
多趣味だった母が70歳代に楽しんでいた絵手紙
8日の夜は次女が宿泊。12年前、父が亡くなった時は、父からの“合図”のような不思議現象が色々起きたのですが、今回はそういうことは無く、静かな夜だったとのこと。恐らく母には思い残すことがないのでしょう。
9日は、赴任中のベトナムから駆けつけた息子夫婦が宿泊。普段なかなか会えなかった息子たちに一晩中見守られて、母も納得したことと思います。
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昨日昼過ぎ納棺。ひつぎが応接間に移動し、母は沢山の美しい花に囲まれています。その代わりベッドが空っぽになって、居間全体がガラ~ンとしてしまいました。
夕方三女一家(三女、三女の夫、孫息子、Y子、曾孫)が揃って、母の居る応接間で夕食にしました。残ってしまった食材を極力使おうと、枝豆、野菜が一杯入った焼き蕎麦、鶏手羽先焼き、きゅうり・トマト、冷製冬瓜スープを並べると、曾孫ちゃんが「何だかパーティみたいだね」と楽しそうでした。
食事の途中で疲れたのか、曾孫ちゃんがゴロゴロし出し、そのまま寝てしまったので、Y子と曾孫ちゃんは応接間で泊まることに。母のお守をY子に託し、私は母が今まで寝ていた介護ベッドで寝ることにしました。
母が寝る時にしていたように、頭の方の明かりを消し、足の方は点けたままにし、部屋を見渡すと、向かいの棚には母が集めた人形たちやグラス、足元側の棚には沢山の食器、ベッドと並びの壁には家族写真が見渡せて、とても安心できる雰囲気です。最後までここで過ごしてもらえて本当に良かったと、改めて思いました。
けれど、エアマットが敷かれたベッドの寝心地の悪いこと!身体を動かすとゴモゴモ音がして、寝返りもうち辛く、平にすると腰が痛くなってきて、足と頭を少し起こすと落ち着かず、こんなに寝心地悪いところで寝ていたのかと、今更ながら母が気の毒な気がしました。でもじょくそうが良くなったのもこのベッドのお陰だから、仕方ないですね。
そんなわけで、なんだかえらく疲れが残った「介護ベッド初体験」の夜でした。(三女)
