗の出店はともかく、この日に買った商品がある。

ひとつは、酒の肴に買ったやわらかねぎ塩チキン。

店舗に売っている定番の店舗つくりうまいもん。

もう一つは、間食(※民俗用語でいえばケンズイ)に食べたいぱりぱりわかめ。



もう一つは、甘いもん。

家人が食べたくなる甘いもん。

クレジットカード支払いした選択購入はこれだけだが、来週も来られるので、そのときに買いたいものもある。



総菜商品からは合鴨ロース肉を冷燻処理、ブラックペッパーを振ったパストラミ。



鍋料理やうどん出汁にも使えるちょこっと鍋の素。



野菜は、冷蔵庫の空き状態もあるし、予定する献立によって決めなきゃならんし。



移動販売車が、午前中に来てくれるなら弁当は、たぶん買うよね・・・

(R4. 2. 8 SB805SH 撮影)

都祁白石の辻村商店・正月前から販売中の自家製エイの煮こごりが旨い

2024年04月25日 07時44分18秒 | 民俗あれこれ(売る編)
大屋戸(おやど)に鎮座する杉谷神社の熟柿祭取材を経て名張布生(ふのう)地区の下見をしてきた三重県・名張から戻ってきた。

午後の3時半、帰路の道中に車を停めた都祁・白石。

年末は、まだ先だが、帰りの時間に余裕があるこの日。

ご挨拶だけでもしておきたい、と入店した辻村商店

お盆の“さしさば”など、何かと取材させてもらった辻村商店に、ときおり顔を出しては、今日の美味しい売り物に目ぼしく漁る美味しい食探しも。

棚に見た”えいの煮こごり”。



たっぷり詰めた”えいの煮こごり”パックのPOP表記が「おいしい!!えい煮ができました!!」。

そう、辻村商店さんは、店内販売もあるが、仕出し料理に力を入れている。

取材していた山添村・的野の宵宮・ジンパイ行事の席に、用意してくださった辻村商店の仕出し料理。

パック詰めの料理は、当家がもてなす接待料理


ありがたく、いただいたこともあった。

さて、目ぼしく見つけた”えいの煮こごり”は880円。

ごろごろ入っている”えいの煮こごり”。

実は、はじめて口にしたのは、同じく山添村・松尾。

行事取材に、度々お世話になっていたH家の元日に食する”正月のイタダキ”も伺った。

緊張していた撮影も終えて、ほっとしたところ伝えられた「我が家のお正月のおせち料理や雑煮を食べてや」、と。

別室に、用意してくれた正月のおせち料理や雑煮。

その中に盛っていた甘辛く煮込んで調理された”エイの煮こごり”。

はじめて口にした”エイの煮こごり”は、めっちゃ美味かった


おかあさんの味付けが、とても美味しかった。

その後、地元に営業している地産地消のよってって大和小泉店の売り場に見つけたエイの切り身。

入店の度に、見つかるエイの切り身。

需要があるから、売り場に並べる。

大量仕入れはされていないようだが、たいがいが数パック売り。

H家でよばれた手造り調理のエイの煮こごりの味を思いだし、この日は稀になるかーさんとともに買い物。

お願いしたのは、いうまでもない。

料理したことがないかーさんは、クックパッド先生に教えを乞う。

はじめて自宅で食べたエイの煮こごり。

食べる人は、私だけだが・・・


期間を開けて、また食べたくなり・・・

その後も、よってって大和小泉店の売り場にあれば購入しては、調理願い。

美味しく食べていたエイの煮こごり、であるが、またですか・・の声に、手も出せなくなった。

そんな経緯もあったエイの煮こごりが、プロの料理人が調理した商品がある。

食べたいときは、買う。

心して買ってきた辻村商店謹製のエイの煮こごりは、晩食に並べてくれた。



これぜんぶを食べきるのは無理。

ちょっとずつのつもりが・・・

旨いやん。

さすがの味付け、調理はプロの腕前。

なんせ、艶がちがう。

ゴリゴリ感の歯ごたえがたまらん。



エイの煮こごりは、今や大好物。

もったいないから、数日かけて少しずつ、口にしていこう。

(R3.12. 8、 9 SB805SH 撮影)

