マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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伊賀地方特有の馬型しめ縄に出会う

2024年04月26日 07時33分32秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
民俗調査に訪れた三重県名張市。

お目当ての行事は変貌しいていた。

その代わりではないが、お家に祀っているえべっさんに干し鯛をかけると話してくださった。

その姿は、カラカラに乾いた二尾の干し鯛。

これまで拝見してきた事例から推測できる、それはカケダイ


在所の情景にある民家は旧家が多いように思えた地区。

その帰りに立ち寄った大手スーパーはイオン。

そのイオングループにあるザ・ビックエクスプレス夏見橋店

ひと通り巡って今夜のおかずを買った。

レジ支払いに済ませた店舗の壁にかけていた藁つくりのしめ縄。

この形はみたことがある。

著者の森須磨子氏
出版された『しめかざり』に載っている脚がある馬型しめ縄が、まさか、この店で売っていたとは・・。

奇遇な出会いに感動を覚えたえびす馬型しめ縄。

お家に飾るしめ飾り。

実は、平成29年5月11日にふきだわら御供の民俗取材に訪れた三重県伊賀市・下阿波のM家に祭っていた

1カ所でも見つかれば、その地域にしている、と考えられる馬型しめ縄。

大晦日から正月三が日にかけて調査したいものだ。

(R3.12. 8 SB805SH 撮影)

夏越しの日に食が穢れを祓う推しを伝える新聞折り込みチラシ

2023年08月04日 07時27分45秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
6月の半ば過ぎるころから、見る新聞折り込みチラシ。

