マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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正月飾りの民俗探訪②大和郡山

2019年04月18日 08時51分07秒 | 大和郡山市へ
天理市の柳本町に檜垣町、武蔵町の正月迎えの民俗を拝見して戻ってきた大和郡山市。

天理市境目になる新庄町を訪れる。

新庄町は本村と枝村の鉾立からなる一村。

先に拝見する素盞嗚神社。

もしかとして砂撒きがあるかも、と思ってきたがこの年もなかった。

当地で砂撒きをしていたと聞いたのはずいぶん前のこと。

そのときより前、既に廃れたようである。

復活することもなく本村から消えた砂撒き。

えっと思った注連縄である。

平成21年の12月31日に訪れた素盞嗚神社に簾型の注連縄があった。

そのときにおられた長老は「ムカデ」と呼んでいた簾型の注連縄が市販の注連縄に代わっていた。

なんらかの理由があってこの年だけは注連縄を作ることができなかった。

一時的なことだろうと推測したが・・。

ただ、拝殿前にずらりと吊るした御神燈が奇麗に並んでいる。

大晦日の夜、参詣者を迎える蝋燭の火を点けた提灯の灯りが美しいだろうな。

時間帯は午後3時ころ。

約束の時間まで残り1時間。聞き取りする時間もないから枝村の鉾立に立ち寄る。



鉾立神社境内に一本の砂の道。

直線的な砂の道は鳥居から拝殿まで。

その手前は直覚的に曲がっている。砂の道をよくよく眺めてみれば線痕があった。



はじめに真っすぐな線を引いたのだろう。

直線に沿って砂を撒いていく。

歪みのない砂の道もまた正中である。

本村には見られなくなった砂の道は枝村にある。

約束の地は筒井町。

選んだ道中に白土町がある。



ここ白坂神社は砂撒きもあれば、鳥居に掛けるドウガイの呼び名がある簾型注連縄もあった。

今年も六人衆がされた正月飾りにほっとする。

神社からぐるっと回って中央通り。



えっ、民家の玄関に架けた簾型の注連縄に目が点になった。

民家は存知しているN家。

思わず車を停車させて呼び鈴を押したら奥さんが出てこられた。

ご主人は自宅にある竹を伐って作ったという注連縄。

この日の午前中に作ってかけたそうだ。

一年後にお願いしたい取材。

時期が近付いたころにまたお伺いしたい1件に心が躍る。

(H29.12.31 EOS40D撮影)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
村の多彩な所も (天武天皇)
2019-04-18 11:24:09
郡山にも多彩な村が多いと聞いた。奈良県には多彩な村が多い。そのあたりを昔からの伝来と特殊性知りたい。
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足を運ぶ (田中眞人)
2019-04-20 11:06:22
大和郡山市は新町を入れて120町にもなります。奈良県内全域の市町村数は現在39自治体ですが、平成大合併前は47自治体。市町村それぞれにある町(大字)数の総数は新町を入れて2777。仮にすべての町に神社、お寺の存在があり、それぞれに年中行事があるとします。また、地域は垣内と呼ばれる区域もあります。場合によったら垣内単位でされている行事もあります。また、個々のお家行事もあります。これらすべての行事を拝見・・・・・考えただけでも気が遠くなります。
市内の行事、県内の行事、また周辺の他府県行事など類似例も拝見しないことには論をまとめるにはとても難しいと思っております。
どうぞ、各地域に足を運んで、ご自身で把握されるのも大切かと思います。
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