九頭神社とも書かれる奈良市藺生町の葛神社。
江戸時代の調書文によれば文明四年(1472)以来の形式によって祭礼を執行されたそうだ。
六月朔日には曽我尾池の畔で「泊瀬のたけを祭」が営まれていたとされ、のちに夏祭りになったと伝えられる。
それが継承されたかどうか判らないが、毎年の7月第一日曜日の夏祭には夏神楽が行われている。
村の人が奏でる雅樂の音色とともに神事が行われる。
村の神主が執り行う祓の儀、祝詞奏上を経て玉串を奉奠される。
太鼓と三管楽器のひちりき篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)で構成される樂人の話によればそれぞれ楽曲は異なるらしい。
この日は突然の雨が襲った。
幟が濡れてはならないと立てることができなかったが村の無病息災を祈る祭典だけにやめるわけにはいかない。
そして始まった夏神楽。
神職は拝殿の中央に立った。
奉られたオヒネリを手前に出されて神楽が舞われる。
手で翳して鈴を振る。
「シャン シャン シャン、シャン、シャン」に合わせて村神主は「ドン ドン ドン、ドン、ドン」と太鼓を打つ。
神職は始めに時計回りに舞う。
四方に立つ度に「シャン シャン シャン、シャン、シャン」と鈴を振る。
本殿に向かったあとは反時計回りで戻っていく。
四方へ向かって鈴を翳すのはそれぞれの方角に対して穢れを祓っているのだろうか。
一回の作法をする度にオヒネリはもう一つの器に移される。
オヒネリ一つに対して祓う夏神楽は奉られた氏子たちが健康で夏病みをしないよう祈ったのだ。
このような夏神楽は数か所に亘って都祁の村々で行われている。
小山戸の都祁山口神社、南之庄の国津神社、針の春日神社、甲岡の国津神社と友田都祁水分神社である。
室生の小原でもあるらしいが作法は判らない。
それはともかく神事を終えれば社務所で直会。
神饌のお下がりであるカマボコ、ジャコ、ノリ(海苔)をお神酒などでいただく。
カマボコの大きさに合わせて切った海苔。
その上にジャコとカモボコを乗せて巻く。
これを口にほうばる。
冬だったら火で炙る海苔はパリパリとしてもっと美味くなるのだと話す氏子たち。
それは夏でも美味しいお下がりだった。
一度、家庭で試してみたいものだ。
(H23. 7. 3 EOS40D撮影)
江戸時代の調書文によれば文明四年(1472)以来の形式によって祭礼を執行されたそうだ。
六月朔日には曽我尾池の畔で「泊瀬のたけを祭」が営まれていたとされ、のちに夏祭りになったと伝えられる。
それが継承されたかどうか判らないが、毎年の7月第一日曜日の夏祭には夏神楽が行われている。
村の人が奏でる雅樂の音色とともに神事が行われる。
村の神主が執り行う祓の儀、祝詞奏上を経て玉串を奉奠される。
太鼓と三管楽器のひちりき篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)で構成される樂人の話によればそれぞれ楽曲は異なるらしい。
この日は突然の雨が襲った。
幟が濡れてはならないと立てることができなかったが村の無病息災を祈る祭典だけにやめるわけにはいかない。
そして始まった夏神楽。
神職は拝殿の中央に立った。
奉られたオヒネリを手前に出されて神楽が舞われる。
手で翳して鈴を振る。
「シャン シャン シャン、シャン、シャン」に合わせて村神主は「ドン ドン ドン、ドン、ドン」と太鼓を打つ。
神職は始めに時計回りに舞う。
四方に立つ度に「シャン シャン シャン、シャン、シャン」と鈴を振る。
本殿に向かったあとは反時計回りで戻っていく。
四方へ向かって鈴を翳すのはそれぞれの方角に対して穢れを祓っているのだろうか。
一回の作法をする度にオヒネリはもう一つの器に移される。
オヒネリ一つに対して祓う夏神楽は奉られた氏子たちが健康で夏病みをしないよう祈ったのだ。
このような夏神楽は数か所に亘って都祁の村々で行われている。
小山戸の都祁山口神社、南之庄の国津神社、針の春日神社、甲岡の国津神社と友田都祁水分神社である。
室生の小原でもあるらしいが作法は判らない。
それはともかく神事を終えれば社務所で直会。
神饌のお下がりであるカマボコ、ジャコ、ノリ(海苔)をお神酒などでいただく。
カマボコの大きさに合わせて切った海苔。
その上にジャコとカモボコを乗せて巻く。
これを口にほうばる。
冬だったら火で炙る海苔はパリパリとしてもっと美味くなるのだと話す氏子たち。
それは夏でも美味しいお下がりだった。
一度、家庭で試してみたいものだ。
(H23. 7. 3 EOS40D撮影)