都祁馬場農産物直売所・老婆の休日

2024年02月22日 08時00分32秒 | 民俗あれこれ(売る編)
奈良市の川上町から山越え。

須川を経て誓多林町に茗荷町。

まさに山越え、峠越えを繰り返す山行きロード。

小さなカーブ繰り返す山道に峠を越えてきた。

もうすぐ幹道に出る。

そのとき開けた地に集落があった。

小豆を干すお家もあればズイキも干していた民家に、思わず車を停めてシャッターを押した。

その地は上杣ノ川。

そこから幹道に出て、右折れした直後に出くわした道端の売り場。

さて、ここはどこなんだ。

売り子さんに伺った、ここは旧都祁村の都祁馬場。

年の4月にオープンした、というお店は”老婆の休日”。

売り子さんたちの年齢を考えた上でのネーミングが素晴らしい

この道は、過去何度も走行していた幹線道路。

まさかの道端店舗売りに、どのような商品を売っておられるのか、興味津々の入店。

あるある、食べたい野菜がいっぱい。

どれを選ぶか、迷うばかりの好みの野菜たち。

決めた買いの野菜は、3個で100円のハヤトウリ。

これ、めっちゃ美味いんやで。

スライスしたハヤトウリは天ぷら、炒めてチーズやピザソースかけ。

漬けもんもいいが、ハヤトウリの食感がイチバン。

もうひとつは甘くて美味しい100円売りのモロッコインゲン。

野菜、柿などの地産地消に餅、赤飯も売る”老婆の休日”。

売り場を撮らせてもらった。

”老婆の休日”を伝える書がある。



売りの地産地消を奨める言葉はなく、な、な、なぁんと山田道安に関する歴史を伝える文。

ここ”老婆の休日”の意図は・・・さて

お店を仕切る高齢?女性がいらっしゃる。

都祁馬場で売っている私たちは、隣村の荻、(※上・下不明)深川。

その女性は荻住民。

で、あるなら”刺し鯖“は、ご存じですか、と尋ねたら首を傾げられた。

こんな魚ですが・・聴いたが、まったく存じていないらしい。

実は、荻住民に、お盆の”刺し鯖“習俗を、今もしていると話してくれた家族さんがいる。

と、いうことは同じ地区であっても、されているお家もあれば、まったく体験してこなかったお家もある、とわかった。

ただ、その荻の女性は知らなかったが、横で聞いておられた深川の女性はしていた、と・・

胸は躍ったが、その中年層の女性がいうには、40年?ほど前まで。

あの塩辛い“刺し鯖”をイタダキしていた、と話してくれた。

(R3.11. 3 SB805SH 撮影)

つい、くるまにポピー♪を口ずさむが、これはポーポー

2024年01月02日 08時26分54秒 | 民俗あれこれ(売る編)
知人の写真家Kさんが、ストーリーに揚げたポーポー映像。

思わず反応してしまった地産地消よってって大和郡山店に売っていた魅惑の果物ポーポー写真。

コメントは、驚き、感動の「おおお!!!」・・・

驚きコメントに対して返答した。

「地元にある地産地消の“よってって”に、売っていたポーポー・・・
明日香の“あすか夢販売所”にも売っていたと、どなたかがアップしていたようです。
今年は、ポーポーの当たり年かもしれなですね」

一度は、味わってみたい甘くて、美味しいとされる魅惑のポーポー。

どこの売り場にあるのか、確定情報もないポーポー。

楽天市場に見つかった

ポーポーって、ケッコーお高いのね。

(R3.10. 4 SB805SH撮影)

