
至仏山と尾瀬ヶ原
6月8日~9日に学生時代のクラブの先輩達と尾瀬に行って来ました。初日は早朝新宿を出て戸倉でバスを乗り換えて鳩待峠に。峠を下って尾瀬ヶ原を縦断し、見晴の第二長蔵小屋に宿泊。2日目は三条の滝を往復してから昨日の道を逆に辿って帰宅という行程でした。
新宿を出るときに降っていた雨も群馬県に入る頃には止み、尾瀬では両日共に晴れたり曇ったり。気温は20度前後で、平原を涼しい風が風が吹き抜けるので長時間歩き回るには最適でした。平日なので時々すれ違う“尾瀬学校”の生徒達以外はさほど人出も多くなく、聞こえてくるのは鶯とカッコーの鳴き声だけ。時には見渡す限りの素晴らしい景色が貸しきり状態になり、う~ん、なんて贅沢!雪解けが遅かったので開花が遅れたという水芭蕉は、未だ小さめの真っ白な花がとても初々しく、枯れ草が広がる中に所々で群生している光景は期待通りの“尾瀬の水芭蕉”でした。
第二長蔵小屋では男4人女2人に対し男女別々に2部屋もらえる贅沢さ。そして驚いたことに小屋にはお風呂があり、トイレは温水洗浄機付きでした。若かりし頃(ウン十年前)に利用していた山小屋は男女雑魚寝で汚いトイレが当たり前だったのに、時代は変わるものです。食事も内容や味はともかく品数が多く、途中何回かすれ違った強力さん達の働きに感謝しつつビールと共にいただきました。
食後持参の焼酎をお茶割りで呑みつつ昔話に花を咲かせ、良い気分で9時の消灯を待たずして熟睡。翌朝4時半過ぎに目が覚めたので、外に出て360度朝霧に煙る尾瀬ヶ原の景色を堪能しました。
グループのうち心臓に難ありの1人がゆっくり戸倉に戻って温泉で一休みしている間に、残りの5人は小屋に荷物を置かせてもらって三条の滝を往復。思ったよりも険しく、雪解けで所々道がぬかるんだりして難しい山歩きでしたが、水量が多い滝はなかなか見事。苦労しただけのことがありました。ただ、小屋で荷物を受け取っての帰路は、3時間半も山を登り下りした後だったせいか延々と続く木道がとても長く感じられ、また鳩待峠までの最後の登りが結構きつくてバテバテでした。
それでも66歳を頭に前期高齢者の6人が、持病のある1人の別行動を除き、2日間で山道を含めた25キロの行程を特に問題なく歩ききることができ、“まだまだ大丈夫”、“素晴らしい”と皆で自画自賛。新宿で打ち上げをして、天候に恵まれ自然を満喫した尾瀬旅行を終了しました。(四女)