夏越しの日に食す気持ちを推す役は、宣伝力。

夏越しの謂れは知らなくとも、甘党の人ならまず視線が動くカラー刷りの折り込みチラシ。

夏越しでなくとも、毎朝配達してくれる新聞読みの時間帯。

世の中の動き、情報、知識が身につく文化的要素の情報。

文字から入る情報量もあるが、私は新聞折り込みチラシから、世間を知ることもある。

日曜なら人材情報。

以前であれば、火曜日はパチンコ。

なんといってもスーパーの特売チラシは目が離せない。

「夏越しの祓い(なごしのはらい)」に、「水無月(みなづき)」の和菓子を用意している、と案内するスーパーならコープ。

スーパーオークワは、「半夏生(はんげしょう)」の時季には、蛸を喰えば病いにならん、という。

他にもある、あるとても暑くなる夏の季節。

近くにある和菓子屋は名高い天平庵

県内に数店舗ある甘味処。



大々的に宣伝している「水無月」餅に、夏の土用(※土用の丑は冬もある歳時記)に食べてほしい、その名も「土用餅」。



各地にある和菓子屋さん必須の季節に応じた宣伝。

私も食べた土用の餅は、土用の日に食べる。

たまたま民俗行事の取材地近くにあった桜井市に営む和菓子屋さんの玄関ドアに貼っていた「土用餅」。

シャッター押すだけでなく、土用餅も口にした。

さて、本日は6月30日。

夏越しの祓いの日である。

その日は、ちょうど一年の半分が過ぎる日。

積りに積もった半年分の穢れを祓い、残りの半年間に無病息災を願う神事の「夏越しの祓い」が行われる。

その日に限って食べる甘味が「水無月」餅。

形は三角形。

外郎(ういろう)の生地の上に、小豆を散らした和菓子。

小豆が、厄除けになると信じられ、「水無月」餅を口にしていた。

その習俗を知ったのは、和菓子屋さんとかスーパーが発行する新聞折り込みチラシでなく、当時、送迎していた患者のKさんがお教えてくださった

Kさんの出身地は京都だった。

地域までは聞いていないが、おそらく京都市内であったろう。

Kさんの話によれば、その日は、「水無月」餅を買ってきて夜が明けるまでに食べていたそうだ。

その習俗は生まれ故郷の京都にあり。

京都に生まれ育ったKさんが嫁入りした地区は、奈良の斑鳩の地。

嫁ぎ先の斑鳩の地に住んでも京都から持ってきた習俗をしていた。

さて、「水無月」餅は、京都にしかない、と思っていたが、斑鳩・並松(なんまつ)の通りに営む和菓子屋が提供していた「水無月」餅を買って食べていた。

この日に来たらえーから、と寄せてもらった行事は、龍田神社の夏越しの祓い。

平成23年6月30日のこと

その日に買いたかった並松の和菓子屋になく、隣町の河合町にある天平庵から購入した、といっていた。

そうなんだ。

京都にある「水無月」餅習俗は、天平庵さんが奈良の地域いに文化を持ってきたのではなかろうか。

暮らしの民俗は、人から人へと繋ぐ文化の綱渡し。

婚姻関係によって、今までなかった地に文化が伝わってきた、と推定できるのである。

「食」の文化の伝播を推敲した本日。



わざわざ買いに出かけた天平庵。

多くはいらないから、小豆餡の「水無月」餅をひとつ。



もう一つは、うぐいす豆でつくった「水無月」餅。

一つ、一つ味わっておこう。

(R3. 6.30 SB932SH撮影)

消費は流行を追う西洋民俗のハロウイン文化

2021年06月30日 09時55分32秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
早くもフロアレイアウトされた西洋文化のハロウイン。

子どもが喜ぶ姿、表情をみたくて衣装を着せる親。

日本文化は、どこに・・。

商魂たくましいのは、どこも、あそこもみな同じ。

百貨店、スーパー、コンビニエンスストア。

食べ物までが登場する西洋文化に辟易。

いったい、いつからこうなったんだろうか。

これまで、カボチャ、カボチャ・・・と思っていたが・

黒ずくめの装束は、魔女、デビル、それとも蝙蝠ならぬバットマン???

仮装大賞ならテレビ、と思っていた時代は、もはや懐かしさの世界。

今じゃ、大都会の街かど、路上、信号横断に出現するコスチュームを愉しむ競い合い。

消費者心理の動きを読み取り、流行に後れをとるまいと、商売目当てを探し出す。

(R1.10. 6 SB805SH撮影)

フリーズドライ製品の仏膳用総菜セットのご先祖さま

2021年06月14日 09時25分32秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
週に一回は買い物にでかける産直市場よってって大和郡山店。

主な買い物は野菜に果物。

季節に応じた食彩も楽しめる産直市場。

魚屋さんで買うのは卵若しくは白子。

時季がくればエイも買う。

旨そうな総菜も並ぶ産直市場のよってって、で一番と思っている350円の広島風焼きそば。

抜群に旨し、である。

漬物コーナーでは泉州水ナス漬けも買う。

おふくろの家に行くときには土産物にする泉州水ナス。

昔のことを思ったら安くなったし、時季問わずになったのも嬉しい。

ふと目についた棚にあった季節もの商品。

お盆、お彼岸さんに売れているのだろうと思った仏膳用総菜セットのご先祖さまは箱入り。

箱入りでどうやって膳料理ができるのか。

パッケージを見たら味だし付きのフリーズドライ製品

ほほう、と頷く商品だ。

POPに大きく「ご先祖さまは500円 お供えの精進料理が手間いらずでできる」簡単調理

湯戻しでも電子レンジでもできるらしいが・・・。

時代も変わったものだと思ったが、若い人にとっては簡単に作れるのが嬉しい。

かれこれ取材してきた中に仏壇や営みに供えられる五品のお膳。

作って供える人はご高齢のおばあさんが圧倒的に多い

手間のかかることを昔からしてきたおばあさんの仕事と思っている家人も多いやに聞く。

私らがおらんようになったら、若いもんは仏さんにお膳を供えない時代が遅かれ早かれやってきそうな感じで話していたことを思い出す。

季節もんが売れ残って安く販売していたフリーズドライ製品。

内容は、コーヤドーフに椎茸、レンコン、人参、インゲン豆、エンドウ豆、山菜、和布、昆布、花麩に漬物まである。

5品に白ご飯を盛ったらできあがる時短お膳。

保存、保管がラクラクで賞味期限もままあるだろう。

手料理で作るコストと比較するのもなんだが、これからの時代のお薦めにしたい。

(R1. 9.25 SB805SH撮影)

7月2日といえば半夏生蛸に鯖、餅・団子もあればうどんも・・

2021年03月25日 10時04分15秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
当日付けのチラシにあったスーパーマツゲン(※和歌山を中心に展開しているスーパー)のPOP。

