マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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水谷神社鎮花祭奉納狂言

2007年04月29日 09時58分21秒 | 奈良市へ
神職らが演じることで知られる「水谷狂言」は春日神社の摂社である水谷神社で行われます。

午前中に神事される「鎮花祭」は無病息災を願うもので、起源は室町時代に遡ります。

本殿に桜花を献じて社殿神楽の「神のます」「宮人」の舞を舞う。

午後に奉納される水谷狂言のユニークさは春日大社の禰宜さんが演じる狂言。

歴史は古く大社の記録では貞和五年(1349年)の臨時祭で田楽や猿楽能が演じられたという。

1800年ころに衰退し、昭和32年に大蔵流狂言指導の下に禰宜座狂言として復興されています。

今年の奉納は「桑の弓」「宇治の晒」「蛸」「皸」「柿山伏」「呼聲」「府中」「餅酒」「祐善」「三人夫」「岩飛び」「貝盡し」「以呂波」「寝音曲」と2時間あまり演じられた。

奉納狂言の最後を飾る「花鎮」は禰宜さんが舞台に登場し演じられました。

その間、旗をもった団体観光客は気にもかけずに次々と通り過ぎていくが、外国の方らは興味津々で足を止めていた。

(H19. 4. 5 Kiss Digtal N撮影)