大阪・住之江の用事を済ませた時間は、午前10時40分。
予定よりもずいぶん早くに終わった作業。
お昼の食事はどこにするか、といえば、大阪市内の店には、よう入らん、というかーさん。
ラーメンと云えば、かーさんは、必ず
大阪ふくちぁんラーメンを推奨する。
まろやか醤油味のラーメンがお気に入りであるが、他店舗の醤油ラーメンは、だだ辛いから、と云って入店は憚る。
さて、どこの食事処を考えるべきか。
大阪の「まん延防止等重点措置」は、4月5日に発出した。
それからのニュースと云えば、防止対策実施状況を伝えるばかり・・・。
数日前からの報道は、売り切れ続出、製造のひっ迫度合いが増した、という食事処の遮蔽板だ。
何故に今頃、なんだ。
疑問そのものの、現在のひっ迫。
昨年3月―4月の際の「非常事態宣言」のころの食事処は、いったい何をしたんだ。
ラーメン屋も、めし屋も、回転寿司店も、みなが手掛けたのは、カウンター席だけだ。
例えば、4人、5人がまとまって同じ席での食事場は、何もせず、旧来通りの状態でお客さんを迎えていた。
その状態に、正直苦々しく思っていた。
それが今頃になって・・。
焦って設営しはじめた食事処。
例えば、私が食事したお好み焼き・鉄板焼きの店は、背もたれの高さがある、元々の設計上から遮蔽板を設置しているような場だった。
コロナ禍になる前からしていた背丈のある背もたれは、他のお客さんの視線が入らないように工夫していたのだ。
これらは、ボックス席と呼んでいいのだろう。
通路に面したコの字型のボックス席である。
さらに工夫していたのは、魚輝水産の高井田店だった。
元々の設計であるボックス席はコの字型。
通路は、お客さんも通るし、配膳する店員さんも。
人が動く通路側に遮蔽。
その発想は凄いと思った高井田店。
なんと通路側、両面ともビニールシートで全面を覆ったのである。
一枚もんなら入出入りは難儀するから、暖簾のようにスリットを入れたビニールカーテンである。
素晴らしいコロナ対策の取り組みに拍手を送ったほどだ。
同店舗は、大阪府が推奨する「大阪コロナ追跡」システムの参加、協力を、お客さんにお願いしていた。
その
高井田店は、どうや、といえば、大阪でなく、未だに「まん延防止等重点措置」発出の動きがない奈良の魚輝で食事をしたいという。
たしかにそうだ、と頷くが、天理店は同じシステムは採り入れてない。
ただ、魚輝系列チェーンなら、そこそこの対策を講じているだろう、と思って車を走らせた。
魚輝水産鮪船天理店(※天理魚輝鮪船はコロナ禍に令和4年1月17日より休業してきたが、同年の7月31日を最後に閉店)に着いた時間は、正午前の午前11時50分。
駐車場に5台の車が停まっていた。
入店受付システムに登録しようとしたら店員さんが呼び止めた。
今なら、十分にどこも空いています、と伝えつつ、手は消毒してくださいね、と優しく・・
さぁ、案内かと思えば、違った。
店員さんの手には体温計測機。
額に計測器を近くまで寄せて・・・OKです、と。
コロナ禍になってからの食事処で初めて体験する体温計測。
病院、診療所、クリニックに歯科医院なら当たり前の対策が、ここ、魚輝水産鮪船天理店での体験。さすがっす、と思わず声が出た。
メニュー選びにかーさんは、旬の天ぷら寿司ランチ。
税込み価格の1100円。
にぎり寿司が10種に4品の野菜天ぷら。
汁椀は、魚のアラから麩に替わった赤だし汁。
椀が大きいのが魚輝の特徴。
私が選んだ昼ランチは、うどんが美味しい979円の日替わりうどん定食。
にぎり寿司が8貫もある。
注文は、店員さんに頼むのではなく、タブレット端末にタッチ。
以前、入店した際の体験があるから、即タッチできる。
