昨日は次女に誘われて、上江隼人さんのコンサートを久々に聴きに行ってきました。
会場のMUSICASAというコンサートホールは、代々木上原駅改札から5分程歩いて東口に出て、そこから少し坂を下った後、ビックリするほど急な坂を上ったところにあり、徒歩2分という説明にしてはすごいハードなアプローチです。
午後7時からという開演の遅さや、ロケーションの不便さにもかかわらず、会場には沢山のお客が詰めかけ、100席ほどの客席はほぼ満席。さすが人気の上江さん!に加えて、私同様、上質の音楽に生で触れることを渇望していた人が大勢いることが偲ばれました。
今回の出演は、上江さんの他に、イタリアから来た「アンサンブル・クラシカ・トリオ」が、上江さんの歌の伴奏を主体に、自分たちの楽器だけの演奏も交えて、明るいイタリアの空気感を届けてくれました。
※「アンサンブル・クラシカ・トリオ」
『オペラの殿堂ミラノ・スカラ座で28年間、フルートの首席奏者を務めてきたロマーノ・プッチを中心に組まれた、フルート、ギター、マンドリン&クラリネットという珍しい楽器編成の今年結成20年目を迎えるトリオ。イタリアのみならず欧州各地で人気を博し、独自の発想からなる魅惑の音の束のナチュラルなパフォーマンスで多くの人々を魅了している。・・・』(チラシより)
プログラムは、
<第一部> (カンツオーネ)
・IL PADRINO PARTE II 映画「ゴッドファーザー2」より
・O SOLE MIO 私の太陽
・LONDINE AL NIDO 燕は古巣へ
・FUNICULI FUNICULA フニクリフニクラ
・CORE NORATO つれない心(カタリ―)
・MALIA 魅惑
・MARECHIARE マレキアーレ
・OCCHI DI FATA 妖精の瞳
。MUSICA PROIBITA 禁じられた音楽
(休憩)
<第二部>
(映画音楽)
・IL POSTINO 映画「イル・ポスティーノ」より
・NON TI SCORDAR DI ME 映画「勿忘草」より
・IL CLAN DEI SICILIANI 映画「シシリアン」より
・C'ERA UNA VOLTA IN AMERICA 映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」より
(オペラより)
・PRELUDIO AL TERZO ATTO DA CARMEN カルメンより 第三幕《プレリュード》
・CABATINA DI ROSINA DA "IL BARBIERE DI SIVIGLIA" セビリアの理髪師より《ロジーナのカヴァティーナ》
・LA TRAVIATA "DI PROVENZA IL MAR IL SOUL" 椿姫より 《プロバンスの陸と海》
上江さんの歌声は、深く豊かで、艶と温かみがあって、感動的でした。それだけに、多くの曲目を楽器演奏に任せて、自身が歌う曲目が思ったより少なめなのが残念、というか、正直少々物足りなさを感じました。
それでも、久々に「本物」の芸術に触れて、体の内側に生命力が送り込まれたような感覚を覚えました。
上江隼人さん、アンサンブル・クラシカ・トリオの皆さん、次女さん、楽しく貴重な時間をありがとうございました。次のコンサートも期待してお待ちしています!(三女)