ブログ情報によればマツゲンのチラシに半夏蛸POPがあったのは平成16年7月1日版。

かなり早い段階でPOP化していた半夏蛸に驚く。

稀に7月1日にもあるが、例年が7月2日の半夏生(はんげしょう)。

やれ、あちらに群生があるといってカメラマンが追いかける植物の“半夏生”。

葉の裏面が白色。

その特徴から別名にカタシログサ(片白草)の名がある“半夏生”はドクダミ科。

同じようにマタタビ(木天蓼)やミヤママタタビにもその特徴はあるが、写し込んでも雰囲気を伝えにくいからなのか、見向きもされない。

それはともかく、スーパーのチラシにタコ、たこ、蛸・・にうどんまで登場した。

旬の半夏生に蛸料理がいっぱい。

「たこの足のように稲の根が拡がるのを祈り、半夏蛸(はげだこ)と称してたこを食べる風習がある」と謳っている。



蛸料理のレパートリーはさまざま。

一般的な湯たこもあれば、たこ焼きのたこ、たこ飯、たこキムチ、たこの酢の物、たこの唐揚げに最近のヒットになるたこのアヒージョもあるが、たこの天ぷらがないのが、ちと寂しい。

スーパーマツゲンのチラシにもう一つ。

7月2日は「うどんの日」とある。

「讃岐地方の農家で半夏生のころ、田植えや麦刈りが終わった労をねぎらうために、その年に収穫したした麦でうどんを作り、ふるまったことに由来する」とあった。

チラシに並べた商品は乾麺の讃岐ざるうどんに生麺のさぬき冷やしうどんとか“讃岐”の名のない細切りざるうどんにうどんスープまで・・。

最近、流行のカップに入れた液体スープも・・。

商魂たくましいPOPであるが、昭和55年の7月2日に香川県製麵事業組合が制定したうどんの日。

麦刈りに田植えとくれば二毛作。

時季が丁度の半夏生のころである。



ちなみに半夏生時季の蛸に小麦粉うどんの他、半夏生鯖(※はげっしょさばの呼び名がある福井県大野市の焼き鯖)もあれば、小麦粉で作った“はげ団子”という高知県の郷土料理もある。

餅に半分ほどの小麦粉を混ぜてつくるハゲッショ餅は奈良県

それぞれの家庭で作って食べていたハゲッショ餅が稀に道の駅に出ることもある。

また、俳句の季語に“半夏生”がある。

季語の代わりになる傍題に“半夏雨”がある。

だいたいが梅雨の終わりころに降る大雨。

梅雨明けの時季になるというが、九州南部に降り続ける豪雨に、お見舞い申し上げます。

(R1. 7. 3 SB805SH撮影)

会席・仕出し宅配デリバリーに見るお喰い初めや一升餅

2020年07月05日 09時59分04秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
前回は、料理屋に見る祝い膳を紹介した。

お家でなく料理屋に家族・親族が出かけて祝う還暦、古希祝い、一升餅であった。

この日の朝刊新聞に挟んでいたチラシは会席・仕出し料理手が宅配するデリバリー祝いの膳である。

お喰い初めに歯固めの儀に一升餅が商品

チラシにあった歯固めの石までご丁寧に提供しているとはおそれいった。

一升餅の場合は1歳児が背負うリュックや将来の職業を占う選び取りカードまで・・。

生後百日目の我が子のときは、チラシにあるようなたいそうなことはしてやれんかった。

家族に母親を交えたごくごくささやかな我が家の祝いごと。

1歳児の一升餅は母親も知らんからしていない。

当時、30歳代の私が、このようなチラシに気がついたらどう判断していたのだろうか。

それはともかく、ふと思った来年10月に実施される消費税率アップ。

お店で祝ったら10%の消費税。

宅配デリバリーであれば軽減税率の適用によって消費税は8%。

我が子の祝いは消費税率で選ぶのではなく“親心”だと思う。

(H30.12.14 SB932SH撮影)

料理屋に見る一升餅

2020年04月27日 09時51分56秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
子どもさんが誕生した1年後に祝う「いっしょう餅」の習俗がある。

