今年の梅の開花は遅かったように思える。
待ち焦がれた春を彩る梅の花が美しい、と感じるようになったのは、3月初旬。
平坦でなく、里山の地。
今年も写真展開催のお世話になった大淀町・大岩。
展示会場の平日喫茶モーニングだけのきまぐれやからほんの近くに咲いていた白梅。
桜が咲くまでに感じていたい春の訪れ・・・・
いつも薪割りで忙しく動き回る喫茶きまぐれやの旦那。
その薪を積んだ横の樹。
ぷっくら膨らんできた蕾の山茱萸(さんしゅゅ)。
1週間も経てば黄色の花色に染まるだろう。
2月の写真展は、私のテーマ写真展。
奈良・大和の年中行事から選んだ、「火」をテーマ。
そして、今日は3月の写真展を開催される川島朱実さんがとらえた民俗行事の写真展。
テーマは長野県松本市・上田市・茅野市に伝わる「コト八日」。
主な取材地は滋賀県や京都府の民俗行事であるが、遠くは、長野県にも足を運んで貴重な映像を撮影してきた。
奈良を中心に取材活動してきたが、「コト八日」は聞きはじめ。
それが、なんと奈良県南部、大淀町・大岩に営業されている平日喫茶モーニングだけのきまぐれやを会場に写真展をされる。
そのテーマを、生写真で拝見できる。
そんなありがたい日がやってくるとは・・・
会場に到着。
早速の作業は、私の作品を下して撤収・搬出。
到着時間は午前11時半。
川島さんの作品を掲げる前に満たしたいお昼の食事。
ワンコインで食事ができる喫茶きまぐれや特製の日替わり「スペシャルモーニング」。
本日は、たまごサンド。
真っ先に呑みほすめちゃ旨のポタージュスープ。
野菜サラダにジューシーなトマト。
この日も、当店でお逢いした常連さんのHさん。
おしゃべりが愉しいから、時間を忘れる。
食事を終えたら、設営作業。
どれほどの枚数になるのか、またその「コト八日」をどう伝えるのか、興味津々。
展示してからでない、とまったくわからない、予想のつかない「コト八日」作品。
展示にお手伝いしようにも、どこにどう手をつけていいのやら・・
「コト」の内容がわからなくとも、ソレが何を意味するのか、少しでも理解したく、「コト」を起こっている状態、状況を視覚で追い詰めてみよう。
3枚並びの「コト」は、関西でいう地蔵盆のように思えたが、どうも違う。
石仏に際する「コト」なんだろうか。
写真にみる食べ物は小豆飯か。
小豆は赤飯にも通ずる魔除け。
それを石仏に塗りたくる。
子どもたちを守ってくれるように、とするまじないか。
ただ、奈良県の東部。
須山の子ども涅槃講に見られるから、共通する習俗もあるようだ。
あるシーンでは、子どもたちが石仏の前に収める御供。
その御供は、彩色した甘いお菓子のようにも見える。
お重にまだあるか、ここだけではなく、他にもあるように思える御供。
「コト」は供養なのか。
ガラリと変化した幼児が引っ張るカタカタか。
木製の運搬くるまに藁で象ったツクリモノ。
幼い表情に、引く意味にナニを思ったのか・・
藁でつくったウマのツクリモノを小屋根に放り投げる。
そうか、幼児が引いていたツクリモノはワラウマだったのか。
それにしてもワラウマは何?関西にあるような、亥の子行事にさも似たりであるが、ワラウマではない。
ちなみに展示に写真や壁に、横いち、水平に走った緑色光。
この灯りは、展示作品のすべてが水平になっているか、確かめるためのレーザーポインタ水平器。
象徴的なワラウマは巨大化した地域がある。
「コト」は、”貧乏神送り”だが、周りにいる立ち姿の人たちは、大人の男たち。
数珠繰りしているもように、これもまた「コト」供養か。
いや、いや、夜ともなれば、火を点けて燃やす”貧乏神送り”の”風邪送り”。
悪病は、家から、或いは地域から追い出せか・・・
また、大きな、大きな草鞋のようなツクリモノ吊るす「八日念仏」もあれば「ヌカエブシ」も・・。
食べ物の「糠を燻す」疫病退散のまじないか。
燻すことによって、疫病を受け入れない習俗。
そう、嫌がる匂いも「コト」であろう。
正月を中心に、12月8日は「コトハジメ」。2月8日を「コトオサメ」。
また、農耕儀礼を中心にするなら、2月8日を「コトハジメ」とし、12月8日を「コトオサメ」とする地域もあるようだ。
いずれにしても、8日を中心にコトがはじまり、コトをおさめる東日本。
北陸や中部地方に見られる地域さまざま。
多様に行われる小祭行事らしい。
なお、ネット探しに見つかった長野県伊那谷のコト八日(12月8日、2月8日)習俗も参考にしておきたい。
そうそう、今日は3月3日のひな祭り。
お土産に、ともらってきたひし餅。
一般的にいわれている、三色のひし餅。
謂れに、上段の桃色は魔除け、中断の白色は清浄。
若しくは子孫繁栄。下段の緑色は健康を意味するらしい。
これもまた「コト」であるかもしれない・・・
(R4. 3. 3 SB805SH 撮影)
