1月15日に毎年行われている奈良市西大寺の初釜大茶盛。
同寺中興の祖といわれている興正菩薩叡尊上人が延応元年(1239年)正月十六日、修正会の結願の際に鎮守八幡宮に献茶され、参詣者に振る舞ったことではじまったとされる行事。
800年のころに漢方薬として輸入されたお茶はたいへん貴重なもので、お茶を廻し飲みして一年の無病息災を祈っていた。
参詣者が増えるにつれ、小さな茶碗では間に合わず、次第に大きな茶碗になった大茶盛茶会。
戒律によって酒を飲まない酒盛りに代わって称される茶盛り。
茶席申し込みを済ませた参詣者は静かに並んで開宴の時を待つ。
作法がなかった時代に飲んでいたお茶。
気にせずにしっかりと大茶椀を持つこととおっしゃる僧侶のお言葉に緊張感が解ける。
大茶盛は五人ほどで廻し飲み。
大きな茶筅を使う僧侶のお手前が済むと各席に運ばれる。
和服装いの妙齢の女性ら、隣席の女性に廻し方を教わったら、しっかりと手で抱えてゆっくり口に運んでいくが、意外と重たいですねといえば、すぐさま両脇から支える助け船が入る。
自分の顔よりはるかに大きい直径36cmほどの茶椀は重さ7kg。
順番が廻って持ち上げて一服いただく。
茶席会場は記念写真を撮りながら豪快な一服を楽しんでいる。
一服目は茶の香りがほのかに漂う素敵な抹茶。
二服目はまったりとコクがある濃厚なお茶。
隣の女性もそうでしたねとおっしゃる大茶盛。
新年を祝う妙味をたっぷりと堪能してきました。
(H20. 1.15 Kiss Digtal N撮影)
同寺中興の祖といわれている興正菩薩叡尊上人が延応元年(1239年)正月十六日、修正会の結願の際に鎮守八幡宮に献茶され、参詣者に振る舞ったことではじまったとされる行事。
800年のころに漢方薬として輸入されたお茶はたいへん貴重なもので、お茶を廻し飲みして一年の無病息災を祈っていた。
参詣者が増えるにつれ、小さな茶碗では間に合わず、次第に大きな茶碗になった大茶盛茶会。
戒律によって酒を飲まない酒盛りに代わって称される茶盛り。
茶席申し込みを済ませた参詣者は静かに並んで開宴の時を待つ。
作法がなかった時代に飲んでいたお茶。
気にせずにしっかりと大茶椀を持つこととおっしゃる僧侶のお言葉に緊張感が解ける。
大茶盛は五人ほどで廻し飲み。
大きな茶筅を使う僧侶のお手前が済むと各席に運ばれる。
和服装いの妙齢の女性ら、隣席の女性に廻し方を教わったら、しっかりと手で抱えてゆっくり口に運んでいくが、意外と重たいですねといえば、すぐさま両脇から支える助け船が入る。
自分の顔よりはるかに大きい直径36cmほどの茶椀は重さ7kg。
順番が廻って持ち上げて一服いただく。
茶席会場は記念写真を撮りながら豪快な一服を楽しんでいる。
一服目は茶の香りがほのかに漂う素敵な抹茶。
二服目はまったりとコクがある濃厚なお茶。
隣の女性もそうでしたねとおっしゃる大茶盛。
新年を祝う妙味をたっぷりと堪能してきました。
(H20. 1.15 Kiss Digtal N撮影)
三鬼がお堂を三周すると横出口から境内の水天井戸にお礼参り。
燃えさかった松明を水の中に沈めて消してしまう。
お堂に戻る鬼、役目は終わったかと思えば参拝者に取り囲まれる。
身体に結びつけていたコヨリを手に入れようと群衆。
禍除けになるとされているコヨリの争奪戦だ。
今年こそと思ってこの場所で待ちかまえていたんですと手に入れた参拝者の顔がほころぶ。
鬼走りの行事を終えると春の到来を感じるというが、零下となった今日、暖かさを取り戻すにはまだ日は遠い。
(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)
燃えさかった松明を水の中に沈めて消してしまう。
お堂に戻る鬼、役目は終わったかと思えば参拝者に取り囲まれる。
身体に結びつけていたコヨリを手に入れようと群衆。
禍除けになるとされているコヨリの争奪戦だ。
今年こそと思ってこの場所で待ちかまえていたんですと手に入れた参拝者の顔がほころぶ。
鬼走りの行事を終えると春の到来を感じるというが、零下となった今日、暖かさを取り戻すにはまだ日は遠い。
(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)
鬼といえば節分を思い起こすが、陀々堂の鬼は豆を投げられない善鬼。
松明の火で浄火する歓迎すべき鬼たち。
山からやってきて子孫を守り、祝福する春来る鬼だ。
法螺貝が吹かれ、カタン、カタンと打ち叩く棒打の音が夜空に響くと火天の火伏行が始まる。
火祭りの安全を願って松明を大きく振り上げる。
炎は堂の天井まで届きそうだ。
僧侶が唱える読経は耳に入ってこない。
しばらくすると煙が立ちこめ堂内に充満する。
くすべの行法と呼ばれるものだ。
一番松明点火の声があがると、最初の松明が佐(スケ)役に担がれ先頭に立つ父鬼とともに一の戸口に登場する。
昼の鬼走りと同じ所作をするのだが、燃えさかる松明の火は天井を焦がさんばかりの勢い。
参拝者に向かって三鬼が並ぶと神聖な力をもらうようで思わず手を合わせる。
(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)
松明の火で浄火する歓迎すべき鬼たち。
山からやってきて子孫を守り、祝福する春来る鬼だ。
法螺貝が吹かれ、カタン、カタンと打ち叩く棒打の音が夜空に響くと火天の火伏行が始まる。
火祭りの安全を願って松明を大きく振り上げる。
炎は堂の天井まで届きそうだ。
僧侶が唱える読経は耳に入ってこない。
しばらくすると煙が立ちこめ堂内に充満する。
くすべの行法と呼ばれるものだ。
一番松明点火の声があがると、最初の松明が佐(スケ)役に担がれ先頭に立つ父鬼とともに一の戸口に登場する。
昼の鬼走りと同じ所作をするのだが、燃えさかる松明の火は天井を焦がさんばかりの勢い。
参拝者に向かって三鬼が並ぶと神聖な力をもらうようで思わず手を合わせる。
(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)
<迎えの松明>
お堂の前はびっしりと埋め尽くす人、人をぬって僧侶や鬼が入堂する道を空けるべく消防団員が横一列に並ぶ。
小松明を持った迎え人は通り道を駆け足で100mほど離れた庫裏に向かう。
しばらくすると、法螺貝が吹かれ松明を先導に僧侶、三鬼は境内にやってくる。
分け入るように本堂に入ると、ざぁーっと人が波を消すように動き静まりかえる。
(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)
お堂の前はびっしりと埋め尽くす人、人をぬって僧侶や鬼が入堂する道を空けるべく消防団員が横一列に並ぶ。
小松明を持った迎え人は通り道を駆け足で100mほど離れた庫裏に向かう。
しばらくすると、法螺貝が吹かれ松明を先導に僧侶、三鬼は境内にやってくる。
分け入るように本堂に入ると、ざぁーっと人が波を消すように動き静まりかえる。
(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)