注意するのは個数だ。
前回は、なんと大失敗。
海鮮丼を、なんと2杯も頼んでしまった。
数値は1個と思っていたのに、よく見れば2個になっていたなんて・・。
さすがに今回は失敗せずに、何度も個数を確かめる癖がついた。
ところがなんと、日替わりうどん定食は売り切れ表示。
そんなあほな。
正午前に入店して売り切れはあり得ない。
そこは諦めて、選んだメニューは、869円の日替わり10貫寿司ランチ。
かーさんが、選んだ旬の天ぷら寿司ランチも10貫にぎり。
値段の差は、天ぷらのある、なしだ。
どちらも、赤だし汁がついている。
選んだ基準は、とにかく飯なしだ。
にぎりの酢飯は、必要だが、ご飯は、遠慮。
漁師丼串カツ定食の丼も飯である。
漁師丼に盛った海鮮は、むちゃ旨いが、飯なら・・。
酢飯でなくて、飯。
飯なら喉は通りにくく、すっとお腹に入っていかないのが理由である。
注文してから10分後。
大漁示す米俵を積んだお船を先頭に運んできた日替わり10貫寿司ランチ。
滑らない、落ちない程度の速度で運ぶ直線の特急レーンに乗って船着した。
向こうの席との空間を確保する特急レーン。
座る位置は透明遮蔽板を設置。
レーンの幅も広く、息がかからないようにしているが、できるならこれも遮蔽板を設けてほしい。
その遮蔽板は、手で動かせるスライドドアのような簡単な装置。
DIYが得意な人なら製作できる。
そうすることによって隣席との拡散防止が、より完全なものになるであろう。
是非とも検討をお願いしたいものだ。
運ばれた膳を席テーブルに移したら、赤ボタンを押し、調理場に戻す。
撮った日替わり10貫寿司ランチの寿司ネタが旨そう。
見た目からして、やや厚めの寿司ネタ。
さて、さて、どれからよばれようか。
右上に大ぶりサーモン。
とろっとろのサーモンに酔う。
レモン、大葉で見えないが、食べたソレはいか。
縦、横に裏面まで包丁をいれているいか。すごく食べやすい。
その左はまぐろだな。
1段下がった右端は、本まぐろのトロだろうな。
左に皮付きキンメダイ。
皮に炙りを入れたキンメダイが旨いんだ。
その左に大ぶりの赤貝。
久しぶりに味わう赤貝はコリコリ。
その左の魚は食感が柔らかい。
食べてわからなかったうま味のある魚。
いったいなんだろう。
一番下の列の右端は炙りカツオかな。
戻りカツオが単品にあるから、それかな。
いやいや違った。
これは天然ぶり。
とろっとした食感に脂ののった天然ぶり。
いやもうこれって最高のネタ味。
その左は、やや甘の玉子焼き。
〆に食べた天然つぶ貝。
コリコリ感が新鮮でたまらんなぁ。
日替わり10貫寿司ランチの配膳から、遅れること4分待ち。
4種の天ぷらが揚がったおうで、またまた運ばれしの大漁船が稼働した。
10貫にぎりがメインの旬の天ぷら寿司ランチ。
10貫ネタは、チラシによればまぐろ、サーモン、たい、いか、戻りかつおのたたき、本まぐろのとろ、生赤えび、天然ぶり、生たこに旬の魚。
時季、或いは水揚げの関係で替わる一品なんだが、照明のせいか、色具合はもひとつ。
だが、食べているかーさんの評価は高い方。
あちこち食べに行っているわけではないが、口が味わった同じ意見。
さんきゅう柏木店の寿司ネタがトップ。
2番手に、ここ魚輝水産鮪船天理店。
3番手に就いたのが、
かっぱ寿司柏木店。
ネタの大きさ、厚み、旨味、新鮮さなどを考慮に評価した結果である。
人によって異なる結果は出るかもしれないが、我が家が選んだコストパフォーマンス性が有益な3店舗ですから・・・。
旬の天ぷらは4種。
特大しいたけに、長尺のアスパラガス、新たまねぎ、筍。
さて、お味は、かーさんの舌、口評価。新たまも旬といえば、旬かもしれないが、筍でしょう。