今年もよう売れたという都祁白石の自家製刺しさばを売る店

2023年11月13日 08時21分32秒 | 民俗あれこれ(売る編)
この日の目的地は吉野町香束

途中に道の駅大宇陀での小休止を予定に車を走らせた。

西名阪国道・針ICから走る南へ。

その道中に、いつもお世話になっている都祁白石の辻村商店に顔出し表敬訪問。

今夏に調査したお盆売りのトビウオ調査結果を伝えたい。

ここ辻村商店もお客さんの注文要望に応えて奈良県中央卸売市場で仕入れたトビウオ。

塩辛いトビウオはカラカラに乾いた塩干物。

初めて見るお盆のトビウオを見届けて三重県入りした7月30日。

名張市内にある魚屋さんや食料品店で販売していたことがわかった。

名張市本町のいしかわ魚店や、新町の矢の惣総合食品は、今年もお客の要望のあったトビウオを奈良県中央卸売市場から仕入れて売っていた。

例年より注文数は減ったが売っていた。

一方、発注願いの声もなく、やむなく仕入れをやめた食料品店は2店舗。

安部田の永橋商店

赤目口の西川商店がある。

逆に、まるで別物では、と思ったくらいのひと塩干しトビウオを売っていた大手スーパーのイオン名張店売りも調査してきた。

そのことを伝えたくて立ち寄った辻村商店。

店舗扉に貼ってあった「遠い昔より続く 都祁の都の里のさしさば」に、時季が過ぎているのでは・・

目がキョトンとした看板の売り文句。

こんにちは、と声をかけて入店した目の前にも「遠い昔より続く 都祁の里の刺鯖」があった。



その売り場にあの真っ黒な刺しさばはなく、空っぽ。

いつも福住から来ている売り子さん。

あー、あまりにも忙しかったから刺鯖看板を下ろすん、すっかり忘れていた、という。

そう、この日も店内奥の厨房では、店主は忙しく注文の仕出し弁当をつくっていた。

店奥の半床にずらりと並べた仕出し料理の盛り付けに調理場はてんやわんや。

応対している余裕もない店主に大きな声で報告した。

今年の売れ行き。

結果的には200枚も作って完売。

お盆がもう終わる時季にも買ってくれたお客さん。

たぶん、それは知人のKさん。

一口食べて、塩辛いって口に出したそうだよ、と伝えたら、ニコッと笑顔を返してくれた。

(R3. 9. 5 SB805SH撮影)

名張市赤目口・盆に食べるトビウオを昨年まで売っていた名張市赤目口の西川商店

2023年10月15日 09時30分24秒 | 民俗あれこれ(売る編)
「鮮魚に料理仕出しの西川商店がある。うちから近い赤目口駅からすぐ近くにある店。そこはトビウオを売っていた。」

そう教えてくれた名張市安部田谷出の永橋商店の女将さん。

赤目口の駅から名勝、赤目の滝に向かって走った左側にある。

その指示の通りに走ったらあった。

店舗外観を見るだけでは、鮮魚なども売っているようには見えない。出入口の扉を開けて、ごめんください。

「三重県にトビウオを食べる習慣がある、と聞いてやってきました。」

名前を名乗って取材主旨を女将さんに伝えた。

お盆に食べるという塩辛いトビウオは、20~30枚も入っているトロ箱で仕入れて売っていた。

仕入れ先は、伊勢の松阪の市場(※おそらく松阪市小津待ちの㈱松阪魚市)。

ここ何年か前から売れ残りが多くなっていた。

母親が健在だったころの西川商店。

亡くなる13年前まではトビウオを食べていたが、今はもう誰も食べないし、うちの若いもんは見向きもしない。

塩辛いのはヒダラもそうだが、なぜかトビウオを買う人が急におらんようになった。

これまで高齢者の人たちがトビウオを注文していたが、今はその声も聞かない。

こういう状況に、仕入れは昨年を最後にした。

両親がそろっていれば、2枚のトビウオを食べる習慣が、ここ赤目にもあったが、継いできたのは高齢者の人たち。

注文が途絶えたということは、高齢者の後を追う壮年、いや、もっと若い人たちは、継承する考えがなかった、ということだ。

(R3. 8.10 SB805SH撮影)