初誕生とか、歩き初めの儀式と呼ぶ地域もある。

「いっしょう餅」は満一歳を迎えた子どもに風呂敷に包んだ「※一升餅(地域によってはタンジョウモチ(誕生餅)と呼ぶ」を担がせて、その先に置いてあるさまざまな道具を手にする。

歩き始めたばかりの子どもは背中が重くてひっくり返る。

まだバランスをとれない子どもは、よちよち歩きをやめて這い這いで前方に置いてある道具に向かって・・・。

手にした道具が算盤なら計算高い能力を持つとか、バットやグローブを手にしたら野球選手になるとか。

いわゆる通過儀礼の一つの在り方である。

農家であれば背中に箕を背負う習俗。

今の時代に始まったものでもなく江戸時代どころかもっともっと昔からある習俗はお家の中でしていた。

お食い初めもそうだが、お家でしていた習俗は外に出るようにあった現代。

お外の場は料理屋。

しゃぶしゃぶ日本料理の木曽路に大きく宣伝していた。

還暦、古希祝いなどの長寿祝いや法事の場としての利用はずいぶん前からあったが、まさか一升餅までしているとは・・。

商魂たくましい料理屋に日本の民俗の在り方を知ろうとは・・・。

いずれは人の一生のすべてを営む場になっていくだろう。

その背景にあるのは大家族、三世帯同居の崩壊ではないだろうか。

個別的所帯、ミニ団地所帯では大勢を招いてもてなしすることはできないが、大広間を設備する料理屋はその点を助けてくれる。

(H30.10.27 SB932SH撮影)

持ち込んだ西洋文化は商売のネタ

2020年04月22日 10時02分19秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
この時季になれば鬱陶しい状態になる。

スーパー、コンビニエンスストア、百均売り場にケーキ屋さんにまで溢れるカボチャを見る。

西洋文化のカボチャはデカカボチャ。

決して食べ物ではない飾り物のデカカボチャが食料品売り場に並ぶ。

黒いテープを貼って買い欲を促がす商法。

いつからこんなことをするようになったのか。

日本の民俗に、関西地方のあちらこちらにされている「月見どろぼう」の習俗がある。

江戸時代(※以前の可能性もある)から続く日本の伝統文化。

これこそ日本の民俗といえる習俗であるが、報道したテレビが一様に伝える表現が、「これって日本版ハロウインですね」と・・。

アナウンサーはもちろん、コメンテーターから、行事をしていた子どもの親までが口にする「日本版ハロウイン」。

えっ、日本版ハロウインって、おかしくないですか。

そもそも江戸時代、いやもっともっと昔からあった日本の民俗(※例えば月見どろぼうのような)に対して、「日本版ハロウイン」の表現は馴染まない。

「ハロウイン」そのものが西洋民俗である。

知られて何年になる。少なくとも、たかだか十数年前。

商売利用され出したのはごくごく数年前。

クリスマスにバレンタインデーもしかり、である。

ハロウインは収穫祭でもあるが、本質は「キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日“万聖節”の前夜祭として行われるヨーロッパ発祥の祭り」。

また、「先祖の霊を迎えるとともに悪霊を追い払う行事」である。

一方、「月見どろぼう」の習俗は、「主に旧暦の8月15日にあたる中秋の名月、つまり十五夜の日に、月に見立てた芋や月見団子(昨今は月見団子と称して月見餅をそういう地域もあるが・・)お月に供える。収穫に感謝(※だから芋である)し、お月さんを愛でる習俗に、子どもたちは供えた芋、団子、餅(※昨今はお菓子に移った地区が多い)を、この日に限って盗っていいよ、と地区、お家の許しを得て盗んでいく習俗」である。

「月見どろぼう」とまったく異なる「ハロウイン」は西洋文化であり、主旨・時季など、まったく異なるもの。

テレビ、新聞などで、日本版ハロウイン表現がまかり通っている現状に、困惑している。

ちなみに「月見どろぼう」の他、伝統的日本民俗行事の「ハタアメもらい」に「豆もらい」、「亥の子」までも、とにかく子どもたちがもらいにくる映像をとらえたて、「ハロウィンっやっ」ていう人がとにかく多くなっている時代に、こと危惧を感じる。

(H30.10.25 SB932SH撮影)

仏さんに供える御膳の精進料理パック

2020年04月12日 09時48分42秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
とうとう仏さんに供える御膳の精進料理パックまで商品化されていたんだ。

