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一昨日赤い橋まで紅葉を見に行ってきたばかりですが、今月下旬に来訪予定の友人から“多留姫の滝”に行ってみたいとの連絡をもらったので、昨日、紅葉を見方々下見に行ってきました。
“多留姫”は諏訪の祭神“建御名方神”の娘で、多留姫神を祀った小さな神社(多留姫神社)が茅野市の大泉山の麓にひっそりと建っています。
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多留姫の滝はその神社から遊歩道を下った先に流れる柳川に架かっている滝。落差約10mと小振りながら水量が多く、勢いよく白い水しぶきを上げる姿は美しく、特に、今を盛りの紅葉が滝と川面の美しさを一層引き立たせているようでした。
私以外には誰も見当たらず、この素晴らしい環境を独り占めするという贅沢をゆっくり味わってきました。
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(多留姫神社) (歌や句が刻まれた石碑)
多留姫神社については少なくとも750年前には存在していたという文献が残っているとのこと。ここも諏訪系神社特有の4本の御柱で囲われています。
吊り橋を渡った先の山の斜面には松尾芭蕉ほか多くの歌人、俳人の作品を刻んだ石碑が20基以上点在し、地元地区が『多留姫文学自然の里』としてこの辺り一帯の整備や行事に取り組んでいるようです。
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一昨日行った八ヶ岳一帯は落葉松が主体でしたが、この辺りはもみじが多く混じっているため、紅葉が更に鮮やかで、2回目の紅葉狩りにはぴったりでした。
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“多留姫の滝”の場所はネットでは最後の詰めの部分が判然とせず、ナビにも入らないので当然の如く迷ってしまい、近くの尖石縄文考古館に行って観光用ロードマップをもらい、目印になりそうな河原温泉をナビに入れ、通りかかった人に訊いたりして何とか辿り着くことができました。
行きの苦労に比べ帰りは簡単。ひたすら八ヶ岳に向かいチェルトの森の辺りを抜けて鉢巻き道路に。いつも見ている南側からとは違った西側からの、山頂辺りが少し白くなった八ヶ岳の雄姿を楽しんできました。
多留姫の滝には地元の小学生が遠足で行ったりしているようですが、観光資源に恵まれた信州ではとてもマイナーな所。多分、信州にはこの様な余り知られていない素晴らしい所が沢山あるのでしょう。(半)地元民としてはもっと発掘したいところ。多留姫の滝の存在を教えてくれた友人に感謝です。
もっとも彼女とは、11月下旬では紅葉が終わってしまうので行くのは来年の紅葉シーズンにしようということになり、彼女にとって私の下見が良かったのかどうかは?です。(四女)
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