特大しいたけは、お腹が膨れるほどの大きさ。
旨かったようだ。
アスパラガスは食べきるまでいかず。
残した1/4。
下部の芯が固い、という。
私も口にしたアスパラガスの芯。
食感は固いし、天つゆが染みない。
タブレットでみたアスパラガスは、ちょっと成長しすぎた感がわかる。
食べ残したのはもう一つある。
新たまねぎである。
食べたらわかる、といって残り部分を、口にしたら、これ、新たまとちゃうやん。
我が家で、今年も思う存分食べ尽くした葉たまねぎがある。
これこそ新たまである。
新たまなら、もっと柔らかく、溶けていきそうな食感。
しかも、甘い。
それがまったくなく、苦みさえ感じる。
野菜もんの仕入れ先を知りたいもんだ、と思った。
さて、である。
ランチ食を堪能したのにも関わらず、物足りなさを感じた。
タブレットをくって、探した追加注文。
まずは、220円売りの2個入り鶏の唐揚げ。
そうそう、魚輝は、そもそも串揚げから出発した食事処じゃなかったっけ。
探してあった1本串揚げが110円の島根産タラの芽と戻りかつおにんにくポン酢。
それぞれを注文したら、一つずつ配膳が動いた。
かーさんに食べるかい、と聞いてみたものの、反応はない。
お腹がいっぱいになったようだ。
じゃぁ、と食べた一口目は、たっぷりのマヨネーズにつけて食べたから揚げ。
カリカリ感がすんごい。
強烈な固さにガツンをくる。
味はまぁまぁだが、鶏肉はジューシー。
見た目は小さく見えるが、量は多い。
食べきるのに何口、噛んだことだろうか。
レモンを添えた野菜サラダ。
さっぱりしたサラダドレッシングとともに食べた野菜が、美味い。
サニーレタスにシャキシャキ感のサラダみず菜が旨い。
次の登場に、えっと思った1本串。
正体が見えないこれがタラの芽の串揚げ。
塩もかけずに食べたタラの芽串であるが、タラの芽はやはり天ぷらがいいわい。
何よりも美味かったのが、キャベツ。
特製ソースをかけて食べたキャベツが甘い。
シャキシャキというよりもザクザク感をもつキャベツが甘い味。
喰いものの〆は、戻りかつおにんにくポン酢。
戻りかつおの原型がわかり難い。
思わず、どれがかつおやねんと云いたい。
白いのんがにんにく。
細かく切ったにんにくは生にんにく。
これをポン酢につけて食べるのだが・・。
つかってくれなーい、のはともかく、旨い。
意外性を放った戻りかつおにんにくポン酢。
別に串揚げでなくとも・・えーのんちゃう。
さて、昼ランチにつくサービスドリンク。
このあり方も、昔から馴染のある魚輝システムに、アイスコーヒーとカルピスソーダをタブレットでなく、店員さんコールで注文した。
以上の料理で〆た会計は、税込み2409円。
一人で来店してもそれくらいの支払いの安心会計に次回は、おふくろも誘いたい。
ただ、おふくろが食べる一品は限りがある。
どんなのがあるのか、一通りタブレットをくった結果、以下のネタが候補に揚がった。
タラの芽、戻りかつおにんにくポン酢は、本日食べたネタ。
まぐろ、赤エビ、赤貝、やりいかゲソ、やりいか炙り、ふっくら海老、葱まぐろ軍艦、天然つぶ貝、生サーモンに苺アイスシャーベット、バニラアイスはあるが、一杯が220円のかけうどんが復活するまで待たんとあかんな。
私が選んだ私が食べたいメニューは、野菜たっぷり海鮮固焼きそば、難波の肉吸い豆腐。
自家製牛すじ煮込み、牛タン鉄板焼き、牛バラホルモンミックス鉄板焼きに、かつて何杯も食べたことがあるかすうどんに尽きる。
が、これらメニューは、定番もあるが、この年の4月のおすすめ。
時季が替われば、またお薦めも違ったものになるだろう。
(R3. 4.12 SB805SH撮影)