驚くことはないかもしれない。

需要があるから商品化される。まったくもってのことであるが、まさか仏膳までとは想定範囲を超えている。

三重県伊賀市の加工業者。

㈱サッポロ巻本舗が発売した商品名は「仏膳お供えセット 精進料理」は、自宅近くにある山陽マルナカに売っていた。

それも期限切れ近しコーナーの一角に置いてあった商品。

お盆もお彼岸もとうに過ぎ、賞味期限切れを待つしかない商品だから特価扱いに半額サービスしていた。

なんと、盛り付けの方法まで掲載しているこの商品は既にアマゾンで販売していた。

これまた驚き、時代の変容はすごく早いと感じる。

アマゾン価格が1箱594円。

商品はお湯かけ戻しやレンジでチンしてできあがるお手軽さはあるが、消費者側はどのような思いで購入されたのか知りたいものだ。

(H30.10.16 SB932SH撮影)

ハゲッショ(半夏生)に蛸

2019年12月17日 09時44分36秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
昨日の折り込み新聞チラシにスーパーの商魂をみる。

何年か前から見かけるようになった季節もん。

7月2日は半夏生やというて、タコ、たこ、蛸・・・。

とうとう冷凍もんのたこ焼きまで宣伝する始末。

いやはや、であるが、キャプションはさまざま。

店舗Aのアピタ大和郡山店は「なぜ、タコを食べるの?田植え後の稲が“タコの足” のように、しっかり根をはって育つようにと暑い夏をこめて、食べられています」だ。

店舗Bのイオンモール大和郡山店は「半夏生にタコを食べよう なぜタコをたべるの?稲の根がタコの足のようにしっかりと張って豊作になりますように、という願いが込められています」である。

一方、ご近所スーパーの店舗Cの山陽マルナカ富雄南店の鮮魚コーナーのPOPは「半夏生にはたこを食べよう 半夏生に、なぜタコを食べるの?この時期にカラスビシャク(漢名;半夏)という薬草が生えることから名づけられ、関西地方の“田に植えた稲がたこの足のように大地に広がって、豊作になるように”との願いが、この日にたこを食べる習慣として全国に広がっています」にやや詳しく書いてあるが、ちとなぁ・・。

そのお店にある惣菜コーナーに並べたタコ入り塩焼きそばはストレートに「半夏生にはたこを食べよう」。



思わず、美味そうな焼きそばに、いいね!する。

翌日に配られた7月1分の折り込み新聞チラシもまた半夏生のタコ売りオンパレード。



店舗Dのマツゲン大和郡山店も、店舗Eのハッスル5大和郡山店も、店舗Fのならコープ七条店も、店舗Gのオークワ柳町店も・・・ほぼ同文キャプションであった。

揃いも揃ってというよりも、ただ1店舗だけはタコ売りもなく半夏生の一言もないスーパーがあった。

反骨からなのか、それともタコの仕入れができなかったのかわからないが、店舗は近商ストア。

住まいする地にまだまだあるあるスーパー。

チラシが入らない地域であるが、他に3店舗がある。

わざわざ調べるほどでもない。

それにしても、POP文字の“半夏生”を見て、つい“ハゲッショ”と云ってしまうのは私だけ・・・か。

全国に、なんてことありえないのに、いとも簡単に書いてしまわれるキャッチコピー。

ネットをちょっとぐぐるだけでもわかるものを、鵜のみしたままというか、自己見解で“民俗“を文字化されるのがコワイ・・・。

まして、このPOPにあるように、関西地方の・・云々も。

地方のすべての人たちがそういっているのもありえないと思うのだ。

地理的に平たん、山間によっても生活文化に違いがあるように、どこもかしこもタコを食べているとは思えない。

京都も、市内の東西、果ては日本海寄りの地域とか、宇治川越えた南部、或いは奈良寄りの南山城など、みな違うと思うのだが・・。

尤も大阪市内の町に生まれて育った私の母屋は河内・富田林方面の農村だった。

お盆の墓参りに行ったとき、必ずといっていいほどに出ていた酢の物のタコと胡瓜は、子供のころから食べていたごちそう。

(H30. 6.30 SB932SH撮影)