待ち焦がれた春を彩る梅の花が美しい、と感じるようになったのは、3月初旬。
平坦でなく、里山の地。
今年も写真展開催のお世話になった大淀町・大岩。
展示会場の平日喫茶モーニングだけのきまぐれやからほんの近くに咲いていた白梅。
桜が咲くまでに感じていたい春の訪れ・・・・
いつも薪割りで忙しく動き回る喫茶きまぐれやの旦那。
その薪を積んだ横の樹。
ぷっくら膨らんできた蕾の山茱萸(さんしゅゅ)。
1週間も経てば黄色の花色に染まるだろう。
2月の写真展は、私のテーマ写真展。
奈良・大和の年中行事から選んだ、「火」をテーマ。
そして、今日は3月の写真展を開催される川島朱実さんがとらえた民俗行事の写真展。
テーマは長野県松本市・上田市・茅野市に伝わる「コト八日」。
主な取材地は滋賀県や京都府の民俗行事であるが、遠くは、長野県にも足を運んで貴重な映像を撮影してきた。
奈良を中心に取材活動してきたが、「コト八日」は聞きはじめ。
それが、なんと奈良県南部、大淀町・大岩に営業されている平日喫茶モーニングだけのきまぐれやを会場に写真展をされる。
そのテーマを、生写真で拝見できる。
そんなありがたい日がやってくるとは・・・
会場に到着。
早速の作業は、私の作品を下して撤収・搬出。
到着時間は午前11時半。
川島さんの作品を掲げる前に満たしたいお昼の食事。
ワンコインで食事ができる喫茶きまぐれや特製の日替わり「スペシャルモーニング」。
本日は、たまごサンド。
真っ先に呑みほすめちゃ旨のポタージュスープ。
野菜サラダにジューシーなトマト。
この日も、当店でお逢いした常連さんのHさん。
おしゃべりが愉しいから、時間を忘れる。
食事を終えたら、設営作業。
どれほどの枚数になるのか、またその「コト八日」をどう伝えるのか、興味津々。
展示してからでない、とまったくわからない、予想のつかない「コト八日」作品。
展示にお手伝いしようにも、どこにどう手をつけていいのやら・・
「コト」の内容がわからなくとも、ソレが何を意味するのか、少しでも理解したく、「コト」を起こっている状態、状況を視覚で追い詰めてみよう。
3枚並びの「コト」は、関西でいう地蔵盆のように思えたが、どうも違う。
石仏に際する「コト」なんだろうか。
写真にみる食べ物は小豆飯か。
小豆は赤飯にも通ずる魔除け。
それを石仏に塗りたくる。
子どもたちを守ってくれるように、とするまじないか。
ただ、奈良県の東部。
須山の子ども涅槃講に見られるから、共通する習俗もあるようだ。
あるシーンでは、子どもたちが石仏の前に収める御供。
その御供は、彩色した甘いお菓子のようにも見える。
お重にまだあるか、ここだけではなく、他にもあるように思える御供。
「コト」は供養なのか。
ガラリと変化した幼児が引っ張るカタカタか。
木製の運搬くるまに藁で象ったツクリモノ。
幼い表情に、引く意味にナニを思ったのか・・
藁でつくったウマのツクリモノを小屋根に放り投げる。
そうか、幼児が引いていたツクリモノはワラウマだったのか。
それにしてもワラウマは何?関西にあるような、亥の子行事にさも似たりであるが、ワラウマではない。
ちなみに展示に写真や壁に、横いち、水平に走った緑色光。
この灯りは、展示作品のすべてが水平になっているか、確かめるためのレーザーポインタ水平器。
象徴的なワラウマは巨大化した地域がある。
「コト」は、”貧乏神送り”だが、周りにいる立ち姿の人たちは、大人の男たち。
数珠繰りしているもように、これもまた「コト」供養か。
いや、いや、夜ともなれば、火を点けて燃やす”貧乏神送り”の”風邪送り”。
悪病は、家から、或いは地域から追い出せか・・・
また、大きな、大きな草鞋のようなツクリモノ吊るす「八日念仏」もあれば「ヌカエブシ」も・・。
食べ物の「糠を燻す」疫病退散のまじないか。
燻すことによって、疫病を受け入れない習俗。
そう、嫌がる匂いも「コト」であろう。
正月を中心に、12月8日は「コトハジメ」。2月8日を「コトオサメ」。
また、農耕儀礼を中心にするなら、2月8日を「コトハジメ」とし、12月8日を「コトオサメ」とする地域もあるようだ。
いずれにしても、8日を中心にコトがはじまり、コトをおさめる東日本。
北陸や中部地方に見られる地域さまざま。
多様に行われる小祭行事らしい。
なお、ネット探しに見つかった長野県伊那谷のコト八日(12月8日、2月8日)習俗も参考にしておきたい。
そうそう、今日は3月3日のひな祭り。
お土産に、ともらってきたひし餅。
一般的にいわれている、三色のひし餅。
謂れに、上段の桃色は魔除け、中断の白色は清浄。
若しくは子孫繁栄。下段の緑色は健康を意味するらしい。
これもまた「コト」であるかもしれない・・・
(R4. 3. 3 SB805SH 撮影)