名張市元町・盆に食べるトビウオを売る名張市元町のイオン名張店

2023年10月14日 07時05分26秒 | 民俗あれこれ(売る編)
この日も猛暑。

実態を知った名張市街地にある2軒の魚屋さん。

常連だった購買者層の減少に歯止めがきかない。

名張黒田に住むMさんが、教えてくださった塩辛の飛魚を売るお店。

かつては、近くにダイゴ水産が売っていたが、数年前に閉店。

それからは、ジャスコと今でも読んでしまいそうになるイオン名張店の魚屋さんに見たことがある、と話してくれた。

その証言に嘘はないと信じて立ち寄った大手のスーパーのイオン名張店。

鮮魚コーナーにない開きの飛魚。

そりゃそうだ。開きの飛魚は、塩干物。

干物は鮮魚じゃなく乾物売り場にあり。

そう判断し、かなり距離が離れた売り場に・・・・あった。



「名張の盆にとびうお開き」を表記したPOPを立て、お客さんの目線を誘導していた。

ひと袋に2枚売りの開きの飛魚。

両親がそろっているなら2枚を食べる風習に合わせて、ここイオン名張店にも売っていた。

トビ魚の開きは、鹿児島県の屋久島産。

鮮魚の飛魚を仕入れ、加工製造した事業者は、鹿児島県日置市東市来町伊作田にあるみのだ食品㈲。

ネット調べにたくさんの干し魚を提供するみのだ食品。

ふるさと納税にも提供している加工専門業者のようだ。

外装の袋から見る開きの飛魚の状態から、名張城下町・本町のいしかわ魚店や、新町の矢の惣総合食品が売っているホントビとはまったく異なる仕様。

「屋久島産のトビ魚開き」の賞味期限は8月12日。



本日が10日だから、数日間。

たぶん売り切れると思うが、名張井出のNさんが、纏めた史料に「8月14日、夕方に墓参。両親の揃っている家の子どもたちは、夕食に飛び魚を食べる」である。

売る方にとっては、14日にトビウオを食べる盆の習慣は、知っていても、いつ食べなくてはならないかまでは知らずにいる。

つまりは商魂しかない、ということだろう。

内面のできぐあいでわかるイオン名張店が398円で売る開きの飛魚は、一般的なひと塩仕立ての食べやすい塩干物。

これなら塩辛くもないから、開きが好きな方なら、お盆に関係なく食べているだろう。

実は、そのふるさと納税仕様の中に「特大のとび魚開きが1枚」もある。

今、この売り場に並べているとび魚開きよりも、大きな干物だと表記していた。

(R3. 8.10 SB805SH撮影)

名張市本町・再訪、盆に食べるトビウオを売る新町の矢の惣総合食品

2023年10月13日 07時53分14秒 | 民俗あれこれ(売る編)
本町のいしかわ魚店に売っていたホントビと刺しさばを拝見して、それで踏査は終わりでなく、すぐ近くにある新町の矢の惣総合食品も再訪した。

ここ本町の通りは、江戸川亂(乱)歩先生の生誕地。

明智小五郎に怪人二十面相の唄。子供のころに歌っていた懐かしの歌。

「ぼっ、ぼっ、ぼくらは少年探偵団♪・・・(勇気凛々 瑠璃の色)」が、自然に口ずさむ世代は、今や高齢者。白黒テレビで観ていた番組を思いだす。

お客さんが途絶えた時間を見計らって食事を摂っていた店主のFさん。

どうぞ、ゆっくり食事を摂ってくださいね、と声をかけ。

店内にでてきた店主に、えっ、刺しさばも売っているのですね。と思わず声が・・。

近づいてよく見た刺しさばは、和歌山県産だった。



1枚ごと袋入りで売っていた刺しさば。シールを見れば「和歌山県田辺市磯間 水産加工 カネソ増田商店」が製造、販売するさしさば。

さしさばをきっかけに、機会を設けて和歌山県の田辺漁港まで、行ってみたい気もするが・・・。



その下にあったトロ箱のトビは、7月30日に入荷したときよりかなり減って、残り4枚。

入荷したときのトロ箱状態が7枚。これが実状である。

どちらも、ぐんと減ってきた。

今年も希望者が少なくなり、この状況である。

常連だった高齢者からは求める声も聞かなくなった、という。

トビもさしさばも、共に塩辛い塩干物。若い人にとっては、興味もない塩辛魚。

仮に高齢者が80歳台としても、その子たちは50歳から60歳であろう。

孫にも継がれない盆に食べてきた塩辛魚。

遅かれ早かれ、注文がまったくない時代を迎えることになるだろう。

(R3. 8.10 SB805SH撮影)